2012年6月の記事
こんにちは料理家の野上優佳子です。
乾物は、いざというときの強い味方。
皆さんのお宅でも、いろいろな物を常備なさっていることでしょう。
我が家でも豆や干し野菜などがありますが、「麩」も欠かせない食材のひとつ。
お麩と一口に言っても、いろいろな種類がありますね。
通常よく目にする焼き麩もあれば、もちもち食感の生麩、しっかりした食べ応えの車麩など。
我が家で出番が最も多いのは、油麩です
油麩は、別名「仙台麩」とも呼ばれ、岩手県から宮城県北部で古くから親しまれている郷土食材
原料は、一般的な焼き麩同様グルテンで、これを油で揚げた物。
通常は30cm程度の棒状で、フランスパンのような形をしています。
焼き麩に比べて少しもちっとしていて、食べ応えがあるのが特長。
これを適当な厚さの輪切りにして使います。
我が家では、野菜と一緒に煮物として使うことが多いです。
油で揚げている分、通常の焼き麩よりもコクがあり、お肉代わりになってだしの旨みのひとつになってくれて、ボリュームもあるので、本当に重宝しています
さて今回は、この油麩を使ったご当地グルメをご紹介します。
宮城県登米市の名物、「油麩丼」です。
麩、とあなどることなかれ。
おいしいおだしをたっぷり吸った油麩とごはんが絶妙な味わい。ぜひお試し下さいね
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
2004年に日本で放映された韓国ドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」を覚えていらっしゃいますか?
主人公のチャングム。
宮廷料理人として幼い頃から修行を重ね、数々の策略に翻弄されながらも、最後は王様の主治医の地位まで昇り詰めるというサクセスストーリーで、韓国では50%を超える高視聴率だったそうです
王様の料理を専門に作る台所を水刺間(スラッカン)と言うのですが、スラッカンで調理をする女官たちの手際の良さには、いつも目を奪われました。
チャングムの料理対決も話題になりましたね。
王様のための献立は、五汁十二菜で構成されています
ただ、これだけの量を王様は完食できません。
料理は各地の献上品で作られていたため、王様が国内の収穫状況などを把握するために、五汁十二菜が用意されたそうです。
ところで、韓国料理というと辛い印象が強いですよね?
しかし、唐辛子が朝鮮半島で広まる以前は、山椒やこしょうがあったとはいえ、辛くない料理が主流でした
例えば、チャプチェ。
現在は中国の影響を受けて春雨が入っていますが、17世紀の朝鮮王朝時代に誕生したチャプチェは、細切りにした牛肉と野菜を炒め合わせ、しょうゆベースの味付けをした物でした。
唐辛子が料理に使われるようになったのは今から250年程前で、朝鮮王朝時代の後半にあたります。
韓国料理は辛いから苦手という声を時々聞きますが、辛くないものも多く存在します。
現在の韓国家庭料理は、チャングムの時代を含む朝鮮時代の宮廷料理から派生したものなんですね。
もし機会がありましたら、韓国の本場で宮廷料理をぜひ召し上がってみて下さい。
上品な味と彩り鮮やかで芸術的な盛り付けに、感動すること間違いなしですよ
こんにちは!料理研究家のひろろこと、竹内ひろみです。
今日は、定番のキッチンツールで大活躍!のキッチンアイテムについてお伝え致します。
キッチンに必ずある小物のひとつが、「キッチンタイマー」。
「キッチンタイマー」って何気なく使っているけれど、やっぱり助かりますよね
「料理を失敗しないコツってなんですか?」と聞かれることがあるのですが、ポイントは2つだと思います。
ひとつは、調味料などを計量して、味付けのだいたいの量を感覚で覚えること。
そしてもうひとつが、時間把握だと思うのです
「これぐらいかかる」という時間を知っておくと、ゆですぎたり、煮すぎたりすることがなくなり、仕上がりが均一になります。
また、調理手順がぐちゃぐちゃにならず、タイムロスなく作業が進むので、料理もスムーズに進みますよ
もちろん、使う食材の量や火加減によって、時間は若干変わってくるので、いつも時間通りにはいきませんが・・・。
タイマーをかけておけば、その場をちょっと離れて、別のことをしていても、「あ!火をかけてるの、忘れてた! 」ってこともないですしね。
たまに、タイマーを押したつもりが、押せてなかった!! ってこともあるので、押したら動いていることを確認して、その場を離れることをおすすめします。
実は私、確認ミスで、何回かご飯に火をかけすぎてしまったことがあります
こんにちは!
料理研究家の吉田由子です。
ジメジメとした、梅雨の季節がやってきましたね
6月〜10月は、細菌やウィルス、カビによる食中毒が多く発生する時期です。
手指や調理器具、食器などの消毒のため、ご家庭に1本あると重宝するものが、「消毒用アルコールスプレー」です。
ドラッグストアなどで「除菌アルコール」や「キッチンアルコールスプレー」などの名称で販売されおり、手軽に買うことができます。
成分は、お酒の主成分と同じ「エチルアルコール」を50〜80%程度に希釈したものですので、万が一食器や食品にかかってしまっても身体には無害です。
ただし、揮発性があり、引火しやすいので、取扱いや保管場所には注意しましょう
また、アルコールは、必ず乾いた状態の物にスプレーするようにしましょう。
水分の多い物にアルコールをスプレーすると、逆に菌の栄養分となって逆効果になることがあります。
アルコールは、食中毒の予防のためだけではなく、お掃除にも超便利!
乾いたキッチンペーパーにアルコールを含ませ、冷蔵庫や炊飯器を拭くと、手アカやこびりつき汚れもきれいに落とせます。
油分を溶かす性質があるので、ガスコンロや換気扇周りの油汚れもスッキリ
揮発性があるので二度拭きの手間がいらず、消臭・除菌効果もあるので、まさに一石三鳥ですね!
早速、「消毒用アルコール」をキッチンライフに取り入れてみて下さいね。
今回は、食中毒が心配な夏場のお弁当におすすめの「鮭としそふりかけの混ぜごはん」のレシピをご紹介しています。
しそふりかけは殺菌力が高く、夏場のお弁当にとても重宝しますよ