こんにちは!
料理家の ひろろ こと 竹内ひろみです。
毎日の食事、気が付くと同じような物が食卓に並んでる・・・ と言うことはありませんか?
食材は一度に使いきれないので、何日かにかけて同じ食材で調理することが多いですよね
特にタンパク源となる肉、魚、豆腐などの主菜が毎回同じ味だと飽きてしまいます。そんな料理(味)のマンネリ化から脱出する方法のひとつが、添え調味料に変化をつけることです。
塩、こしょうをしてソテーした肉や魚などに添える「たれ」や「ディップ」の味を変えるだけで、違った味わいの料理に仕上がります。
ただ、ディップやたれのレシピはいろいろありすぎて、何を作ったらいいのか迷ってしまう・・・というご意見も
そんなときは基本の調味料をベースに、他の食材を加えてみましょう。
例えば、ベースの調味料を味噌にした場合、ピーナッツペーストと水を加えればアジアン風なテイストになりますし、マヨネーズとみりんを加えると和風なドレッシングができあがります。
コチジャンや豆板醤などのピリ辛調味料を加えてもおいしさがアップしますよ
そこで本日は『ホタテのソテー ニンジンソースがけ』のレシピをご紹介します。
このレシピのように、火を通した野菜を合わせてのソースを作る場合は、とろみが付けられる食材(じゃがいもや粉類)を加えましょう。とろりとして料理にソースが絡まりやすくなります
毎回作るのは大変なので、いくつか作りおきをしておいて使い回すといいですね
こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国の地方都市、『安東(アンドン)市』をご存じでしょうか?
韓国の東南部にある慶尚北道(キョンサンプクド)の街になります。慶尚北道は東側が日本海に面し、ほとんどが山脈に囲まれた盆地。米や豆などの農業が盛んで、イカやカニなどの漁業も活発です
安東は、韓国の中でも儒教文化の色が強いと言われています。朝鮮王朝時代に建てられた儒教教育機関の書院も現存し、昔ながらの家屋も残されています。
両班(ヤンバン)と言う朝鮮時代の貴族の末裔が生活している安東河回村(ハフェマウル)は、ユネスコの文化遺産に認定され、世界的にも有名です。
安東は慶尚北道の内陸の盆地にありますが、特産品に塩サバ(カンコドゥンオ)が挙げられます。
海のない安東なのに、なぜ塩サバが有名なのでしょうか?
交通の便が発達する以前、海で獲れた魚を商人が内陸部に運んでいたため、運搬に二日かかりました。そのため、サバは塩漬けにする必要があります。
しかし、安東のサバは水揚げ直後に塩漬けにするのではなく、安東に到着する頃に塩漬けにします。
サバは消化酵素が強いため、死後すぐに自ら分解していきます。よって、サバは足が早いと言われるのですが、完全に腐る前は熟成していますから、このタイミングで塩漬けすると、旨みがぐっと増えます
そのような技法で処理されている「安東塩サバ」は、一種のブランドになっていて、他の塩サバと一線を画しているのです。
塩サバの一番おいしい食べ方は、そのまま焼いてご飯のおかずにすること。とにかくご飯が進みます。
また、サバの煮付けなどは、他の地域では生サバを使いますが、安東では塩サバで作ります。煮付けはコチュジャンや唐辛子で辛くしますが、安東では辛みを少なくして仕上げますので、塩サバのおいしさを最大限に引き出しています
一緒に煮付けるダイコンやジャガイモには、塩サバの旨みが染み込み、ヤンニョム(調味料)も吸って、格別なおいしさに仕上がります。
さて、本日お届けするレシピは 「サバのキムチの煮」 です。今回は生サバを使いました。
塩サバを使う場合は、しょうゆの量を減らして下さいね。
こんにちは!
