こんにちは!料理研究家の竹内ひろみ(ひろろ)です。
秋風が心地よい季節となりました
秋っておいしいものもたくさんで 、適度に涼しく、一年の中でも過ごしやすい季節ですよね
さてさて、自然界にはそれぞれ、その季節の特徴というものがあります。例えば夏だと暑さ、冬だと寒さ。
それらが、酷くなると邪気といって、身体にとってはあまり嬉しくない影響を及ぼします
そんな中、秋の邪気は燥邪(そうじゃ)。
ちょっと難しい言葉ですが、いわゆる乾燥のことなのです。
一年を通して、あまり雨のふらないこの季節。
意外と、身体は乾燥がちになります。
肌がカサカサしたり、口、唇、ノドなどが乾燥したり、肺や気管支がダメージを受けやすくなり、咳きが出やすいなんてことも
そんなときは、梨やりんごなどの季節の果物や豆腐、松の実、胡麻、山芋などがおすすめです
そして、夏の暑さが残る9月と比べると、だいぶ過ごしやすくなる10月ですが、なんとなく夏の疲れが残っていて、ちょっとダルイという方も
そんなときは、胃腸にやさしい食材や料理を取り入れましょう
お米は身体にやさしく働くため、いろいろな具を入れたおかゆは、食欲のない朝食や夜遅い食事におすすめです。
また、新米・きのこ・おいもなど、素朴だけれど自然の甘味、おいしさをたくさん含んでいる食べ物が旬を迎えます。
それらを上手に取り入れて、味覚の秋を楽しみましょう
適度な運動も、この季節にはとっても大切。
心身共にリフレッシュして、ココロもカラダも元気いっぱいに過ごしましょう!
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
秋らしい夜空が見られるようになってきました。
耳をすませば、鈴虫の鳴き声が聞こえ、季節が変わるのだなあと肌で感じます
さて、そろそろお月見の季節。
中秋の名月、とよく言いますが、これは旧暦8月15日の夜に見られる満月のこと。
俗に言う「十五夜」のことですね。
この風習は、古代中国の名月観賞の思想が日本に伝わったもので、その歴史は古く、平安・奈良時代には貴族の間で盛んに行なわれていたそうです。
今年は9月12日(月)。
晴れて素晴らしい月夜になるといいですね
十五夜には、月が見える位置にススキの穂やお団子などを供えますが、芋を供える地域が全国各地に見られます。
供える芋は、主に里芋。
そのため、別名「芋名月(いもめいげつ)」とも呼ばれます。
この呼び名も人々にはなじみ深いものだったようで、京都の歌人、松永貞徳が「雲霧や芋名月の衣(きぬ)かつぎ」という句を江戸時代に詠んでいます。
ちなみに鳥取県のある地域では芋神様のお祭りとして、この日を芋をはじめて掘る日としているそうです
そういえばお月見団子も、各地でいろいろ違います。
関西地方(京都周辺)ではお団子を里芋型に作り、あんこを雲に見立ててそのお団子に巻いていました。
これもおそらく、「芋名月」の風習なのでしょう。
さて今回は、里芋を使ったお団子を作りました。
ふかした里芋とだんご粉を練って作るお団子は、とてももっちりしていておいしい!
お月見のお供えにもぴったりですね。ぜひお試しくださいね
こんにちは!料理研究家の吉田由子です。
先月、急性心筋梗塞のため、34歳という若さでこの世を去ったサッカー選手をご存じでしょうか?
たくさんの仲間やファンに愛され、夢半ばでこの世を去ってしまった彼・・・。
とても胸が痛みました。ご冥福を心からお祈りいたします。
私は、一昨年まで約2年間、某大学の体育会の寮で栄養管理のお仕事をさせていただいていました。
スポーツ栄養について、自分なりに勉強させていただいた中で知ったのは、
「アスリートたちは自分の身体を削ってトレーニングをしている」
という事実。
だからこそ、試合や競技でのパフォーマンスは、私たちに素晴らしい感動を与えてくれるんでしょうね
そんな過酷なトレーニングから身を守ってくれるのは、やはりバランスの取れた食事だと思います。
これから毎月、スポーツを愛する小中学生からプロの選手、陰でアスリートをサポートする保護者や指導者の方々に向けた、スポーツ栄養の知識とレシピをご紹介します。
スポーツ選手向けのレシピといっても、特別な食材を使うわけではありません。
食べ合わせや食べるタイミングがポイントになります。
毎日の食事作りで手軽に取り入れられる内容にしていきたいと思っていますので、ぜひお役立ていただければ幸いです。
まずは、残暑で食欲が低下してしまったときにも、さらっと食べられる、
「スタミナクッパ」をご紹介します。
キムチにはクエン酸が含まれているので、疲労回復効果が期待できます。
また、ピリッとした辛さが食欲をアップさせてくれます。
クッパなどの具だくさんな雑炊にすると、栄養バランスが良い上に、水分補給もできるので特におすすめです。
しっかり食べて、暑さに負けない身体をつくっていきましょう
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
夏休みが終わりましたね。
今年の夏はものすごく暑くなったかと思うと、秋真っ盛りのような涼しさだったり…。
なんだか、めまぐるしいお天気でした
さて9月9日は、邪気を払い長寿を祈る「重陽の節句」(ちょうようのせっく)があります。
中国の思想の流れを汲んでいて、日本でも古くは奈良時代から菊を愛でたり、菊の花びらを浮かべた杯を酌み交わしたりする習慣があったのだそう。
さてこの菊の花、観賞用もそうですが、食用菊の旬も秋。
産地は、山形県を中心に、東北や北陸となります。
食用菊は主に黄色のものをよく見かけますが、紫色のものもあります。
紫色で最も有名なのが、「もってのほか」と呼ばれるもの。
正式な品種は「延命楽」(エンメイラク)といって、これまたとても縁起の良い名前です。
その名の由来は諸説あり、「もってのほかおいしい」ことから、という説もあれば、「天皇家の紋である菊を食べるなんてもってのほかだ」という説もアリ
食用菊の特徴は、シャキッとした歯ざわりと、さわやかな香りとほろ苦さ。
花びらだけを摘み取り、さっと湯がいていただきます
酢の物やお浸しなどでいただきますが、今回は、白和えに。
食用菊の苦みが気になる方も、白和えにすればまろやかな味わいになり食べやすくなります。
秋らしい、色合いもきれいな一品ですので、ぜひお試しを