こんにちは。
野菜と豆腐の料理家、江戸野陽子です。
今回は、びっくりする
ような「おから」の活用法をお伝えしたいと思います
それは、豚の角煮の下ゆでに使うこと
おからを加えて下ゆですると、脂控えめのやわらかな角煮に仕上がるのですよ。

豚の角煮は、家庭で一から作るには手間のかかる料理ではないでしょうか?
赤身と脂身が折り重なった豚バラのかたまり肉は、短時間で一気に火入れしただけだと赤身はパサパサ、脂はギトギトになってしまい扱いが難しいのです。
かたまり肉を調理するときは、下ゆでして肉の繊維をやわらかくし、脂身から余分な脂を落としてゼラチン質を引き出すのがおいしく作るコツ
しかし、下ゆでするだけで半日かかったり、圧力鍋を活用したりといつも以上に頑張る必要が……
そんなとき、沖縄料理では、豚バラ肉をおから入りの水で下ゆでして、お肉をやわらかくするという話を聞き、さっそく試してみました。
そうしたら、本当に赤身はやわらかくジューシーに、脂身はプルンとした食感になったのです!
個人的ではありますが、おからを加えた下ゆでには、いくつかメリットがあると感じました
1.余分な脂を吸う
湯に流出した脂分をおからがキャッチして放しません。
一度吸着した脂は、お湯に戻ることがないため、脂感の少ない仕上がりになるようです
2.水分の蒸発を防ぐ
おからが落とし蓋のような役割を果たし、水分の過剰な蒸発を防いでくれます。
下ゆで中、いつの間にか水位が減ってしまう失敗を回避しやすくなるように感じました
そして、廃棄されるおからの有効活用法をまたひとつ知ることができて、満足感がありました。
そこで今回は、「おからで下ゆで豚角煮」をご紹介します
おからは、生おからでも水で戻した乾燥おからでもどちらでもOKです。
お肉の重さの半量のおからを加え、じっくりと下ゆでをしましょう。
下ゆでしたら、必ず流水でおからを洗い流してから、味付けの工程へ移って下さいね。
箸がすっと通るくらいにやわらかく、トロリとした脂身、ホロリと崩れる赤身のおいしさをぜひお試し下さい

野菜と豆腐の料理家、江戸野陽子です。
今回は、びっくりする


それは、豚の角煮の下ゆでに使うこと

おからを加えて下ゆですると、脂控えめのやわらかな角煮に仕上がるのですよ。

豚の角煮は、家庭で一から作るには手間のかかる料理ではないでしょうか?
赤身と脂身が折り重なった豚バラのかたまり肉は、短時間で一気に火入れしただけだと赤身はパサパサ、脂はギトギトになってしまい扱いが難しいのです。
かたまり肉を調理するときは、下ゆでして肉の繊維をやわらかくし、脂身から余分な脂を落としてゼラチン質を引き出すのがおいしく作るコツ

しかし、下ゆでするだけで半日かかったり、圧力鍋を活用したりといつも以上に頑張る必要が……

そんなとき、沖縄料理では、豚バラ肉をおから入りの水で下ゆでして、お肉をやわらかくするという話を聞き、さっそく試してみました。
そうしたら、本当に赤身はやわらかくジューシーに、脂身はプルンとした食感になったのです!
個人的ではありますが、おからを加えた下ゆでには、いくつかメリットがあると感じました

1.余分な脂を吸う
湯に流出した脂分をおからがキャッチして放しません。
一度吸着した脂は、お湯に戻ることがないため、脂感の少ない仕上がりになるようです

2.水分の蒸発を防ぐ
おからが落とし蓋のような役割を果たし、水分の過剰な蒸発を防いでくれます。
下ゆで中、いつの間にか水位が減ってしまう失敗を回避しやすくなるように感じました

そして、廃棄されるおからの有効活用法をまたひとつ知ることができて、満足感がありました。
そこで今回は、「おからで下ゆで豚角煮」をご紹介します

おからは、生おからでも水で戻した乾燥おからでもどちらでもOKです。
お肉の重さの半量のおからを加え、じっくりと下ゆでをしましょう。
下ゆでしたら、必ず流水でおからを洗い流してから、味付けの工程へ移って下さいね。
箸がすっと通るくらいにやわらかく、トロリとした脂身、ホロリと崩れる赤身のおいしさをぜひお試し下さい


