こんにちは!
料理研究家の吉田由子です。
9月のイベントと言えば、お月見ですよね
毎年、最も空気が澄んで満月が綺麗に見える日を「十五夜」と言い、この日に見える月を「中秋の名月」と言います。
今年(2012年)の「十五夜」は、9月30日の日曜日です
お月見にちなんだお菓子と言えば、「お月見団子」ですね。
一般的に、お月見団子はその年の旧暦の月数というのが一般的で、平年は12個、うるう月がある年は13個お供えするとされています。
しかし、サトイモをお供えする地域もあるなど、地域によって風習は様々なようです。
今回は、旬のカボチャを使ったヘルシーなお月見スイーツを作ることにしました
「カボチャ」には、ビタミンA・C・E・カリウム・食物繊維が豊富に含まれており、アンチエイジング効果が期待できる美容食材です。
また、カボチャには免疫力を強化し、細菌やウイルスから身体を守ってくれる効果がありますので、風邪をひきやすい季節の変わり目には、しっかりと食べたい食材です。
今回は、「カボチャ団子の冷やしぜんざい」をご紹介します。
カボチャを練り込んだ白玉団子は、お湯に入れるとパッと鮮やかな黄色に変わり、まさに「中秋の名月!」という感じです
小豆にはマグネシウム、カボチャにはカリウムが豊富に含まれていますので、むくみ予防にも効果のある組み合わせです
キレイな月を見ながらヘルシースイーツを食べて、自分もキレイになっちゃいましょう
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
9月になると東北では、すっかり秋の気配が訪れます
この季節になると、河川敷などでよく見かけるのが「芋煮会」。
家族や友人など大勢のグループで集まって、大鍋に芋煮を作って食べるのです。
いわば「BBQの鍋料理版」、といったところ。
東北地方でも、特に山形や宮城などで盛んに見かけられ、芋煮用の薪や着火材がコンビニで普通に売られている程、地元では日常に根差した、まさに秋の風物詩です。
山形市では毎年、「日本一の芋煮会フェスティバル」というイベントが開催され、直径6mの大鍋に3トンのサトイモと1.2トンの牛肉などを入れて、薪で煮炊きして芋煮が作られます。
聞いただけでも、ド迫力
芋煮の芋がサトイモであることは一緒ですが、その他の具や味付けは地域や家庭によって様々。
味付けを見ると、山形はしょうゆベース+牛肉が一般的のようで、宮城は味噌仕立てで豚肉が入ります。
加えて、山形でも庄内地方だけは豚肉+味噌なのだそうで、なかなか興味深い。
肉の消費量については、一般的に東日本は豚肉文化圏、西日本は牛肉文化圏と言われます。
その文化形成の理由については、また今度話題にしようと思いますが、なぜ山形は牛肉なのか。
米沢牛をはじめとするブランド牛を抱える山形は、東北地方で突出して牛肉消費量が高く、同地方の他県と比べると2倍近い量です。
米沢藩は、藩医に熱心に蘭学を学ばせ、医学研究に熱心な土地柄。
明治期にすでに薬として牛肉を導入していたそうで、こういった歴史的背景も、牛肉文化形成の要因のひとつという説もあるそうです
では今回は、牛肉とサトイモ、そしてしょうゆベースの山形風の芋煮のレシピをご紹介します。
甘みが好きな東北らしく、隠し味に砂糖を入れるのがポイント。
老若男女に好まれるおいしさ、ぜひお試し下さいね
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国料理では、仕上げに飾り物をのせることがあります。
この飾り物を、韓国語で「コミョン」と言います。
料理をおいしく、見栄え良く見せるためという理由の他に、「誰も手を付けていません」という意味も込められています
コミョンは、韓国料理の基本概念である陰陽五行説にのっとり、五色を活かして作ります。青(緑)
小口切りにした青唐辛子やネギ。
かつらむきにして千切りにし、塩を振ってから炒めた韓国カボチャ・キュウリなど。
短冊、またはひし形に切って使う場合もあります。
赤
赤唐辛子、なつめ、にんじんなど。
なつめは種を取り除いてから、渦巻き状にして輪切りにすると、花のように見えます。
黄
卵の黄身に、水溶き片栗粉少量と塩少々を加えて薄焼きに。
短冊、ひし形、千切りなどにして使用します。
白
卵の白身に水溶き片栗粉少量と塩少々を加えて薄焼きにし、短冊、ひし形、千切りにします。
黄身と白身のコミョンは、使用頻度が高いです。
黒
シイタケ・きくらげ・イワタケなど。
シイタケを薄切りにしてから、炒めて味付けした物、または短冊やひし形に切って使うこともあります。
木の実や肉団子も、コミョンになります。
宮廷料理の鍋「シンソンロ」に入っている肉団子は、飾りにあたります。
コミョンがあるだけで、料理に一手間加えた印象が強くなりますよ。
ぜひ、取り入れてみて下さい
今回は、赤唐辛子と春菊のコミョンを施した、「白身魚のチヂミ」をご紹介します。
このチヂミは見栄えが単調なので、コミョンをのせるだけでぐっとおいしく見えます
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国料理店で楽しみのひとつに、注文したメイン料理の前に出されるおかずがあります。
いわゆる、前菜ですね!
これらは長期保存ができる常備菜で、韓国語でミッパンチャンと言います。
韓国や日本のコリアンタウンでは、ほぼ無料でミッパンチャンを食べることができるので、お得感があります
韓国の地方に行くと、10種類以上のおかずがテーブルに並ぶことが多々あり、その品数に圧倒されます。
韓国の家庭では、お母さんが常備菜を作り置きします。
そして、チゲなどのスープ類は毎食作り、常備菜をおかずにして食事を済ませることが多いです。
韓国のミッパンチャンは、調理方法も様々
漬物
韓国料理の中で一番長期保存ができるのは「キムチ」、しょうゆや味噌漬けの「チャンアチ」といった漬物ですね。
キムチに至っては、どのような野菜でも作ることができるので、旬に合わせて数種類がテーブルに並びます。
炒め物(ポックム)・焼き物(クイ)
さっと作れる点が魅力の炒め物と焼き物。
韓国では良く乾物を使うので、自然な旨みがありご飯が進みます。
煮物(ジョリム)
野菜や肉以外に、コチュジャンベースのタレを使った煮魚を良く作ります。
和え物(ムチム)
和え物の中に、ナムルも入ります。
ナムルは、ビビンバやチャプチェにも応用できて便利です。
塩辛(ジョッ)
キムチ作りにも欠かせない塩辛は、ご飯のおかずにも、お酒の肴にもぴったり。
実にバラエティに富んでいますよね?
そこで今日のレシピは、常備菜にちなんで「牛肉とうずらの卵のしょうゆ煮」をお届け致します。
お弁当のおかずにも、おすすめです