こんにちは。野菜と豆腐の料理家、江戸野陽子です。
「冷奴(ひややっこ)」と聞くと、冷たい豆腐にネギやショウガなどの薬味を乗せて、しょうゆをかけただけのシンプルレシピというイメージが先行しませんか?
冷奴は「調理が簡単」、「暑い季節に食べやすい」など良いイメージ
もありますが、「味が単調で飽きやすい」、「好き好んで食べない」など、マイナスのイメージを持つ方もいらっしゃることでしょう
しかしそんなイメージを持つのはもったいない!
冷奴は、工夫次第で主菜にも副菜にもなる一品。淡白な豆腐の味わいを活かして、和洋中どんなジャンルにもアレンジできるのです
薬味や調味料を乗せただけの簡単な物から、調理した肉などを乗せたボリュームたっぷりの物までアレンジは様々。
乗せる物には、ドレッシングやたれなど、やわらかい豆腐になじみやすい調味料が和えてあると良いですね
そして豆腐は、その味に合いそうな種類を選ぶのがポイント
例えば、刻んだトマトをしょうゆで和えた物を乗せるなら、プルンとした食感の豆腐が相性抜群です
トマトのフルーティーな酸味と旨みが加わって、さっぱりと頂けます。
また、白ネギとゴマ油、塩を和えれば、中華風の一品に。
こちらはしっかりとした食感の木綿豆腐に合わせたくなる味です

このように、味付けと豆腐の組み合わせを変えることで、飽きることなく楽しめる料理だと思っています
その他、盛り付けを変えて見映え良くしたり、切り方を変えて食感に変化を付けたりと、同じ材料で作っても違う料理のようにできるのも冷奴の魅力です
四角い豆腐の形を活かしたり、スプーンですくって盛り付けたり、細かく切ってみたり、冷奴は本当に奥が深いので、色々試して新しい味わいを楽しんで頂けたらと思います!
さて今回は、炒めた豚肉と生野菜を乗せた「ごちそう冷奴」をご紹介します。
お酢でさっぱりと味付けた豚肉、シャキシャキ野菜、クリーミーな豆腐が合わさって、実にヘルシー!お箸が止まらないおいしさです
レシピでは絹ごし豆腐を使いましたが、お好みでしっかり食感の木綿豆腐を使っても、違うおいしさを楽しめます。
ぜひお試し下さい

「冷奴(ひややっこ)」と聞くと、冷たい豆腐にネギやショウガなどの薬味を乗せて、しょうゆをかけただけのシンプルレシピというイメージが先行しませんか?
冷奴は「調理が簡単」、「暑い季節に食べやすい」など良いイメージ


しかしそんなイメージを持つのはもったいない!
冷奴は、工夫次第で主菜にも副菜にもなる一品。淡白な豆腐の味わいを活かして、和洋中どんなジャンルにもアレンジできるのです

薬味や調味料を乗せただけの簡単な物から、調理した肉などを乗せたボリュームたっぷりの物までアレンジは様々。
乗せる物には、ドレッシングやたれなど、やわらかい豆腐になじみやすい調味料が和えてあると良いですね

そして豆腐は、その味に合いそうな種類を選ぶのがポイント

例えば、刻んだトマトをしょうゆで和えた物を乗せるなら、プルンとした食感の豆腐が相性抜群です

トマトのフルーティーな酸味と旨みが加わって、さっぱりと頂けます。
また、白ネギとゴマ油、塩を和えれば、中華風の一品に。
こちらはしっかりとした食感の木綿豆腐に合わせたくなる味です


このように、味付けと豆腐の組み合わせを変えることで、飽きることなく楽しめる料理だと思っています

その他、盛り付けを変えて見映え良くしたり、切り方を変えて食感に変化を付けたりと、同じ材料で作っても違う料理のようにできるのも冷奴の魅力です

四角い豆腐の形を活かしたり、スプーンですくって盛り付けたり、細かく切ってみたり、冷奴は本当に奥が深いので、色々試して新しい味わいを楽しんで頂けたらと思います!
さて今回は、炒めた豚肉と生野菜を乗せた「ごちそう冷奴」をご紹介します。
お酢でさっぱりと味付けた豚肉、シャキシャキ野菜、クリーミーな豆腐が合わさって、実にヘルシー!お箸が止まらないおいしさです

