2013年3月の記事
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
今回注目するハーブは、和風ハーブの代表格「紫蘇」(シソ)。
我が家の冷蔵庫でも、なくてはならない薬味野菜のひとつ。
育てるのも簡単で、春先に日当りの良いところに種をまけば、いつの間にかワンサカ一度生えたらこっちの物!
花を付けたあとに種が飛ぶので、翌年からは種をまく必要もなく、同じような場所から生えてきます
1年草ですが、手間いらずで本当に便利(笑)
ヒマラヤ・中国原産ですが、日本における歴史も古く、奈良もしくは平安時代に中国から渡来した説が有力
シソには、大葉と呼ばれる青ジソや梅干しの赤み付けにも使われる赤ジソがあり、その中でも葉が縮れている物はチリメンジソ、また刺身のツマなどに出てくる果実部分の穂ジソなどがあります。
私たちの食生活で、最も身近なハーブのひとつと言えます。
それを表すように、全国各地にもシソを使った郷土料理があります。
その代表的な物が「シソ巻」。
甘味噌をシソで巻いて揚げた物で、江戸時代には東海道浜松宿周辺の名物として売り出されました。
この料理は、東北地方全域でも昔ながらの郷土料理として親しまれている物。
さらに古くは栃木県日光の名物「シソ巻き唐辛子」は、唐辛子味噌をシソで巻いた物で、奈良時代の修行僧・勝道上人の伝承と言われます。
シソ特有の香りと鮮やかな色合いは、ずっと日本人の味覚を魅了してきたのですね
さて今回は、このシソの中の青ジソである、大葉を使った天ぷらをご紹介します。
鶏ささみに大葉を巻いたさわやかな味わいは、天つゆだけでなく塩との相性も抜群。ぜひお試し下さいね
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国の街角には、昼夜を問わず軽食やおやつ類の屋台が並びます
そして、日が暮れる頃には「ポジャンマチャ」と言って、お酒が飲める屋台も。
日本にも屋台はありますが、屋台文化は韓国の方が発達していると思います。
というのも、「ポジャンマチャ」を除く屋台は、低価格でおいしい物が食べられるので、学生たちの間では特に大人気です
また、屋台料理はどんどん進化していて、韓国を訪れるたびに新しい料理に巡り合います。
とは言え、屋台料理の定番と言えば、トッポッキ。
米粉で作ったおもちを、コチュジャンベースの甘辛いソースで炒めた物ですね。
お店によっては、野菜や魚の練り物が入ります。
トッポッキと一緒に食べられる物と言えば、のり巻きのキンパ、腸詰めのスンデや、魚の練り物を煮込んだオデン。
より本場の味わい方としては、キンパやスンデをトッポッキのソースに絡めて食べます
この食べ方が、やみつきになるんですよ
また、韓国ではショッピングモールが増えてきましたが、昔からある在来市場も活気があります。
韓国をより深く覗いてみたかったら、ぜひ市場へ
洋服やアクセサリーなどのファッションアイテム、活きの良い魚介類、食器などの生活アイテム、薬食同源ならではの漢方食材、庶民の食生活を支えている食材やお総菜など、市場によって取り扱っている物がそれぞれ違います。
旅行者の方には、お総菜などが豊富な広蔵(クヮンジャン)市場や、漢方食材やお茶が買える京東(キョンドン)市場が楽しいと思います。
そして、買い物を堪能したら、食事も市場内の屋台がオススメ
手頃な価格で、お腹いっぱい食べられます。
韓国では、おしゃれなカフェやレストランが増えていますが、韓国の食文化をうかがい知れるのは屋台ですので、ぜひ足を運んでみて下さい。
本日のレシピは、屋台料理でもある「トッコチ」と言って、「お餅の串焼き」です。
韓国ではおやつとして、よく食べられています
こんにちは!
料理研究家のひろろこと、竹内ひろみです。
まだまだ肌寒い日々もありますが、だんだんと春を感じる季節になりました
店頭にも春らしい華やかなお菓子が並び、どれを買うか迷ってしまう今日この頃
スイーツに欠かせない食材と言えば、生クリーム。
一口に生クリームと言っても、スーパーの乳製品コーナーには、いくつかの種類があります。
その大きな違いは、動物性か植物性か。
そして動物性の中でも違いがあり、その差は値段にあらわれています
その違いは、入っている乳脂肪分の割合。
この比率で、泡立てられる固さに違いが生まれます。
乳脂肪分が低い物ほど、泡立てすぎに注意が必要です。
泡立のポイントは、下記の通りです。
冷えているほうが泡立ちが早いので、ボウルの下に氷を張った別のボウルを置いて泡立てます。
電動の泡立て器を使用する場合は、泡立てすぎてしまう場合があるので、ある程度固くなってきたら、最後の仕上げは手動の泡立て器で調節しましょう。
泡立てすぎて分離し始めてしまったら、捨ててしまわず、そのまま泡立て続けましょう。
徐々に固形分と水分に分かれ、固形分はバターになります。(手作りのバター、とてもおいしいです。)
生クリームはお菓子のイメージが強いですが、料理に加えてもコクが出るので、おすすめです
市販のトマトソースに加えると、酸味がやわらぎます。
また、しょうゆや味噌など和テイストの調味料を加えて少々煮詰めると、ちょっと変わったソースができます
こんにちは!
料理家の吉田由子です。
昨年から、企業の出張料理教室でお仕事をさせて頂いていますが、教室の様子を見ていると、おなじみのキッチンツールなのに、使い方を間違っていらっしゃる方が多いな〜と気になることがあります。
そのキッチンツールのひとつが、「計量スプーン」です。
「大さじ1杯分量って下さい。」とお願いすると、調味料をざっとすくって手をゆすって余分な分をふるい落としてOK!という方がほとんど。
「だいたい大さじ1杯分」を量っている方が多いんです
まず、粉末状の調味料(塩・砂糖など)や味噌などを量るときは、多めにすくった調味料を平らな物(バターナイフや菜箸などでもOKです)で表面が平らになるようになぞります。
この状態が正しい「大さじ1杯」です。
また、液体の調味料(しょうゆ・みりん・酒など)を量るときは、スプーンに調味料を入れて真横から見たときに表面がこんもりとしている状態(表面張力と言います)が正しい「大さじ1杯」です。
これは、計量カップで調味料などを量るときも同じです。
「調理の基本は、まず計量」と言っても、過言ではありません。
きちんと量ることで、目分量で使いすぎていた調味料が控えられ、その結果、減塩や節約につながるかもしれません