2019年1月の記事
こんにちは


韓国料理研究家の本田朋美です。
昨年の12月に韓国の地方都市、慶尚北道(キョンサンプクド)聞慶(ムンギョン)に行ってきました!例年に比べて暖冬でしたが、雪の名残があり、朝晩の冷え込みが厳しかったです

こういうときは、温かい鍋や辛い料理で体の芯からポカポカしたいものですね。今日はこの冬、特に食べたい「韓国料理」をご紹介致します



日本で高級食材と言われる「フグ」

韓国にはリーズナブルなお値段でフグを味わえる専門店があります

韓国の知人が連れて行ってくれた、ソウルのフグ専門店で塩とコチュジャン味の炭火焼きを頂いたのですが、口の中に入れるや否やジワッ〜と旨味が広がり、プリプリとしたフグの食感がクセになるおいしさでした


焼き物のあとは、フグのアラでダシを取った鍋を頂きました

塩味は「チリ」と言い日本語が語源です。唐辛子が入った物は韓国語で「メウンタン」と言い、直訳すると辛いスープと言う意味です

他の白身魚の場合、韓国の方は一般的にメウンタンにすることが多いのですが、フグは「チリ(塩味)」を選ぶ方も多いとか

チリ(塩味)の場合、刺身醤油または酢コチュジャンにフグの身を付けて食べるのが韓国スタイルです


そしてシメにはご飯を投入


フグの味がしっかりと浸み込んでいるため、お腹が一杯でもペロッと食べてしまいました


一年中食べられるカムジャタンですが、豚背骨に付いている肉を削ぎつつ、ジャガイモ、エゴマがたっぷりと入った辛いスープを飲み干すと、一気に身体が温まります

フグよりも庶民的な価格なので、学生たちに大人気の鍋料理です
冬の代表的な食材である「アンコウ」。日本と同じように鍋でも頂きますが、圧倒的に人気なのが、たっぷりの豆もやしとともに辛く味付けされたアンコウ蒸しです

韓国では、口から火を噴きそうな辛口が大人気だとか


ヒーヒー言いながらもついつい食べてしまうのが、アンコウ蒸しです

スンドゥブチゲも一年中食べられる汁物ですが、「カキ入り」はまさに冬ならではの物。プリプリのカキの味わいが豆腐にしっかり浸みています

上記で紹介した3品は、大勢で食卓を囲むときに食べる韓国スタイルですが、スンドゥブは一人でも気軽に専門店に入って、召し上がることができるので、一人旅のときは、ぜひ入ることをおススメします

まだまだ、ご紹介したい冬のおススメ韓国料理はたくさんありますが、本日は最後にこちらのレシピをご紹介します

今の時期にぴったりな一品「カキと牛肉の鍋」です

韓国では海鮮と肉類を合わせる料理がとても多いのが特徴


カキ好きの方は、ぜひ一度お試し下さい


管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
年末からお正月にかけてご馳走が続き、胃腸の疲れが出ているという方も多いのではないでしょうか?
そんなときにオススメなのが、「ダイコンおろしを使った料理」です

今回は、「ダイコンの辛味の秘密、ダイコンの栄養素や消化酵素、調理のポイント」などについてご紹介します


ダイコンおろしと言えば、ピリピリとした辛味が特徴的ですよね


ダイコンを生でそのまま食べても、さほど辛くありませんが、ダイコンおろしにすると辛く感じるのはなぜでしょう


ダイコンおろしの独特の辛さは、イソチオシアネートという成分によるものです。ダイコンの細胞が破壊されることで、化学反応によりイソチオシアネートが生成されるのです


イソチオシアネートの素となる成分は、根の先端に多く、葉に近いほど少ないため、ダイコンの部位によって辛さが変わります

辛いダイコンおろしが好きな方は、ダイコンの根に近い部分を

辛いのが苦手な方は、葉に近い部分をダイコンおろしにすると良いでしょう

次に、ダイコンに含まれる栄養成分についてご紹介します!

ダイコンには、でんぷんの消化酵素であるジアスターゼが含まれています

「胃もたれにはダイコンおろしが良い」と聞いたことがある方もいるのではないかと思いますが、これはジアスターゼに消化を助ける作用があるためです

「ご飯+たくあん」「おもち+ダイコンおろし」といった食べ合わせも、理にかなっています


そしてダイコンの葉の部分には、βカロテンや葉酸、ビタミンCが豊富です


カリウムやカルシウムなど、不足しがちなミネラルも含まれているので、ダイコンを購入する際は、葉付きの物がおススメです

その際、葉は鮮やかな緑色で、みずみずしい物を選びましょう


ひげ根は少なく、重みのある物がおすすめです


葉付きダイコンを購入した際は、葉と根を切り分けて別々に保存しましょう。
根は丸ごと新聞紙などで包み、冷暗所で保管します。内部が割れないように、切り口をラップで覆って保存して下さい。
葉は、保存袋に詰めて冷蔵庫に入れて下さい。
細かく刻んで、じゃこやゴマと一緒に炒め、ご飯のふりかけにするのがオススメです

