こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国料理店で楽しみのひとつに、注文したメイン料理の前に出されるおかずがあります。
いわゆる、前菜ですね!
これらは長期保存ができる常備菜で、韓国語でミッパンチャンと言います。
韓国や日本のコリアンタウンでは、ほぼ無料でミッパンチャンを食べることができるので、お得感があります
韓国の地方に行くと、10種類以上のおかずがテーブルに並ぶことが多々あり、その品数に圧倒されます。
韓国の家庭では、お母さんが常備菜を作り置きします。
そして、チゲなどのスープ類は毎食作り、常備菜をおかずにして食事を済ませることが多いです。
韓国のミッパンチャンは、調理方法も様々
漬物
韓国料理の中で一番長期保存ができるのは「キムチ」、しょうゆや味噌漬けの「チャンアチ」といった漬物ですね。
キムチに至っては、どのような野菜でも作ることができるので、旬に合わせて数種類がテーブルに並びます。
炒め物(ポックム)・焼き物(クイ)
さっと作れる点が魅力の炒め物と焼き物。
韓国では良く乾物を使うので、自然な旨みがありご飯が進みます。
煮物(ジョリム)
野菜や肉以外に、コチュジャンベースのタレを使った煮魚を良く作ります。
和え物(ムチム)
和え物の中に、ナムルも入ります。
ナムルは、ビビンバやチャプチェにも応用できて便利です。
塩辛(ジョッ)
キムチ作りにも欠かせない塩辛は、ご飯のおかずにも、お酒の肴にもぴったり。
実にバラエティに富んでいますよね?
そこで今日のレシピは、常備菜にちなんで「牛肉とうずらの卵のしょうゆ煮」をお届け致します。
お弁当のおかずにも、おすすめです
こんにちは!料理研究家のひろろこと、竹内ひろみです。
私たちが、普段一番よく使うカトラリー。
それは、やはり箸ではないでしょうか?
箸は神様と自分をつなぐかけはしという認識がベースにあり、日々の食卓に登場しています
箸を使う国は、世界で3割ぐらい。
米や麺類を主食とする、日本・中国・タイなど、アジアの国々がほとんど。
また、スープや麺類が多い国ではレンゲを併用するところが多く、汁をすすらず、口に運ぶ習慣のある日本が一番、箸の登場回数が多いようです
面白いなと思うのが、箸の置き方。
日本ではお椀に対して並行に置きますが、中国では縦に置くのが一般的。
椀を持って食べるか、置いて食べるかの食事スタイルに起因しています。
また、調理用の箸には様々ありますが、おすすめなのが先細の盛り付け箸。
菜箸よりも先が細いので、おひたしなどの小鉢類を盛り付けるのに、とても便利です。
金属製や木製など、素材も様々です。
炒め物や揚げ物に使用すると傷んでしまうので、盛り付け専用として使用することを、おすすめします
こんにちは!
料理研究家の吉田由子です。
まだまだ残暑の厳しい折、キッチンに立つ時間は、少しでも短い方がうれしいですよね
そこで今回は、時短調理に役立つ「フォーク」の便利な利用法をご紹介します。
「フォーク」と言えば、食事をするためのカトラリーとしての役割を担っていますが、先端に3〜4本の鋭いくしがあるのが特長です。
このフォークのくしを利用した、便利な使い方を3つご紹介します
レモンを絞るとき、半分に切った断面にフォークを刺し、ぎゅっと絞ると、それほど力を入れなくても、簡単にたくさんの果汁を絞ることができます。
深さのある器にゆで卵を入れ、フォークで押さえつけると、簡単にゆで卵を細かくすることができます。
鶏のささみの筋を取るときに、くしの間に筋をはさみ、筋をひっぱりながらグッと引くと、いとも簡単に筋を取ることができます。
これなら、お子様でもお手伝いできますね
さて、今回は「ささみのチーズフライ」のレシピをご紹介しています。
行楽や運動会のお弁当にもぴったりのレシピです。
ぜひお試し下さいね
こんにちは、料理家の野上優佳子です
私たちがキッチンで当たり前のように使っている物が、他の文化圏ではとても珍しいということ、結構ありますね!
最近では、もう簡単に入手できるようになったかもしれませんが、今から10年以上前、アメリカに引越したばかりの頃に、日用品を買いに出かけたときのこと。
キッチン用品を買おうと思ってお店に出かけたら、まな板が売っていない
薄手のガラス製または木製の、小ぶりなカッティングボードと、中華料理店で見かける分厚くて丸い木製の物は売っているのですが、日本でよく使っていた、まな板がない
試しにガラス製の物を買ってみたら、当然小さいので十分に食材は切れないわ、包丁の刃がカチカチ当たってボロボロになるわで、使い心地の悪いことと言ったらこの上なく、ほとほと困ったのでした
その謎は、とある本を読んで解けました
文化人類学者の石毛直道氏の著書によれば 、東アフリカやアラブ、インド地域では、まな板での調理は一般的でなく、チベット系シェルパ族も、骨付き肉を切るとき以外は、まな板は使わない。
まな板文化形成には、「箸」で食事をすることと関連があるのだ、と。
なるほど確かに、海外の料理番組を見ると、日本ほど様々な食材を細かく切る作業はありません。
アラブやアフリカは手づかみでの食事文化圏、ヨーロッパやアメリカはナイフとフォーク
食事の際に、テーブルで肉の塊を切り分けたり(食卓には切り分け用ナイフが用意される)、骨付きのまま手づかみでかぶりつくならば、食材を事前に小さく加工する必要はない。
箸でつまめる大きさにあらかじめ材料を切り刻む文化に、包丁とまな板という名コンビが生まれたというわけです。
さて今回は、包丁とまな板だけを使った、おいしい前菜レシピをご紹介します。
残暑厳しい中、火を使わずに5分もあればできちゃいます!
ぜひお試しを。