2013年12月の記事
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
ファッションやアート
、音楽
といった文化と同じく、『食
』にも流行があります。
これまでも、エスニックやイタめし(イタリア料理をかつてはこう呼んだのです!)
ティラミス、ベルギーワッフルなど様々な食の流行がありました。
記憶に新しいところでは「パンケーキ」ではないでしょうか。
2007年にオーストラリアの超人気店【bills】 が海外初出店として日本に上陸し、リコッタパンケーキの存在が注目されてから、一気にパンケーキブームが起こりました。
そして、国内外の多くのパンケーキ専門店が登場し、今もなお人気は続いています。
そのパンケーキの次にブームになると言われているのが「フレンチトースト」です。
もともとなじみ深い食べ物で、我が家でも朝食やお弁当の定番のひとつとなっています。
2012年にNYの人気店【Sarabeth's】のフレンチトースト が日本に上陸して以来、専門店もさらに増加し行列ができることもしばしばありますね。
しかし日本には、今よりずっと前から大変根強い人気を誇るフレンチトーストがあるのをご存じでしょうか。
それは、ホテルオークラ東京にある【オーキッドルーム】のフレンチトーストです。
1962年の開業当時からあるメニューのひとつで、数量限定のため事前予約が必要です。
第4代総料理長の根岸規雄氏の著書によれば、「分厚いパン を丸1日かけて じっくり卵液に漬け込み、
(略)熱しすぎないフライパンにバターとサラダオイルを少々入れ、弱火で15分かけて両面を焼く」そうです。
ちなみにこのフレンチトーストですが、実はテイクアウトができます(こちらも要予約)。
フレンチトーストのルーツは、フランスのpain perdu(パン・ペルデュ)と言われています。
もともとは固くなったパンのリメイクレシピで、卵・牛乳・砂糖を混ぜた物にパンを浸しバターで焼いて食べる物を指します。
残り物を入手しやすい食材で食べやすくする、と言うこのレシピの合理性がパン文化圏において支持され、愛されているのだろうと思います。
さて今回は、いつものフレンチトーストとはちょっと違うレシピをご紹介します。
『モッツァレラ・イン・カロッツァ』と言う、イタリアの家庭料理です。
甘くないためお食事になる一品で、とても気軽にできるのでぜひお試し下さい
こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国では、キムジャンシーズンを迎えました
これは、春までのキムチを漬け込む冬のビッグイベントです。
各家庭では、天気の良い日を選んでキムチ作りが行なわれるため、市場やスーパーに、白菜やダイコンが山積みになっています。
越冬用のキムチを漬けるため、何十株もの白菜を用意するのですが、このとき、キムチに使わないダイコンの葉と白菜の外葉が余ります。
これらを韓国ではウゴジと言います。
これらは、ゆでて使うことが多いです
ウゴジをよく使う料理と言えば、和え物やスープですね。
スープは牛スープや煮干しのだしをベースにし、韓国味噌のテンジャンや、コチュジャン・粉トウガラシなどで味付けします。
味は、ほっこりとする優しい味です
おいしいウゴジスープを出すお店は、全体的な味のレベルが高いです。
ちなみに、ダイコンの葉を干した物は「シレギ」と言います。
このシレギもスープに活用します。
韓国では捨てる物はほとんどなく、保存性を高めて、食べ物を大切にする精神が根付いています。
今日はレシピの前に、ウゴジの下ごしらえの方法をお伝えしますね
塩を加えた水を火にかけて沸騰させ、洗った白菜の外葉を5分程ゆでます。
冷水に取ってざるに上げ、水気を切って下さい。
そのまま料理に使ってもいいのですが、量が多い場合は、小分けにして冷凍して下さい。
日本式の鍋にも応用できるので、おすすめです。
それでは、本日のレシピです。
もちろん、『ウゴジのスープ(ウゴジクク)』です
こんにちは!
料理家の ひろろ こと 竹内ひろみです。
「毎日、なんだか同じ味になってしまう・・ 」
「いつもとはちょっと違う料理に仕上げたいな」と
毎日の料理に少し変化を与えたいと思うことはありませんか?
