こんにちは。野菜と豆腐の料理家、江戸野陽子です。
梅雨が明けたあとは、急激に暑さが増し、日差しが強くて温度も高い真夏がやってきますね
夏に負けないために、賢く水分補給をしなくては
そこで、ここ数年で人気が急上昇している「ほうじ茶」。
知っているようで、実はよく知らないと思い、どんなお茶なのかを調べてみました
ほうじ茶は、緑茶の一種で、茶葉を焙じた物。
独特の香ばしさがあり、苦みや渋みはほとんどなく、口あたりはあっさり。
刺激が少なく、胃にも優しいので、どんな料理にも合う味です。
また、フラッペやプリンなどの、ミルクと合わせたスイーツとも相性が良く、いろいろな物が登場しています
ちなみにこの人気のきっかけとなったのが、加賀で江戸時代から愛飲されている「加賀棒茶」です。さて、そもそもほうじ茶は、どんな種類があるのでしょうか?
「ほうじ番茶」:名前の通り、番茶を焙じて作った物。
「京番茶」:茶どころである、「京都府南部」で作られたほうじ茶であり、独特の燻したような香りが特徴。
「雁ヶ音(かりがね)ほうじ茶」: 一番茶から茎の部分(かりがね)だけを選りすぐったほうじ茶。「茎ほうじ茶」、「棒ほうじ茶」とも呼ぶ。茶葉の部分ではなく、茎の部分を焙じているので、煎りが浅く、香りがまろやか。
「加賀棒茶」:石川県で作られている、茎茶を焙じたお茶のこと。
上質な加賀棒茶は、焙煎の度合いが浅く、香りが甘くやわらかい。「ほうじ煎茶」:一番茶や二番茶の上質な葉の部分を焙じて作った物。
同じほうじ茶でも、部位や焙煎に違いがあるので、味わいも違うようです。どれも同じだと思っていたので、正直驚きました
有効成分は、タンニンやカフェイン、ビタミン類で、美肌効果やアンチエイジング効果、ダイエット効果などが期待できます
また、ほうじ茶は高温で焙じているので、カフェインが飛ばされ、お茶特有の渋みと苦みが減少して、飲みやすくなっているのです。
利尿作用も弱いので、水分補給にも適していますよ
さて、今回はそんなほうじ茶を活用して、「アイス豆乳ほうじ茶ラテ」をご紹介したいと思います
豆乳は、サラッとした飲用向けの無調整豆乳をチョイス。
お鍋でコトコトと煮出して、まろやかで香ばしい一杯と共に、自宅カフェ気分を満喫してみてはいかがでしょうか
普段、何気なく飲んでいるコーヒー

人によって好みの味が分かれる飲み物のひとつではないでしょうか?
コーヒー選びのちょっとしたポイントを知ると、「自分好みのコーヒー」に出会うことができます


◆まずは原産地について。
皆さんは、「コーヒーベルト」と言う言葉をご存じでしょうか?
北回帰線と南回帰線の間に挟まれた赤道地帯で、熱帯・亜熱帯気候、平均気温が20℃以上、 年間降水雨量が1,500〜2,000㎜と、コーヒーの生産に恵まれた地域です。

・ラテンアメリカ:舌に適度に残るような、バランスの良いすっきりとした酸味とナッツ、ココアのような風味。
・アフリカ:柑橘系を思わせるフルーティーな香り、花のようなフローラル、スパイシーな香り

・アジア/太平洋:なめらかな口あたり、適度なコクとハーブのようなフレッシュな香り。
◆次に焙煎についてです。
生豆は、焙煎(ロースト)すると化学変化が起こり、酸味や苦みが生成され、コーヒーの色や味、香りを作り出し、独特の風味が生まれます。

コクが浅い物から深い物へ。
味わいは、酸味が強い物から苦味が強い物へと変わっていきます

◆コーヒーを淹れるときは、コーヒープレスを使ったり、ドリッパーを使用したりと様々だと思いますが、ポイントは分量と水です。
180mlの湯に対して、大さじ2杯のコーヒーの粉(10g)が適当分量となります。

コーヒーの粉が水に接する時間が長い場合は、「粗く挽く」とより風味が引き出されるので、コーヒーを抽出する容器によって挽き方を変えても良いですね

もちろん、鮮度も大切なので、購入したら空気に触れないよう、密閉容器に入れて冷暗所に保存しましょう。
さて、今回のレシピは、冷たいコーヒー風味のデザート「コーヒーパルフェ」をご紹介致します

皆さんも、ぜひお試し下さい


こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国の市場には、塩辛専門店があります。
いろいろと試食をして、好みの物を自宅用やお土産用として買い求める観光客も多いんですよ

