2013年10月の記事
こんにちは!
料理家の ひろろ こと 竹内ひろみです。
「砂糖」はお菓子作りや料理には欠かせない調味料のひとつですが、少し摂りすぎてるかな〜と 思うときがありませんか?
砂糖を否定するつもりはないのですが、やはり摂りすぎは身体にとって負担となります
お菓子以外にもドレッシングや飲み物、お惣菜など、甘味料(砂糖類)はかなり含まれているので、気が付かないうちに糖分の過剰摂取に陥ってることがあるんですよね
砂糖の甘さの特徴として、最初は甘いと思っても、舌が甘さに慣れてしまうと、甘みをそれほど感じなくってしまいます。
そして中毒性があるので、どんどん甘い物が欲しくなってしまう ・・・ということもあるのです。
自分の体験を振り返ると、以前アメリカ旅行をしたときのことが思い出されます
そこでは、あまりのスイーツの甘さに愕然
「うわ!!甘――い。こんなの全部食べられない」と思ったのですが、帰国するときには普通にそれを食べている自分がいて、ちょっと驚きでした
しかし、普段の食生活では、糖分の過剰摂取にならないようにコントロールしたいですね。
自分で料理をするときに、少し意識して砂糖の量を加減してみたり、砂糖の使用を控えてみてはいかがでしょうか?
そんなとき、砂糖の代用品として使えるのが、干しぶどうなどのドライフルーツや甘酒、米飴、など自然な甘みのある素材です
和食を作るときも砂糖を使う代わりに本みりんを使ってみて下さい。
砂糖なしでもおいしい和食(煮物)が作れますよ
また、穀類(お米など)にも甘みが含まれるので、バランスよくご飯を食べているとそれほど砂糖の入ったお菓子が欲しい!!とはならないはずです。
甘い物がすごく欲しくなってしまうときは、普段の食事を見直してみるのも良いですね
今日お伝えするレシピは「ドライフィグとナッツのクッキー」です。
ドライフルーツ(干しイチジク)の甘みがとても美味なヘルシークッキーです
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
今年は夏休みにベトナムのホーチミンに行ってきました
オートバイと活気と熱気に満ちた町はとても魅力的で、料理もとてもおいしくて、素晴らしい休暇になりました
地元出身の友人が案内してくれたこともあり、わずか1週間程度でしたが、朝夕の市場やチャイナタウン、学生街、ジャングル の田舎町など、様々な面を垣間見
、楽しむことができました。
ベトナムは、隣接する中国の文化に加え、19世紀のフランス植民地時代の影響も重なり、豊かな食文化を形成しています。
料理は全体的に脂っこくなく、さっぱりした味わい。
ベトナム料理と言えば、フォーや生春巻きを思い浮かべますが、米粉が多用されているのが特徴ですね。
また、タンパク質を摂取するために、様々な魚介類や肉類を使っていますが、文化的・宗教的な食のタブーが少ないことも分かります。
もちろん、それぞれの宗教の戒律などによって違いますが、ヤギやスッポン、ネズミの肉なども身近な食材になっていて、市場などでも買ったり食べたりすることができます。
そして、バインミーと呼ばれるバゲットサンドやプリンなど、フランスの食文化がローカルフードとして根付いています。
その中でも印象的だったのは、葉野菜の多用でした。
料理に混ぜ込むのではなく、付け合わせのように別皿にどーんと出されます。
サニーレタスのような物の他に、フンクエ(バジルのような物)やザウザム(パクチーのような物)、そしてドクダミなど、日本ではあまりなじみのない生ハーブがごく一般的に食べられていました。
揚げた魚の身やバインセオ(ベトナム風お好み焼き)などを、これらの葉野菜とライスペーパーで巻いて食べるのですが、なかなかの美味
改めて、自分の身近な食材の組み合わせや食べ方を見直せば、新たなおいしさに出会えそうだと、いろいろなヒント をもらった気がします。
今年は、日本とベトナムの国交樹立40周年。
様々な交流イベントが期待でき、ベトナムの魅力を日本にいても感じられる機会が増えそうですね!
さて、本日は日本人にも大人気のベトナム料理「バインセオ」のレシピをご紹介します。
ベトナムハーブの代わりに、大葉や三つ葉など日本のハーブを一緒に巻いて頂きます。
とてもおいしいので、ぜひお試し下さい!
こんにちは!
韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国旅行と言えば、首都のソウルが中心かと思いますが、もし時間が取れるようでしたら、ぜひ地方にも目を向けて頂きたいと思います
そこで今日は、北朝鮮と隣接している江原道(カンウォンド)のお話をしたいと思います。
この地域は山岳や高原地帯が多く、畑作が盛んで、どんぐりや山菜などが豊富に採れ、とうもろこし、そば、ジャガイモの産地として有名です。
また、海沿いの地域では、タラ、イカ、ワカメなどの海産物が水揚げされます
このような山の物と海の幸の両方が味わえる、江原道(カンウォンド)の郷土料理とは何でしょうか?
スンドゥブ
スンドゥブと言うとチゲが真っ先に思い浮かびますが、もともとは海水を使って固めたおぼろ豆腐 のことです。
しょうゆで頂きます。
カムジャオンシミ
ジャガイモをすりおろしてから団子状にし、スープに仕上げた物。
精進料理としてもおすすめです。
オジンオスンデ
スンデは豚の腸を使った物が一般的ですが、オジンオスンデはイカの胴に、みじん切りにしたイカの足と野菜、豆腐、挽肉などで作ったタネを詰めて、蒸した物。
食べるときは、酢醤油を付けて召し上がって下さい。
マッククス
冷たいそば料理のひとつ。
マッククスは、そばに、ゆでた牛肉や、キュウリ、ダイコン、ニンジンなどの野菜がのり、ヤンニョム(調味料)が添えてあります。
スープ入りと、スープなしの2種類があります。
黄太(ファンテ)クイ
ファンテとはスケトウダラを冬に自然乾燥させた物。
夜には凍結、昼間に解凍を繰り返すことで、旨みが増し、黄みが強くなります。
ファンテはスープ、焼き物、煮物など利用範囲が広く、その中のクイはファンテを開き、ピリ辛のヤンニョムを塗って網で焼き上げた物です。
韓国で人気の食べ物ですね。
韓国人でもやや馴染みの少ない江原道(カンウォンド)ですが、素朴な料理はどれも感動を覚えますよ
それでは、本日のレシピは本文でもご紹介した、「イカの肉詰め(オジンオスンデ)」です。
日本人の口に、とっても合うと思います
こんにちは!
料理家の ひろろ こと 竹内ひろみです。
皆さんは、料理のおいしさをどこで出しますか?
調味料、素材、調理テクニック、調理方法・・・
人により様々だと思います。
先週は「基本の調味料」でおいしさを引き出す話をさせて頂きましたが、
本日は おいしさ
のベースとなる素材
に注目してみたいと思います。
野菜類、肉類、穀類、魚類など、私達の料理を構成してくれる食材は数限りなくありますよね。
そんな中でもタマネギ、ネギ、きのこ類は旨みある食材なので、加えるとぐーんとおいしくなります。
また、ベーコンやソーセージなど加工肉類、干し貝柱や桜エビなど乾物海藻類も料理のおいしさアップに一役買います。
そんな旨みのある食材をベースにするとあまり余分な調味料を使わなくても味わい深い一品ができあがるので、ベースに加えることをおすすめ致します
スープを作るときも、ブイヨンなどスープの素が無くてもおいしく仕上がるんですよ
そのおいしさを引き出す料理のコツはまず、じっくりと火を通すことです
例えばスープを例に見てみましょう
まず、油(オリーブ油、ゴマ油など)に、タマネギを入れて、弱火にかけます。
このとき、油は冷たいままでOKです。
じわじわっと油がまわってきたら、ここで旨みを引き出すために塩をひとつまみ加えて下さい。
さらに全体が透き通るまでじっくりと炒めます。
全体の様子が変わってきたら、タマネギのツンとした香りが良い香りに変わることを確認しましょう。
ここが旨みのポイントです
タマネギの旨み、甘みがしっかりと引き出されていると、スープの味がワンラックアップしますよ
次に、きのこ類やベーコンを加えてさらに炒め、その他の素材を加えます。
最後に加えるスープなどの水分は初めから全部加えてしまわず、ひたひたになる位に加えます
こうすると素材の味がさらに引き出されておいしくなるんです
具に8分ほど火が通ったら 残りの水分を加えてじっくりと煮てできあがりです
それでは本日のレシピです。
旨みのある食材、きのことソーセージを使ったシンプルな「きのこのパングラタン」をご紹介します。