こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国料理では、仕上げに飾り物をのせることがあります。
この飾り物を、韓国語で「コミョン」と言います。
料理をおいしく、見栄え良く見せるためという理由の他に、「誰も手を付けていません」という意味も込められています
コミョンは、韓国料理の基本概念である陰陽五行説にのっとり、五色を活かして作ります。青(緑)
小口切りにした青唐辛子やネギ。
かつらむきにして千切りにし、塩を振ってから炒めた韓国カボチャ・キュウリなど。
短冊、またはひし形に切って使う場合もあります。
赤
赤唐辛子、なつめ、にんじんなど。
なつめは種を取り除いてから、渦巻き状にして輪切りにすると、花のように見えます。
黄
卵の黄身に、水溶き片栗粉少量と塩少々を加えて薄焼きに。
短冊、ひし形、千切りなどにして使用します。
白
卵の白身に水溶き片栗粉少量と塩少々を加えて薄焼きにし、短冊、ひし形、千切りにします。
黄身と白身のコミョンは、使用頻度が高いです。
黒
シイタケ・きくらげ・イワタケなど。
シイタケを薄切りにしてから、炒めて味付けした物、または短冊やひし形に切って使うこともあります。
木の実や肉団子も、コミョンになります。
宮廷料理の鍋「シンソンロ」に入っている肉団子は、飾りにあたります。
コミョンがあるだけで、料理に一手間加えた印象が強くなりますよ。
ぜひ、取り入れてみて下さい
今回は、赤唐辛子と春菊のコミョンを施した、「白身魚のチヂミ」をご紹介します。
このチヂミは見栄えが単調なので、コミョンをのせるだけでぐっとおいしく見えます
こんにちは!料理研究家のひろろこと、竹内ひろみです。
オーブンを使う料理の際に使うのが、天板の上に敷く「オーブンシート」
天板の上に直接油を塗っても使えますが、オーブンシートを敷いておくと、調理後のあと片付けが簡単なので、いつも使っています。
市販されているオーブンシートには、使い捨てのロール状の物や、繰り返し使える物まで様々ありますが、おすすめは洗って繰り返し使えるオーブンシート。
私が普段使っているのは、テフロン加工の物なのですが、これがとてもスグレモノ
クッキーやパンなどを焼いた際、焼き上がりのこびりつきもなく、簡単に取ることができます。
使い終わったら、洗えば繰り返し何度でも使えます。
汚れ落ちも良く、水切りが良いので、洗ったあとの乾きが早いのもうれしいですね
使い終わったあとは、クルクルと丸めてしまえるので、場所も取りません。
オーブン料理以外にも、シュウマイなど蒸し物の下に敷いたり、パンをこねるときや、生春巻きのように生地がくっつきやすい物を扱うときに使用することもできて、便利です
こんにちは!
料理研究家の吉田由子です。
だいぶ秋めいてきましたね
秋に旬を迎える食材と言えば、マツタケ、シメジ、シイタケなどのきのこ類が有名ですよね。
今回は、旬のきのこにちなんで「エリンギ」をご紹介します。
実は日本には、エリンギの旬はありません。
イタリア・フランス・ロシアなどの地域が原産の「エリンギ」は、1990年代に日本で初めて人工栽培が可能となり、栽培技術が普及するにつれて大量生産が可能になり、市場に出回ることになって今に至ります。
日本で出回っている物は、すべて人工栽培の物です。
「エリンギ」は、100gあたり約25kcalと低カロリー!
カロリーはほとんどないのに、ビタミンB1・B2・ビタミンDや食物繊維が豊富に含まれている優秀食材です。
「エリンギ」はクセがなく、いろいろな調味料や食材と相性が良いのが特長。
また、食感がコリコリとしていて食べごたえがあるので、がっつり食べたいのに、カロリーをコントロールしなければいけないというときに、おすすめの食材です。
今回は、エリンギとかつおぶしをたっぷりと使った「エリンギと牛肉のおかか炒め」のレシピをご紹介しています。
食べごたえがあるのに、意外と低カロリーなのは、「エリンギ」のおかげ
ぜひお試し下さいね
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
今年の夏はとても残暑が厳しくて 、体調を崩された方も多いのではないでしょうか
人だけでなく、野菜などの青果も天候によって本当に左右され、今年は年初から野菜高騰のニュース が幾度となくありました
その中で、1年を通じて価格変動の少ない野菜は、家計の強い味方になりますね
「チンゲンサイ」も、そのひとつ。
露地栽培は今が旬ですが、栽培期間が短くて寒さに強いことなどから、1年中安定した供給量を見込める野菜です。
中国原産のイメージが強いですが、実は原産地は地中海沿岸地帯、トルコ高原かバルカン高原と推定されていて、その後中国に渡り栽培化が進んだとみられています
日本の食卓に登場してからは、意外に歴史が浅く、昭和47年(1972年)日中国交回復の頃に日本に導入されたと言われています。
その当時は、青茎パクチョイ、青軸パクチョイなどと呼ばれていましたが、昭和58年に農水省により今の「チンゲンサイ」に統一されました。
栄養価を見ると、ビタミンAを多く含む緑黄色野菜。
栄養的にも経済的にもお得、と言えそうです。
さて今回は、このチンゲンサイをたっぷり食べられるレシピをご紹介します。
カニと干しシイタケとの組み合わせで、旨みも抜群。ぜひお試し下さい