2013年6月の記事
こんにちは。
料理家の野上優佳子です。
我が家のそばの神社に、「茅の輪」がたちました。
ああ、本格的に夏がやって来たなあ、とそれを毎年見ると思います。
茅の輪は、竹に茅を巻き付けた輪状の物。
これを八の字を描くように左回り右回りと、3度輪をくぐる と厄払いになって寿命が延びる、と言われています。
これは「夏越の祓い」(なごしのはらい)と呼ばれています。
もともと、古くは1年を両分するという考え方があり、そうすると6月末が12月末と並んでもうひとつの晦日(みそか)になるということになります。
翌日の新しい期を迎える前(晦日)に体に積もった穢(けが)れをお祓いする、という意味がその背景にあります。夏越の祓いの茅の輪くぐりのルーツは、 『備後国風土記』 に記された故事。
貧しい暮らしをしていた蘇民将来という人が、道に迷った武塔神(実は北海の神。古事記にあるスサノオと同じ)を家に迎え入れて粟飯 をごちそうしたそう。
その一宿一飯の礼に武塔神は茅の輪を送り 、そのおかげで蘇民一家は様々な災厄から逃れることができた
、という話があります。
ちなみに夏越の祓いは「水無月の祓」(みなづきのはらい)とも呼ばれ、京都では無病息災を願って和菓子の水無月(白いういろう地にゆで小豆を乗せて三角に切った物)を食べる風習がある とか。
小豆はその色から魔除けの力があると言われています。
さて今回は、夏を迎えてお疲れ気味の方におすすめの、さっぱりして栄養豊富なサラダ「ホウレンソウのホットサラダヨーグルトソース」をご紹介します。
ホウレンソウをソテーして、水切りヨーグルト使用のドレッシングを添えた一品
ニンニクのピリっとした辛さと香りが体を元気にしてくれます
こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国は発酵食品の宝庫
キムチやマッコリ、味噌、しょうゆ、コチュジャンなどの調味料、塩辛などは発酵食品として知られていますが、食材も同様に発酵食品なのです。
特に塩辛においては、かなり種類が豊富
そのまま食べることもあれば、調味料としても大活躍しています。
すなわち、発酵食品が毎日の食事にごくごく自然に取り入れられているんですね
そもそも、発酵食品はどのようにして生まれたのでしょう?
野生の果物を採取し、容器に入れて保存したところ発酵に至ったという、自然の成り行きですね。
韓国は寒さが厳しく、野菜などを収穫できない冬に向けて、食品の保存性を高める必要があったのです
魚介類や野菜も長期保存するために発酵させたため、塩辛やキムチの技術が進み、種類も豊富になりました。
発酵は素材が元々持っている味や栄養を変化させます。
味の面では風味と旨味が増幅
また栄養的には、乳酸菌が生まれた結果、腸内環境を整える働きが加わります。
毒素排出の効果はバツグン!
よって、発酵食品はカラダの中からキレイを導いてくれるのです。
みなさまも、意識して発酵食品を摂ってみて下さいね。
余談ですが、このところ韓国では日本の納豆が流行っているそうです。
韓国の物よりもニオイが少なくて、食べやすいとのこと。
チョングッチャンという納豆味噌が韓国にあるのですが、こちらは、もっぱらチゲに入れる物なので、調理せずに食べられる日本の納豆が人気なのでしょう
それでは、本日のレシピをご紹介します
発酵のつながりで、 「セロリキムチ」です。
サラダ感覚で召し上がって下さいね
こんにちは!
料理研究家のひろろ こと 竹内ひろみです。
皆さんが大好きなお料理のひとつがから揚げ ではないでしょうか?
今日はおいしくから揚げを作る、ちょっとしたコツについてお伝え致します
まずは下味からです。
基本はしょうゆ、料理酒、ショウガ(ニンニク)と言ったところでしょうか。
ビニール袋に鶏肉と調味料を入れてしっかりともみ、
30分から1時間以上はおきましょう。
タッパーなどでもいいのですが、ビニール袋を使うともみこむときに手が汚れないので便利です
お弁当のときは前の夜に調味しておいても です。
下味に使う食材にいろいろと変化を付けてみる といつもと違う味わいでいろいろ楽しめます
例えば、塩麹。
お肉もやわらかくなり、ほのかな甘み、旨みがプラスされます
同じく発酵調味料の味噌漬けもおいしいです。
次に衣です。
中国風な唐揚げの場合は、卵、片栗粉、薄力粉をまぶします。
片栗粉のみの場合はさくさくっとした竜田揚げとなり、
小麦粉に片栗粉をプラスする衣だと、小麦粉だけよりも軽い感じに仕上がります
いろいろな衣で試して、お好みの物を見つけるのも楽しいですね
最後は揚げるときのコツです
揚げ物となるとどうしても使用する油の量が気になりますが、
鶏肉の半分より上がつかるぐらいの油の量で、上下を返しながらじっくりと揚げていきます。
温度が高すぎると中まで火が通らないうちに周りが焦げてきてしまうので
温度は中温程度が適温です。
最後に温度を上げて、全体をカリッと仕上げていきましょう
本日は「味噌漬けチキンの竜田揚げ」のレシピをご紹介します
こんにちは!
料理家の吉田由子です。
日差しがきつくなり、夏はもう間近!といった感じですね
これから、夏野菜が次々と旬を迎えます。
夏野菜は水分をたっぷり含んでいてみずみずしく、たくさん汗をかく夏場の水分補給に一役買ってくれます。
夏野菜の中でも、つるにぶら下がって実る野菜(キュウリ・トマト・なす・ピーマンなど)は、身体を冷やす作用がある物が多いので、夏の暑さで火照った身体を冷やしてくれます。
今回のブログは、夏野菜の代表「キュウリ」についてご紹介します。「キュウリ」は、なんと90%以上が水分
でできています。
そのため、栄養価はそれほど期待できませんが、カリウムが豊富に含まれています。
カリウムは、塩分を身体の外に出してくれる効果があります。
また、「キュウリ」には、イソクエルシトリンという成分が含まれており、利尿作用やむくみを解消する働きがあります。
夏は、大量に汗をかくので、カリウムが失われて夏バテ
の原因になるため、カリウムを豊富に含む「キュウリ」は、積極的に摂りたい野菜です。
「キュウリ」を生で使うときは、洗ったキュウリに塩を適量ふり、まな板の上でゴロゴロと転がす「板ずり」をすると、キュウリのトゲが取れ、鮮やかな色になっておいしさがアップ
しますよ。
さて、今回は『キュウリとヨーグルトの冷製スープ』のレシピをご紹介します。
すーっと身体の中から爽やかになる、さっぱりした口当たりのスープです。
火を使わないレシピなので、暑くなるこれからの季節にはうれしい一品です
ぜひお試し下さいね