2013年5月の記事
こんにちは。
料理家の野上優佳子です。
もうすぐ母の日ですね
皆さんはどのように過ごされますか。
毎年私は、妹と一緒に母にささやかな贈り物をします
母の喜ぶ姿を思い浮かべられる、とても楽しいイベントです。
母の日と言えばカーネーション がつきものですが、
その香りを試したことはありますか?
実はカーネーションの香りは、スパイスの「クローブ」に似ている、と言われています。
それはカーネーションの学名「Dianthus caryophyllus」からも分かります。
「Dianthus」はナデシコ、「caryophyllus」は丁字、つまり『クローブ』のことです。
カーネーションは観賞用としても大変古い歴史を持っていますが、
強い香りを持つハーブとして食用や薬用としても愛されて きたのでした。
「クローブ」は釘型のスパイスで、和名は丁字(ちょうじ)。
チョウジノキの花の蕾を乾燥させたものです。
その香りは甘く強烈で、刺激的と感じる人も。
肉の臭み消しに抜群の効果を発揮し、煮込み料理に入れたり、ブロック肉をローストするとき、肉に差し込んで焼いたりします。
数個で十分な香りがあるので、あまり使いすぎないことです。
また加熱したあとでも固くておいしくないので、直接食べないように気を付けましょう。
ちなみにこの香りは「オイゲノール」という成分で、ローリエやシナモンなどにも含まれているものです。
殺菌・防腐・麻酔効果があり、日本でも武士が刀剣類の錆び止めに丁字の精油を使ったという歴史もあります
実に古くから、私たちの生活にとてもなじみのあるスパイスなのですね。
さて今回は、このクローブを使った煮込み料理「牛肉とパプリカの煮込み」をご紹介します。
美しい赤色を演出するスパイス、パプリカもたっぷり使い、お肉をおいしく頂きます
ぜひお試し下さいね
韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国料理には「チム」という料理方法があります。
漢字で書くと「蒸」
「蒸」という文字から、蒸気で加熱する方法を思い浮かべますが、
韓国では日本に比べて蒸し器を使う料理は多くありません
どちらかと言えば、時間をかけた煮込み料理に分類されます
18世紀に出た農書「増補山林経済」によると、
チムの語源は以下となっています。
「磁器の中に肉と酒、酢、醤油などの調味料を適量入れ、口を封じて弱火で湯煎して煮ることにより、柔らかくなるのを待って食べる」
そして、19世紀の農書「林園十六志」では、
チムを煮法に当てはめた結果、「煮る」と「蒸す」が同一のものとなりました
チム料理はとてもバラエティに富んでいます
骨付きの牛カルビを使った「カルビチム」、
鶏肉を使った「タクチム」など主食になるものから、
茶碗蒸しの「ケランチム」など副食もあります
韓国の伝統的な配膳である飯床(パンサン)で見ると、
チムは最低限の三楪飯床(一汁三菜)にはなく、五楪飯床(二汁五菜)から登場します。
牛肉などは庶民の口に入ることが少なかったので、
肉を良く使うチム料理は、経済的にやや余裕のある庶民の膳、
五楪飯床から加わることになるんですね。
カルビチムにおいては、現代では結婚式や子どもの誕生日パーティー
などにが出されることが多く、お祝い料理の一つ
チム料理の奥深さが、この一品に表れています
それでは、本日の料理をご紹介いたします。
豚バラ肉とキムチを使った「キムチチム」です。
この料理は約10年前に、ソウルにあるお店がメニューとして作り出したもので、一時期、韓国で大人気の料理となりました。
時間さえあれば、簡単に作れる一品です
こんにちは!
料理研究家のひろろ こと 竹内ひろみです。
新緑がまぶしい季節到来
5月は休みも多く、みんなが集まる機会がちょっと多い時期ですね
我が家も、子供連れのホームパーティを開く機会がけっこう多く
賑やか&楽しいひとときを過ごす月です
ただ、子供たちって性別が違ったり、年が違ったりすると、一緒に遊ぶことが難しい!? ということも。
大人はおいしい料理を囲んで、おしゃべりタイム だけど、
子供たちはちょっと飽きてきてしまう なんていうときも
そんなときに、男女や年齢問わず、楽しめるのが、
子供たち自身が手を動かして料理する
ホームクッキング
お菓子やお料理など作るモノに関してはどちらでもOKですが、
ポイントはみんながそれぞれ手を動かせるお仕事(手作業)を用意すること
というのも、誰かが手を動かしているのを見ているだけ だと
子供はつまらなくなってしまい、やる気もダウン しがちになってしまうのです。
おすすめのお料理は手まり寿司やクレープのように、
自分のものは自分で作ることができるお料理
例えば、手まり寿司であれば、自分の好きな具を選んで、ラップをひいたカップにのせ、好きな量のご飯をいれて、くるくるっとラップを閉じて出来上がり
仕上げに海苔などで、カオ を作っても楽しいですよ
また、クレープも自分で生地を作り(ホットプレートがあると便利です)、好きな果物やクリーム、カラフルチョコやお砂糖で思い、思いにトッピングできるので、とっても楽しいお料理のひとつです
そんな子供中心のホームクッキングで大切なことは、そばで見ている大人が「こうしたほうが・・・」と口を出さないこと
子供たちの発想って、とっても豊かなので、
私たちが思いもしない素敵な盛り付けや組み合わせをあみ出してくれること多々だからです
本日は、手軽に作れるデザート「マスカルポーネのクレープ包み」をご紹介致します。
こんにちは!
料理家の吉田由子です。
ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしょうか
ハイキングやバーベキューなどのアウトドアも楽しい季節ですよね
今回のブログは、日々のお料理に、アウトドアシーンに、いろいろ便利に使える「牛乳パック」についてご紹介します。
さて、アウトドアで牛乳パックを使った料理と言えば、定番は「カートンドック」でしょうか〜
簡単にレシピをご紹介しますね
材料
・ドックパンまたはコッペパン
・ウィンナー
・千切りキャベツ
・バターまたはマーガリン
・ケチャップ
・マスタード 作り方
ホットドッグを作る要領で、パンに切れ目を入れてバターを塗り、千切りキャベツ、ウィンナーをはさみ、アルミホイルで2重に包みます。
空の牛乳パックに入れ、火をつけて燃え尽きるまで見守ります。
牛乳パックが燃え尽きたら出来上がり!
お好みでケチャップやマスタードを付けて頂きまーす
簡単で盛り上がりますのでぜひお試しを
さてさて、次は家庭での牛乳パックの活用法です。
写真の手前は、牛乳パックを利用した「包丁カバー」です。
アウトドアや炊き出しなどで包丁を持参するときに、牛乳パックは厚みがあるので、刃先をしっかりカバーしてくれます。
もう一方は牛乳パックの片面を切り取り、飲み口を折りたたんで梱包テープでとめて作ったケーキ型です。
おおよそ、7cm×7cm×25cmの大きさの型になります。
牛乳パックは、内側にポリエチレンがコーティングされているので、110℃を超えると溶けだしてしまうので、電子レンジやオーブンで加熱する場合は、内側にクッキングシートを敷いて使うことをおすすめします。
本日は、そんな牛乳パックを型に使って作るお菓子をご紹介します。
ミネラル豊富でヘルシーな「きび砂糖のかるかん」です。