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
一年が経つのは早いもので、今年も残すところ2ヵ月足らずとなりましたね
今年は、エッグベネディクトやグラノーラ、アサイー、塩レモン、ココナッツオイルなどが流行しました。中でも最も記憶に新しいのが美容や健康に良いと話題のココナッツオイルです。
そこで今回は、『ココナッツオイル』についてご紹介します。まず最初に、ココナッツオイルを選ぶときは、余分な物が追加されたり、精製されていない『エキストラヴァージンココナッツオイル』又は『ヴァージンココナッツオイル』を選びましょう。
エクストラヴァージンココナッツオイルは、26℃以上ではサラサラとした無色透明の液体(写真右)ですが、25℃以下になると白く固まってしまいます(写真左)。 『ココナッツオイル』の特徴は、体脂肪になりにくい中鎖脂肪酸が60%以上を占めていることです。
さらに、ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸は、効率よくエネルギーとして使われ、代謝をアップさせてくれるのでダイエット中にもおすすめです
他にも、母乳に含まれている成分と同じラウリン酸が含まれているため、免疫力を高める効果も期待でき、加熱しても酸化しにくいので、抗酸化作用=アンチエイジング効果にも期待できそうですね。
ただし、いくら体に良い食品とは言っても、やはり摂り過ぎは禁物。1日あたりの摂取量は成人で大さじ3杯程度にしましょう。
また、初めてココナッツオイルを口にした方の中には、吐き気や下痢などの症状があらわれることがあります。まずは、少量から口にするようにし、身体に合わない場合は食べるのを控えることをおすすめします。
ココナッツオイルは、酸化に強いので常温で保存可能ですが、雑菌が入らないように大きな瓶で買った場合は、小分けにして清潔なスプーンを使うようにしましょう。
さて今回は、 『ココナッツ風味のスウィートポテト』をご紹介します。
旬のサツマイモとココナッツオイルは相性抜群!ココナッツオイルの甘い香りのおかげで甘さ控えめでもおいしく頂けます。ぜひお試し下さい
こんにちは、料理家の野上優佳子です 。
寒くなり、いつもに増して食卓に登場する料理に煮込み料理 が増えました
ふんわりと上がる湯気を見ていると、それだけで心まで温かくなります
今日は、この冬場にこそおいしく頂ける『旬の乾物』についてご紹介します。
乾物は、長期に渡って常温での保存が効く、とても便利な食材です。
現代のように物流や生産技術が発達する前、特に寒くなる今頃から冬場かけては食物の収穫量が乏しくなります
乾物は、野菜類などを摂取できる貯蔵法でもあり、天候不良などで野菜高騰!というときにも強い味方になってくれますね。
まさに先人の知恵が今も息づいています。
この乾物、1年中で回っていますが、それなりに旬はあります。
例えば、冬の気象条件を利用して作られる「高野豆腐」は、まさにこれからが旬 と言えるでしょう。
世界遺産としても有名な和歌山の高野山を発祥とする由来からその名が付けられたと言われています。
その一方で、東北や北陸では、古くから「凍み(しみ)豆腐」「凍り(こおり)豆腐」として同じような乾物が郷土食材として存在しています。
その製法に多少の違いはありますが、冬の寒さを利用して豆腐を凍らせ、その後、乾燥させるのは一緒です。薄く切った豆腐をワラで縛って軒先に吊るす様子は、有数の生産地である長野などでは冬の風物詩でもあります。
ちなみに、山形県月山の「六条(六浄)豆腐」は同じように豆腐を乾燥させた物なのですが、ちょっと変わっています。
豆腐に塩を塗ってカチカチになるまで干し、これを水で戻さずに鰹節のように削って使います。日本全国には、本当に豊かな食文化が根付いているのですね。
普段何気なく使う乾物にも旬がある、とちょっと意識するだけで、日本の季節を感じながら毎日の食生活を楽しめるような気がします
さて今回は、高野豆腐を使ったあったか煮物『高野豆腐の肉詰め』をご紹介します。
ヘルシーなのにボリューム満点です。ぜひお試し下さいね。