こんにちは、料理家の野上優佳子です。
よく知っているつもりのことが実は知らないって、よくあります。
「菠薐草」もそのひとつ。
先日、漢字検定1級の母から聞かれ、読めなかった漢字です。
正解はホウレンソウ。
確かに、漢字でみかけることは皆無に近い言葉です。
ちなみに、同じ「菠」を使う言葉には「菠萝蜜」があり、これはパイナップルのことだそう。
昔から鉄分豊富、栄養があると名高いホウレンソウですが、原産国はペルシャ(イラン)。
「菠薐」は中国語でペルシャを意味するそうで、なるほど納得
西洋と東洋、2つの道を築きながら世界に伝えられ、日本に入ってきたのは江戸初期と言われています。
私たちがよく見かけるホウレンソウは、3種類。
ゆがいて食べる、ギザギザと丸い葉が混ざっている物が最もポピュラーで、今が旬です。
茎も葉も薄く小ぶりな物は、「サラダホウレンソウ」などと言う名前で販売されています。
これから冬場に登場するのは、茎がなくて葉が大きくて深い緑で肉厚な「縮みホウレンソウ」。
その名の通り、葉が縮みあがっていて、とても甘くておいしい!私が大好きな野菜のひとつです
さて今回は、旬の最もポピュラーなホウレンソウを使って、とてもさわやかなソースを作ります。
原産国地域のトルコやギリシャでは「ハイダーリ」と呼ばれるとても一般的なもので、水切りしたヨーグルトをベースにしたディップをアレンジしました。
パンに付けてもよし、ゆで野菜やお肉のソースにしてもよし、日本人の口にもよく合うので、ぜひお試し下さいね
こんにちは!料理研究家のひろろこと、竹内ひろみです。
食後のドリンクでオーダーを聞かれたとき、コーヒー派か紅茶派に分かれることって多いですよね。
私は基本的にどちらも好きですが、朝ご飯を食べたあとはコーヒーが飲みたくなります
コーヒーのおいしい淹れ方には、いくつかのポイントがあります。
まず、コーヒーフィルターのギザギザの部分をしっかりと折ること。
フィルターが浮くことなく、ドリッパーにしっかりとはめこむことができます。
次に、人数分のコーヒー粉を入れたら、熱々のお湯を注ぎます。
粉全体がしめる程度にお湯を注いでから数秒蒸らすと、おいしさがアップします
なんとも良い香りがキッチンに立ちこめ、今日も一日頑張ろうって気持ちが湧いてきます
残ったコーヒーかすは、フィルターごとごみ箱に捨てれば、あと片付けも簡単!
そのまま乾燥させて、消臭剤として2次活用しても良いですね
このコーヒーフィルターですが、コーヒーを入れるだけにとどまらず、いろいろと応用がききます。
そのひとつが、いろいろな物の水切り
セットしたフィルター&ドリッパーにヨーグルトを入れて水気を切ると、できあがりがフロマージュブランのような感じになり、ひと味違ったおいしさが味わえます
また、揚げ物などで残った油の、油こしにも使えます
ドリッパーは油っぽくなってしまうので使用せず、コーヒーフィルターのみを縦長のコップや円筒の容器にのせ、油を注ぎます。
揚げ物で使用した油は酸化が早いので、油ポットに入れっぱなしにしてしまうのは良くありません
油の量がそれほど多くない場合は、コップや容器などに入れて早めに使い切りましょう
こんにちは!
料理研究家の吉田由子です。
私は、毎日のように家族の食事や仕事で料理を作っていますが、欠かせないキッチングッズがあります。
それが「シリコン製のスパチュラ(ヘラ)」
思い返せば、シリコン製のスパチュラとの出会いは、10年前になります
ゴムベラのような外観に、「本当に中華鍋で炒め物をしても大丈夫?ゴムのように溶けないの?」と半信半疑で料理をしたことを覚えています(笑)
そのとき作ったメニューは「麻婆豆腐」だったのですが、シリコンの部分が中華鍋の側面にぴったりとフィットし、鍋肌に何も残らないくらいキレイにすくうことができ、感動
以来、ほとんど毎日欠かすことなく使っています。
シリコンスパチュラは、耐熱温度が200〜300℃!
炒め物のときにも、木ベラの代わりに使えます。
木ベラだと、お鍋に残った食材やソースをすくうのが大変ですが、シリコン製のヘラなら簡単!
フッ素樹脂加工の鍋やフライパンを、傷付けないのもうれしいですね
写真にある赤いシリコンスパチュラは、まさにその初めての出会いから使っている10年選手!
主に、炒め物などに使っています。
白いシリコンスパチュラは、主にお菓子作りに使っています。
生クリームをすくったり、生地を混ぜ合わせたり、ソースを煮詰めたり。
シリコンスパチュラは、臭いが付きやすいので、用途によって使い分けることをおすすめします。
今回は旬のリンゴを使った「リンゴのキャラメルクレープ」をご紹介します。
甘いキャラメルクリームソースは、パンに付けたり、アイスクリームに混ぜてもおいしいですよ
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国料理でよく使われる漢方食材のひとつに、ナツメが挙げられます。
ナツメは8月から10月が旬ですが、乾燥した物を目にすることが多いと思います。
生はリンゴのような爽やかな甘さがありますが、干しナツメになるとグッと甘みが強くなります。
干しナツメの実は別名、大棗(たいそう)、種子は酸棗仁(さんそうにん)という生薬で、長きに渡って摂取しても副作用のない上薬にあたります。
1日3個のナツメを食べたら、歳を取らないと言われています
ナツメには、胃腸の働きを強くして元気を付け、血を補い、精神を安定させる働きがあります。
腸環境を整えることと造血は、女性にとって特に重要
ナツメはアンチエイジングに、欠かせない果実なのです。
一番手軽な食べ方は、ドライフルーツのようにそのままで。
手間をかけるならば、種を取り除いた干しナツメと水をコトコトと3時間程煮詰めてペースト状にします。
スプーン1杯のペーストをお湯で溶かせば、ナツメ茶のできあがり!お好みでハチミツを加えて下さい。
寒い季節には、身体の中から温まります
また他にもナツメは、参鶏湯(サムゲタン)のような煮込み料理やお菓子食材にも使え、長期で保存ができるので、使い勝手が良いのが魅力です。
そこで今日は、干しナツメを使った蒸しパン(チムパン)をご紹介します