2013年6月の記事
こんにちは。
料理家の野上優佳子です。
我が家の小さな庭の中で、ちっとも世話をしなくても、毎年必ず元気に葉を広げるハーブのひとつが「ミント」
いつの間にか飛んだ種が春になると芽を出し、5月を過ぎた頃からたくさん葉を付けはじめ、夏の間私たちを楽しませてくれます
ミントと一口に言っても、種類は実に様々。
大別すると、スペアミント系とペパーミント系、クールミント系の3つ。
やわらかい葉と明るい緑色、そしてとても爽やかな香りが特徴です。
日本では古くから「はっか」という呼び名で親しまれ、飴やお菓子の香料として使われてきました。
特にペパーミントの香りの主成分、「メントール」は多くの人に好まれ、また鎮痛効果などもあるため軟膏や貼り薬などにも使われており、とてもおなじみですね。
ミント(Mint)の名は、ギリシャ神話に登場する美しい妖精(ニンフ)「メンテー」に由来します 。
地下の世界の最下層を流れるコキュートス川に住むこのニンフに冥王ハーデースが心を奪われ、それを知って嫉妬に怒り狂った妻のペルセポネーが呪いをかけて雑草にしてしまった、という話がもとになっています。
お菓子の香り付けや、ちょっとした彩りとして使われることが多いミントですが、今回はこれをお食事のソースにアレンジします。
ちょっと意外に思われるかもしれませんが、ラムや牛肉などのグリル料理ととても相性が良いのです。
爽やかな香りが肉の旨味を引き立ててくれ、目からウロコのおいしさです
「牛肉のグリル・ミントソース添え」、ぜひお試し下さいね。
こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
今年のゴールデンウィークは、韓国に滞在していました。
滞在中のお楽しみと言えば、やっぱりお買い物。
日本への持ち帰りが大変でしたが、「白磁の器」を安く購入できたので大満足でした
白磁とは白い粘土で成形し、無色の釉薬をかけて高温で焼いた器のことです。
韓国では青磁と並び、白磁が食生活に彩りを添えています。高麗時代、青磁の製造技術が中国から伝わり青磁文化が発展。
その一方で、近年に白磁窯跡が発見され、高麗時代も焼かれていたことが分かりました
白磁の製造技術も高麗時代に中国から伝わったと思われますが、実際にめざましい発達を遂げたのは、朝鮮時代に入ってから。
朝鮮時代は儒教が主流になったことに伴い、純粋、高貴、清潔をイメージする白が宗教的にも重要視されました。
また、食生活が豊かになったことも、影響しています。朝鮮時代前期の白磁は純白で文様のない物が多く、素朴ながらも威厳のある美しさ
庶民に使用を禁止し、王朝が生産管理を行なっていた程でした。
17世紀以後は白磁の釉色に青味が入り、白磁も色味が徐々に変化しましたが、前期から後期を通して共通していたのは、厚みがあること。
その理由は、食べ物を冷めにくくするための工夫だと言われています。
美しさと実用性を兼ね備えているんですね
韓国料理、特に宮中料理は五色の食材を使い、彩りも大切にしています。
料理をよりおいしく魅せるには、白磁が一番ふさわしいのではないかと思います。
さて、本日ご紹介する料理は「タマネギチヂミ」 。
たまねぎの中心に肉のタネを詰めて焼き上げています。
今回の記事は白磁がテーマですので、白つながりでたまねぎ料理にしてみました
こんにちは!
料理研究家のひろろ こと 竹内ひろみです
「梅雨」の語源はいろいろあるのですが、そのひとつが、梅の実が熟する頃に降る雨だからという説
しとしと降る雨に映えるグリーンに熟した梅や満開のあじさい
雨が続くとちょっとがっかりですが、6月の風物詩ですね。
とは言っても、気になるのがジメジメっとした日々が続くために起こる、カビや食中毒、なんとなくダルイ・・などのあまり嬉しくない現象が起こることも
そんなときには身近にある食材を活用しましょう
例えば、この時期に旬をむかえる「梅」
酸味が強く青梅の種には毒性の強い酸が含まれているので、梅干などに加工して頂きますが、その梅干にはカラダに嬉しいパワーが詰まっています
梅干のすっぱさの素であるクエン酸は疲労回復に一役かい、胃腸の分泌を促して食欲を増進させる効果があるんです
殺菌作用、防腐作用もあるので、食中毒が気になるこの季節のお弁当には欠かせない食材ですね
同じようにこの時期が旬のしその香りには、殺菌効果や食欲を増進させる成分が含まれていたり、しょうがの辛味成分には抗酸化作用、からだを内側から温め、お腹の冷えを予防する作用があったりするので、悪寒のする風邪には効果を発揮します
梅雨時って雨が降ると急に気温が下がるなどして体調管理も難しい季節、この季節ならではの自然な香りや酸味のある食材を調理に取り入れて、元気に乗り切りたいですね
食欲のないとき、冷たいそばに大根おろしや梅、青じそをかけて頂いたり、冷たい雨で寒さを感じるときは紅茶に生姜を入れてみたりなど、少しの工夫でずいぶん楽になりますよ
梅干や生姜など、ストックできる物は冷蔵庫に置いておいてもいいですね
さて、本日のレシピは 「ゆばのフレッシュサラダ 梅タレ添え」をご紹介します。
さっぱりとした梅風味サラダです。
こんにちは!
料理家の吉田由子です。
以前(2012年1月)のブログに、
「人はいつか年老いてしまう」という現実を知った我が家の子供たち(全員娘)が「ママ、いつまでも若くいてね。ずーっと一緒にいてね。」と真剣な顔で懇願するので、それ以来アンチエイジング=老化防止に効果のある食材を探し、レシピを試作している・・・と書きましたが。。。
あれから1年と少し・・・
あんなにかわいいことを言っていた子供たちですが、最近はなんとも手厳しい・・・
油断するとお腹のお肉をぐいっとつままれ、「何!?このお肉!ちょっと最近太ってきたんとちゃう!?」とか、すっぴんで外に出かけようとすると「そんな顔で行くの!?」などなど・・・
おかげさまで、毎日化粧を欠かさず、せっせとアンチエイジングに効果のある食材を食べております
アンチエイジングに効果のある食材のうち、
特におすすめの食材がこちらの『アボカド』です。『アボカド』は、ビタミンB2、C、E、カリウム、食物繊維を豊富に含んでいます。
ビタミンEは抗酸化作用があり、体内の細胞の酸化を防ぎ、シミやシワを防いでくれます。
また、『アボカド』の果肉の約20%は脂肪ですが、その80%は、血液をサラサラにしてくれるリノール酸やリノレン酸です。
脂肪分が多いので、カロリーは高めですが、身体にはとても良い食材です。アボカドの選び方は重要です。
色は黒っぽく、軽く指で押したときにやや弾力がある物が食べ頃です
すぐに使わないときは、やや青みがかったかたい物を選び、数日室温で置いて、熟したタイミングで使うようにすると良いでしょう。
また、食べきれないときは果肉をスプーンなどでつぶし、レモン汁をふりかけてファスナー付きの保存袋に入れて冷凍してしまいましょう。
ディップやスープなどに使うとおいしく食べることができますよ
さて、今回はアンチエイジングに効果のあるたんぱく質+ビタミンA・C・Eがすべて摂れる和え物「アボカドとツナのわさび醤油和え」をご紹介しています。
とても簡単でご飯にもよく合う我が家の定番メニューです。
ぜひお試しを