こんにちは!料理家のひろろこと竹内ひろみです。
先日、アメリカ在住の友人から、あるハンバーガーの話を聞きました
ちょうどテレビで「未来のバーガーが、ロサンゼルスで人気を集めている」と放映されていたのを観たばかりで、興味をそそられました
未来のバーガーの名はビヨンドバーガー
見た目は普通のハンバーガーでも、挟まれているパティには一切肉類が使われておらず、植物性食品(大豆)がベースとなっています。
ビヨンドバーガーの誕生には様々な科学者がかかわり、研究所で試行錯誤を重ねて完成させたのだとか
何も知らずに食べれば、そのパティは肉の味や肉汁があり、肉が原料のパティと何ら変わらないと言うのです
ビーガン(菜食主義の方)でもおいしく食べられ、食の面から健康に気を付けている人にはうれしい限りの食材
最近ではアメリカの一般的なスーパーでも手に入るようになり、日本にも上陸するのでは?と言われています
この間の夏休み、サンフランシスコに旅行した際、ぜひビヨンドバーガーを食べてみたいと、現地のスーパーマーケットを数件巡りました
ところが、どのお店でもビヨンドバーガーが見当たらないのです。
テレビではスーパーで買えるという話だったのに……
と肩を落としていると、最後に訪れたオーガニックスーパーのハンバーガーコーナーのボードを見てその謎が解けました

そのボードには
NO GMO'S(遺伝子組み換えでない)
NO ANTIBIOTICS(抗生物質を添加していない)
NO ADDED HORMONES(ホルモン物質を添加していない)
など、科学的に作られたり、処理された食材を取り扱っていない旨が記されていました。
ビヨンドバーガーは研究開発された科学的な食材であるために、自然由来のオーガニック食材のスーパーでは販売されていなかったのです。
食を選択するとき、人によって考え方に違いがありますし、何が良い・悪いと言い切ることはできませんが、皆さんなら、ビヨンドバーガー
とオーガニックバーガー
のどちらを選択しますか?
私は結局、ビヨンドバーガーを食べる機会がないまま帰国し、果たしてどんな味なのか?想像を超えることができないのですが、食の情報を様々な面から検証する面白い体験となりました
さて今回は、「ライトパティバーガー」をご紹介します。
合いびき肉に高野豆腐を混ぜ込んで、お肉だけでは重たいパティをヘルシーに仕上げました。
野菜はお好みの物でOKなので、たっぷり挟んで、栄養バランスに気を付けましょう。
ぜひ作ってみて下さい

先日、アメリカ在住の友人から、あるハンバーガーの話を聞きました

ちょうどテレビで「未来のバーガーが、ロサンゼルスで人気を集めている」と放映されていたのを観たばかりで、興味をそそられました

未来のバーガーの名はビヨンドバーガー

見た目は普通のハンバーガーでも、挟まれているパティには一切肉類が使われておらず、植物性食品(大豆)がベースとなっています。
ビヨンドバーガーの誕生には様々な科学者がかかわり、研究所で試行錯誤を重ねて完成させたのだとか

何も知らずに食べれば、そのパティは肉の味や肉汁があり、肉が原料のパティと何ら変わらないと言うのです

ビーガン(菜食主義の方)でもおいしく食べられ、食の面から健康に気を付けている人にはうれしい限りの食材

最近ではアメリカの一般的なスーパーでも手に入るようになり、日本にも上陸するのでは?と言われています

この間の夏休み、サンフランシスコに旅行した際、ぜひビヨンドバーガーを食べてみたいと、現地のスーパーマーケットを数件巡りました

ところが、どのお店でもビヨンドバーガーが見当たらないのです。
テレビではスーパーで買えるという話だったのに……



そのボードには
NO GMO'S(遺伝子組み換えでない)
NO ANTIBIOTICS(抗生物質を添加していない)
NO ADDED HORMONES(ホルモン物質を添加していない)
など、科学的に作られたり、処理された食材を取り扱っていない旨が記されていました。
ビヨンドバーガーは研究開発された科学的な食材であるために、自然由来のオーガニック食材のスーパーでは販売されていなかったのです。
食を選択するとき、人によって考え方に違いがありますし、何が良い・悪いと言い切ることはできませんが、皆さんなら、ビヨンドバーガー


私は結局、ビヨンドバーガーを食べる機会がないまま帰国し、果たしてどんな味なのか?想像を超えることができないのですが、食の情報を様々な面から検証する面白い体験となりました

さて今回は、「ライトパティバーガー」をご紹介します。
合いびき肉に高野豆腐を混ぜ込んで、お肉だけでは重たいパティをヘルシーに仕上げました。
野菜はお好みの物でOKなので、たっぷり挟んで、栄養バランスに気を付けましょう。
ぜひ作ってみて下さい


こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
年中行事など特定の日は、現在も旧暦が浸透している韓国
日本のお盆に似ている秋夕(チュソク)という行事があり、今年は9月23〜25日でした。
秋夕に欠かせない食べ物と言えば、先祖に捧げたり、自分たちで食べたりする松餅(ソンピョン)。
米粉の生地で豆・ゴマ・栗などから作ったあんを包み、三日月や半月の形に成形した物を、松葉を敷いた蒸し器で蒸し上げるもち菓子です
私が主催する韓国料理講座では、毎年初秋の時期に松餅をご紹介しています
初めて召し上がった方は、やわらかいお団子のような見た目に反した、しっかりした食感に驚くようです。
日本の方が慣れ親しんだモチモチとした食感とは違い、噛み応えがあります
松餅をはじめ、韓国では米粉を使った「もち」がバラエティに富んでいます
実は、韓国でよく使われている米粉は、日本で市販されている物とは、含んでいる水分量が違うのです

韓国では昔から「パンアッカン」というお店が存在
お店によってサービス内容は若干違いますが、もちやゴマ油などを販売しながら、お客さんが持ち込んだ米やゴマ、唐辛子を挽いてくれます。
米を粉にする場合は、洗った米を6〜8時間ほど水に浸したあと、30分程度水切りした物を、専用の機械で挽いてもらい、少し水を吸収した米粉にするのです。
水分を含んだ米粉で作るもちは、ふわっとした食感になります。
その他、米粉を使った韓国料理をいくつかご紹介します!
◆ソルギ
ソルギは蒸しパンのような、スポンジケーキのような食感で、紀元前から朝鮮半島に存在していたと言われています。現在でもお祝いごとには欠かせないもちです
◆ポムリ
食材に米粉をまぶして蒸し上げる料理。お菓子としてだけでなく、味付けを変えてご飯のおかずにもなります。
韓国のもちは、甘さ控え目で軽食の役割も担っていますから、おかずになるのも納得です
◆チヂミ
小麦粉と米粉を混ぜ合わせて、チヂミの生地に。米粉が入ることで、外はカリッと、中はモチモチとした食感になります
◆すいとん
小麦粉を使う料理がとても多い韓国ですが、最近ではグルテンフリーの食事が注目され、米粉を活用する方も増えてきました。
米粉のすいとんは、小麦粉の物に比べて食べ応えがあります
さて今回は、ご紹介した中のポムリをアレンジした「カボチャの上新粉蒸し」をご紹介します。
手軽に作れるように、韓国の米粉は日本の上新粉で代用しました。
レシピでは、ゆであずきを添えてスイーツ仕立てにしましたが、キムチなどを添えて、ごはんのおかずにするのもおすすめです
ぜひお試し下さい

年中行事など特定の日は、現在も旧暦が浸透している韓国

日本のお盆に似ている秋夕(チュソク)という行事があり、今年は9月23〜25日でした。
秋夕に欠かせない食べ物と言えば、先祖に捧げたり、自分たちで食べたりする松餅(ソンピョン)。
米粉の生地で豆・ゴマ・栗などから作ったあんを包み、三日月や半月の形に成形した物を、松葉を敷いた蒸し器で蒸し上げるもち菓子です

私が主催する韓国料理講座では、毎年初秋の時期に松餅をご紹介しています

初めて召し上がった方は、やわらかいお団子のような見た目に反した、しっかりした食感に驚くようです。
日本の方が慣れ親しんだモチモチとした食感とは違い、噛み応えがあります

松餅をはじめ、韓国では米粉を使った「もち」がバラエティに富んでいます

実は、韓国でよく使われている米粉は、日本で市販されている物とは、含んでいる水分量が違うのです


韓国では昔から「パンアッカン」というお店が存在

お店によってサービス内容は若干違いますが、もちやゴマ油などを販売しながら、お客さんが持ち込んだ米やゴマ、唐辛子を挽いてくれます。
米を粉にする場合は、洗った米を6〜8時間ほど水に浸したあと、30分程度水切りした物を、専用の機械で挽いてもらい、少し水を吸収した米粉にするのです。
水分を含んだ米粉で作るもちは、ふわっとした食感になります。
その他、米粉を使った韓国料理をいくつかご紹介します!
◆ソルギ
ソルギは蒸しパンのような、スポンジケーキのような食感で、紀元前から朝鮮半島に存在していたと言われています。現在でもお祝いごとには欠かせないもちです

◆ポムリ
食材に米粉をまぶして蒸し上げる料理。お菓子としてだけでなく、味付けを変えてご飯のおかずにもなります。
韓国のもちは、甘さ控え目で軽食の役割も担っていますから、おかずになるのも納得です

