2019/01/21
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
年末からお正月にかけてご馳走が続き、胃腸の疲れが出ているという方も多いのではないでしょうか?
そんなときにオススメなのが、「ダイコンおろしを使った料理」です

今回は、「ダイコンの辛味の秘密、ダイコンの栄養素や消化酵素、調理のポイント」などについてご紹介します


ダイコンおろしと言えば、ピリピリとした辛味が特徴的ですよね


ダイコンを生でそのまま食べても、さほど辛くありませんが、ダイコンおろしにすると辛く感じるのはなぜでしょう


ダイコンおろしの独特の辛さは、イソチオシアネートという成分によるものです。ダイコンの細胞が破壊されることで、化学反応によりイソチオシアネートが生成されるのです


イソチオシアネートの素となる成分は、根の先端に多く、葉に近いほど少ないため、ダイコンの部位によって辛さが変わります

辛いダイコンおろしが好きな方は、ダイコンの根に近い部分を

辛いのが苦手な方は、葉に近い部分をダイコンおろしにすると良いでしょう

次に、ダイコンに含まれる栄養成分についてご紹介します!

ダイコンには、でんぷんの消化酵素であるジアスターゼが含まれています

「胃もたれにはダイコンおろしが良い」と聞いたことがある方もいるのではないかと思いますが、これはジアスターゼに消化を助ける作用があるためです

「ご飯+たくあん」「おもち+ダイコンおろし」といった食べ合わせも、理にかなっています


そしてダイコンの葉の部分には、βカロテンや葉酸、ビタミンCが豊富です


カリウムやカルシウムなど、不足しがちなミネラルも含まれているので、ダイコンを購入する際は、葉付きの物がおススメです

その際、葉は鮮やかな緑色で、みずみずしい物を選びましょう


ひげ根は少なく、重みのある物がおすすめです


葉付きダイコンを購入した際は、葉と根を切り分けて別々に保存しましょう。
根は丸ごと新聞紙などで包み、冷暗所で保管します。内部が割れないように、切り口をラップで覆って保存して下さい。
葉は、保存袋に詰めて冷蔵庫に入れて下さい。
細かく刻んで、じゃこやゴマと一緒に炒め、ご飯のふりかけにするのがオススメです

ダイコンは部位によって味が違うため、その特性を活かして調理すると、よりおいしく頂けます


・葉に近い部分は、辛味が少なく固めなので、サラダ向き
・中間部分は、甘味がありやわらかいので、おでんや煮物向き
・根の先に近い部分は、辛味が強いので、ダイコンおろしや漬物向き
さて、今回のレシピはダイコンの酵素がお肉をやわらかくし、さっぱりと頂ける一品の「牛肉のダイコンおろし丼」をご紹介します。
胃腸を労わりたい方も、ぜひ作ってみて下さいね

