こんにちは、料理家の野上優佳子です。
4月に入って新生活が始まり、「お弁当生活」もスタート
という方もたくさんいらっしゃることでしょう。
1年のうちでも、この季節はまさにお弁当のシーズンで、大手量販店などではお弁当箱の特設売り場が登場し、各メーカーの新商品がずらりと並びます。
またテレビや雑誌などでも、この時期はお弁当の特集が目白押しです
私が受ける取材などで、この時期毎年のように聞かれることのひとつが、「今年おすすめのお弁当箱は?」です。
お弁当を長く作り続けている私としては、あれもこれもとおすすめしたい物はいっぱいあります
形や留め具やパッキンなど、選ぶポイントだけでもいくつもあるのですが、まずは初級編ということで、簡単なのをいくつかご紹介します
これから自分でお弁当を作ったり、持って行ったりする方には、通学や通勤バッグの底面に収まるサイズの「小判型の1段弁当箱」をおすすめします!
小判型の物をすすめる理由は、角がない形で扱いやすいからです。
まず、小判型は角がないということは、お弁当を詰めやすいということ。
お弁当は持ち運ぶ物なので、あまり大きな隙間があると形が崩れてしまいます。
それを防ぐために、できるだけ隙間なく入れたいところですが、角に合わせておかずを詰めようとすると、唐揚げなどの塊状のお肉は意外と角が埋まらずに苦戦することがあります
そして角がないことでのもうひとつの良さは、洗いやすいということ。
角があるときれいに洗ったつもりでも、スポンジなどでしっかり掻き出さないと、隅に汚れが残っていたり、色移りが取れなかったりということがありますよね
お弁当は作るだけでなく、後片付けも大切です。
毎日のことですから、さっと汚れを落とせる小判型をおすすめします。
また、1段の物をすすめる理由は、アレンジがしやすいからです。
2段型のお弁当箱は、1段がご飯、もう1段がおかずという組み合わせになりますが、1段すべてにおかずを詰めるのが、結構大変だと感じるときがあります。
その点1段のお弁当箱なら、おかずが少ないときはご飯の量を多めにしたり、いっそのことご飯の上に載せて丼風にしたりしても
どうしても忙しいときにはご飯だけを持って行き、お惣菜をスーパーやコンビニで買っても良いと思います。
せっかく始めたお弁当作りですから、作らなくてはと気張るより、気楽に続けられるように工夫しましょう
それでは今回は、忙しい朝にも手早く作れるお弁当おかずの定番、シンプルな「豚のショウガ焼き」のレシピをご紹介します。
最初にこの作り方をマスターすれば、お肉に薄力粉をまぶしたり、タマネギを入れてボリュームアップしたりとアレンジの幅を広げられます。
ぜひお試し下さいね
こんにちは!
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
4月は新しいスタートを切る方が多い季節です
進学や就職をきっかけに一人暮らしを始める方も多いのではないでしょうか?
そこで今回のブログは、お安く買えて日持ちがして栄養豊富な、一人暮らしの冷蔵庫に欠かせない『卵』についてご紹介したいと思います。
一般的にスーパーで『卵』として売られているのは、鶏卵(けいらん/にわとりの卵)です。
卵には、良質のたんぱく質やビタミンA、B2、D、鉄分が豊富に含まれているため、よく「卵は完全食品」と言われます。
しかしこれは、すべての栄養素が含まれている「完全な食品」といったことではなく、卵に含まれているアミノ酸が理想的なバランスで含まれているという意味から、「完全食品」と言われているのです。
事実、卵にはビタミンCと食物繊維がほとんど含まれていません。
卵に不足している栄養素を補うために、イチゴやオレンジなどの果物やほうれん草、かぼちゃなどの緑黄色野菜を合わせて摂ると良いでしょう。
卵は冷蔵庫で保管する場合、採卵日から最長20日程度日持ちします
購入した際に入れられている卵ケースには、「生で食べることができる目安」が書かれてありますので、過ぎてしまった場合は必ず火を通してから早めに食べるようにしましょう。
卵は、卵黄(黄身)と卵白(白身)に分かれていることはご存知かと思いますが、それぞれに違った特性を持っています
卵黄は読んで字の通り、黄色、またはオレンジ色をしている円形の物で、卵白に比べもったりとしてコクがあります。
カスタードクリームや卵黄マヨネーズなどの原料になったり、スイートポテトやパイの照り出しに使われたりします。
卵白は卵黄の周りを取り囲む透明な物で、サラリとしており、泡立てるとクリームのようにフワフワになる特徴があります。
お菓子のレシピ本などに、「メレンゲを角が立つまで泡立てる」という工程が書かれていることがありますが、これは卵白を泡立て器でフワフワに泡立てた物です。
