2013年8月の記事
こんにちは、料理家の野上優佳子です
今年は暑くて長い夏ですが、夏バテなどなさっていませんか
暑いときに食べたくなるのが、エスニック料理
辛さや香りがたまりませんね
ところで、「エスニック料理」って何気なく使っているけど、実際どういう意味なのでしょう
そもそもエスニックとは英語の【ethnic】が由来となっています。
辞書を見ると、「民族の、民族的な、(少数)民族〔種族〕に関する、異国の」といった意味があります。
英語の【ethnic foods】で料理関連のサイトを見てみると、ネイティブアメリカンの料理をはじめ、メキシコやイタリア、エジプト、アイルランド、ドイツ、インド、タイ、中東、中国、日本、中南米からヨーロッパ、アジア、アラブ、アフリカ大陸など自国以外の様々な地域の国の料理が紹介されています
一方日本で言う「エスニック料理」とは…。
皆さんはどの国を思い浮かべますか?
やはり、タイやベトナム、インドネシア、マレーシアなど東南アジアの国々が最初に挙げられます
インドをはじめとする南アジア料理、トルコやイラン、モロッコなど中近東の料理もそうですね。さらに加えるなら、アフリカ料理もでしょうか。
調べてみると日本では明確な基準はないそうで、自国以外の料理というよりは、中国以外のアジア圏の料理を総じて「エスニック料理」と呼んでいるようです。
面白いのは、イタリアやフランスなどのヨーロッパ圏の料理よりもアジア圏の方が距離や文化的に近いにもかかわらず、「異国の」料理として日本では漠然と認知されているということです
庶民に外国料理が普及したのは明治維新が大きな契機と言えるでしょう。文明開化により、肉食を取り入れた洋食文化が浸透し始め、大正時代には中国料理、さらに昭和の第二次世界大戦後には朝鮮料理が普及しました。
さらに、高度成長期真っ盛りの1969年には、新宿・中村屋にフランス料理・中国料理・インド料理のメニューを揃えた「民族レストラン」もオープンしました。
そしてアジアへ渡航する観光客の増加により、平成元年頃には一気にエスニック料理のブームが到来し今に至ります。
世界屈指の豊富な外食文化を持つ日本ゆえに、家庭料理にもそれが反映され、私たちは日頃から様々な味を楽しむことができるのですね
さて、本日は辛みと酸味を利かせた「エスニック風シーフードサラダ」をご紹介します。
夏バテ解消にぜひ、お試し下さいね
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国ではお酒のおつまみのことを、「按酒(アンジュ)」と言います。
お酒の席に用意される食べ物ですね
韓国には「アンジュを食べなければ、婿の恩恵にあずかれない」ということわざがあり、お酒だけ出してはいけません。
おつまみは、日本と同様にさきイカ、ナッツ、ビーフジャーキーといった乾物もありますが、お酒の種類によっては合うとされる料理があります
▲スルメでバラをあしらったおつまみ。マッコリ
マッコリの味が甘めなので、油で焼いた物や、辛めの料理がおすすめ
チヂミ、ジョン(食材に小麦粉と卵液をまぶし油で焼いた物)、豆腐キムチ、イカのコチュジャン炒めた物が王道です。
ビール
フライドチキン、ソーセージなどの肉類がポピュラーです。
韓国には「チメクしよう!」という造語があります。
チは「チキン」の略、メクは韓国語の「メクチュ(ビール)
」の略です。
また、二次会でビール専門の居酒屋に行くと、ビールのおつまみとしてフルーツの盛り合わせや野菜サラダだけを頼むことも
韓国ではごくごく普通のことです。
焼酎
韓国でお酒と言えば、焼酎を飲むことが多く、どんな料理にも合うと言われていますが、ゆで豚のポッサムや、豚足が特におすすめです
どちらの料理も脂っこさがなく、焼酎の味を引き立てるとか
韓国料理店で飲食する機会がありましたら、今後はお酒の種類を意識しながらアンジュを選んでみて下さいね
さて、今日のレシピは、マッコリに合う「海鮮ネギチヂミ」です。
辛くないので、お子さまも一緒に召し上がれますよ
こんにちは!
