2017年1月の記事
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
1月も残りわずか、まだまだ寒い日が続きますが、暦の上ではもうすぐ立春です。
立春とは、四季を細かく分けた二十四節気のひとつで、今年は2月4日が立春の日に当たります。
立春の前日は「節分」と呼ばれ、文字通り「季節を分ける」という意味です。
現代で「節分」と言えば2月3日頃(年によって2日や4日のこともあります)が一番有名で、「豆まきをする日」や、「恵方巻きを食べる日」だと連想する人も多いかと思います。
しかし本来は、「節分」とは立春・立夏・立秋・立冬のそれぞれ前日を指します
なぜ「立春」の前日の「節分」だけが季節の行事として浸透しているかというと、明治時代より以前の「旧暦」が使われていた頃、一年の始まりは立春からと考えられていたためです
冬から春に変わるこの節目はとても重要とされ、立春が一年の始まりとすれば、前日の「節分」は現代の「大晦日」に当たります。
そこで、一年間の厄払いをする意味を込めて「節分」に「豆まき」が行なわれました
「豆」=「魔滅(まめ/魔を滅する)」に通じ、無病息災を祈る意味があることや、鬼が出たとき、毘沙門天のお告げにしたがって大豆を鬼の目に投げ付けて退治した伝説がもとになっています。
皆さんは、どんな「節分」を過ごしますか?
掛け声とともに家の中に豆をまくのが一般的ですが、豆を囲炉裏の縁に火を囲むように12個並べ、それを各月に見立てて、焼け具合から天候や豊凶を占う地域もあるそうです
我が家では毎年、イワシの頭を柊や豆殻に刺して玄関の戸口
に飾ります。
これはイワシの臭気や柊の棘で、鬼を家に近づけさせないおまじないです。
地域によっては、イワシの他に、ネギやニンニクを焼いた物を刺すところもあるそうです。
ネギもニンニクも臭いは強烈ですから、効き目がありそう
とは言え、香味野菜を焼いた香りは、私は逆に食欲がそそわれる気がしますが、西洋のドラキュラもニンニクが苦手とされていますから、鬼やドラキュラはずいぶん繊細で鼻が利くのですね。
さて、豆まきをしたあとは、豆を年の数だけ食べる風習もあります。
年を重ねるにつれて食べる豆の量が増え、少し辛く感じることも…
煎り豆を一袋買って、家族みんなで食べるものの、すぐに食べ飽きて残すことがありませんか?
そんなときは、甘いおやつにアレンジするのがおすすめです
そこで今回は、「煎り大豆のキャラメリゼ」をご紹介します。
煎り大豆に黒砂糖を溶かして飴状にした物を絡め、カリッとした食感の甘いお菓子。
我が家では、お茶請けに出すと、あっという間に食べ切ってしまう人気メニューです。
材料は豆と砂糖と水、使用する調理器具もフライパンひとつで手軽にできますよ
ぜひお試し下さいね
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国では、若者を中心に様々な食べ物がブームになり、2016年も、韓国で流行した食べ物がいくつかありました。
11月のブログでご紹介したフルーツボンボン。
コンビニ限定で売られたお菓子のヤクルトグミ。
コールドブリューというブランドのコーヒーなどです。
そして昨年末から今年にかけて、韓国で流行中の食べ物が日本でも話題になっています。
それは、鶏肉や野菜、韓国もちといった具を、真っ赤なピリ辛ソースで炒めてチーズをトッピングした鉄板料理の「チーズタッカルビ」です。
東京のコリアンタウンでは、チーズタッカルビを求める人たちで、お店の前は連日行列ができています
チーズタッカルビの原形は、韓国北東部の江原道(カンウォンド)春川(チュンチョン)の名物郷土料理「タッカルビ」。
春川は、韓国ドラマ「冬のソナタ」の撮影地としても有名になり、日本をはじめ、海外からの観光客で賑わうようになった名所です
中心地の春川明洞(チュンチョンミョンドン)通りには、タッカルビ専門店が多く建ち並び、地元の人や観光客に広く愛されています。
かつて私が春川で食べたタッカルビは、これぞ本場と言いたくなるおいしさでした
各テーブルに鉄板があり、そこにあらかじめ調理したタッカルビが用意されるので、アツアツのまま頂けます。
シメには、残ったタッカルビとご飯を炒めて炒飯に
炒飯には韓国のりを入れるため風味が増して、別腹感覚で食べられます。
心もお腹も幸せな満足感で満たされるのです
タッカルビがおいしいことは知っていたので、先日、日本で流行っているチーズタッカルビのお店に行ってきました
こちらでは、鉄板の両脇にタッカルビ、真ん中にシュレッドチーズを乗せた状態で運ばれ、完成前の状態を一度見せてくれます。
それを厨房に戻し、完全に火を通した物を改めてテーブルに持ってきてくれるのです
チーズがとろとろに溶けたビジュアルと、立ち上るおいしそうな香りに食欲がそそられます
食べ方は、タッカルビとチーズを各自で混ぜ合わせて頂きます。
もともとタッカルビは強い辛味がありますが、チーズのトッピングでまろやかになり、コクが増す味わいに変化します
また、トッポギ(韓国もち)が入っており、食べ応えが十分
最後は火を止めてしばらく置き、溶けたチーズが固くなるのを待ちます
これがまたおつまみ感覚で楽しめ、チーズタッカルビのおいしさをあますことなく堪能できるのです
流行するのも頷ける、クセになるおいしさでした。
ぜひ一度チーズタッカルビを召し上がってみて下さい
そこで今回は、チーズタッカルビのお店が近くにない方でも手作りで楽しめるように「チーズタッカルビ」をご紹介します。
ピリ辛のタレと、とろとろに溶けたチーズが混ざり合うおいしさは、食べた人しか分かりません
辛いのが苦手な方でも食べやすい味ですが、さらに辛味を抑えたい場合は、コチュジャンの量を減らし、代わりにケチャップを加えて下さいね。
ぜひお試し下さい
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
新年を迎えて1月も終わりに近づいたこの時期。
年末年始に飲んで食べる機会が多く、少し太ってしまった・・・・・・という方も多いのではないでしょうか。
体重が増加してしまったとき、色々なダイエット法を試している方も多いと思います。
「○○ダイエット」と称した様々なダイエット法がありますが、試してみると続けるのが難しいダイエット法も多いです。
そんな中、「コーヒーダイエット」は気軽にできて、しかもダイエット効果が期待できると言われています。
コーヒーを飲むタイミングと量を考慮するだけなので、今日からすぐに実践できますよ