「角が立つ」とは、下の写真のように泡立て器で持ち上げるとメレンゲがピンと角のように立つ状態のことを指します
卵白がフワフワのメレンゲになる原理は、卵白に含まれるたんぱく質が空気を抱き込んで細かい泡状になることと、空気にふれることでたんぱく質が変性し、膜状になって泡を安定させる二つの働きによるものです。
砂糖を加えたメレンゲはケーキやスフレなどのお菓子に使い、砂糖を加えずに泡立てたメレンゲはチャーハンにかけたり、スープに浮かべたりと様々な料理に使うことができます。
卵は全卵(卵黄と卵白)、卵黄のみ、卵白のみと、様々な形でお料理に使える食材です。
今まであまり料理をしてこなかった方も、ぜひ卵を使って料理にチャレンジしてみてはいかがでしょう
それでは、今回は卵を使ったフワフワの『スフレパンケーキ イチゴソース添え』をご紹介します。
メレンゲを使って焼き上げたパンケーキは、ふんわり軽い舌触りです。
電子レンジで作れるイチゴソースをかけたかわいらしいお菓子は、おもてなしにもオススメですよ
ぜひ、作ってみて下さいね
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国では今、サーモンがブームです
韓国内では今まで、サーモンは高級魚として一般の人たちにはなかなか手が届かない魚でした。
しかし、アメリカ系の大型スーパーが販売したことや、ビュッフェスタイルの食事が流行しサラダやカルパッチョなどを食べる機会が増えたことから、若者を中心にブームが到来したそうです。
ちなみに韓国でブームになっているメニューはお刺身です。
今では、ソウルの各主要エリアに、専門店が必ず一軒はあると言われている程、サーモン専門店が増えています。
その多くがお刺身の食べ放題で、サーモンのお刺身以外にイカの天ぷらやチヂミなどがセットになったメニューが楽しめます。
韓国へ行く予定がある方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう
連日満員のお店や行列ができるお店もありますよ
実は、サーモンの前は、マグロがブームでした。
元々マグロは、韓国では数少ない高級日本料理店でしか出されていない高級品だったのです。
しかし、和食が韓国内で浸透するのに伴い、マグロが食べられるようになり、ブームの兆しが見えるとともに専門店も登場しました。
このマグロ専門店もサーモンと同様に食べ放題の店が多く、日式と呼ばれる高級日本料理店よりは安い値段でマグロを好きなだけ食べられるとあって、一躍大ブームとなったのです。
4年程前に現地の友だちにマグロ専門店に連れて行ってもらったことがありますが、そのときの衝撃は忘れられません
なんと、マグロの刺身が半解凍状態で出てきたのです
これは、マグロ独特の匂いを和らげるためだとか・・・。
何でも韓国では昔からお刺身と言えば白身魚がメインのため、赤身独特の匂いを好まない人が多いようです
しかし生のマグロを食べ慣れている日本人の私からすると、舌の上で広がるトロリとした食感が味わえず、何だか物足りませんでした
また、ワサビとしょうゆの他に、酢コチュジャンも添えられて出てきたのにもびっくり
韓国では、白身のお刺身に酢コチュジャンを付けて食べるのが一般的ですが、赤身のマグロも酢コチュジャンで食べるそうです
韓国人の友だちは、当たり前のように韓国海苔でマグロを巻いて食べており、こういった食べ方もかなりメジャーなのだとか。
国が違うと、食べ方も違いますね
ここ数年は、日本を訪れる韓国人の観光客が増えたことで、韓国内でも日本オリジナルの味が受け入れられるようになってきたそうです。
両国の食を認め合いながら楽しめるというのは、素晴らしいことでよすね
さて、今日のレシピは「マグロを使ったビビンバ」をご紹介します。
韓国の海鮮丼は酢飯ではなく、酢コチュジャンをかけて頂くのが一般的です。
日本の海鮮丼とは違った味ですので、ぜひ一度お試し下さい
こんにちは料理家のひろろこと竹内ひろみです。
日ごろ、私達が何気なく食べている物の中には、多くの「発酵食品」が含まれています。
発酵食品を例に上げると、味噌、しょうゆ、ぬか漬け、納豆、ヨーグルト、チーズなどです。
これは、食材にカビや酵母などの発酵菌(発酵を行なう微生物)を加え、発酵菌の力を利用して作る食品を指します。
発酵菌は気候風土によって様々な物があるため、世界にはその地域ならではの発酵食文化が根付いてるのです。
もちろん、日本にも独自の発酵食文化があります。
中でも日本の発酵食品に欠かせない物と言えば、「麹(こうじ)」でしょう
麹は日本の伝統的な発酵食品を作る上で不可欠な物で、麹がなくては味噌やしょうゆの他、日本酒もみりんも、お酢も作れません
麹は、日本料理における縁の下の力持ちと言っても良い存在です
さて、そんな「麹」ですが、みなさんはどういった物か知っていますか?
