こんにちは!料理研究家のひろろこと竹内ひろみです。
3月は、花粉症や季節の変わり目で、体調を崩しやすい季節ですよね
寒さは若干やわらいでくるものの、朝・夕の温度差もあり、ちょっとやっかいな季節かも・・・。
自然界では、寒く縮こまっていた状態から、内側よりも外側へとエネルギーが発散してゆく・・・そんなイメージですね
人の身体も、ぎゅっと縮まっていた身体が少しずつゆるみ、暖かい春へと準備をし始めます。
さて、そんな時期に大切なのが、免疫力。
免疫力と言うといろいろな解釈があり、難しい言葉で説明し始めると長くなってしまうので、簡単に言うと。
自分の身体の中にある、自分で自分を治す力。
言い換えると、自然治癒力のこと
その自然治癒力はどこから来るかとういうと、毎日の食事から!!
基本は、糖質・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル・微量栄養素を含んだ、バランスの良い食事を摂ることですが、頭で考えていると分かりづらい
基本は、ご飯(米)・味噌汁、タンパク源となる主食、そして野菜たっぷりの副菜という、シンプルな献立でOK
野菜中心、ぬか漬けなど日本の発酵食品を取り入れるなど、私たちが昔から食べてきた物を念頭におくといいですね!!
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、日々少しずつ、季節が春本番の陽光と草木の香りで満たされていくような気がします
間もなくその「お彼岸」ですが、ご先祖様に感謝する日として、お墓参りなどに出かける人も多いですね。
春分や秋分の日を中心に、前後3日間の計7日間を指し、最初の日は彼岸の入り、ちょうど真ん中にあたる春分の日は中日(なかび)、最終日は彼岸の明け、と呼ばれます。
この彼岸の習慣の始まりは平安時代とも言われ、源氏物語にも登場します
作中では実は彼岸は11日間あり、江戸期頃から7日間になったそうです。
彼岸とは文字通り「向こう岸」という意味。
仏教の教えによれば極楽浄土を指し、生きている私たちは此岸(しがん、こちら側)にいる、ということになります。
ちなみに中日である春分の日は、国民の祝日に関する法律によれば、「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」 だそうです。
彼岸には、お団子をお供えします。
お団子の形や作り方も地域や宗派によって様々ですが、丸い小ぶりの白いおだんごを、串などに刺さず小高く盛り付けるのが一般的でしょうか。
という訳で、今回は、あんなどが入っていないシンプルな白いお団子の作り方をご紹介します。
これをマスターすれば、アレンジは自在!
お供えのあとは、醤油を塗りながら焼いたり、みたらしや、あんこをまぶしたりして、おいしく召し上がって下さい。
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
3月から、韓国料理に関する記事を担当することになりました。
どうぞ、宜しくお願い致します!
2002年の日韓共催FIFAワールドカップ、2003年に「冬のソナタ」が日本で放映されたことで韓国ドラマ人気に火がつき、2010年辺りから続くK-POPブームのお陰で、さらに韓国に関心を持つ方が多くなりました
韓国への旅行客も、急増していますよね!
韓国旅行での楽しみのひとつに、食べ物が挙げられます。
食堂に入ると、必ず出される副菜の数々。
副菜はどれも無料で、おかわり自由です。
日本のレストランのシステムとは、大きく違いますよね?
どのお店も、メイン料理で勝負しているのです。
韓国では、日本の韓国料理店とは違い、専門店が多いのが特長です
そしてお店によっては、2人前以上で頼まなくてはなりません。(特に焼肉)
韓国では、ひとりご飯の場所が限定されています。
韓国では個食が敬遠されていて、家族、恋人、会社の仲間、友だちと一緒にご飯を食べることが大切だからです
韓国では「ご飯食べた?」という言葉が、挨拶として使われます。
この挨拶は、貧しくて十分に食べられなかった時代の名残で、現在でもごく自然に引き継がれています。
だから、待ち合わせの挨拶が「ご飯食べた?」なのです。
もし相手が食事をしていなかったら、食堂へ直行です。
食はコミュニケーションツール。
人と食事の時間を共有してこそ、おいしさを堪能できるのです。
そうは言っても、これは韓国事情ですよね。
日本人が韓国でひとり旅をした際に、食事を楽しめる場所はあります。
・フードコート
・ファーストフード
・チェーン店
・参鶏湯(サムゲタン)屋
・麺料理屋 などなど。
私が仕事で韓国へ行く場合、参鶏湯(サムゲタン)屋に行く確率はとても高いです。
韓国旅行は友だちと行く楽しさも、ひとりで行く醍醐味もあるんですよ
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
もうすぐ、ひな祭り
我が家も毎年、娘達のために、ひな人形を飾ります。
私が生まれたときに祖母がくれた、七段飾りのおひな様。世代を継いで飾れることを、とてもうれしく思います。
ひな祭りのメニューは、「潮汁」や「ちらし寿司」が定番でしょう。
ちらし寿司のルーツを探ると、江戸時代の事典「守貞謾稿(もりさだまんこう)」に、「箱に納めた飯と具を入れた押し寿司の中でも、シイタケの醤油煮を間にはさみ、上に卵焼きやタイやアワビの薄片といった複数の具を幾何学的に並べ置いたもの」 として、「こけら寿司」が登場しています。
「こけら寿司」とは、表面に魚肉片などの具をちらした寿司を指します。
新しく建てられた劇場の初公演の「こけら落とし」、そのこけらと同じく「木くず」という意味。
魚肉片を木くずに見立て、その名がついたようです。
その一方で、「箱寿司」がルーツだとも。
箱寿司には、底が抜ける「押し抜き」型と、底を抜かずに箱に詰めたまま箸などで掘り起こす「すくい寿司」「おこし寿司」があります。
この箱寿司をきれいに掘り起こすのは大変、また食べるときは結局崩して食べるわけで。
ならば、最初からくずしたまま皿に盛りつけよう、つまり押し寿司の簡略化の完成形である、という解説も。
寛政期(1700年代終わり)の料理本「海鰻百珍(はむひやくちん)」「名飯部類(めいはんぶるい)」などには、飯に具を混ぜ込み、皿に盛りつける形の寿司が紹介されています
明治時代の東京の風俗が分かる「東京年中行事」 には、ひな壇の供え物として、御膳(赤豆飯、蛤赤味噌仕立て、焼き物、なます)と肴(卵焼き、赤白鹿の子蒲鉾、豆くわい、巻き寿司、赤貝汁)が書かれていますが、ちらし寿司は登場しません。
戦前〜戦後の昭和の文献にやっと、「五目寿司はごちそう」として各家庭で作られ、ひな祭りのときに食べたという記述を見つけることができました
地方によって大きな違いはあるでしょうが、ちらし寿司とひな祭りの組み合わせは、意外と歴史が浅いものかもしれませんね。
さて今回は、ちらし寿司に彩りを添える「桜でんぶ」の作り方をご紹介します。
手作りのものは、市販とは一味違い、格別のおいしさ!意外と簡単にできるので、ぜひ試して下さいね