ダイコンは部位によって味が違うため、その特性を活かして調理すると、よりおいしく頂けます


・葉に近い部分は、辛味が少なく固めなので、サラダ向き
・中間部分は、甘味がありやわらかいので、おでんや煮物向き
・根の先に近い部分は、辛味が強いので、ダイコンおろしや漬物向き
さて、今回のレシピはダイコンの酵素がお肉をやわらかくし、さっぱりと頂ける一品の「牛肉のダイコンおろし丼」をご紹介します。
胃腸を労わりたい方も、ぜひ作ってみて下さいね


こんにちは。野菜と豆腐の料理家、江戸野陽子です。
2019年を迎えましたね。
明けましておめでとうございます


豆腐を扱う料理家としての活動を始めて4年目に突入します

これも、ひとえに応援して下さる皆様のおかげです。
この場を借りて、深くお礼申し上げます。本当にありがとうございます。
今年も色々なことに挑戦して、おいしい豆腐製品のレシピを数多く紹介していきたいと思います。よろしくお願いします


さて、今回はしっとりと甘い黒豆をアクセントにおいた「おからの蒸しパン」をご紹介します


蒸しパンとは、生地を蒸気で加熱して、膨らませた物です。
生地を膨らませるために、パン用酵母を使用する場合と、ふくらし粉を使用する場合があり、日本で多く食べられている蒸しパンは、ふくらし粉を使用しています

そんな見た目はもっちり、食べたらしっとりの蒸しパン


ホットケーキミックスで生地を作り、電子レンジで加熱して簡単に作れるのでお手軽レシピのひとつですよね

しかし、蒸しパンを生おからだけで作ろうとすると、ふっくら感ともっちり感が物足りず、しっとりするだけになってしまいます


粉のみで作れば、確実においしい蒸しパンが作れますが、食物繊維を多く含む栄養価の高いおからをどうにか取り入れたい

試行錯誤を重ねて、薄力粉とおからを半々にして作ってみたところ、理想的な蒸しパンができ上がりました


蒸しパンの上には黒豆を乗せましたが、代用にレーズンやゴマでもOKです


生のおからで作る、しっとり&もっちりな蒸しパン

栄養価も高くヘルシーなので、皆様もぜひお試し下さい


こんにちは!料理家のひろろこと竹内ひろみです。
先日、私の畑で珍しい野菜が収穫できました


その名は「カーボロネロ」。実は収穫するまで、カーボロネロという野菜の存在を知らず、種まきをして収穫する時期になり、この葉っぱがそうなのか




カーボロネロはイタリア、トスカーナ地方が原産と言われている、球の形にならない葉キャベツの一種で「ケール」と同じ仲間に当たります。日本では独特の濃い緑から、黒キャベツとも言われているとか

旬の時期は11〜4月頃で、冬野菜です


他の緑黄色野菜同様、ビタミン・ミネラルが豊富に含まれており、なかでもビタミンU(キャベツから発見された栄養素で別名キャベジン)が比較的多く含まれ、胃腸の調子を整える働きがあります。
味はクセがなく、旨みや甘みがほのかに感じられます


繊維質があるので煮込んでも崩れにくいという特徴があり、サラダよりも煮込み料理のほうが特有のおいしさを味わえます。
保存は、乾燥しないように袋などに詰め、冷蔵庫の野菜室に入れますが、日持ちするのは数日間のため、早めに食べることをおススメします。
煮物などの場合は、生のまま使うサイズに切り、密閉袋に入れて冷凍し、使うときに凍ったまま鍋に入れることができます。
食べきれない場合は冷凍保存が可能です

珍しい野菜は他にもあり、この時期の旬だと「ロマネスコ」。
見た目は花やブロッコリーのような形をしていますが、カリフラワーの仲間でイタリアでよく食べられています。日本ではその形から、「サンゴ礁」とも呼ばれているとか

特にビタミンC、鉄、食物繊維が豊富で、女性には嬉しい野菜ですね


食べ方はブロッコリーのように湯がくのが一般的ですが、グリルでもおいしく味わえます


オーブン皿にシートを敷き、ロマネスコを並べ、オリーブ油と塩・胡椒をふって180度で10〜15分グリルします。
湯がくよりも水っぽさがなく、おいしさがギュっとつまって、できあがります


さて今回のレシピは、カーボロネロを使った「カーボロネロのトマトスープ」をご紹介します

珍しい野菜で、普段はあまり食卓にあがることはないかもしれませんが、手に入ったときは、おいしく調理してみて下さいね


