こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国料理はデザートが少ないと言われていますが、デザートと同じ意味を持つ
「後食(フシク)」があります
フシクにはどのような物があるでしょう?
餅
米や餅米を粉にして、蒸したり焼いたりゆでたりと加熱して作ります。
行事食としても必ず作られる物もあり、韓国のお盆である秋夕(チュソク)には松餅(ソンピョン)を用意します。
伝統菓子
米、小麦粉、でんぷんなどの材料を使った、おこし・揚げ菓子・蜜菓子・干し菓子・冷菓などがあります。
揚げ菓子で有名な薬菓(ヤッカ)は、薬という名前が付いている程、体に良いハチミツ・シナモン・ゴマ油・ショウガなどを小麦粉に練り込み、形を整えて揚げています。
薬菓も行事食として、また先祖への供物としても親しまれています。
飲み物
お米で作った甘酒のシッケ、五味子(オミジャ)を水に浸けて作る五味子茶などの伝統茶があります。
また、花や果物を入れて作る花菜(ファチェ)という飲み物も、代表的です。
韓国では洋菓子人気で、伝統的なデザートを出すお店が減っていますが、おめでたい日や行事には欠かせないのがお餅類です
日本では屋台のホットクが人気ですが、コリアンタウンに行けばお餅の専門店もありますので、機会があったら召し上がってみて下さい。
本日は、『梨のシロップ煮(ベスク)』の作り方をお伝え致します。
和梨は旬を過ぎてしまいましたので、洋梨でも大丈夫です
メリークリスマス
料理家の吉田由子です。
早いもので今年も残すところ数日となりました。
主婦は、今日のクリスマスが終わると年越しの準備に追われますね
ところで、皆さんは大晦日にどんな料理を頂きますか?
民間会社などのアンケートによると、 『刺身』と答える方が多いようです。
理由は、「しばらくおせち料理が続くので生の魚を食べておきたいから」
「年取りという行事があるから」などなど・・・ 「年取り」とは、大晦日に行なわれる行事のことです。
地域によって違いますが、西日本では『塩ブリ』、東日本では『塩鮭』を白飯と共に食卓に並べ、年神様をお迎えします。
タラや鯛などを食卓に並べる地域もあります。
こちらの料理は、大分県の郷土料理『ブリの温飯(あつめし)』です。
新鮮なブリを甘辛いたれに漬け、熱々のご飯にかけて頂く料理です。ブリには、良質のたんぱく質、ビタミンB群、ビタミンD、不飽和脂肪酸のEPAやDHAが豊富に含まれており、血液をサラサラにして血行を良くしてくれます。
手足が冷えて血行が悪くなる冬場にはうれしいですね。
また、血管を丈夫にするパミルトオレイン酸という成分が豊富に含まれていますので、冬場に増加する脳卒中を予防してくれます。西日本の年取り魚であるブリは、出世魚としても有名ですよね。
今年の大みそかの夕食は、来年の飛躍を願って『ブリ』を頂きたいと思います
さて、今回のブログが本年最後の更新となります。
1年間ご一読頂きありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願い致します。
皆さま、良いお年をお迎え下さい
そして本日は、関西の年取り魚にちなみ『ブリ』を使った『ブリトロのマリネ』をご紹介します。
マリネにすれば翌日もおいしく食べられますので、刺身が余ってしまったときにもおすすめのレシピです
こんにちは!
