2012年1月の記事
こんにちは!料理研究家のひろろこと竹内ひろみです。
さて、私が料理教室のはじめに、いつも言う言葉がいくつかあるのですが、本日はその中のひとつをご紹介します
それは、一物全体(いちぶつぜんたい)という考え方。
意味は読んで字のごとく、丸ごと全部を、ひとつのものとして考えるということ。
例えば、カブやダイコンを思い浮かべてみると、実も皮もそして葉の部分がすべて揃って、カブやダイコンになっている。
食べる部分、食べない部分と分け、皮の部分や葉を捨ててしまうというのは、栄養的にも、とってももったいないこと
私たちの身体は、食べた物からできています。
元気な&命ある食べ物をいただくと、やっぱり私たちの身体も元気になると思うのです
いただけるところは全部いただく=そのものの命をいただくということになるんですね。
最近では、せっかくの栄養ある部分が捨てられてしまっている、精製されているものが、けっこう多く出回っているような気がします
精製されている物よりも、精製度の低いもの。野菜だったら、食べれる皮の部分は捨てずにいただく。
そんなことを、私はおすすめしています
元気な食べ物をいただいて、ココロもカラダも元気に過ごしたいですね!!
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
今年初めてのブログ更新となります、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます!
松の内が終わり、お正月気分も抜けて、もうすっかり日常が戻ってきてしまった毎日ですが、もうすぐ訪れる15日には小豆粥を頂きます。
小豆の赤色は、古くから邪気を払う力があると言われています。
私たちが1月7日に食べる「七草粥」は、今では春の七草を入れますが、平安期には「七種粥」として7種類の穀物を混ぜて炊いた粥のことを指し、日本古代格式のひとつ「延喜式」にも、その記述が残っています。
1年の邪気払いの意を込めて食べたこの七種粥にも、小豆が含まれていました。
小豆粥の習慣については、京都の妙心寺東林院の小豆粥散飯式や、上賀茂神社の御粥神、下鴨神社の御粥祭など、今でも1月15日の行事として各地で執り行なわれているほか、ハレの日の食事として、全国各地の祝いの風習として息づいています。
ちなみに小豆は、ビタミンB群や食物繊維、ミネラル、さらにポリフェノールが豊富な食材なので、小豆粥をいただくことは、新年会でちょっとお疲れ気味の身体の調子を整えてくれる、とても合理的な食事だとも言えますね
さて今回は、小豆粥にも使われる小豆を使ったレシピをご紹介します。
小豆は粒が小さくて皮が薄いため、長時間浸水させることなく炊くことができるので、とても手軽に使って頂けます。
基本の粒あんの作り方をご紹介するので、ぜひマスターしてくださいね
皆様、あけましておめでとうございます
料理研究家の吉田由子です。
本年も、どうぞ宜しくお願い致します。
さて、昨年の9月より月に1度、スポーツ栄養の知識とレシピをご紹介しています。
今回のブログは、鏡開きにちなみまして、アスリートにおすすめの食材「おもち」についてご紹介します。
さて、最近は鏡もちといっても鏡もちの形のパックに、切りもちが数個入っているような、手軽なものを購入される方が大半ではないでしょうか?
不思議なことに、「おもち」って鏡開きが終わって、手元にある買い置きがなくなると、次の年まで食べなくなる人が多いんですよね。
ですが、それはもったいない!
「おもち」はアスリートの強い味方なんです!
その理由は
①身体を動かすためのエネルギーとなる、炭水化物が豊富に含まれている
「ごはん」と「おもち」を各100gで比較すると、「ごはん」の炭水化物が37.1gなのに対し、「おもち」は35%も多い50.3gも含まれています。
(全国餅協同組合ホームページより)
②「おもち」はGI値が高く素早くエネルギーに変わる
GI値とは、炭水化物が消化されてエネルギーに変わるスピードを相対的に表したものです。GI値が高い食品ほど、素早くエネルギーに変わります。
試合本番でどれだけ動けるかは、身体の中の糖質の量で決まるので、試合前日〜当日はGI値の高い炭水化物をしっかり摂ることが大切です。
③食欲がないときでも食べやすい
「おもち」なら、試合当日で緊張していて食欲がないときでも食べやすいので、エネルギー補給がしやすく重宝します。
「おもち」はエネルギー補給に最適!年中食べていただきたい優秀食品です
こんにちは!料理研究家のひろろこと竹内ひろみです。
北風が身にしみる季節となりました冬本番、やっぱり寒い毎日ですよね。
さて、そんな今日この頃ですが、日々の食べ物や過ごし方が私たちの心身にとっても影響するんです。
そこで、今回はそんな冬を乗り切る、薬膳についてお伝えいたします
冬の自然界の状態は寒。
その季節、季節の特徴が酷い状態のとき、それは邪気となり、身体にとっては、ちょっと厳しい状態になります
冬の邪気は寒邪(かんじゃ)。
冬の食養生の基本は、身体を内側から温めることなのです。
そして、身体をめぐる気(エネルギー)も停滞気味なので、エネルギーを補なう食材を取り入れることも大切
お腹を温めて気を補う鶏肉や、身体を温め血行をよくするショウガやネギなど、身体を温め、生命力を補なう食材がおすすめです
また、ちょっと難しい概念なのですが、冬は寒冷に弱い腎(腎臓という臓器だけでなく、生殖系やホルモン系などまでも含む、生命エネルギーの源と考えられています。)の補養が必要なため、カニ・クルミ・エビなど、腎の働きをよくする食べ物も取り入れるといいですね。
そして、忘れてはならないのが、早寝早起き。
ゆっくりと、身体を休めることも大切です。