料理家の吉田由子です。
先日、美容院で髪の毛をカットしてもらっていたときのこと。。。
隣に座っていたお客さんと美容師さんが世間話をされていました。
何気なく聞こえてくる会話に耳を傾けていると・・・
「歳を重ねると、女性ホルモンの分泌が減るから食事に気を付けないと・・・。」
から始まって、
「女性用保健薬って一度に何錠も飲まないといけない物があって、この間薬がのどに詰まって焦った!」というオチまで(笑)
失礼ながらオチの部分で吹き出しそうになってしまいましたが、女性にとっては切実です
女性ホルモンと言えば、イソフラボンが注目されていますよね。イソフラボンとは、ポリフェノールの一種です。
イソフラボンの化学構造が、エストロゲンという女性ホルモンの化学構造に似ていることから、植物性エストロゲンとも言われています。
イソフラボンは、主に大豆、豆腐、豆乳、きな粉、納豆、油揚げ、味噌などの大豆製品に多く含まれます。最近では、サプリメントによる過剰摂取のために、ホルモンバランスが崩れたり、胃腸障害を起こしたりする可能性があることが指摘されており、問題視されています。
サプリメントは過剰摂取になりやすいので、イソフラボンは毎日の食事から自然な形で摂るのがおすすめです。
私はなるべく毎日納豆を食べるようにしていますが、気温が高くなってくると、においが気になってどうも箸が進みません
そこで、夏場は『豆乳』を飲むようにしています。 『豆乳』は、イソフラボンはもちろん、良質のたんぱく質、ビタミンB群、E、カルシウム、カリウムも豊富に含んでいます。
また、注目すべきはサポニンという成分です。
サポニンは、抗酸化作用があるためアンチエイジング効果が期待できます。
また、血液中の余分な中性脂肪やコレステロールを流し、肥満の予防に効果があります。ただし、くれぐれも飲みすぎにはご注意を
豆乳の1日の目安量は200〜400cc(コップ1〜2杯程度)です。
さて、今回は『黒ゴマと豆乳のアイスクリーム』をご紹介致します。
黒ゴマには、セサミンという抗酸化作用のある成分が含まれているため、アンチエイジング効果抜群
おいしく食べて女子力アップしちゃいましょう
こんにちは!
料理家のひろろ こと 竹内ひろみです。
お料理をおいしくするコツやポイントっていろいろあると思うのですが、そのひとつが時間ではないでしょうか?
シャキシャキ感を残すために、手早く炒める。
おいしさをより引き出すためにじっくり時間をかけて煮込む。
火を通しすぎると固くなる食材は適度な時間で火を止める。
・・・などなど料理のできは、時間に左右されることが本当に多いですよね
その中でも待つ時間はとても大切なんです
それは、「料理のできを待つ時間」のことではなく、調理中に手を止める時間のこと。
特に料理の旨みのベースとなるタマネギやネギなどの野菜を炒めるとき、ずっとヘラを動かす必要がないのです。
というのも油が野菜全体にまわってくると野菜(タマネギなど)から水分が出てきて、放っておいてもしんなりとしてきます。
もちろん、全く放っておくのではなく、全体を返したらしばらくそのままおきます。そして焦げ付く前にまた返します・・・
このようにゆっくりと炒めていくと、タマネギの旨みがじんわりと引き出され、よりおいしくなるのです。
ヘラでしつこく炒め混ぜるよりも短時間でしんなりとしますよ
特にオニオングラタンスープなどを作るとき、タマネギを飴色になるまで炒めたいと思いませんか?
そういうときこそ、弱火でじっくり自然に炒めるほうが早く飴色になるんです
この調理方法なら、手を放している間に他の食材を切ったり、洗い物をしたりすることができます。
ちょっとしたスキマ時間を利用して他のことができるので、時短にもつながり、効率よく料理を仕上げることができるのでおすすめです
さて、本日ご紹介するレシピはそんなタマネギの旨みをベースにした洋風なフィンガーフード「ナスと野菜のオープンサンド」です