こんにちは。
料理家の野上優佳子です
外来種由来の果物や野菜、私たちが普段使う呼称は外国語名であることが多いために、逆に和名を聞いてもピンとこない物がよくあります
「オランダガラシ」
「西洋ぜり」
と呼ばれる野菜、皆さん、何か分かりますか
正解は、「クレソン」。 実はこれ、フランス語です。英語ではwatercress。
肉料理の付け合わせなどでもおなじみですね
ヨーロッパ原産の水辺を好む多年草で、白い花を付けます。
ピリリとちょっとした爽やかな辛みがあるのが特徴。
日本全国どこでも収穫されていて、耐寒性があり生命力が強いためにベランダガーデニングの中でも育てやすい物のひとつです
日本にやって来たのは明治時代の1870年頃、外国人居住地の食事用の食材として持ち込まれたのがきっかけと言われています。オランダからやって来たカラシ、という意味の和名からも推測できますね宣教師が日本各地で伝道活動をする際に持ち運ばれたことによって全国に広がったと、一説では言われています。
クレソンの辛みは、シニグリンという成分による物。
ダイコンや芽キャベツなどにも含まれている物で、利尿作用や食欲増進効果があります。
緑黄色野菜でもあり、カリウムやカルシウムも豊富
美容効果のある野菜ですので、単なる付け合わせとあなどらずに、しっかり食べることをおすすめします
クレソンを付け合わせにしておくのはもったいない!ということで、今回は自家製クレソンソースを使ったレシピ「自家製クレソンペーストとベーコンのパスタ」をご紹介します
ジェノベーゼ風のソースで、そのまま食べるよりもまろやかな味わい。パスタだけでなく、肉料理や魚料理のソースにもおすすめで、冷凍保存もできるのでとても便利です
栄養満点のグリーンソース、ぜひお試しを
こんにちは!
料理家の吉田由子です。
夏はやっぱり冷たいビールですね〜
な〜んて盛り上げておいて、お楽しみに水を差すようですが(笑)
当然のことながらビールにもエネルギーがあります。
だいたい350mlの缶ビール1本で140Kcal程度。
ご飯が茶碗1杯分(100g)で168Kcalなので、なかなかの物ですよね。
特定保健指導(通称メタボ検診)でこの話題に切り込むと、たいてい嫌な顔をされますが
健康に良いとされるお酒の適量は、200Kcal以内。
ビールではロング缶(500ml)1本・日本酒では1合が目安です。
お酒自身にもエネルギーがある上、アルコールには食欲を増進させる効果があります。
さらに、お酒の勢いで気が大きくなり、自分をコントロールできなくなって、ほとんど無意識にから揚げやポテトフライなどの高カロリーなおつまみを食べてしまうことがエネルギーオーバーの大きな要因です。
おつまみは、低カロリーな物を選びましょう
さて、今回はおつまみにおすすめの食材『枝豆』についてご紹介致します。
『枝豆』は、大豆の未熟豆です。
同じ豆なのですが、大豆は豆類、枝豆は野菜類に分類されています。
それはなぜかと言うと、ビタミンA・Cなどの豆類にはほとんど含まれていない栄養素が含まれているからです。
さらに、『枝豆』には、たんぱく質・ビタミンB1・B2・カルシウム、食物繊維などの大豆に含まれる栄養素もしっかり含まれています。
つまり、豆と野菜の両方の栄養的特徴を持っていると言うことです
さらに、枝豆のたんぱく質にはメチオニンというアミノ酸が含まれており、ビタミンB1・Cと共にアルコールの分解を助け、肝臓の負担を軽くしてくれる効果が期待できます。
「ビールにはやっぱり枝豆!」はとても理にかなった組み合わせなんですね
さて、今回は 『枝豆と塩鮭のちらし寿司』 のレシピをご紹介致します。
枝豆をたくさんゆですぎて余ってしまったときにもおすすめです。
枝豆のおいしい季節にぜひお試し下さいね
こんにちは、
料理家の野上優佳子です。
暑い日が続くと、冷たい物が食べたくなりますね。
我が家ではトマトとキュウリを毎食のように食べています
キュウリと言えば、夏野菜の代表格。
表面は濃い緑色なのに、パキリと割れば中はみずみずしい黄緑色でおなじみですが、昔は完熟して黄色になってから食べていたことをご存知ですか
戦国時代、キリスト教の布教活動に訪れたルイス・フロイスが書き残した『日欧文化比較論』には、1500年代後半の日本の様子
が描かれています。
その中で彼は「我々は果物は熟した物を食べ、キュウリは青い未熟の物を食べるが、日本人は果物を未熟のまま食べて、キュウリは黄色に熟した物を食べる」 と記しています。
キュウリは「黄瓜」と書いたことや、古名に「熟瓜」(からうり)という呼称があることからも、かつては熟した状態のキュウリを食べていたことがうかがえます。
現代では信じられない話ですね
ちなみにキュウリの断面の模様が徳川家三つ葉葵の家紋と似ていることから、直参旗本の家臣達は「食べると罰が当たる」 と言って食さなかったり、「いやその模様は三日天下の明智光秀の桔梗紋に似ているから縁起が悪い
」などと言って食べたりすることを避けていた人達もいたそうですよ
さて今回は、「キュウリのピリ辛炒め」をご紹介致します。
「えっキュウリを炒めるの」と驚かれるかもしれませんが、中国料理などではおなじみです。
たたきキュウリに塩で下味を付け、手早く調理し、シャキッとした食感に仕上げます。
意外なおいしさ と出会えますので、ぜひお試し下さい
こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
ソウルに行くと必ず立ち寄るのがスーパー。
日本にはない珍しい食品を眺めているだけで、わくわくします
韓国では日本と同様に生産性の向上により、季節を問わずを野菜が手に入りやすくなりました。
しかし、いまだ目に付くのが、保存食の多さ
例えば漬け物である発酵食品のキムチは、野菜が手に入りにくい厳しい冬を乗り越えるために生まれました。
11月から12月にかけて大量の白菜を漬け、大きなカメに詰めて土の中に埋めます。
地中は温度変化が少ないため、長期保存が可能なんですね
そんなわけで、翌年の春まで、そのキムチを少しずつ取り出して食卓に並べることができるのです
また、長期保存の方法は発酵させる他に、乾物にする方法もあります
余談ですが、以前、知人のお宅で乾物ばかりを使ったビビンバを頂いたことがあります。
具材は桔梗の根、ツルニンジン、ワラビなどなど。
見た目には茶系で素っ気ないのですが、食べてみると口の中に乾物特有の旨みがふわっと広がり、とてもおいしかったです
その種類はとても多く、韓国には乾物専門の市場がある程。
乾物は韓国の食生活を支えていると言っても過言ではありませんね。
それでは、本日は乾物を使ったレシピ、
「切り干しダイコンの和え物」をご紹介致します
韓国の切り干しダイコンはちょっと太めで、味をしみ込ませるのにやや時間がかかるので、今回は日本の切り干し大根を使ってみました。