子供たちが楽しみにしている夏休み


長い休みに入ると、普段の規則正しい睡眠や食事が乱れ、気付けば生活がダラダラになってしまった

我が家では、息子の長いお休み期間にそのことを実感したことがあります。
夜寝る時間が遅くなる→朝起きられなくなる→朝ごはんを食べず、昼ぐらいに朝ごはんを食べる。
その循環はひどくなり、昼過ぎまで寝て、食事の時間も決めず適当にお腹が空いたら食べるという状態になってしまい、挙句に気力がわかなくなり、何をするにもダラダラ……

ちょっとした休息のつもりが、生活全体を乱すことになり、すぐにイライラしたり、何もやる気が起きなくなったり、そんな状態に陥ってしまいました

このままではいけない!と、息子は自分の状態を立て直そうとしてくれたので、私も協力しました。
まずは乱れた生活リズムをもとに戻すことから。
早く寝て→眠くても朝起きて→きちんと朝ごはんを食べる。
規則正しい生活リズムに戻すと、気力や活力も戻りました


朝の眠くてつらいとき、身体を目覚めさせるきっかけとなった物は、朝ごはんです。
我が家では、ご飯やパンなどの穀類でエネルギー源(糖質)、卵と野菜を組み合わせた料理でたんぱく質、野菜スープなどでミネラル、ビタミン類が摂れる献立が主流です。
ワンプレートで提供することが多く、時間のない朝は、お皿がいくつもあるよりも、ひとつのお皿で済む料理の方が食べやすいようです

起きてすぐの身体は、胃腸の動きも活発ではないため、それ程量を食べられないときにおすすめなのがスープです。
特にポタージュスープのように、野菜が溶け込んだスープは食べやすく、消化吸収も良いので、食べてから少し時間が経つと、身体がシャキッとするように感じます

そうは言っても、忙しい朝にポタージュスープを作るのは難しいこともありますよね

もちろん、朝にすべてを作ろうとしないで、前日に作り置きしてもOKです

おすすめは夕食の準備ついでに作っておく方法

例えば、ポテトサラダを夕食に作る場合、火を通したジャガイモ、ニンジンを取り分けておき、スープ、牛乳を加えてミキサーにかければ、簡単にポタージュスープができ上がります

もし、タマネギを炒めて作る料理が他にあれば、炒めたタマネギを取り分けておき、ミキサーにかけるときに加えると、スープにこくが加わり、さらにおいしくなります

当たり前のことですが、お休みのときでも、生活のリズムを大きく乱さないことが大切です

決まった時間に寝る、決まった時間に起きる、そして決まった時間に朝ごはんを食べる!
まず、朝の時間をきちんと過ごすと、その日一日、生活がスムーズにいきますよ

せっかくの夏休み、楽しく過ごして下さいね

さて今回のレシピは、「パプリカとレンズ豆のスープ」をご紹介します。
レンズ豆はたんぱく質、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富で、身体を目覚めさせる朝ごはんにぴったりの食材。
ポタージュスープの基本を押さえれば、アレンジメニューも簡単に作れます