レシピでは絹ごし豆腐を使いましたが、お好みでしっかり食感の木綿豆腐を使っても、違うおいしさを楽しめます。
ぜひお試し下さい


こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
先日、韓国旅行中に書店へ立ち寄ったところ、和食のレシピ本が何冊か平積みになっていました
日本旅行を楽しむ韓国人が増えたことで、日本に対する興味や理解が深まり、韓国の様々な場所で、日本文化が浸透しているのを感じます
一昔前まで、韓国のお弁当と言えば「のり巻き(キムパプ)」が主流でした。
冷めたご飯を食べる習慣が少ない中、のり巻きだけは例外だったのです。
手に持って食べやすいことや、ご飯と具材のバランスが良いことなど、お弁当の一品として愛されてきました

のり巻きの他にも、韓国のりをちぎってご飯に混ぜ込み、片手で握った「チュモクパプ」と呼ばれる、小さいフットボール状のおにぎりや、日本のおにぎりによく似た「三角キムパプ」といったおにぎりもありますが、のり巻きに比べると、チュモクパプや三角キムパプをお弁当にすることは、本当に少なかったのです
しかしここ数年、日本でSNS映えするお弁当が流行している影響を受け、韓国のお弁当文化も、著しい変化が見られるようになりました。
バラエティー豊かな具材を組み合わせたおにぎりや、キャラクターを象ったおにぎりなど。それに伴って、お弁当作りの本が増えたのです
2年程前からは、日本のおにぎらず(のりにご飯と好みの具を乗せ、のりの四隅を内側に折りたたむことで、握らずに成形する四角いおにぎり)が注目され、キムチ、プルコギ、ツナ、卵焼きなど、韓国ならではの具を挟んでアレンジされています。
その中でも、多く使われているのはスパムでしょうか。
韓国では、米軍が常駐するようになってから、スパムを使ったメニューが増え、スパム入りでボリュームのある「部隊チゲ」という料理は、ここから生まれました。
スパムは、普段の料理にもよく使われる食材なので、おにぎらずの具になるのも納得です
また今年に入って、韓国屈指のリゾート地・済州島(チェジュド)で流行しているのが、円形のご飯の上に焼いたアワビを乗せた物。
サンドイッチのように作ったキムパプとともに、観光客に大人気です
韓国在住の友だちの言葉を借りると、「韓国のお弁当文化が段々と日本に近づいていて、面白みがない」そうですが、両国がお互いの長所を取り入れて、新たな食文化を築くのは良いことだと私は思います
さて今回のレシピは、「スパムのおにぎらず」をご紹介します。
ゴマ油と塩で味付けしたご飯を使うのが韓国風。
日本のおにぎらずとは、ひと味違うおいしさを楽しんで下さいね

先日、韓国旅行中に書店へ立ち寄ったところ、和食のレシピ本が何冊か平積みになっていました

日本旅行を楽しむ韓国人が増えたことで、日本に対する興味や理解が深まり、韓国の様々な場所で、日本文化が浸透しているのを感じます

一昔前まで、韓国のお弁当と言えば「のり巻き(キムパプ)」が主流でした。
冷めたご飯を食べる習慣が少ない中、のり巻きだけは例外だったのです。
手に持って食べやすいことや、ご飯と具材のバランスが良いことなど、お弁当の一品として愛されてきました


のり巻きの他にも、韓国のりをちぎってご飯に混ぜ込み、片手で握った「チュモクパプ」と呼ばれる、小さいフットボール状のおにぎりや、日本のおにぎりによく似た「三角キムパプ」といったおにぎりもありますが、のり巻きに比べると、チュモクパプや三角キムパプをお弁当にすることは、本当に少なかったのです

しかしここ数年、日本でSNS映えするお弁当が流行している影響を受け、韓国のお弁当文化も、著しい変化が見られるようになりました。
バラエティー豊かな具材を組み合わせたおにぎりや、キャラクターを象ったおにぎりなど。それに伴って、お弁当作りの本が増えたのです

2年程前からは、日本のおにぎらず(のりにご飯と好みの具を乗せ、のりの四隅を内側に折りたたむことで、握らずに成形する四角いおにぎり)が注目され、キムチ、プルコギ、ツナ、卵焼きなど、韓国ならではの具を挟んでアレンジされています。
その中でも、多く使われているのはスパムでしょうか。
韓国では、米軍が常駐するようになってから、スパムを使ったメニューが増え、スパム入りでボリュームのある「部隊チゲ」という料理は、ここから生まれました。
スパムは、普段の料理にもよく使われる食材なので、おにぎらずの具になるのも納得です

また今年に入って、韓国屈指のリゾート地・済州島(チェジュド)で流行しているのが、円形のご飯の上に焼いたアワビを乗せた物。
サンドイッチのように作ったキムパプとともに、観光客に大人気です

韓国在住の友だちの言葉を借りると、「韓国のお弁当文化が段々と日本に近づいていて、面白みがない」そうですが、両国がお互いの長所を取り入れて、新たな食文化を築くのは良いことだと私は思います

