2012年3月の記事
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、日々少しずつ、季節が春本番の陽光と草木の香りで満たされていくような気がします
間もなくその「お彼岸」ですが、ご先祖様に感謝する日として、お墓参りなどに出かける人も多いですね。
春分や秋分の日を中心に、前後3日間の計7日間を指し、最初の日は彼岸の入り、ちょうど真ん中にあたる春分の日は中日(なかび)、最終日は彼岸の明け、と呼ばれます。
この彼岸の習慣の始まりは平安時代とも言われ、源氏物語にも登場します
作中では実は彼岸は11日間あり、江戸期頃から7日間になったそうです。
彼岸とは文字通り「向こう岸」という意味。
仏教の教えによれば極楽浄土を指し、生きている私たちは此岸(しがん、こちら側)にいる、ということになります。
ちなみに中日である春分の日は、国民の祝日に関する法律によれば、「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」 だそうです。
彼岸には、お団子をお供えします。
お団子の形や作り方も地域や宗派によって様々ですが、丸い小ぶりの白いおだんごを、串などに刺さず小高く盛り付けるのが一般的でしょうか。
という訳で、今回は、あんなどが入っていないシンプルな白いお団子の作り方をご紹介します。
これをマスターすれば、アレンジは自在!
お供えのあとは、醤油を塗りながら焼いたり、みたらしや、あんこをまぶしたりして、おいしく召し上がって下さい。
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
3月から、韓国料理に関する記事を担当することになりました。
どうぞ、宜しくお願い致します!
2002年の日韓共催FIFAワールドカップ、2003年に「冬のソナタ」が日本で放映されたことで韓国ドラマ人気に火がつき、2010年辺りから続くK-POPブームのお陰で、さらに韓国に関心を持つ方が多くなりました
韓国への旅行客も、急増していますよね!
韓国旅行での楽しみのひとつに、食べ物が挙げられます。
食堂に入ると、必ず出される副菜の数々。
副菜はどれも無料で、おかわり自由です。
日本のレストランのシステムとは、大きく違いますよね?
どのお店も、メイン料理で勝負しているのです。
韓国では、日本の韓国料理店とは違い、専門店が多いのが特長です
そしてお店によっては、2人前以上で頼まなくてはなりません。(特に焼肉)
韓国では、ひとりご飯の場所が限定されています。
韓国では個食が敬遠されていて、家族、恋人、会社の仲間、友だちと一緒にご飯を食べることが大切だからです
韓国では「ご飯食べた?」という言葉が、挨拶として使われます。
この挨拶は、貧しくて十分に食べられなかった時代の名残で、現在でもごく自然に引き継がれています。
だから、待ち合わせの挨拶が「ご飯食べた?」なのです。
もし相手が食事をしていなかったら、食堂へ直行です。
食はコミュニケーションツール。
人と食事の時間を共有してこそ、おいしさを堪能できるのです。
そうは言っても、これは韓国事情ですよね。
日本人が韓国でひとり旅をした際に、食事を楽しめる場所はあります。
・フードコート
・ファーストフード
・チェーン店
・参鶏湯(サムゲタン)屋
・麺料理屋 などなど。
私が仕事で韓国へ行く場合、参鶏湯(サムゲタン)屋に行く確率はとても高いです。
韓国旅行は友だちと行く楽しさも、ひとりで行く醍醐味もあるんですよ
こんにちは!
料理研究家の吉田由子です。
3月に入り、少しずつですが、春めいてきましたね
人間の身体は冬の間、寒さに負けないように身体に脂肪を蓄えようとする上に、老廃物などの身体に悪いものもため込んでしまいます。
春になると、大地から植物が芽を出すように、人間も新陳代謝が活発になります。
春になるとにきびや吹き出物ができやすい人がいますが、これも冬の間に身体にため込んだ老廃物を外に出そうとする身体の代謝機能がアップしている証拠なんですね。
春には、「タケノコ」や「ふきのとう」、「わらび」など、アクの強い山菜や春野菜が旬を迎えます。
春野菜のアクや苦みにはデトックス(解毒)効果があり、老廃物を身体の外に出してくれる作用があります。
春にアクの強い野菜を食べることは、とても理にかなっているんです。
今回は、一番に食べたい春野菜「菜の花」についてご紹介します。
「菜の花」は、ビタミンB群・C・Aが豊富な上、葉酸・鉄分・カリウム・カルシウムなどのミネラルも豊富に含まれています。
「菜の花」の苦みの正体は、「植物性アルカノイド」という成分です。
この成分には、腎臓のろ過機能を上げて、体内の余分な老廃物を排出する、デトックス(解毒)作用があると言われています。
「菜の花」には少しツーンとする辛味がありますが、これは「イソチオシアネート」という成分です。
わさびやダイコンなどの辛味成分と同じもので、「イソチオシアネート」には、がん予防の効果があるという研究結果が発表され、注目を浴びています。
「イソチオシアネート」は、つぼみの部分に一番多く含まれていますので、つぼみを落とさないようにやさしく調理しましょう。
また「菜の花」独特の苦みや香り、栄養成分はゆですぎると減少してしまうので、短時間でさっと調理するようにしましょう
こんにちは!料理研究家のひろろこと竹内ひろみです。
ないと色合い的に寂しいけれど、あっても残してしまう野菜のひとつ。
その代表格がパセリではないでしょうか?
ファミリーレストランに行ったとき、お皿にパセリが残っていて、そのまま下げられてしまう光景をよく見かけます
パセリって、実はとっても栄養がある野菜(ハーブ)なんです。
代表的な栄養素はβカロテン(ビタミンA)とビタミンC
どちらも身体にとっては、なくてはならない栄養素。
ただ、そのままだと、ワサワサしていて、どうも食べづらい!?
そこでおすすめなのが、みじん切りにしてさっと炒めてしまう方法。
火を通すだけで、カサがぐぐーんと減るので、ひと束購入してしまっても、けっこうおいしく消費できるんです
油はオリーブオイルやゴマ油など、お好みの物でOK。
油の種類を変えるだけで、洋風にも中華風にもアレンジが可能ですよ
パセリの選び方ですが、パセリは葉や茎の部分をそのまま頂くので、なるべく低農薬の物のほうがいいかな?って思います。
やっぱり、フレッシュなパセリって、ほんと香りがいいですよね