こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
認知症予防に効果があるとテレビ番組で紹介され、只今話題沸騰中のえごま油をご存知ですか
日本では馴染みが薄いえごま油ですが、実は韓国ではごま油と同様によく使われています。
えごまとは一年草のシソ科植物で、大葉に似た姿をしていますが、大葉とはまるで味や香りが異なり、苦味が強く独特の風味がある植物です。
韓国では種子や葉が昔から食べられており、種子は炒ってからすりゴマのように使い、葉はしょうゆ漬けやキムチに、そして焼肉を巻いて食べるときの野菜の定番となっています。
カムジャタンという豚の背骨とじゃがいもの鍋は、たっぷりのえごまの葉を入れるのが特徴です。
えごまの葉を入れることで、豚の独特な臭みを消しつつ、香ばしさが加わるのです
また種子を圧搾し絞り出したえごま油は、韓国ではナムルなどに使われています。
実は、えごま油は加熱すると酸化が早く進むので、加熱調理には向きません。
バターの代わりにパンに塗ったり、ドレッシング作りに使ったりするのがおすすめです。
炒め油で使う場合は、できあがったらすぐに食べると良いでしょう。
さて、えごま油は認知症を予防するとされていますが、どのような栄養素が予防に良いとされているのでしょう。
まず、油には飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の二種類に大別されているのをご存知でしょうか?
飽和脂肪酸で構成されている油は、常温のときは固形で体内に入ると固まりやすい特徴があり、摂りすぎるとコレステロールや中性脂肪が増えて、成人病に繋がることもあるので注意が必要です
バターや肉類の脂肪が、主に飽和脂肪酸で構成されている油となります。
それに対し、不飽和脂肪酸で構成されている油は、体内で固まらずサラサラとしているため、コレステロールや中性脂肪を調整してくれる働きがあります。
青魚の油や、オリーブオイル、ごま油、そしてえごま油を構成しているのが、不飽和脂肪酸なのです。
不飽和脂肪酸の中でも、体内で作り出せず食べ物から摂らなくてはならないオメガ3必須脂肪酸というものがあります。
このオメガ3脂肪酸が、認知症を予防すると言われている大注目の栄養素なのです
オメガ3脂肪酸を豊富に含んでいる食材のひとつが、えごま油というワケなのですね
その効果としてはこちら↓アレルギーなどの炎症を抑える
悪玉コレステロールを減らして成人病を予防
ダイエット
血行を良くしてアンチエイジング
うつや認知症を予防
などがあるとされています。
身体に良い食べ物は、毎日適量を摂取するのがベスト
えごま油は一日ティースプーン一杯程度が適量とされています。
この程度の量だったら、続けやすいですね。
本日のレシピは、えごま油を使ったドレッシングです。
生野菜の酵素も一緒に摂れますので、ぜひお試し下さい
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
以前こちらブログ↓で、韓国料理は薬念(ヤンニョム)が味の決め手とお伝えしました
http://www.nasluck-kitchen.jp/blog/index.asp?entry_id=230&tcid=10
改めて復習しますと、薬念(ヤンニョム)とは合わせ調味料の総称であり、薬になるように念じて作られることから、この名前が付けられました。
これは「食べ物はすべて薬になる」といった薬食同源の考えが、調味料にも込められているからです
和食が素材の特徴を活かし「さしすせそ」の順番で味付けしていくのに対し、韓国料理では全ての調味料を混ぜ合わせた「合わせ調味料」で味付けをします。
また、韓国料理において下味は、料理のおいしさを決めるとても大切な工程なのです。
その下味用のヤンニョムは、前回ご紹介したヤンニョムとは少し材料が異なるため、ぜひこちらも覚えてみて下さいね塩ヤンニョム
・塩
・こしょう
・ニンニクのみじん切り
・すりゴマ
・長ネギのみじん切り
・ゴマ油しょうゆヤンニョム
・しょうゆ
・砂糖
・ニンニクのみじん切り
・すりゴマ
・長ネギのみじん切り
・ゴマ油
(食材によって、こしょう)
今回下記でご紹介しているレシピではニンニクのすりおろしを使用していますが、上記のように下味用のヤンニョムには「ニンニクのみじん切り」を入れるのが基本のレシピとなります。
しかし今回のように下味を付ける物に応じ、臨機応変に変えてみてもOKです
また、しょうゆヤンニョムは下味にもなりますが、料理全体の味付けにもなるので、万能調味料として重宝します。
例えばチャプチェを作るときであれば、ニンジン、タマネギなどの野菜は塩だけで味付けし、肉や干ししいたけはしょうゆヤンニョムで一度下味を付けてから炒め、最後に春雨と和えて味を調えるといった調理法をとります。
料理全体の味付けとしては焼肉のタレや、プルコギ、炒めナムル、煮物にも使えますよ
また韓国の炊き込みご飯はタレをかけて頂くのですが、この場合にしょうゆヤンニョムがよく合います
韓国風炊き込みご飯を作るときは、調味料を一切入れずにご飯と具材だけ炊き込み、しょうゆヤンニョムをかけて召し上がってみて下さい。
日本の炊き込みご飯とはまた一風違った、新しい味の発見があるかと思いますよ
本日はしょうゆヤンニョムを使った「手羽先のヤンニョム煮」をご紹介しますので、レシピから各調味料の配分をチェックして下さいね
こんにちは!料理家のひろろこと竹内ひろみです。
私たち女性はキッチンに立っている時間がとっても多いですよね
しかし、忙しい毎日、それ程は料理に時間もかけていられないのが現状。
「なるべく短時間に作れる物&毎日同じ料理でない物を作りたい」と思うことってありませんか?