さて今回のレシピは、「スパムのおにぎらず」をご紹介します。
ゴマ油と塩で味付けしたご飯を使うのが韓国風。
日本のおにぎらずとは、ひと味違うおいしさを楽しんで下さいね


こんにちは!料理家のひろろこと竹内ひろみです。
最近、書店やインターネット上など身近な所で「マインドフルネス」という言葉をよく見かけるようになりました
マインドフルネスとは、「ただ、目の前のことに集中する状態」のこと。
呼吸法や瞑想などを通して実践的に取り入れ、ストレス解消などに役立てることが多いようです。
瞑想を日常生活に取り入れるのは何だか難しそうに感じますが、実は、電車に乗っているとき、歩いているとき、食事しているときなど、様々な場面で実践できることなのです
料理をするときも、ちょっとした意識の向け方で、マインドフルネスを実践することができますよ
そこで今回は、私が実践しているマインドフルネスクッキングをご紹介します
毎日忙しくて、料理をしている瞬間も、まったく別のことが気になったり、心配したり、心ここにあらずの状態になることはありませんか?

私が考えるマインドフルネスクッキングとは、食材と対話しながら料理すること。
意識を食材や調理に向けることで、「目の前のことに集中する状態」を目指します
料理は大きく分けて、下準備、本調理、盛り付けの3段階がありますね。
具体的にどうすれば良いか、それぞれの作業内容を見ていきましょう
下準備:動作(切ること)に集中
食材を切る前に一呼吸置いて、「これから千切りします」など、切り方を(心の中で)宣言してから切り始めると、切る動作に意識が向いて、自然と集中できます。
調理中:気持ちを込めて五感をフル稼働
「おいしくなってね、ありがとう」の気持ちで炒めたり、かき混ぜたり、食材に語りかけるように調理をすると、仕上がりの味がマイルドになるのです
調理している食材の形状の変化や音、匂いなどで火加減を調節したり、味見してでき上がりを見極めたり、意識を食材の状態に向けて下さい。
盛り付け:丁寧に心を込めて
どんな風に盛り付けたら、料理がよりおいしそうに見えるかな?と想像しながら、丁寧に盛り付けます。
お鍋の底に残った野菜の欠片も、捨てることなくきれいにすくい取りましょう
いつでもマインドフルネスクッキングを実践するのは難しいかと思いますが、1週間のうち1日でも取り入れてみてはいかがでしょうか。
意識を集中して調理することで、ちょっとしたストレス解消に役立てて頂ければと思います
さて今回のレシピは、「梅風味のカツレツ」をご紹介します。
薄切りの豚肉に、大葉と梅肉を挟んで焼いた、程良い酸味がおいしい一品。
食材を切ったり、混ぜたり、重ねたり、作業に集中しやすい調理工程が多いです。
ぜひ、マインドフルネスクッキングで作ってみて下さいね!

最近、書店やインターネット上など身近な所で「マインドフルネス」という言葉をよく見かけるようになりました

マインドフルネスとは、「ただ、目の前のことに集中する状態」のこと。
呼吸法や瞑想などを通して実践的に取り入れ、ストレス解消などに役立てることが多いようです。
瞑想を日常生活に取り入れるのは何だか難しそうに感じますが、実は、電車に乗っているとき、歩いているとき、食事しているときなど、様々な場面で実践できることなのです

料理をするときも、ちょっとした意識の向け方で、マインドフルネスを実践することができますよ

そこで今回は、私が実践しているマインドフルネスクッキングをご紹介します

毎日忙しくて、料理をしている瞬間も、まったく別のことが気になったり、心配したり、心ここにあらずの状態になることはありませんか?

私が考えるマインドフルネスクッキングとは、食材と対話しながら料理すること。
意識を食材や調理に向けることで、「目の前のことに集中する状態」を目指します

料理は大きく分けて、下準備、本調理、盛り付けの3段階がありますね。
具体的にどうすれば良いか、それぞれの作業内容を見ていきましょう


食材を切る前に一呼吸置いて、「これから千切りします」など、切り方を(心の中で)宣言してから切り始めると、切る動作に意識が向いて、自然と集中できます。

「おいしくなってね、ありがとう」の気持ちで炒めたり、かき混ぜたり、食材に語りかけるように調理をすると、仕上がりの味がマイルドになるのです

調理している食材の形状の変化や音、匂いなどで火加減を調節したり、味見してでき上がりを見極めたり、意識を食材の状態に向けて下さい。

どんな風に盛り付けたら、料理がよりおいしそうに見えるかな?と想像しながら、丁寧に盛り付けます。
お鍋の底に残った野菜の欠片も、捨てることなくきれいにすくい取りましょう

いつでもマインドフルネスクッキングを実践するのは難しいかと思いますが、1週間のうち1日でも取り入れてみてはいかがでしょうか。
意識を集中して調理することで、ちょっとしたストレス解消に役立てて頂ければと思います

さて今回のレシピは、「梅風味のカツレツ」をご紹介します。
薄切りの豚肉に、大葉と梅肉を挟んで焼いた、程良い酸味がおいしい一品。
食材を切ったり、混ぜたり、重ねたり、作業に集中しやすい調理工程が多いです。
ぜひ、マインドフルネスクッキングで作ってみて下さいね!

