こんにちは!
料理研究家の吉田由子です。
いよいよ秋も深まり、行楽シーズン到来ですね
さて、小さな子供が3人いる我が家に、必ず常備している食材があります。
それは「ホットケーキミックス」です。
ホットケーキはもちろん、ドーナツ、クレープ、ケークサレなど。
手軽に様々なお菓子を作ることができるので、とても重宝しています
ですが、便利なゆえにデメリットも
今回のブログは、「ホットケーキミックス」の注意点についてご紹介します。
「ホットケーキミックス」とは、小麦粉に砂糖・卵・香料などをあらかじめ混ぜ合わせた、プレミックス粉です。
ホットケーキのベースになる材料は、小麦粉・砂糖・卵・ベーキングパウダーです。
これ以外の物は、ほとんどが添加物となります。
商品によっては、添加物がたくさん入っている物もありますので、選ぶときに注意が必要です
各メーカーからいろいろなタイプが販売されていますが、全粒粉や国産小麦にこだわった物、卵が入っていない物など、一言で「ホットケーキミックス」と言っても、様々なタイプの物があります。
ぜひ一度、いつもお使いの「ホットケーキミックス」の原材料をチェックしてみて下さい
便利だからと毎日のように使うと、かなり砂糖が入っていますので、肥満や糖尿病の原因になります
原材料をチェックし、使い過ぎに注意しましょう。
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
皆さんは「霜先の薬喰い」(しもさきのくすりぐい)と言う言葉を、聞いたことがありますか?
霜先とは、霜が降り始める陰暦10月のこと。
10月〜12月は、霜枯れ三月と言われ、「太陽の光が弱まり、万物の生命力が弱まる時期」と昔から言われています
薬喰いとは、栄養のある物を食べると言うこと。
かつて肉食が一般的ではなかった頃、栄養を付けるために狩った兎や猪などの獣肉が薬のように貴重だったため、それを食することを薬喰いと呼んだことが、その発端なのだとか。
江戸のベストセラー、井原西鶴の「好色一代男」には、「干鮭(からさけ)は、霜先の薬喰ひぞかし」と言う一文があります。
冬に向けて干した鮭が、滋養の高い食べ物として扱われていたことと同時に、江戸の秋の光景を思い浮かべることができます。

さてこの鮭ですが、秋鮭または秋味という呼称でおなじみの通り、今が旬。
4年の回遊の末に、鮭は産卵のために故郷の川に戻ってきます。
9〜11月に獲れる物が最もおいしいと言われ、海から川に入る前の銀色に輝く「銀毛」は高級品として取り扱われます。
たんぱく質やビタミンA、そしてアスタキサンチンと、美肌効果が期待できる栄養素も豊富な鮭。
おいしい今、たくさん食べたいですね
今回は、その鮭を使った南蛮漬けをご紹介します。
骨を除いて食べやすくするので、お子さんからお年寄りまで、安心して食べて頂けます。ぜひお試し下さい
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国では家族で大きなテーブルを囲み、大皿から各自が箸を付けて食事をするスタイルが一般的になりましたが、伝統的な配膳は1人用のお膳に料理を並べます。
ご飯を主食に配膳した物を、飯床(パンサン)と言います。
床(サン)は、お膳のことです。
基本的な献立は、三楪飯床(サムチョプパンサン)と言い、以下の品々で構成されます。
・ご飯
・汁物
・キムチ
・たれなどの調味料
・煮付けまたは焼き物1品
・ナムルまたは生野菜1品
・塩辛などの常備菜1品
三楪飯床は、一汁三菜ですね。
ちなみに、楪(チョプ)は蓋付きの器のことを意味しています。
この他には五楪飯床、七楪飯床、九楪飯床、十二楪飯床があり、朝鮮時代は身分により、おかずの数が違いました。
・三楪、五楪 → 一般人
・七楪、九楪 → 貴族
・十二楪 → 王様
王様のおかずが多い理由は、使用される食材が全国から献上されることから、何が流通しているのか、でき具合はどうなのかを知るためだとも言われています
そこで、料理人は王様が飽きないように、毎食工夫を凝らしてバラエティに富んだ品々を作りました。
また飯床以外に、粥床、麺床、酒案床、茶果床もありました。
現在の韓国では、韓定食と言って数々のおかずが味わえるメニューがあります。
テーブル一杯に並ぶ品々に圧倒されますが、これが韓国料理の醍醐味と言えますね
今日は、飯床に欠かせないキムチのレシピをご紹介致します。
キムチの材料は小松菜。
小松菜は本来、日本の野菜ですが、近年韓国でも食べられるようになりました。
手軽に作れますので、一度試してみて下さいね
こんにちは!
料理研究家の吉田由子です。
これから冬にかけて、ダイコンがおいしい季節ですね
ダイコンは年中スーパーなどで買うことができますが、やっぱり旬のダイコンは甘みと辛みのバランスが良く、みずみずしくて、おいしさもひときわです
特に11〜12月に収穫されるダイコンは「秋冬ダイコン」と呼ばれ、1年中で1番好まれているダイコン。
ダイコンの辛みとみずみずしさをそのまま味わうなら、やっぱりダイコンサラダやダイコンおろしがオススメです
ところで、皆さんは「ダイコンおろし」を、どのように作っていますか?
フードプロセッサーで一度に作って冷凍してしまうという方も結構いらっしゃるようですが、「ダイコンおろし」は「おろし器」で作らないと、栄養価の面ではかなりもったいないんです
ということで・・・今回のブログは「おろし器」についてご紹介します。
ダイコンには、「ミロシナーゼ」という酵素が含まれており、この酵素はおろし金でゆっくりすりおろすことで一気に増加し、アリルイソチアネートという辛み成分を作ります。
この「アリルイソチアネート」には、がん予防に効果があるとされています。フードプロセッサなどで一気に粉々にすると、「ミロシナーゼ」はもちろん、他の栄養素も破壊されてしまいます。
私は、ステンレス製の「万能おろし器」と陶器のおろし器を使い分けています。
万能おろしは、パルメザンチーズなども細かくすりおろせる、便利グッズです
陶器のおろし器は、受け皿が一体となっているので、焼き魚にダイコンおろしを少量添えるときなどに使っています。
今回は、旬のサバをたっぷりのダイコンおろしで煮付けた「サバのおろし煮」をご紹介します。
おろし煮のコツは、ダイコンおろしを加える直前にすりおろすこと!
そうすることで、甘みが増しておいしくなるんです。ぜひお試しを