こんにちは!
料理家の吉田由子です。
気温と湿度が高い梅雨の時期は、細菌性食中毒の発生件数が多くなります。
1年のうちで、6月から10月は食中毒発生件数の7割を占めるとも言われています。
気温が高くなり、食べ物が傷みやすくなる夏場のお弁当は、特に気を付ける必要がありますね。
さて、お弁当で食中毒の予防と言えば・・・
真っ先に『梅干し』が浮かびませんか
『梅干し』には、ベンズアルデヒトという殺菌・防腐効果のある成分が含まれており、細菌の繁殖を防ぐ効果があります。
また、『梅干し』にはクエン酸が豊富に含まれています。
クエン酸は胃の粘膜を強くし、胃酸の分泌を促す効果があるため、食べることにより体内で食中毒を予防してくれる効果も期待できます。
ただし、『梅干し』を食中毒予防に効果的に使うには、いくつかポイントがあります。
お弁当箱の中にポンとひとつ梅干しを入れるだけでは、静菌作用が期待できるのは、梅干しが触れているごく一部分のみで、ほとんど効果はありません。
ご飯を炊くときに梅干しを入れて炊いたり、細かく刻んで炊きたてのご飯に混ぜ込んだりすると、ご飯全体に『梅干し』の静菌作用が期待できます。
ただ、最近は昔ながらの梅干しよりも、調味液に漬けた減塩の物やはちみつ梅干しが主流になっています。
昔の梅干しは、塩分が18%以上あり、室温で長期間保存が可能でした。
最近の梅干しは、塩分が5%程度の物もあり、室温に置いておくと梅干しそのものにカビが生えてしまうこともあるようです。
食中毒予防の効果を期待するなら、塩分13%以上の梅干しを使いましょう
本日は、そんな梅干を使った「レンジ蒸し鶏の梅マヨネーズ和え」のレシピをご紹介します。
こんにちは!
料理研究家のひろろ こと 竹内ひろみです。
ポタージュに中華のあんかけなどなど、
お料理にとろみを付ける ことって
けっこう多いですよね
とろみを付けることができる食材と言えば、片栗粉がまっさきに思い浮かびますが、
葛粉や薄力粉など和洋中それぞれに合った「とろみ付け食材」があります
使うときのポイントは
・そのまま入れてしまうとダマになってしまうので
必ず水分で溶いてから加えます。
薄力粉の場合はバターなどの油分で溶いておきます。
→水溶き片栗粉や葛粉を事前に作っておいた場合、
しばらくすると水とデンプン質に分かれてしまうので、使用時によくかき混ぜてから使います
・全体に均一にとろみを付けるため、とろみが付くまでかき混ぜて火を通します!
葛粉や片栗粉、薄力粉は糖質に分類される食材ですが、
ジャガイモのような芋類もとろみ付けができるので、なんだかスープが水っぽいというときは ジャガイモをすりおろして加えてみましょう
適度なとろみが付いておいしいです
里芋もとろみは付くのですが、
少し重たい感じに仕上がってしまうので、おすすめはジャガイモです
もちろん、最初から他の材料と一緒に炒めて煮込み調理をしても
また、ポタージュのような洋風なスープは薄力粉のイメージが強いのですが、実はお米でもとろみを付けることができるのです
材料がないと作ろうと思っていたお料理が作れない・・・ ということがたまにあるのですが、
薄力粉の代わりにお米、ジャガイモというように、とろみに関しては大丈夫
というのも、デンプン質が多い食材であれば、とろみを付けることができるので、レシピに書いてある食材がなくても、代用品でおいしいお料理を作ることができますよ
今回はそんなとろみを使った「お米ときのこのポタージュ」をご紹介します。
こんにちは。
料理家の野上優佳子です。
もうすぐ母の日ですね
皆さんはどのように過ごされますか。
毎年私は、妹と一緒に母にささやかな贈り物をします
母の喜ぶ姿を思い浮かべられる、とても楽しいイベントです。
母の日と言えばカーネーション がつきものですが、
その香りを試したことはありますか?
実はカーネーションの香りは、スパイスの「クローブ」に似ている、と言われています。
それはカーネーションの学名「Dianthus caryophyllus」からも分かります。
「Dianthus」はナデシコ、「caryophyllus」は丁字、つまり『クローブ』のことです。
カーネーションは観賞用としても大変古い歴史を持っていますが、
強い香りを持つハーブとして食用や薬用としても愛されて きたのでした。
「クローブ」は釘型のスパイスで、和名は丁字(ちょうじ)。
チョウジノキの花の蕾を乾燥させたものです。
その香りは甘く強烈で、刺激的と感じる人も。
肉の臭み消しに抜群の効果を発揮し、煮込み料理に入れたり、ブロック肉をローストするとき、肉に差し込んで焼いたりします。
数個で十分な香りがあるので、あまり使いすぎないことです。
また加熱したあとでも固くておいしくないので、直接食べないように気を付けましょう。
ちなみにこの香りは「オイゲノール」という成分で、ローリエやシナモンなどにも含まれているものです。
殺菌・防腐・麻酔効果があり、日本でも武士が刀剣類の錆び止めに丁字の精油を使ったという歴史もあります
実に古くから、私たちの生活にとてもなじみのあるスパイスなのですね。
さて今回は、このクローブを使った煮込み料理「牛肉とパプリカの煮込み」をご紹介します。
美しい赤色を演出するスパイス、パプリカもたっぷり使い、お肉をおいしく頂きます
ぜひお試し下さいね
こんにちは!
料理家の吉田由子です。
イチゴがおいしい時期ですね
今回は、イチゴをひき立てる名脇役「練乳」の豆知識をご紹介します。
一般社団法人日本乳業協会によると、練乳は牛乳や脱脂乳などを濃縮した物を指します。
「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」(略して乳等省令)では無糖練乳、加糖練乳、無糖脱脂練乳、加糖脱脂練乳の4種類に分類されています。
家庭でよく使われる物は、以下の2種類です。
加糖練乳(コンデンスミルク)は、牛乳にしょ糖を加え、約3分の1に濃縮した物です。
乳等省令では、乳固形分28.0%以上(うち乳脂肪分8.0%以上)と規定されています。イチゴとの相性が抜群です
無糖練乳(エバミルク)は、牛乳を約5分の2に濃縮した物で、缶に充填したあと、加熱滅菌してあります。
乳等省令では、乳固形分25.0%以上(うち乳脂肪分7.5%以上)と規定されています。
甘くないので、お料理に使うことが多いです。
練乳は、イチゴが旬の時期は名脇役として大活躍するものの、イチゴの季節が終わってしまうと、冷蔵庫で出番がないまま潜んでしまいがち
せっかくなので最後までおいしく頂きましょう!
今回は、練乳をたっぷり使った「ミルクコーヒーラスク」をご紹介します。
練乳とコーヒーのホロ苦い甘さがクセになりますよ。
ぜひお試し下さいね