2012年12月の記事
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国で漬物と言えば、真っ先にキムチが挙げられますが、その他にも漬物があります。
韓国語でチャンアチと言って、しょうゆ・味噌・コチュジャン味の漬物です
チャンアチは、唐辛子を使ったキムチの原型とも言えます。
ちなみに、しょうゆや味噌の歴史はとても古く、文献によると4世紀から7世紀の三国時代には必需品だったと思われます。
しょうゆや味噌に比べてコチュジャンは歴史が浅く、19世紀頃から作られるようになりました。
朝鮮半島では野菜が不足する厳寒の冬を乗りきるために、日本以上に保存食が発達。
チャンアチは長期保存が可能なため、先人たちの知恵から生まれた物なのですね
韓国でポピュラーなチャンアチと言えば、以下の物があります。
・ニンニク
・青唐辛子
・キュウリ
・タマネギ
・ダイコン
・・・など。
韓国では珍しい野菜のミョウガ、カリフラワーで作ってみてもおいしく、我が家では、これらの野菜が手に入るとよく作ります。
さて!本日ご紹介するレシピは「ダイコンのしょうゆ漬け」。
キムチよりも手軽に漬けられますので、ご自宅でお試し下さい
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
先日、学生以来十数年ぶりに太宰治の「津軽」を開いてみました
約3週間かけて青森へ帰省。
県内の各地で友人知人とふれあい、乳母の「たけ」を訪問して旅を終える紀行文です
その中で、太宰が友人N君の住む、青森市の隣、蟹田町を訪れた際に振る舞われるのが、「卵味噌のカヤキ」なる物。
成長したホタテ貝の大きな貝殻を鍋代わりにし、ネギやかつおぶしを入れて煮て、溶き卵を落とす「貝焼き味噌」と呼ばれる郷土料理を、お国言葉で表現した物です。
このホタテ貝、養殖技術が発達し通年出回っていますが、旬は冬から初春にかけて、まさに今がそのときです。
ホタテ貝は、別名扇貝(オウギガイ)、秋田貝(アキタガイ)とも呼ばれ、北海道から北東北でよく獲れます。
「ホタテ貝」の名は、膨らんでいる具肉が付いている貝殻の右を船体、平らな左を帆にし、まるで帆掛け船のように海上を千里も走るという伝説が由来なのだそう。
殻付きのホタテ貝をきれいに取り出すとき、私が使うのは専用の剥きベラですが、ないときはテーブルナイフでもOK。
手順としては貝殻の白い方(膨らんでいる方)を下にして持つ。
二枚貝の隙間にナイフを差し込み、表面の殻に沿うようにして小刻みにナイフを動かし、貝柱を外す。
貝殻を開き、貝柱が外れた方の貝を外す。
貝柱の底に差し込むようにして、もう一方の貝殻からも取り外す。
と、やってみれば結構簡単
ただし、イキの良いホタテにガブリと手をかまれることもあるので、お気を付け下さいね
さて今週は、ホタテの貝柱と水煮缶を使った、とても香り豊かな炊き込みご飯をご紹介します。
旬の今こそ、ぜひお楽しみ下さい
こんにちは!料理研究家のひろろこと、竹内ひろみです。
12月は時間がたつのが早く、師走を感じる季節ですね。
そんな師走に付き物なのが、忘年会やクリスマス会といった、つい食べ過ぎてしまうイベント
なんとなくお腹まわりが気になり、「ダイエット」という単語が頭をよぎります。
そもそも、ダイエットの定義とはなんでしょうか?
痩せる、痩身のイメージが強いのですが、本来の意味は、「正しい食生活で健康で元気な身体を維持すること」。
健康と言うと、身体の健康がクローズアップされますが、心の健康もとても大切です。
ふたつが健全で、初めて元気と言えるのではないのでしょうか?
ダイエットをしてみて思うことは、痩せることに集中し、つい心の健康を忘れてしまうこと
食べたい気持ちを我慢し、一時は痩せても、ダイエットをやめた途端、それまでストップしていた物が無性に欲しくなり、逆に食べ過ぎてしまう・・・なんていうことも。
ダイエットの目的が、一時的なものではなく、永続的に身体を健全な状態に保つこととするのであれば、○○抜きダイエットや単品しか食べないダイエットなど、偏ったダイエットや無理は禁物です
それよりも、きちんとした食習慣を身に付けるほうが、長い目でみるとはるかに有用です。
きちんとした食習慣の定義はまちまちだと思うのですが、1日何品目食べなければいけないとか、細かい栄養素を気にするとかえってストレスになってしまいます。
基本は、穀類やタンパク源となる食材と旬の食べ物を中心にし、適量を適時に頂きましょう。
その上で、自分なりのルールを決めると良いですね。
例えば、決めた時間以外は食べない。
食事は、具だくさんの汁物を食べてからスタートする。
(お腹がすいていると、勢いよく食べ過ぎてしまうので、汁物を先に食べると満足感が違います。)
食後の甘い物が止められない場合は、カフェオレやミルクティなど、お腹にたまりやすく、自然な甘みのあるドリンクに切り替えてみる。
無理なくできる方法を見つけて実行し、食習慣として定着すると、無理なく体型を維持することができます
本日は、食べたあとも満足感があり、ココロもカラダも元気になる「豆腐の根菜味噌がけ」をご紹介します
こんにちは!
料理研究家の吉田由子です。
いよいよ、今年も残すところあと数日となりましたね
さて、大晦日と言えば、年越しそばですね。
1年の締めくくりに食べる年越しそばには、「そばのように細く長く生きるように」という意味や、そばは途中で切れやすいことから、「一年の苦労を切り捨てよう」など、様々な意味が込められているようです。
今は、インスタントのカップ麺で軽く済ませる方も多いようですが、かなりもったいないんです
今回のブログは、今注目のヘルシー食材「そば」についてご紹介します。
「そば」には、必須アミノ酸のバランスが良い、良質のたんぱく質が豊富に含まれています。
また、疲労回復に効果のあるビタミンB1や、脂肪の代謝や皮膚・粘膜を健康に保つビタミンB2も含まれています。
さらに、ポリフェノールの一種である「ルチン」が豊富に含まれていますので、活性酸素を抑制し、アンチエイジング効果も期待できます。
1年の締めくくりに、ぜひご家族で「そば」を食べましょう
ちなみに・・・年越しそばは、年を越して食べると縁起が悪いとされていますので、12時までに食べ終わるようにしましょう
今年も一年間ありがとうございました。
よいお年をお迎え下さい