◆チヂミ
小麦粉と米粉を混ぜ合わせて、チヂミの生地に。米粉が入ることで、外はカリッと、中はモチモチとした食感になります

◆すいとん
小麦粉を使う料理がとても多い韓国ですが、最近ではグルテンフリーの食事が注目され、米粉を活用する方も増えてきました。
米粉のすいとんは、小麦粉の物に比べて食べ応えがあります

さて今回は、ご紹介した中のポムリをアレンジした「カボチャの上新粉蒸し」をご紹介します。
手軽に作れるように、韓国の米粉は日本の上新粉で代用しました。
レシピでは、ゆであずきを添えてスイーツ仕立てにしましたが、キムチなどを添えて、ごはんのおかずにするのもおすすめです

ぜひお試し下さい


こんにちは。
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
少しずつ暑さが和らぎ、お出かけに良い季節が近づいてきました
そろそろ旅行や行楽などの予定を立てる方も多いことでしょう。
旅行などの際に、その土地の郷土料理に舌鼓を打つのは、至福のひとときですよね
今回は、日本の郷土料理について、基本知識や代表的な物をいくつかご紹介します。
郷土料理とは、その地方特有の食材を用いて作られる伝統的な料理のこと。
私が住む大阪府の郷土料理と言えば「お好み焼き」でしょうか

日本は地理的条件に恵まれ、農産物・畜産物・水産物など食材が豊富。
また、長い間他国との交流がなかったことも、多種多様な郷土料理が発達した理由だと考えられています
日本に根付く郷土料理を7ブロックに分け、北から順に代表的な物をご紹介します。
■北海道・東北ブロック
豊かな自然に恵まれたこの地域は、寒さが厳しく雪深いため、身体を温める汁物が多く伝わっています。
塩漬けの魚と保存が利く野菜を煮込んだ「三平汁(北海道)」、麦やそばで作ったせんべいをちぎって汁物に入れる「せんべい汁(青森県)」、ふわっとした食感が人気の「サンマのすり身汁(岩手県)」などがあります。
■関東ブロック
大都市東京を中心とするこの地域は、農業や漁業も盛んです。
特産品の野菜くわいを使った「くわいご飯(埼玉県)」、房総近海で獲れた魚を活用した漁師料理「さんが焼き(千葉県)」、明治時代に生まれたバランス栄養食「海軍カレー(神奈川県)」などが代表的です。
■中部ブロック
日本の真ん中に位置し、山の幸・海の幸など地域ごとに特色が豊かです。
かつては貴重だった納豆に刻んだ野菜を混ぜて量を増した「きりざい(新潟県)」、お麩や肉を具材としたとろみのある煮物「じぶ煮(石川県)」、米作りが難しい山間部で収穫した麦を麺のようにして、野菜と味噌で煮込んだ「ほうとう(山梨県)」、飼育の盛んな鶏肉をすき焼きのお肉にする「ひきずり(愛知県)」など。
■近畿ブロック
日本の伝統的な文化・産業の拠点であるこの地域は、長い歴史を感じられる料理が多いです。
サバを使ったお祝いの日のお寿司「まつぶた寿司(京都府)」、そうめんを製造するときに切り落とされた部分を活用した「ばち汁(兵庫県)」などがあります。
■中国ブロック
瀬戸内海と日本海に面したこの地域は、新鮮な魚介類が豊富です。
卵を抱えたカニを使ったこくのある味噌汁「親ガニの味噌汁(鳥取県)」、海と山の幸を贅沢に盛り込んだ「岡山ばらずし(岡山県)」、生産量全国1位のカキを使った「カキめし(広島県)」などが代表的です。
■四国ブロック
四方を海に囲まれた温暖な土地で、地場産業が独自に発展しました。
そばの実を塩ゆでして乾燥させた物を米に見立てた「そば米雑炊(徳島県)」、浅い海の岩場に生える海藻「いぎす」を使った「いぎす豆腐(愛媛県)」など。
■九州・沖縄ブロック
特徴的な地形や気候によって、多様な自然環境の中で育まれた料理が多く見られます。
暑い時期でも口当たり良く食べやすい「冷汁(宮崎県)」、自然薯(じねんじょ)と米粉で作るお菓子「かるかん(鹿児島県)」、夏野菜の王様ゴーヤを使った炒め物「ゴーヤチャンプルー(沖縄県)」などがあります。
皆さんがご存知の料理はいくつあったでしょうか
食材の地産地消や、伝統的な食文化を子供たちが受け継いでいくことを意識し、学校給食で郷土料理を出している自治体も多いようです
旅行や行楽に出かける際には、その土地ならではの郷土料理を知り、味わってみて下さいね
今回のレシピは、熊本の郷土料理「いきなり団子」をアレンジした「もちもちいきなり団子」をご紹介します。
「生のサツマイモをいきなり包んで団子にする」ことが名前の由来になっているのだとか。
サツマイモを包む生地をもちもち食感にアレンジし、蒸し立てはもちろん冷めてもおいしく頂けます。
ぜひお試し下さい

