2014年12月の記事
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
いよいよクリスマスシーズン
ああもう年末だわと焦る気持ちはありながらも、どうしてもワクワク心躍ってしまいます
先月はスペインのクリスマス菓子をご紹介しましたが、今回はイギリスのお菓子をご紹介したいと思います。
イギリスのクリスマスと言うと、クリスマスプディングが有名ですが、もうひとつの定番菓子 『ミンスパイ(mince pie)』は、実はあまり知られていません。 クリスマスから
十二夜までの間に12個のミンスパイを食べると、その年には幸運が訪れる
という素敵な風習があります。
香辛料の香り豊かなみじん切りのドライフルーツやリンゴをパイにたっぷり詰めた焼き菓子で、16世紀にはすでにクリスマスの定番菓子として食べられていたそうです。
当時は挽肉に果実や香辛料を混ぜ合わせた物が詰められていましたが、肉を詰めない形に変化を遂げ、今はドライフルーツやリンゴ、ナッツを詰めるのが主流になっています。
もし皆さんがイギリスのレシピ本などを眺めたときに、ミンスパイの材料に「suet」が含まれているかもしれません。これは牛や羊の脂のこと。この挽肉に具を入れる名残を見ることができます。
形は、イエスキリストへの生誕の祝いがルーツであることから、もともとはゆりかごを象った楕円型ですが、現在では、つまみやすいフィンガーサイズのタルト型に星に型抜きした生地を乗せて焼き上げます。
新年早々ハッピーな気持ちになれる香り豊かなスイーツ、ぜひ試してみませんか。
今回は、この『ミンスパイ』のレシピをご紹介します
こんにちは!
料理家の竹内ひろみです。
最近、 「美容効果が高い 」と 話題の『米ぬか』が気になっています。
米ぬかは、玄米を精製したあとに残る種皮や果皮などの粉末状の物なのですが、そのさらさらの粉には玄米の栄養素(ビタミン、ミネラル、食物繊維)が豊富に含まれています
特に注目の栄養素は「ビタミンB1」
米ぬかから発見された水溶性のビタミンで、疲労回復の栄養素とも言われています。
ビタミンB1が不足すると糖質が分解されず、乳酸などの疲労物質がたまって疲れやすくなります 。
糖質は脳や神経の大切なエネルギー源になるため、充分にエネルギーが補給されないと、イライラしたり、怒りっぽくなったりもします
また、皮膚や粘膜を健康に保つ働きがあるため、不足すると口内炎や口角炎などができやすくなってしまうのです
さて、そんな栄養満点の米ぬか。
ぬか漬けをイメージする方が多いと思うのですが、米ぬかの利用方法はぬか床にする以外にもたくさんあります
料理で使う場合は、生のままだと多少使いづらい部分があるので「炒りぬか」にしておくといいですよ。
米ぬかをフライパンに入れ、弱火で、きつね色になるまでゆっくりと炒めるだけ。香ばしさと旨みが増します
冷蔵庫で1週間程保存可能なので、我が家でも米ぬかを炒ってストックしてあります。
こうして作った炒りぬかは、パン粉に混ぜたり、ナッツ類と合わせてサラダのトッピングにしたり、クッキー作りなどに少し加えるとコクがアップするので、とても重宝しますよ
料理以外の米ぬかの活用方法もたくさんあります。
米ぬかが散らばらないように お茶パックに入れてお風呂に入れたり、石鹸のかわりに使います。
米ぬかにゴマ油と小麦粉を混ぜ合わせたパックを顔にのせて、美肌効果 をねらうなどなど、生活全体に使えるので、ぜひ、日常の生活に取り入れてみて下さいね!
