2019年2月の記事
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
日本では食事のとき、最初に飲むお酒はビールが一般的だと思います。
一方の韓国では焼酎が主流で、サムギョプサルと焼酎は、典型的な組み合わせです

焼酎の歴史をひも解いていきましょう。中東を支配していたモンゴルがペルシャから焼酎を輸入し、それが国に広まりました。のちに、高麗時代の1300年頃に元から朝鮮半島に伝わります。
当時は薬として使用し、むやみに飲むことはありませんでした。薬用に使う小さな杯を「焼酎杯」と呼ぶほど珍重されましたが、開城(ケソン)に蒸留所ができてから広く飲用されるようになるのです
朝鮮時代(1392年〜1910年)に入ると、焼酎造りはより盛んになります。基本的な造り方は、麹と米で醸造してから蒸留し、アルコール度数を20〜25度に上げます
使用した穀物によって呼び名が変わり、粳米は「粳焼酎」、糯米は「米焼酎」、粳米と糯米をブレンドした物は「露酒(ロジュ)」と呼びました。
朝鮮半島に伝わったときは薬として飲まれていたため、特別な日に造る焼酎や、韓方材を入れる物もありました。
三亥酒(サムヘジュ):年の初めの亥の日に、材料を追加しながら三回醸造したあとに蒸留した焼酎
甘紅酒(カンホンジュ):紅菊と韓方材を入れて色を抜いた焼酎
梨薑膏(イガンゴ):梨汁とショウガ汁を入れて造る焼酎
朝鮮戦争後の1965年になると米不足により、米に代わる原料としてサツマイモ、タピオカ、小麦、大麦などが取り入れられ、製造方法は蒸留式から水で割る希釈式が主流となりました。
1976年になると焼酎の地域制度がしかれ、「焼酎の製造は、ひとつの道でひとつの会社のみ」「その道で造られた焼酎を50%以上販売すること」となりました。その結果、地域ブランドの焼酎が認知されました。
代表的なブランドは
・ ソウル:チャミスル
・ 慶尚北道(キョンサンプクド):チャム
・ 全羅北道(チョルラプクド):ハイト
・ 釜山(プサン):C1
・ 済州島(チェジュド):ハルラサン
他にもまだまだあります
1996年には、この制度は廃止されましたが、今でも愛飲されている焼酎は地域性が象徴されています。
韓国流の飲み方はストレートが基本。水で割ることはありませんが、爆弾酒と言ってビールと混ぜることがあります。日本とは異なる味わいを、本場で味わってみて下さい
さて、今回のレシピはゆでた豚肉、ホタテ、白菜キムチのそれぞれ持つおいしさが一体になった一品「ホタテと豚肉キムチの三合」をご紹介します。
皆様も、ぜひお試し下さい
日本では食事のとき、最初に飲むお酒はビールが一般的だと思います。
一方の韓国では焼酎が主流で、サムギョプサルと焼酎は、典型的な組み合わせです

焼酎の歴史をひも解いていきましょう。中東を支配していたモンゴルがペルシャから焼酎を輸入し、それが国に広まりました。のちに、高麗時代の1300年頃に元から朝鮮半島に伝わります。
当時は薬として使用し、むやみに飲むことはありませんでした。薬用に使う小さな杯を「焼酎杯」と呼ぶほど珍重されましたが、開城(ケソン)に蒸留所ができてから広く飲用されるようになるのです
朝鮮時代(1392年〜1910年)に入ると、焼酎造りはより盛んになります。基本的な造り方は、麹と米で醸造してから蒸留し、アルコール度数を20〜25度に上げます
使用した穀物によって呼び名が変わり、粳米は「粳焼酎」、糯米は「米焼酎」、粳米と糯米をブレンドした物は「露酒(ロジュ)」と呼びました。
朝鮮半島に伝わったときは薬として飲まれていたため、特別な日に造る焼酎や、韓方材を入れる物もありました。
朝鮮戦争後の1965年になると米不足により、米に代わる原料としてサツマイモ、タピオカ、小麦、大麦などが取り入れられ、製造方法は蒸留式から水で割る希釈式が主流となりました。
1976年になると焼酎の地域制度がしかれ、「焼酎の製造は、ひとつの道でひとつの会社のみ」「その道で造られた焼酎を50%以上販売すること」となりました。その結果、地域ブランドの焼酎が認知されました。
代表的なブランドは
・ ソウル:チャミスル
・ 慶尚北道(キョンサンプクド):チャム
・ 全羅北道(チョルラプクド):ハイト
・ 釜山(プサン):C1
・ 済州島(チェジュド):ハルラサン
他にもまだまだあります