管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
少しずつ暑さが和らぎ、お出かけに良い季節が近づいてきました

そろそろ旅行や行楽などの予定を立てる方も多いことでしょう。
旅行などの際に、その土地の郷土料理に舌鼓を打つのは、至福のひとときですよね

今回は、日本の郷土料理について、基本知識や代表的な物をいくつかご紹介します。
郷土料理とは、その地方特有の食材を用いて作られる伝統的な料理のこと。
私が住む大阪府の郷土料理と言えば「お好み焼き」でしょうか


また、長い間他国との交流がなかったことも、多種多様な郷土料理が発達した理由だと考えられています

日本に根付く郷土料理を7ブロックに分け、北から順に代表的な物をご紹介します。
■北海道・東北ブロック
豊かな自然に恵まれたこの地域は、寒さが厳しく雪深いため、身体を温める汁物が多く伝わっています。
塩漬けの魚と保存が利く野菜を煮込んだ「三平汁(北海道)」、麦やそばで作ったせんべいをちぎって汁物に入れる「せんべい汁(青森県)」、ふわっとした食感が人気の「サンマのすり身汁(岩手県)」などがあります。
■関東ブロック
大都市東京を中心とするこの地域は、農業や漁業も盛んです。
特産品の野菜くわいを使った「くわいご飯(埼玉県)」、房総近海で獲れた魚を活用した漁師料理「さんが焼き(千葉県)」、明治時代に生まれたバランス栄養食「海軍カレー(神奈川県)」などが代表的です。
■中部ブロック
日本の真ん中に位置し、山の幸・海の幸など地域ごとに特色が豊かです。
かつては貴重だった納豆に刻んだ野菜を混ぜて量を増した「きりざい(新潟県)」、お麩や肉を具材としたとろみのある煮物「じぶ煮(石川県)」、米作りが難しい山間部で収穫した麦を麺のようにして、野菜と味噌で煮込んだ「ほうとう(山梨県)」、飼育の盛んな鶏肉をすき焼きのお肉にする「ひきずり(愛知県)」など。
■近畿ブロック
日本の伝統的な文化・産業の拠点であるこの地域は、長い歴史を感じられる料理が多いです。
サバを使ったお祝いの日のお寿司「まつぶた寿司(京都府)」、そうめんを製造するときに切り落とされた部分を活用した「ばち汁(兵庫県)」などがあります。
■中国ブロック
瀬戸内海と日本海に面したこの地域は、新鮮な魚介類が豊富です。
卵を抱えたカニを使ったこくのある味噌汁「親ガニの味噌汁(鳥取県)」、海と山の幸を贅沢に盛り込んだ「岡山ばらずし(岡山県)」、生産量全国1位のカキを使った「カキめし(広島県)」などが代表的です。
■四国ブロック
四方を海に囲まれた温暖な土地で、地場産業が独自に発展しました。
そばの実を塩ゆでして乾燥させた物を米に見立てた「そば米雑炊(徳島県)」、浅い海の岩場に生える海藻「いぎす」を使った「いぎす豆腐(愛媛県)」など。
■九州・沖縄ブロック
特徴的な地形や気候によって、多様な自然環境の中で育まれた料理が多く見られます。
暑い時期でも口当たり良く食べやすい「冷汁(宮崎県)」、自然薯(じねんじょ)と米粉で作るお菓子「かるかん(鹿児島県)」、夏野菜の王様ゴーヤを使った炒め物「ゴーヤチャンプルー(沖縄県)」などがあります。
皆さんがご存知の料理はいくつあったでしょうか

食材の地産地消や、伝統的な食文化を子供たちが受け継いでいくことを意識し、学校給食で郷土料理を出している自治体も多いようです

旅行や行楽に出かける際には、その土地ならではの郷土料理を知り、味わってみて下さいね

今回のレシピは、熊本の郷土料理「いきなり団子」をアレンジした「もちもちいきなり団子」をご紹介します。
「生のサツマイモをいきなり包んで団子にする」ことが名前の由来になっているのだとか。
サツマイモを包む生地をもちもち食感にアレンジし、蒸し立てはもちろん冷めてもおいしく頂けます。
ぜひお試し下さい

