2013年5月の記事
こんにちは、
料理家の野上優佳子です。
運動会と言うと、俳句では秋の季語
初秋の9月や体育の日がある10月に行なわれるイメージがありますが、我が家の付近ではなぜか5月開催が定番です。
東京のみならず、全国各地でも同じような現象があるようで、
最近では運動会は春の季語 と間違うこと人も少なくないそう。
日本で行なわれた最初の運動会は、
1874年(明治7年)3月に築地の海軍兵学寮で開かれた競陣球技会 だと言われ、当時教官を務めていたイギリス人教師が持ち込んだとされています。
その後、大学などに「体育大会」「力芸会」などの形で広まり、小中学校の体育教育の集団訓練として推奨されて全国的に広く行なわれるようになったそうです。
さて、運動会には、家族で お弁当を囲む 楽しい時間があります
作るほうはいつもの何倍もの量を用意するので、結構タイヘンだったりしますよね
とあるアンケートによれば、運動会のメニューで人気なのは やはり唐揚げ
次に卵焼き や おにぎり と続きます。
運動会は午後も競技が続き、
特に花形のクラス対抗リレーなんかも待っていますから、あまり油っぽい物や胃もたれする物も避けたいところ。
というわけで我が家では唐揚げの代わりに、チキンナゲットなどをお弁当に詰めました。
やわらかい口当たりと食べやすさで、娘たちにはとても人気のおかずでした。
今回は、 「チキンナゲット」 をご紹介します。
たくさん作って冷凍保存もできるので、ぜひお試し下さいね
こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国の代表的な調味料と言えば、コチュジャンがあります。
コチュジャンは鍋、和え物、炒め物、煮物など用途が広く、とても便利ですよね
また、日本と同様にしょうゆ(カンジャン)、みそ(テンジャン)もあります。
市販の物が出回るようになってから、調味料を手作りする家庭は激減していますが、
地方では軒先に吊された「みそ玉(メジュ)」を見かけることがあります。
メジュはしょうゆ(カンジャン)、みそ(テンジャン) 、コチュジャンと3つのジャン作りに欠かせない材料なんですよ
メジュ作りの季節は立冬
茹でてつぶした大豆を塊にし、藁で結わいて天日干しにします。
雨は大敵なので、天気の悪い日は部屋の中で干します。
藁で結わく理由は、藁に含まれる枯草菌により、メジュの発酵を促進させるためです
数ヵ月干したメジュは、カチコチに固くなりカビが生えます。
このメジュを塩水と一緒に大きなカメに1ヵ月程入れて置いておくと、黒い上澄みがしょうゆ になり、残ったメジュの塊がみその素になるんですね。
コチュジャンの場合は、粉にしたメジュに粉唐辛子、餅米のお粥、塩水、水飴などを混ぜ合わせ、2ヵ月ほど発酵させてできあがりとなります。
時間をかけてできあがった調味料は、深い味わい
特にみそは、日本と韓国で製法の違いにより、料理での使い方が異なります。
例えば、みそ汁を作る場合、日本は最後に加えますが、韓国の物は水と一緒に加えてグツグツと煮立たせます。
テンジャンは煮込む程に、コクが生まれるのです
機会があったら、テンジャンでみそ汁を作ってみて下さいね。
さて、今日ご紹介するのは「手作りコチュジャン」です
本来の作り方は時間がかかりますので、麹みそを使った手軽な方法です
冷蔵庫で1年間は保存が可能ですので、
市販とは違ったコチュジャンを味わってみて下さい
こんにちは!
料理研究家のひろろ こと 竹内ひろみです。
ポタージュに中華のあんかけなどなど、
お料理にとろみを付ける ことって
けっこう多いですよね
とろみを付けることができる食材と言えば、片栗粉がまっさきに思い浮かびますが、
葛粉や薄力粉など和洋中それぞれに合った「とろみ付け食材」があります
使うときのポイントは
・そのまま入れてしまうとダマになってしまうので
必ず水分で溶いてから加えます。
薄力粉の場合はバターなどの油分で溶いておきます。
→水溶き片栗粉や葛粉を事前に作っておいた場合、
しばらくすると水とデンプン質に分かれてしまうので、使用時によくかき混ぜてから使います
・全体に均一にとろみを付けるため、とろみが付くまでかき混ぜて火を通します!
葛粉や片栗粉、薄力粉は糖質に分類される食材ですが、
ジャガイモのような芋類もとろみ付けができるので、なんだかスープが水っぽいというときは ジャガイモをすりおろして加えてみましょう
適度なとろみが付いておいしいです
里芋もとろみは付くのですが、
少し重たい感じに仕上がってしまうので、おすすめはジャガイモです
もちろん、最初から他の材料と一緒に炒めて煮込み調理をしても
また、ポタージュのような洋風なスープは薄力粉のイメージが強いのですが、実はお米でもとろみを付けることができるのです
材料がないと作ろうと思っていたお料理が作れない・・・ ということがたまにあるのですが、
薄力粉の代わりにお米、ジャガイモというように、とろみに関しては大丈夫
というのも、デンプン質が多い食材であれば、とろみを付けることができるので、レシピに書いてある食材がなくても、代用品でおいしいお料理を作ることができますよ
今回はそんなとろみを使った「お米ときのこのポタージュ」をご紹介します。
こんにちは!
料理家の吉田由子です。
ゴールデンウィーク明けは、環境の変化などのストレスから5月病に陥りやすい時期です
気分転換をしてストレスを溜めないように心がけるのが良いとされていますが、
5月が旬の食材を食べることも5月病を予防するのに効果がある と言われています。
中でも特におすすめな5月病撃退食材が『ニラ』です。
「ニラ」は、1株から10回程度収穫でき、摘んでも摘んでも伸びてくる強い生命力から、にんにくに匹敵する精力野菜とされてきました。
「ニラ」は、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、Eを豊富に含んでいます。
また、「ニラ」には独特の臭いがあり、この臭いの正体は硫化アリルという成分です。
硫化アリルは、疲労回復効果のあるビタミンB1の吸収を良くし、体内に長くとどめてくれます。
心も身体も疲れがちなこの時期にありがたい食材ですね
さて、余談ですが、
毎年この時期になると実家の家庭菜園で採れた「ニラ」をたくさん頂きます。
皆さんの中にも、ご家庭で「ニラ」を栽培されたり、自家栽培の物を頂いたりする機会があるかと思います。
このようなときは、お料理の前に臭いを確認したり、葉の太さを調べてみたりして下さい。
なぜかと言うと・・・
「ニラ」は「すいせん」にとてもよく似ており、毎年数名の食中毒が発生しているからです。「すいせん」は有毒で、嘔吐、下痢などの中毒を起こします
見分け方ですが、「ニラ」に含まれている硫化アリルは、独特の臭いがありますが、「すいせん」は無臭です。
また、「すいせん」は、葉の幅が広く、厚みがあります。
まれに、「ニラ」と「すいせん」を同じ庭で育てていて、混ざって生えてしまう場合もありますので、くれぐれも間違えて食べてしまわないように注意しましょう。
さて、本日ご紹介するのは「春雨とニラのエスニックスープ」です。
ナンプラーの風味がアクセントのボリュームたっぷりのスープです