そこで今回のブログは「コーヒーのダイエット効果」についてご紹介します。


コーヒーに含まれるカフェインには、リパーゼという脂肪を分解する酵素を活発にする働きがあります。
リパーゼの働きにより、中性脂肪は分解されて脂肪酸として血中に流れ、身体のエネルギー源となります。
この脂肪分解効果はうれしいことに、「身体に蓄積された脂肪」と、「これから食事などで身体に入ってくる脂肪」の両方に効果があるとされています。

コーヒーは、食後に飲むことで脂肪の蓄積を防ぐ働きが期待できます。
また、お風呂に入る20〜30分前に飲むのもおすすめです。
カフェインは、血行を促進して代謝を上げる働きがあるため、お風呂に入り汗をかくことで、よりダイエット効果が期待できるのです。

コーヒーに含まれるカフェインは、中枢神経系を興奮させて眠気を覚ましたり、集中力を高めたりする作用があり、最近では発がん性物質の精製を抑制する働きも認められています。
ただし、摂りすぎると副作用として、動悸やめまい、不眠や頭痛などの症状が出ることがあります。
欧州食品安全機構(EFSA)によると、健康な成人が摂取しても安全とみなすカフェイン量は、体重60kgの人で1日に342mgとしています。
例えば、ドリップのレギュラーコーヒー1杯に含まれるカフェイン量は、100mlあたり約60mgなので、成人の場合1杯が150ml程度のコーヒーなら3〜4杯までが適量です。

コーヒーのダイエット効果も同じです。
あくまでも、コーヒーはダイエットを陰ながら応援してくれる存在と考え、バランスの整った食事と、適度な運動を取り入れながら楽しく実践して下さいね

今回は、ダイエットのレシピではありませんが、コーヒーを使った「コーヒーぜんざい」をご紹介します。

コーヒーの苦みと小豆の甘さがマッチした大人の甘味。
お正月に残ってしまったおもちの消費や節分にもピッタリの一品です。
ぜひお試し下さいね

こんにちは!料理家のひろろこと竹内ひろみです。
皆さんは、普段の朝ごはんに何を食べていますか?
学校や仕事に出かける予定のある人は、朝は忙しくて食べる時間がないという方もいらっしゃるかも知れません
朝ごはんに関する健康アドバイスは、「食べた方が良い」、「いやいやむしろ食べない方が良い」と賛否両論あり、結局どうしたら良いのか悩ましいですよね
朝食は、その人の年齢や生活スタイルに合わせて、食べるかどうかを決めて良いと私は思います
もし朝食を食べるのなら、おにぎりやトースト
のみ、果物
や甘い物
など炭水化物だけを摂取するのは避けた方が無難です。
空腹時に血糖値の上がりやすい糖質(炭水化物)のみを摂ると、一時的に脳は活性化しますが、その後血糖を下げるインスリンが働くと、急激に脳の活性は下がり、イライラしたり集中力が切れたりし、もっと糖分が欲しくなってしまうからです。
基本の献立は、和食ならご飯、納豆、具だくさんの味噌汁。
洋食ならパン、具入りスクランブルエッグ、野菜入りスープなど。
炭水化物にたんぱく質、野菜のビタミン、ミネラル類を組み合わせた物が良いですね
そして、味噌を使った料理を組み合わせると、さらに健康に良い効果が期待できます
「味噌汁は朝の毒消し」(朝に食べる味噌汁は体に良い)という諺がある程、味噌は昔から日本の食卓で重宝されてきました。
味噌は発酵食品であるため、その発酵過程で大豆に様々な栄養素が加わり、大豆そのものよりもずっと栄養価が高い食材になります。
また、味噌に含まれるビタミンB12には造血効果があり、味噌の入った料理を食べると体がシャキッとします
低血圧症の方や、朝はだるくてぼーっとしてしまう体質の方には特におすすめです
味噌汁に限らず、味噌を使った料理はたくさんあるので、朝食に取り入れて「朝から元気!」に体調を整えて下さいね!
そこで今回は、朝ごはんにもピッタリ「味噌風味トマトリゾット」のレシピをご紹介します。
味噌は隠し味なので、トマトとコンソメスープで洋風の味わいです。
寒い朝の体を内側からほっと温めてくれますよ
ぜひお試し下さい。