料理家の ひろろ こと 竹内ひろみです。
12月の恒例行事と言えば、クリスマス
今日は イブ
ですね。
本来はイエス・キリストの降誕(誕生)を祝う日で、欧米では休日の国が多いです。
以前、クリスマスシーズンにロンドンに旅行したとき、ほとんどのお店が(一部地下鉄も)クローズしていて、びっくりしたことがありました
日本のクリスマスの捉え方は宗教行事として行なわれる一方、季節のイベントとしての側面もあり、欧米の物とは少々様子が違いますね。
我が家ではよく友人ファミリーを招いてホームパーティを開くのですが、12月は普段の月よりもその回数が多くなるような気がします
そんな、ホームパーティ。
準備やら、料理出しやら、片付けやらに追われてしまうと楽しむ間もなく、バタバタのうちに終わってしまったということも。
せっかくお客様をお呼びしているので、一緒に楽しむ時間もとても大切です
そのためには料理をある程度作り終わったら、使い終わった鍋や調理器具を洗って片付けておきましょう。
洗い物はためてしまうとキッチンに山のように調理器具や食器がたまってしまい、食洗機があっても、洗い物に追われてしまうことに
それにキッチンがスッキリしていると部屋の空気が違いますよね
次に料理を提供する方法ですが、ビュッフェスタイルにするとゲストが好きな物を各自で取ってくれるのでおすすめです。
そのとき、簡単に手でつまめるフィンガーフードがあるといいですね
また、お皿の上の料理が少し残る程度になったら、同じような種類をまとめておくといいですね。
テーブルの上がスッキリとしますし、ゲストも料理を取りやすくなります
食事の後のデザートを出すとき、洗う皿を増やしたくない場合は、料理で使った皿をさっと洗ったら、紙ナプキンを敷いておくと同じ皿には見えないので、便利な方法です。
季節に合わせたナプキンをストックしておいてもいいですね
また、手巻き寿司やオープンサンドイッチ(具を用意して自分で好きにサンドイッチを作る)などお好みの具を選んで自分で作る料理は、具だけ用意すれば良いので、華やかで手間のかからないパーティ料理です
さて、本日のレシピは「洋風お好み寿司」をご紹介します。
クリスマスが終わっても、年末年始の集まりに、ぜひお試し下さい
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
寒い季節になると我が家の食卓にも登場する頻度が、ぐんと高くなるメニューがあります。
そのひとつが『グラタン』です。
クリーミーで、様々な野菜との相性も良く、我が家の子どもたちの大好物なメニューですね。
グラタン(gratin)のルーツはフランス料理と言われています。
『フランス料理ハンドブック』(柴田書店) によれば、gratiner(グラティネ)とは
「料理の仕上げに、表面にパン粉やすりおろしたチーズをふりかけ、オーブンやサラマンドルで表面に焼き色を付ける」
という意味です。
※サラマンドルとは・・・扉や両側の壁がなく上火だけのオーブンのような物で、表面に焼き色を付けるために使用する器具のことです。
皆さんは、日本における本格フランス料理 の父とも言われる、横浜のホテル・ニューグランドの初代総料理長サリー・ワイル氏をご存じでしょうか。
ワイル氏は、ドリアの生みの親であるとも言われている人物です。
そのためかホテル・ニューグランドの開業当時のメニューに、ビーフ・ストロガノフやリゾットなどと共に、オニオングラタンや他のグラタン料理が登場していました。
またワイル氏が来日したのは1927年(昭和2年)ですが、
当時のレシピ本を見てみると、翌1928年発行の『家庭料理法大全』(日比書院)には、すでに家庭で実行できる「日支洋折衷料理」なるものが紹介されていてました。
その中には調理法としてのグラタンや、「クワイのグラタン煮」といったメニューがあったようです。
そのまた翌1929年発行『料理相談』(鈴木商店出版部)にも西洋料理の作り方のひとつに
「マカロニのグラタン」が登場します。
この料理本は、鈴木商店が内外料理相談所を設立した際に、そこに寄せられた18,600あまりの質問を、読者からの要望に応じ問答集作成として刊行した本だそうです。
読者の質問にあったということは、グラタンが西洋料理店で食べる物から、少しずつ家で作って食べる物へ浸透していこうとする気配を見てとることができます。
そして現在では、もはや西洋料理ではなく、家庭料理のひとつとして私たちの食生活に定着をしていますね。
さて今回は、冬至も間近ということで『カボチャのミートグラタン』をご紹介します
ホワイトソースでなく、トマトケチャップを使って手軽に作ったミートソースで頂きます。
ぜひお試し下さいね