こんにちは。
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
今年も残すところ1ヵ月と少しとなりました。
今年は、個人的には引越しなどもあり、ここまでとても忙しく過ぎた印象です
12月に入ると年末まであっという間なので、残り少ない2015年が充実したものになるよう頑張りたいと思います
さて今回のブログは個人的に今年を振り返るだけではなく、今年の味のトレンドを振り返ってみることにします。
一昨年の酒こうじを塩で漬け込んだ『塩こうじ』、昨年のレモンを塩で漬けこんだ『塩レモン』に続き、今年は『怪味(かいみ)』が流行すると言われていました。
実際にテレビや雑誌などで取り上げられる機会も多く、大手食品メーカーが開発した「怪味」関連商品がコンビニエンスストアで完売するなど、話題になっていました
しかし、一昨年に流行した『塩こうじ』や昨年に流行した『塩レモン』程の知名度は得られておらず、「怪味とは何ぞや?」という方も多いのではないでしょうか。
話題になっていたにもかかわらず、あまり認知されなかったのは、聞き慣れない『怪味』という名前から、どんな味かを想像しにくいことが、原因のひとつではないかと思われます。
そこで、今回のブログは『怪味』についてご紹介したいと思います
『怪味』とは、元々中国の四川省発祥の伝統的な調味料のことを指し、「怪味=グァイ・ウェイ=複雑な味」という意味を持っています。
一言では説明しにくいのですが、「甘味・辛味・塩味・酸味・しびれ」という5つの要素が入っている調味料です。
「しびれ」は、花椒(ホァジョー、またはかしょう)というスパイスによる「しびれるような独特の辛さ」のことで、怪味ソースの特徴のひとつと言えるでしょう。
花椒は、大型スーパーなどで手に入りますが、手に入らない場合は山椒で代用することができます
本場の怪味ソースはかなりスパイシーで、しびれるような辛さがあるのですが、日本人にはマイルドにアレンジしたものが食べやすく人気です。
この怪味ソースですが、鶏肉と相性が良く、そもそも日本の唐揚げ専門店で使われるようになったことがきっかけでブームが始まったとも言われています。
様々な味の要素を持つ調味料のため、豆腐や野菜との相性も抜群です。
これからの季節は、鍋料理のつけだれにしても良いでしょう
調味料を混ぜるだけで簡単に作ることができますし、1週間程度日持ちしますので、ぜひ今年中に一度作ってみて下さいね。
それでは今回は、怪味デビューにおすすめの『レンジ蒸しナスの怪味風ソースがけ』をご紹介します。
旬の秋ナスをレンジで蒸して怪味ソースで頂くレシピは、怪味ソースを味わうのにピッタリです
ぜひ一度お試し下さいね
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
まだ韓国をよく知らなかった頃、簡単に食事を済まそうとラーメン屋に入りました
そのときの衝撃といったら
メニューにあるラーメンは、どれもインスタント麺に野菜や肉などの具が入ったものでした。
日本のラーメン屋を想像していたので、なんだか損をした気分のままお店をあとにしたのを覚えています
ここ数年は韓国でも、日本のラーメン店が進出したことで生麺が徐々に認知されてきました。
しかし、そうは言っても韓国では今でもラーメンと言えば、インスタントの乾麺が主流です
韓国はラーメンの歴史が浅く、1960年代に日本メーカーと韓国の会社がタイアップして乾麺の製造を開始したのが始まりでした。
その後は瞬く間に浸透し、今ではすっかりお馴染みの食材となっています。
一年間の消費量は2014年度の統計によりますと、日本人が43.3食、一方の韓国は72.5食と2倍近く食べているそうです。
ちなみに韓国人は野菜、肉も日本人の倍近く食べているといった統計が出ていますので、1回の食事量が多いということですね。
韓流ドラマが好きな方だったら、一度はご覧になったことがあるかと思いますが、韓国ではラーメンを独特な食べ方で食べます。
アルミの鍋でラーメンを作り、食べるときは器に盛り付けることなく鍋のまま食卓に移動。
そして、汁が落ちないように片手で鍋の蓋を持ちながら、蓋をお皿のようにして麺を載せつつ食べるのです
また先日、韓国で見た光景なのですが、若い女性がコンビニで購入したカップラーメンを店頭で食べていました。
その際にカップラーメンの薄い蓋を円錐形にして、そこに一口量の麺を入れつつ口に運んでいたのです。
その器用な食べ方には、さすがにビックリしました
そして食べ方だけではなく、韓国の調理法も少し独特です。
代表的な物と言えば以前もブログ記事でご紹介した部隊チゲ(ブデチゲ)があります。
(ブログ記事:http://www.nasluck-kitchen.jp/blog/index.asp?entry_id=283)
この部隊チゲは、韓国の食事情が悪かった朝鮮戦争中に、アメリカの部隊のあった地域で生まれた鍋料理で、特徴的なのはソーセージやスパムなどの肉加工品や、インスタントラーメンが使われていることです。
今ではすっかり韓国の定番鍋となりました
またちょっと前に流行った物で、インスタントのジャージャー麺とインスタントのチゲ風ラーメンを組み合わせた「チャパグリ」というものがあります。
味の違う二つの組み合わせは、なかなか想像ができないですよね
実際に食べてみたことがありますが、ジャージャー麺の甘さとチゲ風ラーメンの辛さがあいまって……何とも説明しがたい味で、「おもしろい」という印象でした。
クセになる方もいるようですので、機会がありましたらぜひお試し下さい
韓国では、まだまだ色々なインスタントラーメンの食べ方が出てきそうです
さて、本日のレシピは韓国の餅とラーメンを組み合わせた「ラーメントッポギ(ラッポギ)」です。
麺にもちと炭水化物がたっぷりのレシピですので、この料理を作る日はダイエットをちょっとお休みして、ラーメントッポギを楽しんで下さいね
こんにちは!料理家のひろろこと竹内ひろみです。
キッチンが使いやすく整理されているとお料理作りもスムーズに進み、気分もすっきりしますよね
皆様はキッチンをどうやって整理していますでしょうか?
