こんにちは。野菜と豆腐の料理家、江戸野陽子です。
皆さんは豆腐入りの鶏団子を作ったことはありますか

先日、ひき肉に豆腐を混ぜ込んで、鶏団子鍋を作っていたのですが、
大発見をしたので、ぜひ聞いて下さい


ひき肉に豆腐を入れるとき、一般的に水切りをした豆腐を使いますよね。まず調理する30分ほど前に、豆腐を容器から取り出し、キッチンペーパーの上におき、余計な水分が出るまで待ちます。
この過程を抜いてしまうと、豆腐の水分で肉だねがやわらかくなってしまうからです。
しかし、もともと水分の少ない木綿豆腐は、自分の手をフードプロセッサー並みの勢いで混ぜ込まなくては、粒が残って舌触りがいまいちに…

逆に水分の多い絹ごし豆腐は、滑らかすぎて肉だねが緩くなり、たくさん入れられない…


そんな葛藤を抱えていた、ある日。その日は寄せ豆腐しかなかったので、それを肉だねにすることにしました




きれいにつぶせるので、舌触りが滑らかな肉だねになる!そして絹ごし豆腐より弾力があるため、たくさん入れても緩くなりすぎない


これは盲点だったなと

この発見には目から鱗が落ちるような気持ちでした



寄せ豆腐は豆乳に、にがりを入れて固めた直後の豆腐を寄せた状態の物

水にさらしていない分、水っぽさは控えめですが、きっちりと固めていない特性もあり、ひき肉にうまく馴染んだのだと思われます。
おかげでいつもより、ふんわり舌触りも良い肉団子鍋を食べることができました


そこで今回は、その寄せ豆腐を使った「豆腐団子鍋」をご紹介します。
豆腐入りのふわふわ団子と和風醤油ベースのスープ。
ぜひご堪能下さい


こんにちは!料理家のひろろこと竹内ひろみです。
お店の雑穀を売っているコーナーに行くと、十穀米などのブレンド雑穀から、キビやアワなどの単体の雑穀まで、様々な雑穀が並んでいますね


先日、教室の生徒さんから、
「子供が学校からもらってきたレシピに押し麦が書いてあり、買いに行ったら、押し麦・もち麦・丸麦と麦類だけでも数種類あって・・・違いがよく分からないです
」という質問を受けました。
これらの麦は、すべて大麦の仲間ですが、加工方法や品種の違いで名前が異なっています。
「押し麦」は大麦の外皮を取り除いて、加工した物です。
熱処理後、ローラーで平たく押しつぶします。水分の吸収がそのままの丸麦よりも良くなり、料理がしやすいです

「丸麦」は大麦の外皮を除いたのち、周りを削った物です。
蒸気で加熱する工程がない分、麦が持っている風味を味わうことができ、押しつぶしていないので、押し麦よりも加熱に時間がかかります。
「もち麦」はもち性の特徴があり、うるち性の押し麦とは品種が違います。
(うるち米ともち米の違いに似てますね)
ローラーで押す工程をふんでいないため、モチモチ&プチプチとした食感が特徴です

最後に、「はと麦」。こちらも麦と付いているので、同じ仲間と思われがちですが・・・
イネ科の穀物で、ジュズダマ属に分類されます。よく漢方薬として使われることが多く、はと麦の実の殻を取り除いたヨクイニンは、乾燥肌、肌荒れ、むくみなどに効果があり、生薬としても広く親しまれています
さて、そんな中、最近注目が集まっている物が、もち麦
食物繊維(β-グルカン)が多く含まれ、独特のおいしさもあり、認知度が高まっています
そのままお米に加えて麦ごはんにしても良いのですが、もち麦だけでもおいしく頂けますよ

炊き方は簡単
(1)沸騰した湯に塩を加えて15〜20分ほどゆでます。
(2)ゆであがったら、軽く水洗いし、水気をきりましょう。
ぬめりが気にならない場合は水洗いをしなくても大丈夫ですが、サラダなどで頂くときは、水洗いをするのがおススメです
小分けにしてラップや保存容器に入れ、冷凍保存もできるので、多めに炊いてストックしておいてもいいですね
さて今回は、「もち麦と冬野菜のサラダ仕立て」を紹介します。
もち麦のプチプチ&もちもち食感がアクセントになり、お腹も満足のおかずサラダです
ぜひお試し下さい。

お店の雑穀を売っているコーナーに行くと、十穀米などのブレンド雑穀から、キビやアワなどの単体の雑穀まで、様々な雑穀が並んでいますね



「子供が学校からもらってきたレシピに押し麦が書いてあり、買いに行ったら、押し麦・もち麦・丸麦と麦類だけでも数種類あって・・・違いがよく分からないです


これらの麦は、すべて大麦の仲間ですが、加工方法や品種の違いで名前が異なっています。
「押し麦」は大麦の外皮を取り除いて、加工した物です。
熱処理後、ローラーで平たく押しつぶします。水分の吸収がそのままの丸麦よりも良くなり、料理がしやすいです


