こんにちは。料理家の野上優佳子です。
11月15日は、子の健康と成長を祝う七五三ですね。
先月から、週末になると記念撮影や早めのお参りのためにおめかしした、かわいいお子さんたちを街で見かけます
娘達の七五三のときも、途中疲れて半べそだったりして、着物姿で写真を撮るのが大変だったなあ、と懐かしく思い出します。
七五三が11月15日なのは、小さい頃とても病弱だった江戸五代将軍徳川綱吉が、5歳を迎えたときにお祝いをした日が11月15日だったため、という説が有力のようです。
七五三では、千歳飴をもらいます。
紅白のものあり、金太郎飴だったり。
これも江戸期からの風習のようで、「日本料理由来事典(上)」(同朋舎出版)の「あめ」の項によれば、「大阪夏の陣で豊臣方に敗れ、浪人となった平野甚左衛門の子、甚九郎重政が摂津で飴屋となり,その後江戸に出て浅草寺の境内で売り出したのにはじまる」とあり、この平野甚九郎重政なる飴屋が、戦略のために売り出したのが始まり、という説がありますが、真偽は不明
おめでたい食材はいろいろありますが、昆布もそのひとつ。
夷子布(えびすめ)とも呼ばれ、恵比寿様に縁起をかついだものです。
お祝いのごちそうも素敵ですが、今回は昆布を使った普段のお料理をご紹介しましょう。
沖縄の郷土料理「クーブイリチー」は、昆布と豚肉を使った煮物で、栄養バランスにとても優れた、いわゆる長寿食メニュー。
豚肉と昆布の旨みがからみあって、すごくおいしい!
お子さんの健康の願いを込めて、ふだんのおかずのレパートリーに、ぜひ
こんにちは。料理家の野上優佳子です。
秋も深まり、朝夕はとても冷え込みます。
私は寒がりなので、朝一番の温かいお茶が、今年も欠かせない時期になってまいりました
皆さんは、「十日夜」という言葉を聞いたことがありますか?
十五夜や十三夜は聞いたことがありますが、十日夜はあまりなじみがない言葉かもしれません。
主に東日本で使われる言葉で、旧暦10月10日の夜に行なわれる、いわば収穫祭の一種
稲刈りが終わり、稲作の守護神「田の神」が山に帰るのを見送る行事です。
ちなみに西日本では、同じような風習があり「亥の子」と呼ばれています。
全国各地におもしろい風習があるのですが、なぜかダイコンとの関わりを持つものが多い。
北陸地方では、「ダイコンの年取り」と言われるものがあり、この日はダイコン畑に入ってはいけないと言われるそう。
その一方で、埼玉の狭山地方などでは、10日の前夜(9日の夜)に藁鉄砲で地面を叩くと、畑を荒らすネズミやモグラを追い出し、ダイコンはその音で驚いて急に大きくなるから翌日からがダイコンを収穫するといい、という話もあったりするので、なかなか興味深いです。
さて今回は、その旬のダイコンを使ったレシピをご紹介します。
旬のおいしいダイコンをたっぷりいただく、黒ゴマたっぷりのナムルです
香りよく仕上げる決め手は、ゴマを乾煎りしてからすりばちですること、そして熱々のごま油!ぜひお試しくださいね
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
もうすぐハロウィン。町では、オレンジや黒のハロウィングッズをたくさん見かけます。
以前アメリカに住んでいた当時、この行事は娘たちの大のお気に入りでした。
好きなコスチュームに身を包み、近所中を歩き回れるだけでなく、バスケットいっぱいにおやつがもらえるのですから
ハロウィン(Halloween)とは、万聖節の前夜(10月31日)のこと。
「万聖節」とは、諸聖徒日(しょせいとび)とも呼ばれ、イエス・キリストを信じてこの世を去ったすべての人々を記念して、その霊の平安を祈る日。
死者がこの世に戻ってくるとも言われ、日本でいうお盆に似ているのかもしれませんね。
だから、さまざまなコスチュームやデコレーションにお化けが登場するのです。
ハロウィンと言えば、あのかぼちゃでつくったお化けちょうちん。
実はちゃんとした「Jack O' Lantern's(ジャック オゥ ランタン)」という名前があります。
この名前は、魂を取られまいと悪魔をだまし続けたジャックと言う男に由来しています。
「Jack O' Lantern's」を作るときは、種を取り除いて、好きな模様をかぼちゃに描き、カービングナイフでくりぬくだけ。とても簡単です
食用かぼちゃではないのですが、取り出した種からワタを除いて、きれいに洗ってしっかり乾かした後、オーブンで乾煎りして塩をまぶしてスナックなどを作ります。香ばしくて、なかなかおいしいですよ。
さて今回は、かぼちゃをテーマにレシピを1つ。リゾットを作ります
甘味と香りのよいリゾットは、まさに秋らしいおいしい1品。是非お試しくださいね
こんにちは!料理研究家の吉田由子です。
スポーツをしている人は誰でも一度は、
「もっと身体を強くしたい」「体格を良くしたい」「筋肉をつけたい」
と思うことがあると思います。
以前サポートしていた大学の寮でも、体格を良くしたいからとご飯を何杯もおかわりして、かきこむ学生をよく見かけました。
「とにかくカロリーの高いものを食べないと!」
と肉ばかり食べたり、揚げものを食べたり、中には何にでもマヨネーズをかけるという学生も
・・・彼らの努力は立派です。
ただ、「身体を強くする食事」とは程遠かったんです。
米から摂れる栄養素は、主に炭水化物です。
炭水化物は、エネルギー源にはなりますが、食べ過ぎると脂肪になってしまいます。
身体を強くする栄養素は、たんぱく質です。
たんぱく質は、筋肉や髪の毛、臓器、血液をつくる成分です。
つまり、筋肉をつけて身体を強くしたいのなら、炭水化物ではなく、たんぱく質をしっかり食べなければいけません。
じゃあ、肉をたくさん食べればいいのか〜
とテンションが上がったあなた!残念!!
もちろん肉を食べることは必要ですが、肉には脂身がついているものが多いので、肉ばかりでたんぱく質を摂ろうとすると、同時に脂肪も摂りすぎてしまいます。
おすすめの食材は、魚・卵・納豆・チーズ・牛乳(体脂肪が気になる人は低脂肪乳)などです。
中でも、納豆はビタミンB1や鉄分も豊富!毎日でも食べたい食品です。
ご飯にかけたり、麺類と合わせたり、卵を組み合わせてオムレツにしたり、いろいろとバリエーションを覚えておくと、飽きずにおいしく食べることができます。
たんぱく質は、いろいろな食品から摂ることで、たんぱく質の「質」が上がり、効率よく身体づくりに利用されます