ただ、お米の残留農薬のほとんどは米ぬかに含まれてしまうので、できれば化学肥料、農薬を多用した米は避けた方がよいです。
それでは、本日は『米ぬかクッキー』をご紹介します。
米ぬかならではの味わいをお楽しみ下さい。
こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
旬を迎えた『牡蠣(かき)』は、韓国語では「パダウユ(海の牛乳)」と言います。
タンパク質や鉄分、亜鉛などのミネラル、ビタミンA、B、Cも含み栄養が豊富です
産地は慶尚南道(キョンサンナムド)のトンヨン(統営)。
牡蠣の養殖が盛んで、全国の8割の牡蠣を出荷しているそうです。
韓国の牡蠣は小粒で、旨味がぎゅっと詰まっています。冬になると、そんなおいしい牡蠣料理をたっぷりと味わうことができます。
新鮮な物はチョジャンをつけて生で頂きます。
チョジャンとは、酢とコチュジャンを混ぜ合わせたヤンニョム(たれ)のこと。酸味のあるピリ辛のたれは、牡蠣の味をぐっと引き立てるんですよ
牡蠣はキムチにも使います。
韓国にはポッサムキムチと言う豪華な食材を使ったキムチがあり、イカ、エビ、牡蠣などの海鮮を惜しげもなく使います。別名「王様キムチ」と言われる程贅沢な一品なのです。
加熱する場合は「牡蠣の炊き込みご飯」にするのが代表的です。
石釜でご飯を炊き上げ、生の牡蠣をのせて蒸らします。そして、しょうゆベースのたれをかけながら食べると、ご飯だけでも大満足できます
冬になると「牡蠣ジョン」がよく作られます。
「ジョン(煎)」は小麦粉に卵液を付け焼きした物で、チヂミのことです。チヂミは慶尚道(キョンサンド)の方言で、一般的には「ジョン」や「プッチムゲ」と言います。
ふっくらと焼き上がった牡蠣のジョンを口に入れると、旨みが広がり至福を感じます。ニラなどをたっぷりと入れると野菜とのハーモニーが楽しめます
また、スープにも良く使います。
例えばスンドゥブチゲに、牡蠣を入れると辛みの中にコクのある味わいが楽しめます。また、アミの塩辛で味付けしただけの辛みのないスープは、牡蠣その物の味が感じられるので牡蠣好きにはたまりません!
また、牡蠣はアルコールを分解するタウリンを含むため、二日酔いの解消にも効果があります。お酒を飲んだ翌朝は、牡蠣粥を食べると、肝臓にも胃にも優しくおすすめです。
さて、本日は『牡蠣クッパ』をご紹介します。
韓国でクッパと言えば、肉やもやしが多いのですが、牡蠣クッパは比較的新しい料理になります。味のポイントはアミ(オキアミ)の塩辛。旨みと塩味が同時に加わる便利な食材ですね。
もし、アミの塩辛がご自宅にない場合は塩で味を調えてみて下さい。
こんにちは!
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
いよいよ冬本番ですね
野菜売り場では、秋から冬にかけて、ひっそりと旬を迎える野菜があります。
実は、私自身も全く口にしないまま1年を終えてしまう年もあるくらい控えめな野菜です。
今回のブログは、冬に摂りたい栄養素「ビタミンC」をたっぷりと含む『カリフラワー』についてご紹介します。 『カリフラワー』は、キャベツを品種改良した野菜で、ビタミンCが豊富に含まれているのが特徴です。
食物繊維が多く含まれるので、便秘解消、大腸がんの予防などの効果が期待できます。
ビタミンCは、インフルエンザなどのウィルスに対する抵抗力を付けてくれますので、風邪やインフルエンザが流行する冬にしっかりと食べたい野菜です。
ブロッコリーと同じでビタミンCを多く含むのは茎の部分になりますので、茎の部分も残さずにお料理に使ってしっかりとビタミンCを摂りましょう。
カリフラワーをゆでるときのポイントですが、ちょっとした手間を加えてみて下さい。
水1リットルに対して塩大さじ1を加えたお湯に、小麦粉(大さじ2)かレモン汁、または酢(少々)を加えるとアクによる変色を防ぐことができ、色の鮮度が保てます。
特に小麦粉を入れると、沸点が上がるのが早く、短時間でゆでることができるため、ビタミンCの損失が少なくて済みますので、おすすめです。
さて、本日は『カリフラワーのフライ』をご紹介します。
シチューやピクルスなどのイメージが強いカリフラワーですが、フライにするとカリカリのフワフワ
そんな食感がクセになるおいしい一品になりますよ。ぜひお試し下さい