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2016年11月の記事

こんにちは、料理家の野上優佳子です。

先日、今や世界共通語になりつつあるbento(弁当)がご縁で、ポルトガルのお弁当箱メーカーのデザイナーと友人になりました

きっかけは、最初に一緒に仕事をしたときのことです。
デザイナーである彼女自身が子育てをする中で、「スクールランチだって1日の食事のひとつだから、ヘルシーでおいしくて楽しい物が良い」という考えのもとにプロダクト(product/製品)を作っているという話になりましたenlightened
その考えに共感した私と彼女はすっかり意気投合し、改めて一緒に仕事をすることになったのです


食というのは人間を形作る上で大切なことです。
そのため、「食」に関する話題は初対面同士でも盛り上がれる、数少ないコンテンツのひとつではないかと私は思っています。

初対面の私たちが盛り上がったのも、弁当の話を含めた「食」についてでした
その中で面白かったのは、「日本とポルトガルは、食の嗜好性が近い」ことに気付いたことですbroken heart


ポルトガルの人々は、よく米を食べます。
そしてポルトガルは肉や野菜はもちろん、日本と同じく魚介類もよく食べる習慣があります。
イワシやタコ、イカ、エビなど
私たちにも馴染みのある魚介類が、ポルトガルでも一般的に食べられているのだそうです。

その中でも「バカリャウ」という塩漬けの干しタラは、ポルトガル料理になくてはならない物だとか。
ちなみにバカリャウは他の国でも食べられており、スペインでは「バカラオ」、イタリアでは「バッカラ」と呼ばれています。
 


ポルトガルでバカリャウがどんな風に食べられているのかというと、出汁に使ったり、戻した身をほぐしてコロッケにしたり、グラタンに入れたり、炒めたり、卵とじにしたりと、とにかくメニューが豊富なのです。

私の故郷である青森でも、津軽生まれの祖母が作る煮しめの具と出汁には、「棒鱈」(ぼうだら)と呼ばれる干しタラが欠かせない食材でした。
そのためか、なおさらポルトガルに親近感を覚えるのかもしれません


日本とポルトガルの国交の歴史は、1543年に種子島へポルトガル商人が漂着したことが始まりです
鉄砲伝来として、日本史の中でも有名な史実ですね。

ヨーロッパ各国の中でもオランダと並びもっとも長い友好の歴史があると言われており、2010年には修好通商条約締結から150年を迎えました。

ポルトガル料理は本当に、私たち日本人が初めて食べても、なんだか懐かしささえ覚えるような、そんな親しみある料理が多いです。

なにせ、代表的な日本食とされている天ぷらの起源はポルトガル料理ですし、その他にもビスケットやカステラ、金平糖(ポルトガル語でcofeito/コンフェイト。球状の砂糖菓子の意味)などは、もともとはポルトガルのお菓子です。
私たちに馴染みのある物で、実はポルトガルから渡来し、名前にもその音の由来を残しながら日本で成熟した物は結構多くあるのですよ。

そう思うと、遠い国がなんだかグッと近くに感じますね


さて今回は、ポルトガルで定番の米料理「ピーマンのピラフ」をご紹介します
ポルトガルでは、肉や魚料理の付け合わせとしてピーマンのピラフを食べます。
日本人の舌にも合うおいしさなので、新たなピーマン料理のレパートリーになること間違いなしです
ぜひお試し下さい

 


 



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野上 優佳子先生

こんにちはyes
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。

外の気温が下がってくると、温かい汁物がよりおいしく感じられますね
夏の間は温かいお味噌汁をちょっとお休みしていたご家庭も、そろそろ復活して食卓に上がる回数が増えているころだと思います。

さて、お味噌汁やお吸い物の具と言えば、何を思い浮かべますか?
季節の野菜を思い浮かべる方もいるかと思いますが、豆腐や「麩(ふ)」を思い浮かべた方もいるのではないでしょうか?
汁気を吸った麩はトロトロふわふわで、大好きという方も多いはず

しかし、「麩は好きだけど、麩って何かよく分かってないです」という言葉をちらほら聞きますbroken heart

そこで、今回のブログは「麩」についてご紹介します

 