味付けを変えたり、盛り付け食器を変えたり・・などなど色々なやり方がありますが、その中のひとつが
風味を変えてみたり、プラスしたりする方法です。
改めて風味とは?と聞かれるとなかなか返答に困ってしまうのですが、簡単に言うと食べ物の香りや味のこと
夕食準備の時間帯に外に出ていると、どこからかカレーの良い香りがしてきたり、焼き魚の香ばしさが漂ってきたりすることがあります。
そしてその家の夕食が想像できてしまう程、風味による料理イメージって大きいんですよね
風味をプラスする食材は、ごま・カレー粉・サフランなどなど和洋中を問わず数多くあるので、料理を作る際に頭の片隅においておきましょう。
これらを活用することで、同じ食材で作った料理でも、風味のある食材を変えたり、プラスしたりするだけでいつもの料理が目先の変わったアレンジ料理に変身できます
例えば、和食の肉じゃがにカレー粉を少し加えると少し趣の違った肉じゃがに仕上がりますし、スパニッシュオムレツのオリーブ油をゴマ油に変えて、スイートチリソースを添えればエスニック風のオムレツになります。
また、サフランは米に加えて炊く以外に、トマトスープに加えると、いつものミネストローネがリッチな感じに仕上がりますよ〜
お好みで色々と試してみて下さいね
さて、本日ご紹介するレシピは『サフラン風味の野菜スープ添え』 です。
サフランを使った、メイン料理にもなるワンプレート料理で、今回はソテーした白身魚と一緒にお楽しみ下さい。
こんにちは!
料理家の吉田由子です。
今年も残すところ1ヵ月をきりましたね。
今年は、缶詰をアレンジしたレシピ本や缶詰を使ったおつまみを提供するBarが連日満席になるなど、『缶詰』が注目されました。
今回は、 そんな『缶詰』についてご紹介したいと思います。
公益社団法人日本缶詰協会によると、 『缶詰とは、食品を缶に詰めて密封し、加熱殺菌をして長期に保存できるように加工した物』と定義されています。
我が家では、魚介類や野菜、フルーツ、乾物の素材缶を常備しています。忙しいときや家族が病気をして買い物に出にくいときなどのお助け食材です
最近では、調理済みのお惣菜や1缶数千円もするような高級食材の缶詰も人気があるそうです。
災害時の保存食として、パンやケーキの缶詰も販売されていますよね
とても便利な『缶詰』ですが、注意して頂きたい点があります。
缶詰容器は、食材に応じてアルミ缶、スチール缶、無塗装のスチール缶にスズメッキを施したものなどががあります。
缶詰を開けたら、中身はすぐに別の容器に移しましょう。
缶に入れたままおいておくと、ほんの微量ですがスズなどの金属が溶け出してしまいます
ところで、以前テレビで「サバ缶 を食べると痩せる!」という特集が組まれ、スーパーの店頭からサバ缶が姿を消すというお馴染みの現象が起きたようですが
確かに、サバの水煮缶の原料であるサバは、良質のたんぱく質・ビタミンB群・ビタミンD・ナイアシン・血液をサラサラにして動脈硬化や生活習慣病を防ぐEPA・コレステロールや中性脂肪を減らす働きのあるDHAなどが含まれています。
しかし、 『サバ缶をたくさん食べたら、または食べ続けたら痩せる』という意味ではありません。どんな食材にも、必ず良い一面と悪い一面があります。
食事はバランスが大切です。
良い一面だけを見てひとつの食品を毎日のように食べ続けると、栄養が偏ってしまい、健康障害を引き起こす可能性があります。
適量を食べるように心がけましょう。
とは言っても、 『缶詰』は便利!
適度においしく食卓に取り入れましょう
さて、本日は、 『サバとレンコンのペペロンチーノ』をご紹介します。
サバの水煮缶はパスタにもベストマッチ!ぜひお試しを