私自身どうかと言うと、子育てをしながら仕事をしているということもあり、平日はパパッと簡単に作れて、でも飽きがこないお料理が主体となっています
そんな中で作っておくとおすすめのモノがあるので、本日のブログはそれを伝授致します。
実は伝授と言う程大げさなモノではなく、とっても簡単でシンプルなモノなのです
それは、ミックスナッツ(くるみ、アーモンド単体でもOK)をフードプロセッサーにかけて細かくしたモノ
実はこれを作っておくと、とっても便利なのです
こういった機械を使う作業ってお料理の合間に行なうと、フードプロセッサーを出して、食材を細かくし、フードプロセッサーを洗って、しまって……と、意外に手間がかかりますよね
なので、多めに作ってタッパーに入れて冷蔵庫でストックしておくと、使いたいときにすぐに使えてとっても重宝しますよ
細かくしたミックスナッツの使い道は色々ですが、例えばサラダにトッピングとしてふりかけたり、マフィンやクッキーを作るときにアクセントとして加えたり、パン粉に混ぜて揚げ衣にしたりなど
ゴマとはまた一味違ったコクがプラスされるので、おいしさもアップします
また、じゃこをごま油で炒って、甘酢に漬けておけば、お醤油、オイスターソースなど他の調味料を加えて即席ドレッシングが簡単に作れますし、ご飯にそのまま混ぜれば、じゃこ入り酢飯ができ上がります。
ちょっといつものご飯から目先を変えたいときにおすすめです
じゃこは桜エビに代えてもOKです。
ドレッシングなど最後まで仕上げてストックしておくのも良いのですが、途中まで作っておき、最後の仕上げだけはお料理に合わせて調味料を加えてあげると、味のバリエーションが広がり、飽きがこないお料理作りができるのです
ぜひお試し下さいね
こんにちは!
料理家の竹内ひろみです。
最近、子供の『味覚』がおかしくなっているという記事が新聞に出ていました。
家に遊びに来る子供たちのお菓子の食べ方を見ていても、味の濃いスナック菓子の方が他のお菓子に比べて人気があるようです
日頃から味の濃い物や添加物が多く含まれている食品を食べていると、どうしても舌はその味に慣れてしまいますよね。
このような食べ物は、一口食べたときに舌が「おいしい」と感じる刺激が強いので、ついつい食べ過ぎてしまうのです。
最初はとても甘いと感じて食べられない物でも、舌がその甘さに慣れてくるといつの間にか食べられるようになっている・・・ということってありませんか?
正常な味覚もさることながら、私たちには繊細なうま味を感じるセンサーが備わっているので、その部分が働かくなってしまうのは残念なことですよね
味覚は良くも悪くも慣れによるところが大きいので、上手に食べ物や食べ方をコントロールできると味覚も正常に戻りやすいです 。 外食で食材をコントロールすることは難しいので 、家で食べるときに、少し気をつけてみましょう。
例えば、しょうゆやケチャップなど、料理の上からかける調味料の過剰摂取は控える。添加物が多く含まれた食品は避けるなどです。
最初は素材のおいしさがわからなくても、きちんと噛んで、味わって食べているうちに調味料で味を足さなくても、「おいしい!!」っと感じられるようになりますよ
味付けをする際は、塩分を控えてうす味にするだけだとおいしさが半減してしまうので、調理方法にもひと工夫をおすすめします
例えば、ニンジンやジャガイモなど電子レンジでも柔らかくなりますが、時間をかけて蒸してみましょう 。
スープを作るときに、ベースとなるタマネギをいつもよりもじっくりと炒めてみましょう。
じわじわと野菜の甘みや旨みが増し、調味料も不要となります。
このように素材のおいしさを引き出す調理方法を取り入れてみてもいいですね
それでは本日のレシピ『チキンとソテー野菜のざっくり和え』をご紹介します。
塩麹で下味を付けた鶏肉をピーナッツ風味の炒め野菜とざっくり和えました。
ぜひ、お試し下さい。