こんにちは。野菜と豆腐の料理家、江戸野陽子です。
素朴な料理程、丁寧に作るとおいしい
そのことに気付いたのは、準備や下ごしらえを省かないことで、得られるおいしさがあると知ったからです。
例えばホウレンソウは、株元をしばらく水に浸けてシャキッとさせてから、たっぷりのお湯でゆでると、みずみずしい味わいになること
魚を塩焼きにするときは、事前に塩を振って、しばらく置いてから焼くと味わいが豊かになること
豆腐の白和えは、しっかりと水切りした豆腐をすり潰すと、なめらかで舌触り良く仕上がること
準備や下ごしらえをすると、その分調理時間が長くなり、「しばらく置く」などの工程で場所が取られ、洗い物も増えますが、手間をかけた分、おいしく仕上がるようです
料理はやった分だけ応えてくれる、といったところでしょうか
いつも丁寧にできたら良いとは思いますが、時間や気持ちと相談しながら、日々の料理を作ることにしています。
私が大好きな豆腐料理は、重石をして水切りしたり、すり鉢でなめらかになるまですり潰したりと、手間のかかる工程が多いです。
そしてちょっと手を抜くと、思うようなでき栄えにならないことも……
そこで今回は、すり潰すひと手間がおいしさの決め手!「豆腐と卵のかきたま汁」をご紹介します。

別名「ふはふは豆腐」と呼ばれるこの料理は、江戸時代、当時は高級品だった卵に、豆腐を入れてかさ増しした「倹約版のかきたま汁」だったようです
作り方は、とてもシンプル
すり鉢で豆腐をすり潰し、割りほぐした卵を混ぜて、味付けしただし汁で温めるだけ。
卵のみのかきたま汁よりも、豆腐を抱き込んだ卵には存在感があってふわふわとしています。
口に含むと、舌にふわりと舞い落ちて、豆腐の味の余韻が
卵だけでは食感が軽く、豆腐だけでは重たくなるため、2つを丁寧にすり混ぜたからこそ実現するおいしさです
ぜひ作ってみて下さい

素朴な料理程、丁寧に作るとおいしい

そのことに気付いたのは、準備や下ごしらえを省かないことで、得られるおいしさがあると知ったからです。
例えばホウレンソウは、株元をしばらく水に浸けてシャキッとさせてから、たっぷりのお湯でゆでると、みずみずしい味わいになること

魚を塩焼きにするときは、事前に塩を振って、しばらく置いてから焼くと味わいが豊かになること

豆腐の白和えは、しっかりと水切りした豆腐をすり潰すと、なめらかで舌触り良く仕上がること

準備や下ごしらえをすると、その分調理時間が長くなり、「しばらく置く」などの工程で場所が取られ、洗い物も増えますが、手間をかけた分、おいしく仕上がるようです

料理はやった分だけ応えてくれる、といったところでしょうか

いつも丁寧にできたら良いとは思いますが、時間や気持ちと相談しながら、日々の料理を作ることにしています。
私が大好きな豆腐料理は、重石をして水切りしたり、すり鉢でなめらかになるまですり潰したりと、手間のかかる工程が多いです。
そしてちょっと手を抜くと、思うようなでき栄えにならないことも……

そこで今回は、すり潰すひと手間がおいしさの決め手!「豆腐と卵のかきたま汁」をご紹介します。

別名「ふはふは豆腐」と呼ばれるこの料理は、江戸時代、当時は高級品だった卵に、豆腐を入れてかさ増しした「倹約版のかきたま汁」だったようです

作り方は、とてもシンプル

すり鉢で豆腐をすり潰し、割りほぐした卵を混ぜて、味付けしただし汁で温めるだけ。
卵のみのかきたま汁よりも、豆腐を抱き込んだ卵には存在感があってふわふわとしています。
口に含むと、舌にふわりと舞い落ちて、豆腐の味の余韻が

卵だけでは食感が軽く、豆腐だけでは重たくなるため、2つを丁寧にすり混ぜたからこそ実現するおいしさです

ぜひ作ってみて下さい