「麩」とは、グルテンを主原料とした加工食品です
小麦粉に食塩水を加えてよく練り、サラシのような布に包んで流水で揉み小麦デンプンを流したあとに残った、「小麦グルテン」というたんぱく質が原料になっています。

麩は消化の良いたんぱく質が豊富に含まれている割に、カロリーの低い食品です。
意外なことに栄養価が高く、旨味成分のグルタミン酸が多い他、カリウム、マグネシウム、鉄分も含まれているのです。

また、麩は消化が良い食品なので、離乳食の初期から使うことも可能です。
調理が簡単で保存が利くので、離乳食の時期にはとても重宝します。
ただし麩はグルテンのかたまりですので、小麦アレルギーの子供には食べさせないよう気を付けて下さい


さて、麩とひと口に言ってもその種類は様々です。
今回は、その一部をご紹介しましょうenlightened

■生麩(もち麩)
小麦粉から取り出した小麦グルテンを蒸したりゆでたりした物です。
これらは田楽(でんがく)やまんじゅうの皮にも使われています。
生麩には、ゴマやよもぎなどを練り込んで、色や風味を楽しむ物もあります。

■揚げ麩
「生麩」を油で揚げた物で、仙台麩(せんだいふ)などがこれにあたります。
見た目はまるでラスクのようですが、汁物に入れるとコクが出ておいしくなります。

■焼き麩
小麦グルテンに、小麦粉やベーキングパウダーなどを加えて練り合わせ、焼き上げた物です。
保存が利くので、一番多く出回っているのがこの焼き麩です。
水に浸けて戻し、水気を絞ってから汁物やすき焼きなどに使います。


この他に、地方によって様々な種類の麩があります。
先程ご紹介した岩手県や宮城県のご当地麩である「仙台麩」の他にも、日本一長いという奈良の「大和麩(やまとふ)」、沖縄料理でお馴染みの「車麩(くるまふ)」など、それぞれ形状や食感に特徴があります。

麩は汁物や鍋物だけではなく、和え物や炒め物、ステーキやフライにしてもおいしく頂けます。
特に、車麩は食感がしっかりとしているので、お肉の代わりに使っても満足感が得られます。

たんぱく質が豊富で保存が利く食材なので、常備しておくと重宝しますよ
ぜひこれを機に、麩を活用してみて下さいね


さて今回は、仙台麩と秋ナスを使った「ナスのお麩グラタン」をご紹介しています。
コンソメスープに浸した油麩を使うことで、満足感をUPさせました。
お肉を使わないのでダイエット中の方にもオススメです
ぜひお試し下さい。
 

 
 

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吉田 由子先生

こんにちは!料理家のひろろこと竹内ひろみです。

リンゴ、梨、柿など秋に実る果物がおいしい時季となりました

果物はそれぞれに含んでいる栄養素が違いますが、ビタミンCの含有力が多いことは共通しています。
ビタミンCは、風邪の予防に効果があることは皆さんもご存知かと。
つまり果物は、季節の変わり目で風邪を引きやすいこの時期に、ぴったりの食材です


果物はそのまま食べてもおいしいですが、物によっては甘味が足りなかったり、熟しすぎて味が落ちていたりすることがありませんか?
そんなときは、少々手を加えることでおいしさがアップしますよ

甘味が少ない果物をおいしくする方法のひとつが「焼く」ことです。
例えばみかんを、皮付きのまま少し焦げるまで焼くと、ほんのり甘さがアップします
焼きリンゴのようにオーブンで焼いたり、ソテーリンゴのようにフライパンでバターと一緒に焼いたりすると、酸味に程良い甘さが加わりおいしいです

食べ頃を過ぎたリンゴは、スライスして紅茶に入れると風味豊かなアップルティーになりますし、熟しすぎた西洋梨は、ピューレ状にしてビーフシチューなどの肉の煮込み料理に加えると、味がまろやかになります
もちろん、砂糖を加えて煮詰め、ジャムに加工するのも良いですねyes


また、甘味の少ない果物は料理に入れるのにも向いています
先日、友人からたくさん柿をもらったのですが、甘味が少なく料理に向いている柿だったので、日々のごはんに取り入れてみました。