歴史は古く、紀元前には魚醤とともに「塩辛」がありました。
塩辛は偶然の産物で、海水に浸かった魚を放置したところ、異臭を感じながらも食べられることに気が付いた先人の知恵です。
1145年刊行の「三国史記(サンゴクシキ)」には、塩辛を意味する「醢(ヘ)」の記録がありました。
高麗時代に入ると、エビ漁が盛んになり、捕ったオキアミを塩辛にして、貴族たちが好んで食べていたそうです
朝鮮時代は、カタクチイワシ漁が活発になり、乾物を塩辛にしたり、刺身や焼き魚として食べたり、油を取るなど、様々な使い道がありました。
1809年に発表された、「閨閣叢書(キュハプチョンソ)」では、キムジャンキムチに入れる塩辛として、エビ、イワシ、イイダコの記載があります
韓国内の産地である、忠清南道(チュンチョンナムド)、論山市(ノンサンシ)、江景(カンギョン)は、200年の歴史があり、町の食堂では、多種類の塩辛が食べられる塩辛定食があります。塩辛は、調味料としても使える「塩漬けだけの塩辛」と、ご飯のおかずとして食べられる「味付けの塩辛」の2タイプがあり、40種類以上あると言われています。
アミ
韓国でいちばんポピュラーな塩辛です。
キムチの副材料以外に、韓国の茶碗蒸しの調味料や、ゆで豚のタレとしてもよく使われます。
収穫した時期によって、呼び名が変わり、6月に獲ったアミで作る塩辛は、「ユックチョ」と言います。脂がのり、長さが3cmほどある、高級なアミの塩辛として扱われます。カタクチイワシ
塩漬けにしたカタクチイワシは、キムチのうま味を出す食材として利用されます。また塩辛を濾してできたエキスは魚醤で、一度加熱すると、長持ちします。太刀魚
済州島(チェジュド)や全羅南道(チョルラナムド)、新安(シナン)が特産の太刀魚を使った塩辛で、塩漬けだけの物は、キムチの材料として使用。
味付けした太刀魚の塩辛は、包みご飯の味噌代わりに食べられたりしますよ。タラの内臓
タラの内臓の塩辛であるチャンジャは、日本でも好まれています。
スケソウダラの腸を塩漬けにし、発酵後に唐辛子やニンニクなどで味付けします。食醢(シッケ)
日本のなれずしに似たシッケは、塩漬けしたカレイなどの魚、粟や米、麦芽、鷹の爪などを混ぜて発酵させる、北朝鮮咸鏡道(ハムギョンド)の郷土料理です。
塩辛は、冷凍保存すると長持ちし、塩分が高いので、完全に凍ることがなく、料理にも使いやすいですよ
さて、本日は、ご飯が進む韓国スタイルの一品、「韓国風イカの塩辛」をご紹介致します
日本のイカの塩辛と違うのは、肝を使わずに甘辛い味付けに仕上げていることです。肝が苦手な方にオススメですよ

こんにちは!
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です

以前のブログで、タピオカブームをご紹介しましたが、アジアのデザートが引き続き今も人気があることをご存知ですか?
今回のブログは、様々な具材を使って楽しめる、ベトナムのデザート「チェー」についてご紹介します


日本で言う、「あんみつ」や「ぜんざい」にイメージが近いかもしれません。
また、様々な種類のチェーがあり、地域や季節によって入れる具材が異なるのが特徴です。
ハノイなどの北部では温かいチェーが、ホーチミンなど1年中暑い気候の南部では冷たいチェーが主流となっています

クラッシュアイスとシロップをかけて食べる冷たいチェーは、具だくさんのかき氷のようなイメージです


透明のカップに具材を入れた、その場で食べるタイプ以外にも、地元の人がテイクアウトするための袋入りが売られています。
身体に優しい食材を使っていることや、そのカラフルな見た目から、近年は日本でも人気が高まっているのです

チェーに使われる具材は、あずきやサツマイモ、サトイモ、カボチャなどの豆類や芋類、マンゴーやバナナなどの果物類、タピオカやもち麦、キクラゲ、ハスの実、白玉団子など、非常に幅広いのが特徴。
季節やそのときの気分に合わせて、自分の好きな物を組み合わせることでバリエーションは無限に広がります

和スイーツ好きの方にはあずきのチェー、サツマイモとタピオカのチェー、カボチャと黒豆のチェー、白玉とサトイモのチェーなどがオススメ

春はイチゴのチェー、夏はスイカのチェー、秋は栗とサツマイモのチェーなど、季節感を楽しむのも良いですね

食物繊維をたっぷり摂りたい場合は、大麦とバナナのチェーなど、身体の状態に合わせて組み合わせを考えるのも良いでしょう。
日本では、自宅で手作りする以外にベトナム料理店やカフェ、アジアンスイーツ専門店などでチェーを楽しむことができます。
一部、商品化された物もあるようですので、コンビニやスーパーで見つけられるかもしれません。
彩りがきれいなので、パーティーにもピッタリ!

色々な具材を揃えておいて、食べ比べしてみるのも楽しいでしょう

さて、今回のレシピは、カリウムが豊富な食材を使ったヘルシーなデザート、「カボチャとあずきのチェー」をご紹介致します

ご自宅で気軽に楽しめる流行りのスイーツ、ぜひチャレンジしてみて下さいね!
基本をマスターすれば、色々な具材を使ったアレンジチェーも楽しめますよ