キッチンを整理する方法は、おおまかに二通りあります
ひとつは、しまえる物はすべてしまったり、布などでできる限り隠したりする「見せない収納」です
私はすっきり見えるキッチンが好きなので、この方法でキッチンを整頓しています。
使う頻度が高い調理器具(菜箸や計量スプーンなど)や塩、砂糖以外は棚などにしまうようにすることで、キッチンがゴチャゴチャしないので、突然お客様が来ても慌てる心配がありません
もうひとつは、インテリアのようにキッチンツールをディスプレイし、あえて「見せる収納」です。
棚にかわいく並べられた調味料ビンや、まるでオブジェのようにきれいに飾られてしまわれている食器、レストランのように壁に吊るされたオシャレなフライパンなど。
センス良く片付けられた「見せる収納」のキッチンも素敵です
しかしキッチンを「見せない収納や見せる収納に変えたい!」と思っても、すぐに収納を変更するのは大変です。
そこで、使う頻度が多い冷蔵庫から始めてみるのはいかがでしょう
冷蔵庫を整理整頓するだけでも、お料理のしやすさは格段にUPしますよ
さて、みなさんの冷蔵庫は開けたとき、中がどんな状態になっていますでしょうか?
欲しい物をさっと取れるようになっていますか
どこに何があるのかがすぐに分かり、取り出したい物がさっと取り出せるようになっていると、キッチン仕事がとってもラクになります。
野菜室や冷凍室は入れる物が決まっているので、比較的整理しやすいかな?と思いますが、冷蔵室はきちんと整理をしないといろいろな物が雑多に置いてある状態になってしまいますよね
冷蔵庫を整理する方法はいろいろありますが、私のおすすめは同じような食材をグループにし、カゴにまとめることです
例えば調味料のカゴ、パンに合う食材のカゴ、乾物のカゴといったような感じです。
また作ったお惣菜を置く専用のスペースを作っておくことも重要
鍋一個分ぐらいのスペースを空けておくと、残ったお料理やお弁当用のお惣菜などをしまうときにとってもラクなのです。
置き場所が決まっていると何がどこにあるのかすぐに分かり、探す手間が省けるのでお料理の時間が短くなり、調理のストレスも減ります。
自分なりのルールを決めて整理すると良いですよね
さて、本日ご紹介する「塩こうじチキンのグリル」は、野菜もたっぷり摂れるボリュームたっぷりのおかずです。
鶏肉を漬け込んでいる間は、整理した冷蔵庫に作ったお惣菜置きスペースに置いておいて下さいね
残ったらお弁当にも入れられるおかずですので、ぜひ作ってみて下さい
こんにちは。
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
秋の果物の代表である『柿』が旬を迎えましたね
『柿』は、日本を代表する秋の果物ですが、アメリカやブラジル、ヨーロッパなどでも栽培されています。
実はヨーロッパでも柿は『kaki(かき)』という名で呼ばれているのです。
『柿』と一言で言っても様々な品種があり、そのまま食べてもおいしい品種から干し柿やジャムにしたほうがおいしい品種まであります。
一般的には、「甘柿」「渋柿」と分けられていますが、見た目では区別することはできません。
画像の右側のふたつは、「平核無柿(ひらたねなしがき)」という渋柿です。
渋柿なので、出荷前に炭酸ガスなどで渋を抜いてから出荷されます。
このように、渋を抜いて処理をした柿を「合わせ柿」または「さわし柿」と呼びます。
実は、今回『柿』について調べるに当たり、私自身が渋柿についてずっと誤解をしていたことが分かりました
昔は軒先でよく吊るされている光景を目にした干し柿は、一般的に細長い形をしていることが多いため、平らな形のものはすべて甘柿で、細長い柿はすべて渋柿だと思い込んでいたのです。
しかし調べていくうちにそれは間違いだと知り、目からうろこが落ちました……
渋柿だと思っていた左のふたつは、実は『筆柿(ふでがき)』という甘柿だったのです。ただし、「筆柿」は不完全甘柿といった分類に入り、一本の樹に甘柿と渋柿の両方がなるといった特徴があります。
渋柿の割合は1割程と言われていますが、ロシアンルーレットのように当たり外れのある状態では出荷できません。
そのため産地では甘柿と渋柿を見分けることができる機械を導入し、渋柿が混ざらないように注意を払っているそうです。甘柿と渋柿の違いは、柿の渋の原因であるタンニン(シブオール)の状態の違いによります。
実は甘柿も渋柿もどちらも同じくらいの量のタンニンが含まれているのですが、甘柿は水に溶けない状態で果肉に含まれており、唾液にタンニンが溶け出さないので渋味を感じることがないのです
逆に、渋柿はタンニンが水に溶ける状態で含まれているため、唾液にタンニンが溶け出すことで渋味を感じてしまいます
そこで渋柿は、天日で当てて干し柿にしたり、炭酸ガスやアルコールで処理をしたりして、水溶性のタンニンを不溶性に変えて渋味を感じないようにし、そのままでもおいしく食べられるようにする工夫がなされています。
『柿』って奥が深い果物ですね〜
さて、今回は、『柿とベーコンのチーズ焼き』をご紹介しています。
甘い柿とベーコン、チーズの塩気がベストマッチのおつまみレシピです。
意外な組み合わせですが、くせになるおいしさですよ
ぜひお試し下さい