こんにちは!料理家の竹内ひろみです。
昨年のクリスマスホリデーに主人の出張に同行し、フィリピンに行ってきました
日本ではフィリピン料理にあまりなじみがかったので、おいしい食体験もできた小旅行になりました
フィリピン料理の味付けの特徴は、甘い味が多く、辛い物が少ないことです。
地元のハンバーガ屋さんで頂いたパスタやフライドポテトに添えてあったケチャップも甘く、他のアジア料理とはまた一味違った味わいでした
主食は日本と同じお米ですが、タイ米のため、お米だけを食べるということはあまりなく、味のついたおかずと一緒に盛り付けて頂きます。
シニガンというフィリピン特有のすっぱめのスープと一緒にお茶漬けのようにして頂いたのですが、これがとってもおいしかったです
その酸っぱさはタマリンドという東南アジア原産の果実から作られる調味料がベースになっているということ。
日本だと入手しづらい食材のため味の再現はなかなか難しいのですが、レモン果汁で代用すると似たような味になります
メインディッシュには豚肉、鶏肉を使ったお料理が登場することが多く、市場ではそれらの肉のすべての部位が売られていました
中には天井から豚の頭がぶら下がっていたり、鶏肉丸ごとが並べられていたりと、一緒に行った子供たちはその光景にびっくりした様子でした
さて、フィリピンのお祝い料理の主役となるのが、豚肉です。
クリスマスやお誕生日などお祝いの日は、豚の丸焼き一頭を丸ごとオーダーするのだそうですよ。
ちょうどクリスマスシーズンということもあり、私たちも豚料理を味わうことができました
食べ方は、まず焼き豚を切るところからスタートです
こんがりと焼けた豚肉を、ご招待頂いたお家のパパさんがナタのような包丁でガツン、ガツンと切り分けてくれましたよ
お肉はそのままソースを付けて頂き、皮の部分はパリッとさせるためにオーブンで焼きます。
北京ダックのような感じですね
その他にも、たくさんのお料理をママさんが作ってくれたのですが、どれも味付けが日本人好みの物ばかりで、とってもおいしかったです
さて、今日のレシピはフィリピンでお世話になったママさんが作ってくれたお料理をご紹介します
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
今から8年程前のことですが、韓国の知人からご招待を受け、家庭の料理を振る舞って頂いたことがあります。
そのときにインパクトのあった料理が、大皿に盛りつけられた数種類の干し野菜のナムルでした
干し野菜は韓国料理の基本概念である赤、緑、黄、白、黒の五色の食材を取り込むと健康に良いという思想からはかけ離れた、地味な色合いからは一見おいしそうに見えませんが、これらのナムルをビビンバに入れて食べたときの衝撃は今でも忘れられません
各干し野菜の旨味の相乗効果で深い味わいとなったビビンバは、コチュジャンとの相性も抜群でした。
韓国では、かなり保存食品が発達していると以前もこちらのブログに書きましたが、日本では珍しい干した山菜や野菜の種類がとても多いのが特徴です。
これは韓国は冬の寒さが厳しく冬場の食糧を確保しておく必要があったためや、旬の食材を大切にする日本とは少し違い、ひとつの食品が常に食べられる状態であることを重要視しているためです。
気候の良いときに採った山菜や野菜を干し、旬以外の時期にも食べられるよう長期間保存できるようにしているのです。
韓国料理で多用する梨も同様で、旬のときに収穫したものを一年中使えるように冷蔵庫で保存します。
干し野菜にすると、生のときに含まれていたビタミンCは少なくなりますが、カルシウムとの相乗効果で骨を強くするビタミンDや、三大栄養素の代謝をアップするビタミンB群、ミネラルのカルシウムや鉄分が増えます。
お店で買うと値段がやや値が張る干し野菜ですが、自宅で簡単に作れます
洗った野菜は丁寧に水気をふき、5mm幅くらいにスライスしたら、ザルの上に重ならないように並べます。
天日干しで、数時間程度。風通しの良い家の中でしたら、1〜2日。途中、表と裏をひっくり返すのを忘れずに。
そして、保存の際は乾燥剤を入れた瓶などの密閉できる容器に入れておくと良いです。
ただ、干し方が弱いとカビが生えてきますので、長期保存したい場合は、カラカラになるまできちんと干して下さいね
それでは、本日のレシピは干しズッキーニのナムルです。
料理教室で、密かに人気の一品なのですよ。
お時間のある方は、ズッキーニを干すところから挑戦してみて下さい
こんにちは!
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
最近、パンケーキ、エッグベネディクトなどの朝食メニューがブームになっていますよね
次にブームになると言われているメニューは・・・
こちらの『エッグスラット』です
『エッグスラット』は、ガラスのビンやココットなどに味付けをしたマッシュポテトを入れ、その上に卵を割り入れて湯せんした料理のことを指し、アメリカ西海岸で流行している料理です。
半熟の卵をくずしてマッシュポテトと混ぜ合わせた物を、トーストしたパンにのせて食べると、これが絶品なのです
ジャガイモには、加熱しても壊れにくいビタミンC、食物繊維が豊富に含まれており、卵には良質のたんぱく質、ビタミンB群、鉄分が豊富に含まれていますので、栄養バランスも良く朝食にピッタリの一品ですね
今回のレシピは『エッグスラット』をご紹介しています。
マッシュポテトは電子レンジを使って簡単に作れちゃいます
ぜひお試し下さい
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
先日、北海道出身の友人からおみやげをもらいました
見ると「オランダせんべい」と言う名前。
丸形の、ベルギーワッフルをすごく薄くしたような形で、せんべいと言ってもパリッと割れるわけでなく、しっとりしていて、甘いのです。
形は南部煎餅にも似ていて、初めて頂いたのですがなんとも不思議。
でも素朴でおいしい物でした
その話を仕事の合間の休憩中にしたところ、同席していた山形出身の人が「山形にもオランダせんべいがありますよ」と。
しかしそれは塩味の薄焼きせんべいで、似ても似つかぬ物でした
ちなみに、どちらも名前の由来はよく分からないそうです…
実はオランダと日本は文化の強い絆があります。
200年以上続いた鎖国時代であったときも、オランダとは、西洋で唯一国交を持ち続けていました。
「紅毛文化(コウモウブンカ)」とも称され、コーヒー、ビール
、タルタ(タルト)など、私たちが現代では日常的に使う言葉にもオランダ語由来の物がいくつもあります。
実はおてんば、と言う日本語も「ontembaar」(手に負えないの意)と言うオランダ語が起源なのです。
その絆は、食にも見ることができます。
食材を見ると、パセリの和名はオランダセリ、オランダミツバはセロリーのこと、オランダナはキャベツ、オランダマメは絹さやのことです。
西洋由来の野菜の和名には「オランダ」を冠する物が実はたくさんあります。
調理法では、食材を一度素揚げしてから煮る調理法を「オランダ煮」、卵を衣にした魚のソテーを「オランダ焼き」と言います。
特になじみの深い長崎には、ごまの風味を効かせた大根の漬物「おらんだ漬け」なる物もあるそう。
2008年にはオランダとの国交400年を迎えたました。今後ますます距離がぐっと縮まるような気がしますね。
さて今回は、ナスとシシトウのオランダ煮をご紹介します。いわゆる揚げ浸しで、ご飯のお供やお弁当のおかずにおススメ。ぜひお試し下さいね。