2013年9月の記事
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
先日、品川区にある大森貝塚遺跡庭園に出かけました
大森駅 にある、その名の通り、エドワード・モースが発見した大森貝塚周辺を整備して作られた公園で、学習コーナーあり、緑が多く 水遊びができる広場もあってなかなかステキな場所でした
貝塚とは、古代の人々のゴミ捨て場の遺跡。
食料のほかにも使用していた生活土器や石器も捨てられているため、まさに食生活そのものが反映されています。
台地の湧き水が豊富で、東京湾にも近い土地。
気候の変動から狩猟時代が終わりに近付き、主食料が動物性から植物性に移行する過程がありました。
また、土器の使用によって加熱技術の発達があった時代でもあります。
当時は肉や魚、そして植物と幅広く食していたようですね 。
大森貝塚から出土したのは縄文土器で、食料と思われる物はドングリや栗を始め、シカやイノシシの骨、ハマグリや牡蠣などの貝類、サバやサメ、クロダイなども見つかっています 。
特に魚介類は今でも私たちが食べている種類と同じ物が多く、なかなかのグルメです。
海に囲まれ川が多いという風土ゆえ、日本人の魚食文化 の歴史は、大変古くから育まれてきたことが分かりますね。
ちなみに、世界の魚の消費量を見てみると、国民1人1年あたりの魚介類消費量は、主要国において日本は第1位 (平成19年水産庁による。主要国とは人口100万人以上の国)。
近年日本では魚離れが加速傾向にあると懸念されていますが、実は世界的に見ると、健康志向の高まりから、魚介類消費は伸びています。
もしかしたら、身近すぎてその良さを忘れがち?なお魚。
改めてそのおいしさや栄養を見直して、毎日の食生活に取り入れたいですね。
さて今週は、旬の戻り鰹を使ったレシピ『カツオのたたきガーリックソース』をご紹介します。
いつもとちょっと違うカツオのたたきをお楽しみ下さい。
ガーリックがきいて、残暑でお疲れ気味の体を元気にしてくれます !
こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
6月に韓国の曽島(チュンド)にいってきました。
チュンドまでの道のりはソウルから高速鉄道とバスを乗り継いで5時間程度です。
ユネスコ生物圏保存地域にも指定されています。
干潟には様々な生物が生息し、自然豊か
ここでは韓国最大規模の塩田があり、ミネラルたっぷりな天日塩が生産されています。
その製造方法はと言うと?
海水を田んぼのような広いスペースに汲み上げて、蒸発させます。
雨が降ると塩は台無しになってしまうので、雲行きが怪しくなると屋根のある場所に海水を移動。
約1ヵ月後、天日により結晶化した塩を集めて倉庫に保管。
時間をかけて、にがりを取り除きます。
その期間は1年以上です。
塩は年数を重ねるごとにしょっぱさが抜けて、マイルドになり、旨みが増すんですね
10年間分の塩を食べ比べてみましたが、その違いは歴然。
一般的に塩分は控えめにするのが良いとされていますが、
実際は使う塩の質が大切です
以前、塩田で、精製塩を溶かした塩水と、天日塩を加えた塩水のどちらが自然にやさしいのか、とある実験をしてみたそうです。
結果、天日塩の方が断然良いことが分かりました。
改めて質の良い調味料を使うことが、健康維持にも役立つのだと実感します。
韓国の天日塩は、日本でも韓国食材専門店で購入できます。
一度お試し下さいね。
結晶の粒が大きいので、使いにくいという方は、結晶の小さい花塩がおすすめです。
さて!
本日は、「アサリのすいとん」をご紹介します。
しょうゆを使わず、塩で味を出してみました
こんにちは!
料理研究家の ひろろ こと 竹内ひろみです。
「これ、おいしそう 試してみたい!」
と思わず購入してしまうペーストやちょっと変わった輸入調味料。
一度か二度使って、あとは冷蔵庫に入れたまま・・・ ということはありませんか?
そんなときにいくつかの活用方法を知っているとバリエーションが広がり、余すことなく使い切ることができます
バジルペーストなどのオイルの入ったペースト類はパスタにからめたり、クラッカーに添えたりする以外にスープを作る際の炒めオイルとして使ったり、バゲットをトーストするときのバター代わりに使ったり、味付きオイルとして炒め物、煮物などいろいろな調理に応用が利きます
スイートチリソースなどオイルの入っていない調味料はマヨネーズやオイルをプラスしてドレッシングとして使うと、味にちょっとしたアクセントが付いておいしいです
きんぴらなどの甘辛系の味付けにしたいときの砂糖やみりんの代わりとしても使えるので、ひと瓶購入しても意外と使い切ることができるんです
また、お土産などでその地方の特産の調味料を頂く機会もあると思うのですが、まずはパッケージの裏に書いてある使い方で調理してみて、アレンジを広げるとお料理の幅が広がり、楽しいですよ
さて、本日はペーストの中でもどこでも手に入り使用頻度の高い、バジルペーストを使ったレシピ『バジルソースの具沢山スープ』をご紹介します。
バジルペーストは購入した物でも、手作りした物でもどちらでも です
こんにちは!
料理家の吉田由子です。
少しずつですが、秋めいてきましたね
秋は、味覚狩りが楽しい季節です
私が生まれ育った場所は、ぶどうが有名でこの時期はぶどう狩りによく出かけました。
「ぶどう狩り」と並んでこの時期に盛んな物が「梨狩り」ですよね。
今回は7〜10月に旬を迎える『梨』についてご紹介します。
『梨』は、大きく分けて「洋梨」「和梨」「中国梨」 の3つがあります。
日本では、梨と言えば「和梨」が一般的です。
「和梨」には、幸水や豊水、新高などの皮が赤茶色っぽい「赤梨」と二十世紀梨が有名な皮が黄緑色っぽい「青梨」があります。
『梨』の特徴と言えば、独特のシャリシャリとした食感。
あの食感は、ペントザンやリグニンという成分からなる石細胞による物です。 『梨』の栄養価は、約90%が水分で、ビタミンや無機質は少ない物の、アスパラギン酸というアミノ酸を含んでいます。
アスパラギン酸は、ドリンク剤などに添加されていることが多いことからも分かるように、疲労回復を促し、スタミナを増強する効果が期待できます。
また、カリウムや食物繊維を豊富に含んでいます。
『梨』は、中国では「百果の宗」と呼ばれ、桃と並んで好まれている果物です。
昔から、熱のあるときやせき止め、声がれなどのときに「梨」が食べられてきました。
旬の今、たくさん頂きたい果物ですね
さて今回は、『和梨のコンポート』をご紹介します。
梨って甘さに当たり外れがありますよね。。。
あまり甘くない梨は、コンポートでひんやり爽やかなデザートに変身させちゃいましょう
日持ちがするので、頂き物の梨がたくさんあるときにもおすすめですよ