2013年2月の記事
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
レシピ本は、私たちの生活にとても身近な書物のひとつ
朝廷の行事としての料理儀式法やメニュー名などは平安時代の書物の中にも見ることができますが、料理そのものや作り方を知るような料理書(現代で言えばレシピ本)と呼べるような物が一般にも普及し始めたのは、江戸時代と言われます。
有名な物としては、豆腐料理を100種類紹介した「豆腐百珍」。
これは大変流行したそうで、続編もいくつか刊行され、こんにゃくや甘藷(かんしょ、さつまいものこと。)などの百珍本まで登場したそうです。
豆腐百珍は、定番の家庭料理の「尋常品」や市販の「通品」、見た目も味も良い「佳品」などのカテゴリに分けて紹介されており、今見てもなかなか面白くて参考になる料理がいくつもあります。
と言っても、かなり大まかな説明なので、江戸庶民のおおらかさゆえと、そこはご愛嬌
当時は、火を使う調理もかまどを使って行なわれたので、ちょっとした火加減もかなり難しかったのでは、と推察されます。
限られた料理法や調味料を使いこなし、季節に合わせて素材を上手に楽しんだ、江戸時代の食卓を垣間見ることができるのも楽しいです。
時代小説や落語を楽しむときにも、この江戸時代の食事情をなんとなく知るだけで、ぐんと解釈の楽しさが増します。
現代語訳や再現レシピ本も多数出版されていますので、お暇なときにのぞいてみては?
温故知新、新しい目からウロコのレシピに出会えるかもしれませんね
さて今回は、江戸時代に刊行された「万宝料理秘密箱」に登場した卵料理「利休卵」をご紹介します。
この本の中では卵料理が103種類紹介されていて、俗に「卵百珍」とも呼ばれます。
ゴマの風味たっぷりの卵の蒸し料理、日本酒のおつまみに抜群です。お試し下さいね
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
我が家には、常にキムチが冷蔵庫に保存してあります。
豪華な料理を食べたあとは、ご飯とキムチで簡単に済ませたいと思うこともあり、飽きないおいしさは、キムチの魅力です。
さらに栄養的な魅力と言えば、ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、キムチは世界五大健康食品に選ばれています
私自身、定期的にキムチを食べるようになってから、体調を大きく崩すことがなくなりました
キムチに使用されている各素材は、身体に良い物ばかり
野菜を加熱せずに塩漬けをしているので、野菜に多く含まれるビタミンが摂れます。
ニンニクのアリシンには、血液の循環が良くなる働きがあり、サラサラに。
さらに殺菌効果があり、病気への抵抗力が付きます。
唐辛子のカプサイシンは、脂肪の代謝をアップ
血流がスムーズにもなるので、アンチエイジングにも働きかけるんですね。
また、キムチは発酵食品のため二次的な効果が。
発酵により生まれた乳酸菌は、腸内環境を整えてくれるんですよ。
とは言え、日本の方は子どもの頃から食べている訳ではありません。
一度にたくさん摂取すると、唐辛子により胃が荒れる場合もありますので、気を付けて下さいね
皆様、「キムチチゲ」を召し上がったことはありますか?
韓国では、日本のおみそ汁のような存在で、汁物の基本と言えます。
汁物のレパートリーを増やしたい方は、キムチチゲを取り入れてみて下さい。
特に冬は身体の中から温まるので、オススメです
こんにちは!料理研究家のひろろこと、竹内ひろみです。
外食すると、料理の味付けや盛り付けのヒントをもらえることが多々あります。
せっかくおいしい料理を作ったのだから、盛り付けも素敵に演出できたら良いですよね
盛り付けのコツは、料理により若干異なりますが、いくつかのポイントがあります
まずは彩り。
赤・緑・黄色・白・黒の5色が基本の色となりますが、3色ぐらい使用すると、彩りがきれいです。
特にサラダや野菜のオーブン焼きなど、野菜がメインの料理は、彩りがきれいだと料理がおいしく感じられます
次は盛り付け方。
立体的に盛り付けると、おいしそうに見えます
煮物や炊合わせのように、数種類の食材がある料理の場合は、土台となるような食材を置き、そこに立てかけるように他の食材をおきます。
和え物は定番ですが、山形盛りがおすすめです。
器から、3分の1ぐらい見えているときれいです。
肉や魚などのソテーは、添え野菜をメインの後ろに置き、メインの食材を立体的に盛り付けましょう。
スイーツの場合は、中心となる部分を決め、その部分をメインにして余白にソースや粉砂糖などをふりかけ、仕上げます。
また、食器を少し工夫するだけでも素敵な演出になります。
そのひとつが、長角皿を使ったプレート盛り
皿の上に小分けできる器を置いて、料理やスイーツなどを少しずつ盛り付けて提供します。
メインディッシュ前の前菜や、デザートにうれしい盛り付け方です。
こんにちは!
料理研究家の吉田由子です。
さて、毎年この時期になると「そろそろかな・・・」と
そう、花粉症の季節がやって参りました
ウェザーニュースによると、2013年は全国的に前年の1.7倍の花粉が飛散すると予測されています。
花粉症の方(私もです)には、つらい年になりそうですね
花粉症と言えば、数年前から、テレビや雑誌などで「ヨーグルトを食べると花粉症が治る」という情報が飛び交っていますが、これって本当でしょうか
厚生労働省は、花粉症に対するヨーグルトの効果について、下記のように発表しています。
「腸内細菌を変化させると、体内の環境がアレルギーを抑えるようになると考えられています。しかし、ヨーグルトを毎日食べるブルガリアの人でもアレルギーの病気はありますので、花粉症を完全に治すことは難しいかもしれませんし、実際の効果の程度は不明です。」
「ヨーグルトを食べれば花粉症が治る!」ということではなく、乳酸菌を含む食品(ヨーグルト・塩麹・キムチ・みそ・しょうゆなど)を毎日の食事に積極的に摂り入れて腸内環境を整え、アレルギー症状を起こしにくい身体に改善していくというスタンスで食べることが大切です
今回は、乳酸菌を含む食品である、ヨーグルト・塩麹・しょうゆを使った「和風ポテトサラダ」をご紹介します。