こんにちは!料理研究家の吉田由子です。
秋も深まり、いよいよ『牡蠣(カキ)』のおいしい季節が到来ですね!
牡蠣は、欧米では「R」のつく月、つまり9月〜4月の間しか食べないとされています。
それ以外の月は、牡蠣の産卵期にあたるため、中毒をおこしやすいためです。
牡蠣は、「海のミルク」と言われるほど、良質のたんぱく質と消化の良いグリコーゲン、鉄分、ビタミンB1、ビタミンB2、亜鉛、タウリンを多く含んでおり、体力を消耗しやすい冬に最適な食材です。
牡蠣には、「生食用」と「加熱用」があり、減菌処理された海水に一定時間漬けたあとに出荷される物が「生食用」、普通に海水で洗ったあとに出荷されるものが「加熱用」です。
火を通すものは、「加熱用」を購入しても問題ありません。
ここで豆知識
『牡蠣』の手軽な、下処理方法をご紹介します。
ボウルに適量の片栗粉と水、牡蠣を入れ、やさしく揉むようにして汚れを落とし、流水で洗い流します。
牡蠣のぬめりや臭みが取れ、身もプリプリになりますよ。
牡蠣のおいしい季節、いろいろな食べ方でお楽しみくださいね
こんにちは!料理研究家の吉田由子です。
暑い夏は、日焼けや肌のベタつきが気になりました・・・。
やっと涼しくなったと思ったら、今度は肌の乾燥が気になってきました
そんな秋に、 美容効果抜群の成分を含む魚が旬を迎えます。
その魚とは・・・「鮭」なんです
鮭は、捕れる場所や時期によって呼び名が変わります。
中でも9月〜11月に捕れるものを、「秋鮭」「秋味」「メジカ」などといい、成熟するまで少し間があるので、脂がのっていておいしいといわれています。
鮭を切り身にすると、写真のように赤い色をしていますよね。
この赤い色素こそが「アスタキサンチン」という、ものすごい抗酸化作用を持つ成分なんです。
この「アスタキサンチン」は、シワやシミなどを予防し、血液をサラサラにしてガンや動脈硬化を予防してくれます。
その効果は、なんとビタミンEの500〜1,000倍といわれています。
鮭が産卵のために川の流れをさかのぼって泳ぐとき、紫外線を浴びて鮭の体内には老化の原因になる大量の活性酸素が発生します。
その活性酸素を取りのぞき、鮭の身を守ってくれているのが「アスタキサンチン」というわけです。
さらに!老化によってたるむ筋肉を引き締める効果のある「DMAE」という成分も含まれています。
「鮭」は、健康と美しさをサポートしてくれる、ありがたい食材なんですね〜
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
鯖(サバ)が、旬を迎える季節になりました。
サバは、古くから日本の生活に存在する食材です。
徳島県の八坂寺は、「鯖大師」という別名があり、空海(弘法大師)にまつわる伝説があります。
空海がこの地で野宿をしている時に、塩サバを馬で運ぶ馬子が通りかかり、塩サバを所望したところ、馬子はすげなく断った。
坂を上ろうとしたら馬が苦しみ出し、馬子は先の僧が巡礼中の空海と気づき、急いで戻って空海に塩サバを差し出した。
空海が加持水を馬に与えると馬は再び元気になり、差し出した塩サバに加持祈祷(かじきとう)を行なって海に放つと、サバは生き返って海に泳いで帰っていった、というお話。
空海が活躍したのは800年代の平安時代ですから、その頃すでに塩漬けの保存技術を持って、サバが食べられていたことになります。
そういえば、森鴎外の『雁』という作品にも、サバの味噌煮が登場していましたっけ。
書かれたのは1911年。
ずっと日本の食卓に、登場し続けているのですね
1年中漁獲のあるサバですが、この時期出回るものは「秋サバ」と呼ばれます。
産卵のために南下するこの時期は、よく泳ぎそして冬に備えてよく肥えているため、脂がよく乗り身の締まりが良い。まさに旬のおいしさが味わえます。
サバは、脳の発育や機能維持に重要な働きをするといわれるDHAやEPAが豊富で、青魚の中でも抜群の含有量を誇ります。
また肌や骨の発育に良いカルシウムやビタミンも多く、血合い部分は鉄分やタウリンなども含まれていて貧血予防効果も。積極的に食べたい優秀食材です。
ただし、足の早い魚なので、すぐに生臭くなります。
購入したらすぐにさばいて、調理することをお勧めします。
さて今日は、ふだん焼き魚で食べる塩サバを、なんとパンと合わせてみました。
でも、実はよく合うのです!
すでに塩味がついているので、サバの味付けは不要。
香ばしく焼いて、野菜と一緒にいただきます
お魚が苦手、というお子さんもこれなら食べてくれるかも!?
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
八百屋さんや魚屋さんに、秋の食材がずらりと並ぶようになりました。
どれもとてもおいしそうで、目移りしてしまいますね!
お弁当のおかずやおにぎりの具など、1年中見かけるサケ。
「アキアジ」とも呼ばれるこの魚、定置網漁で最も漁獲量が高くなるのが秋です。
まさに旬といったところ。
とてもなじみ深いサケですが、見ればその種類は様々。
塩漬けにされているものの多くはギンザケやベニザケ、生のサーモントラウト、サーモン、と書いてあるものまである。
…ん?トラウトって、「マス」って意味じゃなかったっけ?
調べてみると、英語では確かに「salmon」(サケ)と「trout」(マス)があるのですが、マスもサケの仲間。
つまり、細かい違いはあるものの、みな同じ「サケ」なのだそうです
今回ご紹介するお料理は、鮭のちゃんちゃん焼き。
ユニークな名前ですが、チャンチャン、と簡単にできるから、とか、お父ちゃんが作る料理だから、などの説があるようです。
北海道の郷土料理で、漁師さんの豪快鉄板焼きといったところ。
これを普段用にアレンジして、フライパンで作ります。
旬の秋鮭と、野菜をたっぷり入れて、味噌ベースの合わせダレでいただきます。
隠し味は、バター!
大人にも子どもにも喜ばれる、楽しいお料理なので、ぜひ試してみてくださいね