「丸麦」は大麦の外皮を除いたのち、周りを削った物です。
蒸気で加熱する工程がない分、麦が持っている風味を味わうことができ、押しつぶしていないので、押し麦よりも加熱に時間がかかります。
「もち麦」はもち性の特徴があり、うるち性の押し麦とは品種が違います。
(うるち米ともち米の違いに似てますね)
ローラーで押す工程をふんでいないため、モチモチ&プチプチとした食感が特徴です


最後に、「はと麦」。こちらも麦と付いているので、同じ仲間と思われがちですが・・・


さて、そんな中、最近注目が集まっている物が、もち麦

食物繊維(β-グルカン)が多く含まれ、独特のおいしさもあり、認知度が高まっています



炊き方は簡単

(1)沸騰した湯に塩を加えて15〜20分ほどゆでます。
(2)ゆであがったら、軽く水洗いし、水気をきりましょう。
ぬめりが気にならない場合は水洗いをしなくても大丈夫ですが、サラダなどで頂くときは、水洗いをするのがおススメです

小分けにしてラップや保存容器に入れ、冷凍保存もできるので、多めに炊いてストックしておいてもいいですね

さて今回は、「もち麦と冬野菜のサラダ仕立て」を紹介します。
もち麦のプチプチ&もちもち食感がアクセントになり、お腹も満足のおかずサラダです



こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
先月、韓国中央部の地方都市である聞慶(ムンギョン)を訪れました。
聞慶の特産品には五味子(オミジャ)やリンゴがあり、韓国内ではトップクラスの収穫量。また、山間部に位置していることから山菜も豊富にあります
聞慶には、乾燥させた山菜や野菜をふんだんに使ったビビンバの専門店があり、登山客や観光客でにぎわっています。
聞慶のビビンバは他の地域とは異なり、コチュジャンではなく、しょうゆを加えるため日本人がしっくりくる味だと思います
乾燥野菜の中でよく使われるのが、ダイコンの葉です。韓国語で「シレギ」と言い、韓国のスーパーでは手軽に購入できますが、自宅でも簡単に作れますよ

ここで、作り方をご紹介します
[干しダイコンの葉の作り方]
(1)ダイコンから葉を切り離し、よく洗う。
(2)鍋に水と塩(水に対して1%くらいの分量)を入れて沸騰させ、
葉がやわらかくなるまでゆでる。
(3)ゆで上がったら水に入れてざるにあげ、絞って水気を切る。
(4)盆ざるに(3)をのせて、2〜3日干す。
(5)完全に乾燥させたら、ビニール袋等に入れて冷凍保存する。
冷凍保存しておけば、一年以上持ちます
次に戻し方をご説明します。
[干しダイコンの葉の戻し方]
(1)干しダイコンの葉はさっと洗って、米のとぎ汁に半日ほど浸ける。
(2)米のとぎ汁ごと火にかけて、やわらかくなるまでゆでる
(約30分)。火をとめて、自然に冷めるまで置いておく。
(3)(2)は絞って水気を切る。
ダイコンの葉を使った代表的な料理に、みそチゲ、ナムル、炊き込みご飯があります。
特にダイコンの葉入りのみそチゲはおふくろの味であり、韓国の方たちがこよなく愛する味です
私は韓国料理を専門にしてからみそチゲの魅力を知り、コース料理の最後に出てくると、ほっとする感覚があります
特にシレギのみそチゲは見た目は素朴ですが、食べてみると深い味わいに目が丸くなりますよ


さて、本日のレシピは「ダイコンの葉の炊き込みご飯」です。
一緒に炊き込んだショウガの香りが食欲をそそる一品
干しダイコンの葉は市販の物でも、戻し方は同じです。
韓国食品が売られているスーパーで手に入れて、作ってみて下さい

先月、韓国中央部の地方都市である聞慶(ムンギョン)を訪れました。
聞慶の特産品には五味子(オミジャ)やリンゴがあり、韓国内ではトップクラスの収穫量。また、山間部に位置していることから山菜も豊富にあります

聞慶には、乾燥させた山菜や野菜をふんだんに使ったビビンバの専門店があり、登山客や観光客でにぎわっています。
聞慶のビビンバは他の地域とは異なり、コチュジャンではなく、しょうゆを加えるため日本人がしっくりくる味だと思います