1996年には、この制度は廃止されましたが、今でも愛飲されている焼酎は地域性が象徴されています。
韓国流の飲み方はストレートが基本。水で割ることはありませんが、爆弾酒と言ってビールと混ぜることがあります。日本とは異なる味わいを、本場で味わってみて下さい
さて、今回のレシピはゆでた豚肉、ホタテ、白菜キムチのそれぞれ持つおいしさが一体になった一品「ホタテと豚肉キムチの三合」をご紹介します。
皆様も、ぜひお試し下さい


こんにちは!
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
インフルエンザが猛威を振るうこの時期は、免疫力アップの効果を期待して「乳酸菌を含んだヨーグルト」がよく売れるそうです


ただし、乳酸菌は個人によって相性があり、効果を最大限に引き出すためには、自分に合った乳酸菌を摂ることが大切です

今回は、「乳酸菌に期待できる効能と自分に合う菌の探し方、アスリートと腸内環境、乳酸菌にまつわる知識」をご紹介します
最近、特定の菌を培養した「機能性ヨーグルト」が注目されていますが、ヨーグルト以外にも、身近な食品に乳酸菌が含まれていることをご存知でしょうか?

その食品とは、キムチやぬか漬けなどの漬物、味噌、麹、醤油といった発酵食品です

知らないうちに毎日、乳酸菌を摂っているという方もいらっしゃるのではないでしょうか

今や健康を気遣う多くの方がご存知の「乳酸菌」ですが、実は「乳酸菌」と言う特定の菌が存在する訳ではありません


「食品に含まれる糖類を分解して、乳酸を作る菌」の総称を、「乳酸菌」と呼んでいるのです。この乳酸を作る菌は、自然界に広く存在しており、その数は数千種類と言われています。
「動物性乳酸菌」「植物性乳酸菌」と言う言葉を聞いたことがある方もいらっしゃると思いますが、「動物性乳酸菌」は、ヨーグルトやチーズ、乳酸菌飲料などに含まれ、動物の乳に含まれる乳糖をエサにして育ちます

「植物性乳酸菌」はキムチやぬか漬け、味噌、醤油、日本酒、塩麹などに含まれ、ブドウ糖や果糖、ショ糖などをエサにして育ちます

このように乳酸菌入りの商品は多数ありますが、実はその裏で「乳酸菌の中のどの菌が、何に効くのか?」と言う研究が各メーカーによって進められてきました

乳酸菌の効能としては、「便通改善、肌荒れの改善、血糖値の上昇抑制、免疫力の向上、ピロリ菌の減少、内臓脂肪の蓄積抑制、歯周病・虫歯・口臭予防」などがあります。
菌ごとに主な効能は異なるので、不調に合わせて選ぶと良いでしょう

また、腸内環境が一人一人違うように、相性の良い菌も人によって違います。2週間ほど毎日続けて摂取し、自分に合うか合わないかを判断してみて下さい


ヨーグルト以外でも、乳酸菌入りの商品はどんどん増えてきています



乳酸菌をはじめとした腸内細菌は、スポーツの分野でも注目されており、アスリートの腸内細菌を解析し、パフォーマンスや体調管理を支援していこうという企業まで登場しました

アスリートと一般人では菌種の数が違い、試合前になるとある特定の菌種に変化が生じるといった、興味深いデータも得られているそうです


さて、今回のレシピはそんな乳酸菌を含んだカロリー控えめな大人デザート「オレンジ風味のヘルシーチョコムース」をご紹介します。
皆さんも自分に合った乳酸菌を味方に付けて、寒い季節を元気に乗り切りましょう



こんにちは。野菜と豆腐の料理家の江戸野陽子です。
「豆腐のスイーツは何が好きですか?





