こんにちは料理家の野上優佳子です。
様々な料理の隠し味としても欠かせない、香味野菜の「ニンニク」。
我が家の常備野菜のひとつで、日々大活躍してくれます。
1年中出回っていますが、旬は6〜7月です。
ニンニクと一口に言っても実は種類があり、産地で有名なのは青森県田子町。
鱗片数が6つ程度で、球も麟茎も外皮も白い「ホワイト六片」という品種が最も多く栽培されています。
この他、九州地方などで生産されている壱州早生(春から初夏に収穫)や、中国の一片種(鱗片が1粒だけの物)などがあります。
古事記にも登場するほど、古くから日本で栽培されているニンニク。
世界の中でもその歴史は古く、エジプト文明期に造成されたエジプト王の墓の中からニンニクの模型などが見つかり、文献にも疲労などの治療に用いられたことが残されています
古代の中国やインドでもニンニクは使われていて、その効能の高さから食用というよりも、薬用としての用途が主だったようです。
世界中で親しまれてきたニンニクは、今も和・洋・中と幅広い料理の味のアクセントとして大活躍しています。
今回はそのニンニクで、フランス風の「アイオリソース」を作ります。
アイオリソースはゆで野菜や白身魚、ブイヤベースなどに添えられるのが一般的。
ゆでたポテトと和えることで、いつもと違ったおいしさのポテトサラダに変身します。
ちょっと贅沢なオトナの味わい、ぜひお試しを
この夏も、ぜひニンニクで元気に過ごしましょう
こんにちは料理家の野上優佳子です。
「パイナップル」が出回り始めました。
国内産のパイナップルは、今から盛夏が旬
何とも言えない甘い香りに、思わず手が伸びてしまいます。
フルーツそのものでもおいしいですが、特にお肉との相性は抜群。
子供の頃は、酢豚やハンバーグにパイナップルの組み合わせが苦手だったのですが、今は大好き!
甘さと酸味がたまりません〜
この組み合わせ、味の相性だけでなく、食べ合わせとしても理にかなっています。
よく、肉の下ごしらえにパイナップルを加えると肉がやわらかくなる、と言います。
パイナップルには、「ブロメライン」というたんぱく質分解酵素が含まれていて、これが肉のたんぱく質を分解する働きをします。
また、お腹の中に入ると、消化も助けてくれます。
まさに一石二鳥ですね
ちなみに、ブロメラインは熱に弱いので、肉に加えるとやわらかくする力があるのは、生のパイナップル。
加熱処理されている缶詰では、効果は期待できません
さて今回は、「パイナップルチャーハン」をご紹介します。
果実はもちろんですが、葉や皮の部分も器に見立てて使います。
見た目も華やかで、ちょっとしたおもてなしにもぴったり
ぜひお試し下さいね。
こんにちは!
料理研究家の吉田由子です。
昨今、ガソリンの高騰や日用品、食料品の値上げは、家計を預かる主婦にとっては何とも頭の痛い問題ですよね・・・
そんな中、年中価格が安定しており、お安く手に入る「もやし」が数年前より脚光を浴び続けています。
今回のブログは、おなじみの節約食材「もやし」についてご紹介します。
「もやし」には、最も一般的な緑豆を発芽させて作る緑豆もやし、大豆を発芽させて作る豆もやし、あずきの一種を発芽させて作るブラックマッペもやしの3種類が代表的です。
「もやし」というと、白くてひょろっとしていて、あまり栄養がないようなイメージを持たれている方が多いようですが、実はなかなかの優秀食材なんです。
大豆もやしには、新陳代謝を促し、滋養強壮や疲労回復にとても効果のあるアスパラギン酸というアミノ酸が豊富に含まれています。
また緑豆もやしには、ビタミンC、カリウム、食物繊維が含まれており、100gあたり約35kcalと低カロリーなので、美容食材としても注目されています
「もやし」は鮮度が命!
選ぶときは、根ひげが茶色くなって、伸びているものは避けましょう。
基本的に「もやし」は買った当日に食べることをおすすめしますが、保存するときは、袋につまようじなどで2〜3ヵ所穴をあけ、2日以内に使い切るようにしましょう。
今回は、「ひき肉ともやしのかき揚げ」をご紹介しています。
カリカリの「もやし」がクセになるおいしさです。ぜひお試し下さい
こんにちは料理家の野上優佳子です。
乾物は、いざというときの強い味方。
皆さんのお宅でも、いろいろな物を常備なさっていることでしょう。
我が家でも豆や干し野菜などがありますが、「麩」も欠かせない食材のひとつ。
お麩と一口に言っても、いろいろな種類がありますね。
通常よく目にする焼き麩もあれば、もちもち食感の生麩、しっかりした食べ応えの車麩など。
我が家で出番が最も多いのは、油麩です
油麩は、別名「仙台麩」とも呼ばれ、岩手県から宮城県北部で古くから親しまれている郷土食材
原料は、一般的な焼き麩同様グルテンで、これを油で揚げた物。
通常は30cm程度の棒状で、フランスパンのような形をしています。
焼き麩に比べて少しもちっとしていて、食べ応えがあるのが特長。
これを適当な厚さの輪切りにして使います。
我が家では、野菜と一緒に煮物として使うことが多いです。
油で揚げている分、通常の焼き麩よりもコクがあり、お肉代わりになってだしの旨みのひとつになってくれて、ボリュームもあるので、本当に重宝しています
さて今回は、この油麩を使ったご当地グルメをご紹介します。
宮城県登米市の名物、「油麩丼」です。
麩、とあなどることなかれ。
おいしいおだしをたっぷり吸った油麩とごはんが絶妙な味わい。ぜひお試し下さいね