乾燥野菜の中でよく使われるのが、ダイコンの葉です。韓国語で「シレギ」と言い、韓国のスーパーでは手軽に購入できますが、自宅でも簡単に作れますよ


ここで、作り方をご紹介します

[干しダイコンの葉の作り方]
(1)ダイコンから葉を切り離し、よく洗う。
(2)鍋に水と塩(水に対して1%くらいの分量)を入れて沸騰させ、
葉がやわらかくなるまでゆでる。
(3)ゆで上がったら水に入れてざるにあげ、絞って水気を切る。
(4)盆ざるに(3)をのせて、2〜3日干す。
(5)完全に乾燥させたら、ビニール袋等に入れて冷凍保存する。
冷凍保存しておけば、一年以上持ちます

次に戻し方をご説明します。
[干しダイコンの葉の戻し方]
(1)干しダイコンの葉はさっと洗って、米のとぎ汁に半日ほど浸ける。
(2)米のとぎ汁ごと火にかけて、やわらかくなるまでゆでる
(約30分)。火をとめて、自然に冷めるまで置いておく。
(3)(2)は絞って水気を切る。
ダイコンの葉を使った代表的な料理に、みそチゲ、ナムル、炊き込みご飯があります。
特にダイコンの葉入りのみそチゲはおふくろの味であり、韓国の方たちがこよなく愛する味です

私は韓国料理を専門にしてからみそチゲの魅力を知り、コース料理の最後に出てくると、ほっとする感覚があります

特にシレギのみそチゲは見た目は素朴ですが、食べてみると深い味わいに目が丸くなりますよ



さて、本日のレシピは「ダイコンの葉の炊き込みご飯」です。
一緒に炊き込んだショウガの香りが食欲をそそる一品

干しダイコンの葉は市販の物でも、戻し方は同じです。
韓国食品が売られているスーパーで手に入れて、作ってみて下さい


こんにちは。
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
スポーツの秋ですね!私が住む大阪では、11月25日に「第8回大阪マラソン」が開催されました
運動不足解消や健康作りのためにジョギングをしたり、大会出場を目標にマラソンに取り組んだりする方も多いのではないでしょうか
大会に向けて練習に励むことはもちろん、食事法も味方に付けて、最高の走りを目指してみてはいかがでしょう?
今回は、マラソンなど持久力が必要なスポーツ選手が実践する食事法「カーボローディング」についてご紹介します
カーボローディングとは、身体のエネルギー源である糖質を多く摂取し、競技前の体内にエネルギーを十分に蓄える食事法のことで、グリコーゲンローディングとも呼ばれます。
糖質は、体内で消化されてグリコーゲンというエネルギー物質に変換されます。
グリコーゲンは、運動時などにエネルギー源として消費される以外に、血糖値の維持にも利用される非常に重要な物質で、肝臓と筋肉に蓄えられています。
運動中にこのグリコーゲンが不足すると、スタミナ切れを起こし、「試合の後半に身体が重くなる」といった状態に
そんなとき効果を発揮するのがカーボローディングです
通常の食事よりもグリコーゲンを多く蓄えられるため、運動に必要なエネルギーが枯渇しにくく、運動し続ける時間を延ばすことができます
マラソンや自転車ロードレースでは、グリコーゲンの貯蔵量が成績に大きな影響を及ぼすと言われているのです。
カーボローディングには、古典法と改良法があります。
古典法は、体内のグリコーゲンを一度枯渇させ、その反動を利用してグリコーゲンを早急に回復・貯蓄するという手法で、効率良くグリコーゲンを溜め込む方法です。
大会の約1週間前から4日ほど前まで、糖質を制限し、代わりにたんぱく質と脂質の多い食事を摂りながら運動し、一旦体内のグリコーゲンをできる限り消費させます。
大会3日前からは、控えていた糖質を大量に摂取して運動は控え、体内のグリコーゲン貯蔵量を上げます。
この方法は内臓に負担がかかりやすく、また、極端な食事制限で心身ともにストレスが大きいといった課題がありました
そういったリスクを軽減すべく、現在は心身にストレスがかかりづらい方法として、改良法が推奨されています。
改良法では、極端な糖質制限は行ないません。
大会の約1週間前から運動量を減らしてグリコーゲンの消費を抑え、3日前から糖質を多く摂るようにし、グリコーゲンを貯蓄する方法です。
改良法でも、グリコーゲンの貯蔵レベルは、古典法とほぼ同レベルまで高めることが可能だと言われています
それでは、簡単で実践的なカーボローディングの方法をご紹介します
効率よく糖質を摂るために、主食のご飯やパン、麺類の他、おもちやイモ類、果物なども取り入れるのがポイント

