2012年11月の記事
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
夏に韓国旅行をした際、あちらこちらで唐辛子の天日干しを見かけました。
韓国ならではの光景です。
11月下旬から12月にかけて、キムジャンの時期が到来
キムジャンとは、野菜が摂れなくなる冬を前に、白菜キムチを大量に漬けることを言います。
天日干しの唐辛子は、白菜キムチ漬けに使用するための下準備なんですね。
一家で数十株、大家族なら百株漬ける程、キムジャンは家族総出で行なう冬の風物詩であり、一大イベントです
興味深いのが、韓国の気象庁が発表するキムジャン前線。
日本の桜前線のように、キムチ漬けに適した日を天気予報で知ることができます。
キムチの味は気候や天気に影響するので、韓国の方は前線をチェックしながら漬け頃を決めるのですね。
キムジャンの頃になると市場はいつも以上に活気を帯び、大量の白菜や大根などの食材が山積みに
その光景には圧倒されます。
さらに、面白いのがキムジャンボーナスの存在
お金がかかる材料費のために、ボーナスを支給する会社もあるんですよ。
この風物詩が韓国人にとっていかに大切なものか、お分かりになると思います。
本日ご紹介するのは、豆腐キムチ。
キムチは日に日に発酵するので、酸味が増してきます。
酸味が強いキムチを加熱すると、旨みが増しておいしくなります。
手軽に作れる豆腐キムチで、その味わいを楽しんで下さいね
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
よく知っているつもりのことが実は知らないって、よくあります。
「菠薐草」もそのひとつ。
先日、漢字検定1級の母から聞かれ、読めなかった漢字です。
正解はホウレンソウ。
確かに、漢字でみかけることは皆無に近い言葉です。
ちなみに、同じ「菠」を使う言葉には「菠萝蜜」があり、これはパイナップルのことだそう。
昔から鉄分豊富、栄養があると名高いホウレンソウですが、原産国はペルシャ(イラン)。
「菠薐」は中国語でペルシャを意味するそうで、なるほど納得
西洋と東洋、2つの道を築きながら世界に伝えられ、日本に入ってきたのは江戸初期と言われています。
私たちがよく見かけるホウレンソウは、3種類。
ゆがいて食べる、ギザギザと丸い葉が混ざっている物が最もポピュラーで、今が旬です。
茎も葉も薄く小ぶりな物は、「サラダホウレンソウ」などと言う名前で販売されています。
これから冬場に登場するのは、茎がなくて葉が大きくて深い緑で肉厚な「縮みホウレンソウ」。
その名の通り、葉が縮みあがっていて、とても甘くておいしい!私が大好きな野菜のひとつです
さて今回は、旬の最もポピュラーなホウレンソウを使って、とてもさわやかなソースを作ります。
原産国地域のトルコやギリシャでは「ハイダーリ」と呼ばれるとても一般的なもので、水切りしたヨーグルトをベースにしたディップをアレンジしました。
パンに付けてもよし、ゆで野菜やお肉のソースにしてもよし、日本人の口にもよく合うので、ぜひお試し下さいね
こんにちは!料理研究家のひろろこと、竹内ひろみです。
食後のドリンクでオーダーを聞かれたとき、コーヒー派か紅茶派に分かれることって多いですよね。
私は基本的にどちらも好きですが、朝ご飯を食べたあとはコーヒーが飲みたくなります
コーヒーのおいしい淹れ方には、いくつかのポイントがあります。
まず、コーヒーフィルターのギザギザの部分をしっかりと折ること。
フィルターが浮くことなく、ドリッパーにしっかりとはめこむことができます。
次に、人数分のコーヒー粉を入れたら、熱々のお湯を注ぎます。
粉全体がしめる程度にお湯を注いでから数秒蒸らすと、おいしさがアップします
なんとも良い香りがキッチンに立ちこめ、今日も一日頑張ろうって気持ちが湧いてきます
残ったコーヒーかすは、フィルターごとごみ箱に捨てれば、あと片付けも簡単!
そのまま乾燥させて、消臭剤として2次活用しても良いですね
このコーヒーフィルターですが、コーヒーを入れるだけにとどまらず、いろいろと応用がききます。
そのひとつが、いろいろな物の水切り
セットしたフィルター&ドリッパーにヨーグルトを入れて水気を切ると、できあがりがフロマージュブランのような感じになり、ひと味違ったおいしさが味わえます
また、揚げ物などで残った油の、油こしにも使えます
ドリッパーは油っぽくなってしまうので使用せず、コーヒーフィルターのみを縦長のコップや円筒の容器にのせ、油を注ぎます。
揚げ物で使用した油は酸化が早いので、油ポットに入れっぱなしにしてしまうのは良くありません
油の量がそれほど多くない場合は、コップや容器などに入れて早めに使い切りましょう
こんにちは!
料理研究家の吉田由子です。
私は、毎日のように家族の食事や仕事で料理を作っていますが、欠かせないキッチングッズがあります。
それが「シリコン製のスパチュラ(ヘラ)」
思い返せば、シリコン製のスパチュラとの出会いは、10年前になります
ゴムベラのような外観に、「本当に中華鍋で炒め物をしても大丈夫?ゴムのように溶けないの?」と半信半疑で料理をしたことを覚えています(笑)
そのとき作ったメニューは「麻婆豆腐」だったのですが、シリコンの部分が中華鍋の側面にぴったりとフィットし、鍋肌に何も残らないくらいキレイにすくうことができ、感動
以来、ほとんど毎日欠かすことなく使っています。
シリコンスパチュラは、耐熱温度が200〜300℃!
炒め物のときにも、木ベラの代わりに使えます。
木ベラだと、お鍋に残った食材やソースをすくうのが大変ですが、シリコン製のヘラなら簡単!
フッ素樹脂加工の鍋やフライパンを、傷付けないのもうれしいですね
写真にある赤いシリコンスパチュラは、まさにその初めての出会いから使っている10年選手!
主に、炒め物などに使っています。
白いシリコンスパチュラは、主にお菓子作りに使っています。
生クリームをすくったり、生地を混ぜ合わせたり、ソースを煮詰めたり。
シリコンスパチュラは、臭いが付きやすいので、用途によって使い分けることをおすすめします。
今回は旬のリンゴを使った「リンゴのキャラメルクレープ」をご紹介します。
甘いキャラメルクリームソースは、パンに付けたり、アイスクリームに混ぜてもおいしいですよ