ぜひお試し下さい


こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
2月に、韓国最南端に位置する済州島(チェジュド)に行ってきました
済州島は、ソウルから約450km離れた離島。
付近の島々と合わせて済州特別自治道という行政区を構成しています。
15世紀初頭までは耽羅(タムラ)という王国で、その後李氏朝鮮と併合。
日本の沖縄と境遇が似ていますね。
済州島には「三多島(サムタド)」という別名があり、島の名物に「石」、「風」、「女性」の3つが挙げられることに由来するそうです
石は、島の中心にある漢拏山(ハルラサン)が噴火し、火山岩で島が形成されたことから。
韓国本土とは違い、家の周囲を石垣で囲っていることや、「トルハルバン」というお爺さんの姿をした石像がところどころにあり、島の守り神として祀られていることも関係しているようです。
風は、一年を通して海風が強く吹いていることから。
韓国内でも南に位置し、比較的温暖な気候ですが、強風により気温が高くても肌寒く感じる程です。
私が滞在したときも風は吹き続け、帰国日の飛行機が、強風で欠航になるアクシデントに見舞われました
女性は、済州島の女性はとても働き者で、海女を生業にする方が多いことから。
海女さんをはじめ、漁業が盛んな済州島の海産物は本当に新鮮で、現地で頂いた料理はどれもうなる程のおいしさでした
見た目がシャコのような蒸し海老、太刀魚の塩焼き、ウニ入りワカメスープなど、思い出すだけでまた食べたくなる料理の数々
そして、新鮮な海鮮料理の中でも、一番印象に残ったのが水刺身(ムルフェ)です。
私が韓国旅行を楽しむようになってから25年程経ちますが、なぜかこれまで食べる機会に恵まれませんでした。
水刺身は、生野菜と刺身を、酸味の利いた甘辛い冷汁に浸して頂く料理です。
もとは韓国南東部の釜山(プサン)周辺で生まれた料理で、のちに済州島にも伝わったとされています。
使用する海鮮は白身魚を中心にヒラメ、スズメダイ、ヤリイカ、アワビなど。
生野菜と刺身の他、冷汁の中にそうめんやご飯を入れると、この一品だけで満足できる食べ応えになりますよ
私が訪れた2月は、まだまだコートが手放せないくらいの寒さでしたが、冷汁の中には氷が浮かび、キンキンに冷えた水刺身の味に、大感激しました
日本人にはあまり馴染みがなく、味も想像がつきにくいかと思いますが、ちょっと変わった韓国料理を食べたいという方にオススメです
そこで今回は、「水刺身(ムルフェ)」をご紹介します。
作りやすいように刺身はタイ、生野菜は年中手に入る物を選びました。
暖かい部屋で冷たい料理を頂くちょっとした贅沢を、ぜひお試し下さい
こんにちは!料理家のひろろこと竹内ひろみです。
日々、子供たちと料理をしていて感じることがあります。
それは、料理には学校などで習う様々な知識が、ぎゅっと凝縮されているのではないかということです。
料理を学ぶと言うと、一見すれば栄養に関してや調理方法、味付けの仕方などを学ぶと思いがちですが、実は料理から得られる知識はそれだけに留まりません。
例えば学校で「円を四等分にするにはどうしたら良いですか?」といった、図形の分割を習ってきたとしましょう
小さな子供では特に、文字だけではなかなかイメージが湧かない子も多いと思います。
そこでニンジンを輪切りにした物を用意します。
ニンジンならば実際に切って見せてあげることが可能ですので、目の前で十字に切ってみましょう
すると十字に切ったニンジンと、円を四等分した図形が同じ形になるはずです
こうやって、文字だけでは想像が難しいことも実際にやってみると、イメージできて「分かった!!」に繋がります
このように食材を分割することは算数の勉強になります。
また産地を知ると社会科の勉強になりますし、焼くことや煮ることなどの調理は化学反応を応用しているため理科の勉強にもなります。
料理をする際、どういったアプローチで料理を考えるかによって、様々な知識が身に付いていくのです。
その他にも、料理は自分で考える力を身に付けるのにも役立ちます。
料理をするときは常に、「次に何をしなければいけないか?」を考えて行動した方がスムーズに作業が進みます。