例えば、おもちとご飯を使った「もち入り雑炊」、おもちと麺類を合わせた「力うどん」など、糖質の多いメニューにすると効果的です。
麺類のお食事に、おにぎりを付け足すのも良いですね

煮物なら、イモ類を使った「サツマイモの甘煮」や「肉じゃが」。
サラダなら、「春雨サラダ」や「マカロニサラダ」にして、糖質量をアップさせましょう。
さらに、間食にバナナ
やあんパンなどを摂り、朝昼夕の食後に果物
を食べることも同様の効果が得られます
カーボローディングは、数日間実践するだけでも効果があるため、力を発揮したい日に合わせて気軽に挑戦できそうですね。
ただし、初めて取り入れる場合は、大会など本番を向かえる前に一度試して、身体の状態をチェックしておきましょう
さて今回のレシピは、消化が早いおもちを使った「もち入りサムゲタン風スープ」をご紹介します。
風邪気味のときやマラソン大会当日の朝食など、素早くエネルギー補給したいときにおすすめですよ。
ぜひお試し下さい

管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
スポーツの秋ですね!私が住む大阪では、11月25日に「第8回大阪マラソン」が開催されました

運動不足解消や健康作りのためにジョギングをしたり、大会出場を目標にマラソンに取り組んだりする方も多いのではないでしょうか

大会に向けて練習に励むことはもちろん、食事法も味方に付けて、最高の走りを目指してみてはいかがでしょう?
今回は、マラソンなど持久力が必要なスポーツ選手が実践する食事法「カーボローディング」についてご紹介します

カーボローディングとは、身体のエネルギー源である糖質を多く摂取し、競技前の体内にエネルギーを十分に蓄える食事法のことで、グリコーゲンローディングとも呼ばれます。
糖質は、体内で消化されてグリコーゲンというエネルギー物質に変換されます。
グリコーゲンは、運動時などにエネルギー源として消費される以外に、血糖値の維持にも利用される非常に重要な物質で、肝臓と筋肉に蓄えられています。
運動中にこのグリコーゲンが不足すると、スタミナ切れを起こし、「試合の後半に身体が重くなる」といった状態に

そんなとき効果を発揮するのがカーボローディングです

通常の食事よりもグリコーゲンを多く蓄えられるため、運動に必要なエネルギーが枯渇しにくく、運動し続ける時間を延ばすことができます

マラソンや自転車ロードレースでは、グリコーゲンの貯蔵量が成績に大きな影響を及ぼすと言われているのです。
カーボローディングには、古典法と改良法があります。
古典法は、体内のグリコーゲンを一度枯渇させ、その反動を利用してグリコーゲンを早急に回復・貯蓄するという手法で、効率良くグリコーゲンを溜め込む方法です。
大会の約1週間前から4日ほど前まで、糖質を制限し、代わりにたんぱく質と脂質の多い食事を摂りながら運動し、一旦体内のグリコーゲンをできる限り消費させます。
大会3日前からは、控えていた糖質を大量に摂取して運動は控え、体内のグリコーゲン貯蔵量を上げます。
この方法は内臓に負担がかかりやすく、また、極端な食事制限で心身ともにストレスが大きいといった課題がありました

そういったリスクを軽減すべく、現在は心身にストレスがかかりづらい方法として、改良法が推奨されています。
改良法では、極端な糖質制限は行ないません。
大会の約1週間前から運動量を減らしてグリコーゲンの消費を抑え、3日前から糖質を多く摂るようにし、グリコーゲンを貯蓄する方法です。
改良法でも、グリコーゲンの貯蔵レベルは、古典法とほぼ同レベルまで高めることが可能だと言われています

それでは、簡単で実践的なカーボローディングの方法をご紹介します

効率よく糖質を摂るために、主食のご飯やパン、麺類の他、おもちやイモ類、果物なども取り入れるのがポイント


例えば、おもちとご飯を使った「もち入り雑炊」、おもちと麺類を合わせた「力うどん」など、糖質の多いメニューにすると効果的です。
麺類のお食事に、おにぎりを付け足すのも良いですね


煮物なら、イモ類を使った「サツマイモの甘煮」や「肉じゃが」。
サラダなら、「春雨サラダ」や「マカロニサラダ」にして、糖質量をアップさせましょう。
さらに、間食にバナナ



カーボローディングは、数日間実践するだけでも効果があるため、力を発揮したい日に合わせて気軽に挑戦できそうですね。
ただし、初めて取り入れる場合は、大会など本番を向かえる前に一度試して、身体の状態をチェックしておきましょう

さて今回のレシピは、消化が早いおもちを使った「もち入りサムゲタン風スープ」をご紹介します。
風邪気味のときやマラソン大会当日の朝食など、素早くエネルギー補給したいときにおすすめですよ。
ぜひお試し下さい

