2013年2月の記事
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
皆さんは、「事八日」と言う言葉を聞いたことがありますか?
事とは、祭事や斎時といった行事や儀式のことを指しています
八日は、12月8日と2月8日のことで、この両日や両日に行なわれる行事を総称して「事八日」と呼んでいます。
よく「事始め」という言葉を耳にしますが、それはまさにこの日のこと。
2月が事始めで12月が事納め、の地域もあれば、真逆のところもあり、その行事も実に様々ですが、2月の有名な行事として「針供養」があります。
関東では、2月8日に浅草寺で行なわれるものが有名。
裁縫の上達やけがのなきことを願い、裁縫を休んで針を使わず、古い針や折れた針を、豆腐やこんにゃく、餅などに刺して社寺に納めて供養をします。
この他に、豆腐のみそ汁とあずき飯を食べたり、こんにゃくとふろふきダイコンを食べたりする地域があり、また針供養だけでなく、事八日に豆腐やこんにゃくを食べる風習が各地で見られます。
それにしても、なぜ豆腐やこんにゃくに刺すのでしょうか?
一説には、これまで硬い生地などを何枚も刺して働いた針を、やわらかい物に刺して楽をさせて労をねぎらうため、と言われます。
日頃から慣れ親しんでいる道具への愛着や感謝の気持ちの民俗信仰が行事になったと思うと、なんだか心が温まりますね
さて今回はこんにゃくの話題が出たので、しらたきを使った簡単レシピをご紹介。
たらことしし唐、そしてショウガを使った、さっぱり副菜。
日持ちがして色合いもきれい!
ちょっとしたおつまみや、お弁当のおかずにもおススメです
ぜひお試し下さいね
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
韓国には、塩辛だけを扱っているお店があります。
専門店だけに種類が豊富
日本人におなじみの物と言えば、イカ、タコ、チャンジャと呼ばれるタラの胃袋、イワシなどでしょう。
中でも料理に使い勝手が一番良いのは、アミの塩辛です
味にクセがなく、小エビに似た姿形が特徴ですね。
韓国の代表的な漬け物であるキムチに、アミの塩辛が使われます。
この塩辛がキムチの発酵を促し、旨み成分となります。
私の韓国料理教室で、アミの塩辛はキムチ以外にも使えますか?と、度々質問を受けます。
そこで、今日はアミの塩辛の使い方をお伝えしたいと思います
鍋、スープ
スンドゥブチゲ、味噌チゲなどに少量入れてみて下さい。
だしの役割をしつつ、塩味が加わります。
たれ
アミの塩辛・水・ゴマ油・ニンニクのすりおろし・すりゴマ・ネギのみじん切りを混ぜ合わせます。
ゆでたお肉との相性はバツグンです
炒め物
野菜などの炒め物の味付けに、アミの塩辛を使ってみて下さい。
ぐっと味わい深くなります。
私の知人は、ダイコンおろしにアミの塩辛をのせて頂くとか。
お酒のおつまみにも良いですね
また、使い方とともによく聞かれるのが保存方法。
賞味期限内に使い切れない場合は、冷凍保存して下さい。
塩分が多いので完全に固まることはなく、しっとりした状態になるので、冷凍のままでも料理に使いやすいです。
本日ご紹介するレシピは、「韓国の茶碗蒸し(アルチム)」です。
茶碗蒸しの味付けに、アミの塩辛を使用しています
こんにちは!料理研究家のひろろこと、竹内ひろみです。
豆は植物性たんぱく質が豊富で、食物繊維や微量栄養素も含まれているので、毎日でも食べたい食材ですね
でも、下調理に少々時間がかかるので、食卓から遠のいてしまうことも
そこで、本日のブログでは、豆の調理ポイントについてお伝え致します
最初の下準備は、豆の浸水。
水の量は豆の約3倍で、浸水時間の目安は一晩位です。
「小豆」は例外で、浸水せずに調理します。
「小豆」の内部は、他の豆と比べてでんぷん質が多く、水分を吸いやすくなっています。
表面の皮さえやわらかくなれば、それほど時間をかけなくても、やわらかくなります。
本日ご紹介する「レンズ豆」も、皮をむいた状態のオレンジ色の物であれば、浸水なしで使えます。
次に下煮。
沸騰したら火からおろしてざるに上げ、ゆでこぼしをすると、アク抜きになります。
または、浮いてきたアクを玉じゃくしで取り除きます。
最後に味付け。
調味料を入れてしまうと、豆がしまって、やわらかくならなくなってしまいます。
豆がやわらかくなってから、調味料を加えるようにしましょう。
砂糖の量ですが、黒豆や金時豆などしっかりと甘みを付けたい場合は、豆の50〜60%位が基本の量です。
黒豆を煮る場合、一度に大量の砂糖を加えてしまうと、水との結び付きの強い砂糖が、豆の中の水分を出してしまい、皮にしわがよる原因となってしまいます。
砂糖は、何回かに分けて加えましょう。
なかなか下調理が面倒な場合は、下煮までして小分けにして冷凍したり、大豆の水煮やミックスビーンズなどを取り入れたりしても良いですね
こんにちは。
料理研究家の吉田由子です。
2月3日は、節分の日ですね。
巻き寿司を丸かじりされる方、2013年の恵方は「南南東」ですよ〜。
さて、節分と言えば「豆まき」ですよね。
私が子供の頃は、近所のあちらこちらで「鬼は〜外!」「福は〜内!」という子供の元気な声が聞こえた物ですが、最近は住宅事情なのか掃除が大変だからなのか・・・自宅の近所ではあまり聞かれなくなりました。
最近では、部屋の中で殻付きのピーナッツや、小包装された小さなチョコレートをまくというご自宅もあるようで、もはや節分は「とにかく何かをまくことを楽しむ日」になっているのかなぁと、時代の変化に驚くばかりです
かくいう我が家も、住宅事情により家の外で豆をまくのはなので、豆まきは幼稚園などで楽しんでもらって、自宅では「福豆を年の数だけおいしく頂く」ことにしています
諸説ありますが、節分に煎った豆を食べる理由は、火で煎り、邪気を払った福豆を年の数だけ身体に入れることで、「次の年も健康で幸せに過ごせますように」と願いを込めたためという説が一般的なようです。
子供の頃は年の数なんてほんの数粒で、「もっと食べたい!」なんて言っていた物ですが、最近はやや胸焼けするくらいの量になりつつあり、複雑な心境は否めません
そんな複雑な女心を抱きつつ、スーパーで節分用の煎り大豆を探していたところ、「煎り黒豆」なる物を発見
早速購入してみました
黒豆には、「黒豆アントシアニン」というポリフェノールが豊富に含まれています。
ポリフェノールは、活性酸素を抑制する抗酸化作用があり、血液をサラサラにして老化を防ぐ効果が期待できます。
つまり、アンチエイジング効果が期待できるということ
これぞまさに「福豆」ですよね
今年の節分は、この「煎り黒豆」を年の数以上に頂きたいと思います