麹とは、蒸した米や麦、大豆などに麹菌という、食品発酵に有効なカビや微生物を繁殖させた物のことです。
カビと聞くとびっくりしてしまいますが、毒性のないカビなのでご安心を
このカビや微生物が、デンプンやタンパク質などを分解する酵素を生産・放出し、それが作用しグルコースやアミノ酸が作り出されます。
この酵素を利用し発酵させることで、発酵食品は作られているのです。
一部の食品は、発酵といった過程を経ることで、私達の体に嬉しい変化が起きます
例えば、発酵することでタンパク質がアミノ酸に分解され消化吸収されやすくなったり、栄養分を高めてくれたり、もともとその食材には含まれていない栄養素がプラスされたりします
味噌を例に挙げてみると、発酵の効果がよく分かります。
米味噌は大豆と塩に米麹を加えることで味噌となりますが、大豆そのものは実はとっても消化吸収が悪い食材です。
しかし米麹を加え発酵させて味噌にすることで、大豆のタンパク質がアミノ酸に分解され、栄養素の消化吸収が良くなります。
他にも、大豆には含まれない「ビタミンB12」といった栄養素が、新たに生成されます。
ビタミンB12とは微生物の働きでのみ生成される栄養素で、不足すると貧血や慢性疲労などの症状を引き起こすと言われています
また、しょうゆや塩麹などには独特のうま味、甘みがありますが、これは発酵の過程で作られたアミノ酸がベースとなっています
味噌やしょうゆなどの発酵食品は作るのに半年などの長い時間がかかりますが、麹を使った調味料には比較的短い時間で作れる物もあります。
それが「塩麹(しおこうじ)」です。
一般的な塩麹の作り方は、1週間から2週間程で完成しますが、炊飯器を使えばとっても手軽に作ることができますのでご紹介しましょう
【材料】
米麹(生)、60℃のお湯、塩。
(割合は1:1:3分の1)
【作り方】麹をできるだけ細かく、ばらばらにほぐしたら炊飯器に入れ、60℃のお湯を注いで保温モードで1時間〜1時間半放置します。
麹の芯がなくなったら、塩を加えて混ぜ合わせればできあがり。
あとはビンやタッパーに入れて、冷蔵庫で保存します。
すぐにできあがるので、今日のお夕飯で使いたいといったときにもおすすめです
実はこの方法ですが、塩麹を作る過程で一緒に甘酒を作ることができるのです。
甘酒を作るには4時間以上の保温時間が必要になるので、一緒に作る場合はで塩を加える前に、塩麹にしたい分を分けてあげて下さい。
炊飯器に残った甘酒にする分はそのまま60℃を保つように保温し、さらに2時間半から3時間程放置します。
分けておいた塩麹分には、塩を加えて混ぜ合わせます。
こうすれば塩麹と共に、麹で作る自然な甘さの甘酒ができあがります
手軽ですのでぜひ作ってみて下さいね
それでは、今回は塩麹を使った「塩麹漬けポークのグリル 野菜ソース和え」をご紹介します。
塩麹に漬け込んだ豚肉と、たっぷりの野菜を合わせました。
ヘルシーですが食べごたえのある一品となっていますので、ぜひお試し下さい
お弁当のおかずにもおすすめです