柿を白和えにしたり、千切りにしたダイコンと合わせて和風サラダにしたりと、シャキシャキとした歯ごたえでとてもおいしかったです

果物は状態によって、熱を加えたり、料理に利用したりといろいろアレンジすると、よりおいしく頂けますよ

皆さんも、果物をそのまま食べるだけでなく、活用してみてはいかがでしょう?
案外簡単にできるので、おすすめですenlightened


それでは今回は、上記でも話題にした「柿の白和え」をご紹介します。
フードプロセッサーにかけた豆腐のなめらかな口当たりと、シャキシャキとした柿の食感がよく合います。
和えるだけの簡単レシピなので、なにかもう一品追加したいときにも
ぜひお試し下さい



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竹内 ひろみ先生

こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。

9月に韓国の地方都市、慶尚北道(キョンサンプクド)の北西部にある聞慶(ムンギョン)を訪れました。

このたびご縁があって、2年間にわたり聞慶市の観光広報大使を務めることになり、今回はその任命式出席をかねたツアーでの訪問です
聞慶はソウルから高速バスで2時間程の距離にある、人口は8万人程の都市。
その8割が山岳地帯という風光明媚(ふうこうめいび)な場所です


韓国の誰もが知っている名所のひとつに、聞慶セジェ(鳥嶺)という峠(とうげ)があります。
そこは、朝鮮半島の東側に位置する慶尚道(キョンサンド)と首都の漢城(ハンソン・現在のソウル)を結ぶ大街道の中継地点であり、朝鮮時代には軍事上の要所でもありました。

聞慶セジェは3ヵ所の関門があり、名前のセジェ(鳥嶺)は、鳥さえもなかなか越えるのが難しいという意味があるそうです。

現在峠は、広大な時代劇の撮影セット場があり、国内外から多くの観光客が訪れる場所になっています。
聞いた話によると、撮影セット場の建設地をテレビ局が公募したところ、観光客誘致のために場所を提供したいと名乗りを挙げたいくつかの地方自治体の中から、最終的に聞慶が選ばれたそうです

選ばれた最大の理由は、聞慶セジェの近辺には電信柱がなかったことだとか。
時代劇で電信柱が映ったらおかしいですものね。
それだけ、手付かずの自然が多く残っている土地だということです


聞慶は、その他にも薬石(やくせき)韓牛と薬石豚の産地として有名です。

昔は石炭の街として栄えた聞慶ですが、時代とともに石炭の必要性がなくなり、次第に街は廃れていきました。
しかし、近年は薬石が掘り出されるようになり、状況は一変します。
粉砕した薬石を牛や豚の飼料に混ぜて与えたところ、肉独自の臭みがなくなった上に旨味が増し、肉質がやわらかく、とてもおいしくなったのです。
薬石韓牛と薬石豚と銘打ってブランド肉として売り出され、今ではすっかり聞慶の名産品となっています


 

 
その他にも聞慶で有名な物に、五味子(オミジャ)という木の実があります。
マツブサ科の植物の一種で、赤い色をした果実が5つの味を持つことからこの名が付けられました。

乾燥させた五味子の実は、生薬やお茶として親しまれています。
日本では漢方薬として扱われているので薬局で処方されないと買えませんが、韓国では食品として扱われているため手軽に手に入り、身近な食材のひとつです。

聞慶で生産される五味子は韓国全土の収穫量のうち、約4割を占めると言われています。
これは聞慶の気候が、夏も暑すぎることがなく五味子の栽培に適しているため、名産品として多く栽培されるようになったのだとかenlightened


地方都市は、多くの観光客が訪れるようになると、街が様変わりして趣がなくなる傾向がありますが、聞慶はまだまだ自然が豊かに残されています
観光スポットもあり、食事も充実しており、お土産もある土地です。
ぜひ一度、聞慶を訪れてみてはいかがでしょう?


さて、今回はこの時期にピッタリの、「きのこと牛肉のピリ辛寄せ鍋」をご紹介します。
本来はしょうゆ味がベースで辛くないのですが、少しアレンジしてコチュジャンを使いました。
肌寒い季節は、この鍋で体の中からポカポカになって下さいね
 



 


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本田 朋美先生

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