丸い形に整えるのも、揚げるのも大変ですが、ふんわりと優しい味わいは、他には無い魅力なのかもしれませんね



本日は、そんな「豆腐ドーナツ」をご紹介します


おいしく作るポイントは大きく分けて3つあります


生地に練り込む豆腐を、滑らかに潰すことが重要です

このとき、豆腐の水切りはしません

豆腐によって水分量に差があるので、充てん豆腐が安定して作りやすくオススメです



せっかくのドーナツ


どうせなら王道のドーナツ型に作りたいですよね

そこで、型が無くても作れるのが、「絞り出してドーナツ型を作る」方法です!
作りたいサイズが納まる大きさに切ったクッキングシートを用意し、その上にドーナツ型を描きましょう!慣れてくると、丸をいっぱい繋げた形やハート型を作ることもできます



揚げるときは、クッキングシートごと油に入れると、形が崩れることなく上手に揚げることができます

クッキングシートは、すぐに取り除かなくても大丈夫ですので、頃合いを見て箸で引き上げれば良いですよ


今回、ご紹介するレシピは豆腐や粉類を混ぜる工程を、すべて密閉袋の中で行ないます。袋の隅をハサミで切れば、即席の絞り袋になります


上手く絞り出せないときは、サラダ油を塗ったスプーンで形を整えてあげれば大丈夫です

以上の手順を踏まえたあと、溶かしたチョコレートでコーティングをしたり、きな粉や砂糖をまぶして頂くのもオススメです


バレンタインも近いので、チョコがけドーナツは大切な人に喜んで頂けると思います

皆様もぜひ、お試し下さいね



こんにちは!料理家のひろろこと竹内ひろみです。
「五感・五色・五味」など五と言う数字は健康や料理を考えたときに、とても身近にある数字です


ちなみに四季も梅雨
の時期をプラスすると(春・夏・梅雨・秋・冬)五つになりますね
薬膳では自然界の流れを五つに分け、「木火土金水」に身体の臓器と機能を当てはめ、健康状態を把握するための目安にしたり、味付けを考えるためのベースにしたりして、身体のバランスを保つバロメーターとして親しまれています


薬膳では自然界の流れを五つに分け、「木火土金水」に身体の臓器と機能を当てはめ、健康状態を把握するための目安にしたり、味付けを考えるためのベースにしたりして、身体のバランスを保つバロメーターとして親しまれています


和食においても、昔から「五法・五適・五覚・五味・五色」と言って、調理する際や、食べる際にポイントとなってくる五つの食生活の心得が育まれてきました


切る、焼く、煮る、和える、炊く、(蒸す)と和食では、それぞれの食材や身体の状態、季節に合わせて様々な調理方法が取り入れられています。
これらを偏りなく組み合わせることで、食べる人に合った料理に仕上がるのです


「適温・適材・適量・適技・適心」
食べる人のことを考え、状態・量・盛り付け食器など心配りをする大切さを伝えています


「視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚」
料理は五感で作り、味わうと言われるように、レシピに書いてある通りに作るだけでなく、食材の状態を目で見たり、匂いを嗅いだり、味を見たりと五感をフル活用させて料理を作るとおいしい物ができあがります

「塩味・甘味・酸味・辛味・苦味」
日本ではこれにうま味を加えて、六味としていますね
「ちょうど良い塩梅に仕上げるには、それぞれどのようなバランスで加えるのか?」
「身体の状態に合わせた味付けにするには、どのように組み合わせたら良いのか?」
など、料理の基本となるとても大切な要素です

他にも、五味とは少し味わいが異なりますが、和食では「さ(砂糖)・し(塩)・す(酢)・せ(醤油)・そ(味噌)」で表されますよね


「白・黒・黄・赤・緑」
薬膳では臓器と色を対応させて考えますが、和食の場合は「白はエネルギー源になる糖質」「黒は海藻類・きのこ類、黄は繊維質の多い土の中の野菜」「赤はたんぱく源となる肉類・卵」「緑はビタミン・ミネラル豊富な土の上の野菜」と捉えることができます

普段の栄養バランスを考えるときも五色を揃えるようにすると、バランスが整い食卓の彩も良くなりますね


五目豆や五目寿司などの、五がつく伝統料理からも分かるように、昔から五と言う数字はバランスを考えるときの目安だったのですね


さて本日ご紹介するレシピは、とろっとした高野豆腐の食感がおいしい、具だくさんスープの一品「高野豆腐と野菜のスープ」です。皆様もぜひ作ってみて下さいね

