こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
「韓定食」と言う言葉を、聞いたことがありますか?
韓国語では、「ハンジョンシク」と言います。
日本の定食は、メイン料理にご飯とみそ汁といったシンプルな組み合わせが多いですが、韓定食はコース料理に相当する物です。
最近では、フランス料理のように一品ずつ出す店も増えてきましたが、韓定食の基本は、お膳の足が折れる程たくさんの品々が一気に並ぶスタイル
ちなみに「お膳の足が折れる」とは、韓国人がお客様を持てなすときの気持ちを的確に表現しているんですよ。
そもそも韓定食は、朝鮮時代の宮廷料理がルーツで、当時の王様は十二楪飯床と言って、二汁十二菜を召し上がっていました。
現在の韓定食は、豪華な宮廷料理に限りません。
貴族が食べていた伝統的な物
田舎の農村料理
お寺の精進料理
伝統食をアレンジした創作
など、とてもバラエティに富んでいます。
また、共通して良く出る料理として挙げられるのは、キムチ・ナムル・チヂミ・焼き物・スープなど。
料理名になじみがあっても、韓国独自の食材を使っている物が多々あります。
韓国に30回程通っている私でさえも、韓定食にはいつも新たな発見があります
韓国に行かれる機会がありましたら、ぜひ韓定食のお店に足を運んでみて下さい。
お店によっては、伝統舞踊や音楽の公演を行なっているところがあり、文化も感じられますよ
こんにちは!料理研究家のひろろこと、竹内ひろみです。
スーパーに行くと、ダイコンやカブが、葉付きのまま売られていることがあります。
葉の部分は、ビタミン・ミネラルの宝庫で、特にビタミンCやカロチンが豊富なので、ぜひ食べてもらいたい部分
葉付きの野菜を購入したら、すぐに使わない場合は、葉に栄養分が吸い取られてしまうので、葉と実の部分を分けて保存しましょう。
葉の部分のおすすめの料理は、ご飯のお供「ふりかけ」です
みじん切りにして油で炒め、しょうゆを回しかけておくだけという、シンプルな方法。
ゴマ油で炒めてすりゴマを合わせたり、ニンニクを加えてオリーブオイルで炒めたりするなど、調味料や加える物を変えるだけで、味のバリエーションが広がり、飽きのこないふりかけを作ることができます。
葉の部分がワサワサして、みじん切りしにくいときは、半分に切って塩を加えた湯でさっとゆがいてから切ると、カサが減って野菜が扱いやすくなります
一度ゆがいておくと、炒め物に合わせたり、汁の具にしたり、いろいろと使えるので、購入したらゆがいておくと便利ですね
こんにちは!
料理研究家の吉田由子です。
寒い日が続くと、春が待ち遠しいですね。
今回のブログは、寒い時期だからこそおいしい!
冬の味覚「カキ」について、ご紹介したいと思います。
カキは、欧米では「R」の付く月、つまり9月〜4月の間しか食べないとされています。
それ以外の月は、カキの産卵期にあたるため、中毒を起こしやすいためです。
カキは「海のミルク」と言われる程、良質のたんぱく質と消化の良いグリコーゲン、鉄分・ビタミンB1・ビタミンB2・亜鉛・タウリンを多く含んでおり、体力を消耗しやすい冬に最適な食材です。
カキには、「生食用」と「加熱用」があります。
減菌処理された海水に一定時間漬けたあとに出荷される物が「生食用」、普通に海水で洗ったあとに出荷される物が「加熱用」です。
火を通す物は、お安く手に入る「加熱用」を購入しても問題ありません。
今回は、「カキのペペロンチーノ」のレシピをご紹介します。
カキのおいしいこの時期ならではの、シンプルなパスタです!
ぜひお試し下さいね
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
2月の行事と言えば、節分とバレンタインデー
皆さんが、愛いっぱいの素敵な1日を送っていらっしゃいますように!
実は2月には、今は消えてしまった国家行事「祈年祭」がありました。
「祈年祭(としごいのまつり)」とも言い、春を代表するお祭り。
元々は、1年が豊作の良い年になりますように、というお祈りをしたそうです。
収穫を祝う秋の新嘗祭と、いわばセットのような行事でした。
この祈年祭、室町時代には一度廃絶し、その後明治時代に復活したそうですが、今では全国各地のそれぞれの神社で祭祀として行なわれる程度になりました。
ちなみに祈年祭の「年」には、古くは「稲の実り」という意味があったそうです。
先週のブログでご紹介した「事八日」(2月8日)は、農事の始まりを示す日でもあります。
私たちが日々おいしく頂いているお米は、こんな寒い時期から準備が始まり、そして秋に豊かな実りを迎えるのだなあと思うと、改めて感謝!
さて今回は、稲にちなんで、お米がおいしいレシピをご紹介します。
我が家の定番のひとつ、「黒糖いなり」。
黒糖ならではの、優しい深みのある甘みがたまりません。
ぜひお試し下さいね