2015年7月の記事
こんにちは。
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
いよいよ夏真っ盛りですね
夏と言えば夏祭り
関西には、日本三大祭りである京都の祇園祭と大阪の天神祭、ふたつの大きなお祭りがあります。
どちらも初夏に1ヵ月程の期間行なわれる、夏の風物詩と言うべきお祭りです。
その関西の二大夏祭りに欠かせない食材が『ハモ』です
『ハモ』は関東以北ではあまり馴染みのない食材のようですが、関西では夏に欠かせない魚で、高級魚でありながらも大阪では一般家庭でも食されている食材なのです。
今回のブログは、そんな『ハモ』についてご紹介します。
ハモは、ウナギ目・ハモ科に分類される魚の一種です。
梅雨の雨を飲んでおいしくなると言われており、産卵前の7月〜8月頃が脂がのっておいしくなります。ハモには、良質のたんぱく質、ビタミンB群、葉酸、カリウム、カルシウム、鉄分などが含まれ、疲労回復、免疫力アップ、動脈硬化の予防などに効果が期待できます。
また、ハモの皮には良質なコラーゲンが多く含まれており、美肌効果も期待できます。ハモは、他の魚介類に比べて生命力が強く、まだ交通手段の乏しい江戸時代に兵庫県の明石港や淡路島から行商人が運ぶ際、生きた状態のまま内陸にある京都まで届けることのできた魚でした。
そのため、水揚げされたばかりの新鮮なハモが手に入る大阪はもちろんのこと、魚が手に入りにくかった京都などでも重宝され高級食材として食べられるようになったようです。
ハモは長くて硬い小骨が多いため、腹側から開いたハモの身と皮を切らないように細かく切り込みを入れる「骨切り」という下処理が必要となります。
約3cmの幅に、1mm間隔で24〜26回以上の切れ目を入れることができると一人前と言われている程、実は繊細な職人技を要する魚です。
関東でハモがあまり一般的ではない理由は、この「骨切り」の技術がうまく伝わらなかったからだと言われています。
関西ではご家庭で手軽に食べられるよう、骨切りをして火を通した「湯引き」のハモがスーパーなどで手に入ります。
その他の地域でも、今の季節であれば大きなスーパーや鮮魚店で手に入るようです。
淡泊でいろいろな料理に使えますので、ぜひ今年の夏はハモを味わってみませんか
今回は、『ハモと夏野菜の氷酢』をご紹介しています。
あっさりとハモを頂く、目にも涼しい一品です。
ぜひお試しを
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
夏になるといつもよりさっぱりしたものが、食べたくなりますね
こんなときに活躍するのが、ゆずやすだち、かぼすといったさわやかな香りがする香酸柑橘類(こうさんかんきつるい)です。
その中でも今まさに旬を迎えるのが「酢橘(すだち)」。
ゴルフボールぐらいのぎゅっと小さめなサイズで、青々して豊かでさわやかな香りと、強い酸味が魅力の果実です。
驚くことにすだちは、徳島県が原産の果実で、今なお徳島県が生産量の100%近くを占めています
万葉時代から珍重され、地元では古くから利用されてきた果実ですが、元々自生していたものを本格的に栽培するようになったのは実は1950年代半ばから。
そして全国区となり、1980年頃から飛躍的に生産量が増えました。
今では、焼き魚の添え物として、すっかりおなじみになりましたね。
すだちの香りには、他の香酸柑橘類にはない「スダチチン」という成分が含まれていて、イライラを抑える効果があるという研究結果が出ています。
また果皮部分はビタミンAがとても豊富!
さらに果実部分は体を元気にしてくれるビタミンCとクエン酸が多く含まれているので、まさに夏バテ予防にぴったりなのです
さらにうれしいのは、国内で育てられているため防腐剤を使用しておらず、安心して皮ごと利用できるところ
果実をしぼるだけでなく、ぜひ青い皮の部分はすりおろして薬味として使ってみて下さい。
そのさわやかさにきっと感動するはずですよ
さて今回は、このすだちをたっぷり使い、おだしを利かせたさっぱりおうどんをご紹介します。
夏バテなどで食欲のない日でも、おいしく頂けるはずですので、ぜひお試し下さいね!