しかし、人間は指示されたことをこなすのは比較的簡単にできるのですが、自分の力で考えて行動することは慣れていないとなかなか難しいもの
今どう動くべきか、何をしたら良いのかといったことは意識して考えないと、一朝一夕では身に付きません。
そのため私は、子供たちと料理をするときにはできるだけ指示はせず、みんなに考えてもらい、それから動いてもらうようにしています。
小さい頃から自分で考えて動くクセを付けてあげることで、自発的に動く能力が自然と身に付くからです
また「自分で考えてできた!!」という感覚が掴めたとき、本当に楽しそうな笑顔が見られるので、こちらも嬉しくなります
子供主体で動くと多少時間がかかり、遠回りのような気がしますが、急がば回れ。
勉強でも考え方でも、身に付いたことは自分からできるようになるので、時間があるときはちょっと待つ姿勢でお子さんと料理を楽しんでみると良いですよ
料理に限らず、ひとつのことを学ぶとそれが違う分野にも繋がっていることは多いです。
得た知識が別の場所で活かせるのが分かると、勉強(学び)がより楽しくなります
子供たちだけでなく、横断的な学びは大人になっても続いていきますので、料理からその楽しさを知ってもらえると嬉しいです
さて今回は、「ニンジンとジャガイモのカレー風味サラダ」をご紹介します。
ポテトサラダをアレンジしたメニューで、比較的手軽に作れるようにレシピを考えました。
ぜひ、お子さんに「次に何をしなければいけないか」を考えてもらいながら、一緒に作ってみて下さいね
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
「料理のレパートリーを増やしたい!けれど、どうすれば良いの?」というお悩みをよく聞きます。
これは料理をする人なら、一度はぶつかる悩みではないでしょうか
解決方法はいろいろあると思いますが、私がおすすめしているのは「今できる料理をアレンジする」方法です
ゼロからレシピを覚えるのではなく、自分が作れる料理をベースに足し算や引き算、掛け算などのアレンジをすることで、難しく感じず身に付きやすくなります。
「小松菜の白和え」をレパートリーに増やしたいときを例に取ってみましょう!
もし「ほうれん草のゴマ和え」が作れるならば、このように置き換えて考えられます。ほうれん草→小松菜に変更
ゴマ和え→すりゴマをねりゴマに変更+水気を切った豆腐を追加
すると、例え白和えを作るのが初めてだとしても、自分の作れる料理(ほうれん草のゴマ和え)をアレンジすれば簡単に作れることに気付きます。
この考え方は、私がよく質問を受けるお弁当のおかず作りにも応用できます!
お弁当の定番おかずである卵焼きですが、アレンジと言えば甘いかしょっぱいか、味付けを変えることになりがちです。
しかし、卵に調味料を加えて味を変化させるだけでなく、食材を「混ぜる」というひとつのアクションで味や色合いのバリエーションが一気に広がります
では、卵焼きをおいしくアレンジするには、具体的に何を混ぜたら良いでしょうか。
そのヒントは、「卵かけご飯」にあります。
卵かけご飯に混ぜておいしい物は、卵にもご飯にも合うので、お弁当のおかずにできる物が多いです。
ただ、お弁当のおかずに加熱していない食材は入れられませんので、注意が必要です
混ぜる食材は、卵に混ぜやすい形状である、火を通しても味に変化がないなど、お弁当のおかずとしての条件をクリアしているかを見極めましょう。
卵料理はアレンジしやすいので、さらにレパートリーを広げたいと思ったら、世界の卵料理を参考にするのも良いですね。
●スパニッシュオムレツに入っているジャガイモなど大きな具。
●キッシュのフィリングに入っているハムやパセリ、チーズ。
●アジア圏のオムレツに入っている香草や唐辛子。
例を挙げるだけでも様々な食材があり、新たなおいしさとの出会いも期待できます。
調理法や主な材料はそのままに、ほんの少しのアレンジで気軽にレパートリーを広げてみましょう。
案外簡単に、とっておきのレシピが生まれるかも知れませんよ
さて今回は、「ナスのスクランブルエッグ」をご紹介します。
ペルシャ料理に、焼きナスとトマトを入れた卵料理があり、これを手軽に作れるようにアレンジした物です。
簡単に作れておいしいので、我が家では定番料理のひとつになっています。
ぜひお試し下さいね