こんにちは!料理家の竹内ひろみです。
暑い外から帰ってきたときにまず口にしたいものは、やはりさっぱりとした飲み物や冷たいデザートかな
と思います。
ただ、夏場は火を使ってのお料理をできるだけ避けたいですよね
そこで本日は、火を使わずに作れる夏にうれしいスイーツ作りをお教えします
そのスイーツ作りに欠かせない食材が、すいかやマンゴーなどのフルーツです。
果物ごとに効用が若干異なりますが、フルーツにはビタミンCをはじめとした肌の健康には欠かせない栄養素が多く含まれています。
「果物のある食生活推進全国協議会」では、1日の推奨摂取目安量が150〜200gとなっていることからも分かるように、積極的に摂りたい食材のひとつなのです
さて、カラダにうれしい役割のあるフルーツ。
旬のものであれば、それだけで食べてもとってもおいしく、小ぶりのサイズでしたら余ってしまうということは少ないとは思うのですが、スイカなどの大きなサイズの果物丸ごとですと、全部は食べきれないときってありませんか?
特に少人数のご家族だと、タイミング次第でなかなかなくならず……ということもあるかと
そんなときに、とっておきの方法があります
それは、残ってしまった果物を適当な大きさに切って、種があるものであれば種を取り除いて冷凍しておくこと
冷凍をしておくと保存が可能なことに加え、少し室温において解凍すればシャリシャリの手作りシャーベットとして簡単に食べられますし、牛乳や豆乳などの水分を加えてミキサーにかければあっという間にスムージーができ上がります。
また、甘さが少し足りないな?と思うときは砂糖やはちみつを絡めて冷凍すると、適度に甘味が加わってよりおいしく頂けます
というのも、甘さは冷たいと感じづらくなります。
そのため、常温では甘いと感じているものもキンキンに冷やしてしまうと、甘味が足りないと思うことがあるのです。
なので常温で「少し甘いかな?」と思う程度に甘さがあったほうが、冷たくしたときにはおいしく感じれられるのです
それでは今回は今が旬のマンゴーを使ったスムージーのレシピをご紹介します。
南国の香りがするマンゴーと、サッパリとしたバナナヨーグルト味の2種のスムージーを合わせた、夏にピッタリの冷たいデザートです。
お家にミキサーさえあれば簡単にできるデザートですので、ぜひ作ってみて下さいね
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
健康のために毎日摂取したい食品に、大豆が挙げられます。
日本では豆腐、納豆、豆乳の加工食品や、みそ、しょうゆなどの調味料が一般的ですよね。
また料理で大豆を使う場合は、煮豆にすることが多いかと思います。
お隣の韓国にも、大豆の加工食品や料理が豊富にあります。
日本とはみそやしょうゆの作り方が違い、韓国では大豆を発酵させたみそ玉を使うため、煮立ててもみその香りが残るのが特徴です。
納豆に似たチョングッチャンは、みそのように使ってスープで楽しみます
また、韓国には以下のような、大豆を使った料理もあります。豆乳麺(コングクス)
以前にこちらで豆乳麺(コングクス)の簡単に作れるレシピを以前ご紹介しました。
韓国では夏になるとよく食べられている麺です。
本来の作り方は、茹でた大豆を茹で汁とともにミキサーにかけてから漉し、塩で味を調えてスープにして茹でた素麺と合わせるといったものですが、ご紹介したレシピは豆乳を使った簡単レシピです。
お好みで途中からキムチを入れると、2つの味が楽しめるのでオススメなのです
豆乳麺(コングクス) http://www.nasluck-kitchen.jp/recipe/index.asp?menu_id=002799黒豆ご飯
韓国では白米だけのご飯は少なく、雑穀や野菜、豆などと一緒に炊き込むことが多いです。黒豆もそのひとつです。
韓国で古くから信じられている陰陽五行説によると、黒いものは腎臓に良く、老化防止に働きかけると言われています大豆チヂミ
水に一晩浸けておいた大豆をミキサーにかけ、小麦粉と合わせて生地を作り、この中に肉、もやし、キムチなどの具を混ぜて焼き上げたものです。
屋台グルメとして緑豆チヂミがよく食べられていますが、大豆でも作ります
その他には、日本と同様に常備菜として煮豆もあります。
この数年で、豆乳鍋が日本で定番になってきましたね。
個人的には豆乳麺も広まって欲しいなと思っています
豆乳を使うので栄養価が高く、それでいて冷たくてさらりと食べられるので、夏にピッタリな食べ方なのです
豆乳に慣れ親しんだ日本人の舌にも、きっと合うはず
さて、本日のレシピは、おからチゲです。
本来は大豆をミキサーにかけてチゲにするのですが、おからを使った手軽なレシピです。
おからたっぷりなので、スープというよりは、お粥に近い感覚で味わえるチゲとなっています。
食欲のないときに召し上がるのも良いですよ