こんにちは、料理家の野上優佳子です。
本年もどうぞよろしくお願い致します!
我が家は年末、なんと家族全員が感染性胃腸炎で寝込む災難に見舞われ、ひとりが治った頃に、またひとりが感染して寝込むことが続き、心配な日々を過ごしました
しかし回復するにつれ、病気と一緒に悪いものをすべて出し切ったようにも感じて、結果的には、とても穏やかに家族皆で過ごすことができた良い年越しでした
ただ、皆お腹の調子が悪かったために、用意したおせちやおもちの売れ行きは今ひとつ
いつもはお豆を3種類(黒豆、金時豆、五目豆)煮るのですが、今回は2種類にし、他の煮物もいつもと比べると少ししか作りませんでした。
おもちも、のしもち1枚を近所の和菓子屋さんから購入したものの、松の内に食べたのは半分……
健康のありがたさを実感する年初めとなりました
我が家のような非常事態ではなくても、お正月に用意したおせちやおもちは、食べ切れずに残ってしまいがちです
特にのしもちは、少量で売っている物が少ないので、お雑煮に入れるくらいでは食べ切れませんよね
のしもちが残ったときは、個包装された切りもちに比べるとカビが生えやすいため、切り分けたらすぐに密封できる保存袋などに入れて冷凍保存しておくと良いでしょう
ストックしたおもちは、あんこもちやきなこもち、磯部巻きなどのおやつにしたり、料理に混ぜ込んで食感を楽しんだり、様々に活用できます
今回はその中のひとつ、おもちをお米と一緒に炊く!「簡単黒豆おこわ」をご紹介。
本来ならもち米で作るおこわのもちもち食感を、おもちを入れることで手軽に楽しめます。
黒豆以外にも、山菜や鶏ゴボウなどお好みの具材で炊き込むのもおすすめです
ぜひ試してみて下さいね
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
先日のソウル滞在中、朝食を求めてふらっと入ったお店は、朝食の時間帯だけスンドゥブ(純豆腐)を中心としたメニューでした。
「スンドゥブ」と言うと、日本では「スンドゥブチゲ」が有名なので、赤くて辛いスープを真っ先に思い浮かべる方も多いと思います。
しかし「スンドゥブ」は本来「おぼろ豆腐」のことで、赤くて辛いスープは「チゲ」の1種類なのです
そのときのお店にも、もちろん真っ赤なスンドゥブチゲがありましたが、その他にえごまの粉が入った茶褐色のスープや、だしをきかせた白いスープの物もありました。
私が選んだのは白スンドゥブチゲ。
だしのきいたスープにおぼろ豆腐が入ったシンプルな味わいです
一口食べると、スンドゥブからしっかりとした大豆の味を感じ、おいしくて思わずお店の人に尋ねると、毎朝豆腐を手作りしているということでした
偶然入ったお店でおいしい料理に出会うと、感激もひとしおですね
こんなふうに、朝食のメニューとしても一般的な程、豆腐は日本と同様韓国でも日常的に食べられています。
豆腐もスンドゥブ(純豆腐)の「おぼろ豆腐」、ヨントゥブ(軟豆腐)の「絹ごし」、そして「木綿豆腐」と主に3種類。
ちなみに木綿豆腐はスープ用(プドゥロウントゥブ)と焼き物用(タンタナントゥブ)があります。
これらの豆腐を使った料理はどんな物があるのか、韓国ならではの豆腐料理をいくつかご紹介しましょう
スンドゥブ
冒頭でもお伝えしたスンドゥブ(おぼろ豆腐)は、チゲにも使いますが、しょうゆなどのタレをかけた日本の湯豆腐のような食べ方もあります。豆腐キムチ
しっかり水切りをした木綿豆腐に、炒めたキムチを乗せて頂きます。
キムチは加熱によって酸味が旨味に変わり、よりおいしくなるのです。
ごはんのおかずにも良いですし、お酒のおつまみにもなります豆腐チヂミ
豆腐を食べやすい大きさに切り、小麦粉と溶き卵をまぶして油で焼きます。
酢じょうゆを添えるのが一般的ですが、和風のゆずこしょうで頂くのもオススメです。豆腐寄せ鍋
スープや鍋に豆腐はよく使われますが、これは豆腐がメイン食材の寄せ鍋です
宮廷料理のひとつで、焼いた木綿豆腐でひき肉ダネをサンドイッチのように挟み、野菜などと一緒に鍋にします。餃子
豆腐がメインではありませんが、韓国では餃子の具に木綿豆腐をよく入れます。
その分お肉の量を減らしてヘルシーになり、ふわっとした食感に変わっておいしいです。
こうして見ると、豆腐という共通の食材でも、日本の豆腐と韓国の豆腐はやはり何か違うようです。
豆腐の使い方も色々あり、簡単に試せそうな料理もありますので、気になった方はぜひ試してみて下さいね
本日ご紹介するレシピは、宮廷料理を身近な食材で作れるようアレンジした「蒸し豆腐」です。
水切りした豆腐を崩して、鶏ひき肉と混ぜ合わせたあとに、成形して蒸し上げます。
ひと手間かかる料理ですが、旨味が加わった豆腐の新食感を楽しめますよ
時間に余裕があるときに、作ってみて下さい
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
今年は、元日と日曜日が重なったため、少し慌ただしいお正月だった方も多いのでは・・・・・・と思います。
まだまだ寒い日が続きますので、体調に気を付けて、今年も元気に頑張っていきましょう

さて、冬場は気温が低く空気の乾燥した日々が続くため、体調管理だけでなく、髪の毛がパサつきがちになることにも気を付けたいですよね

実は見た目年齢の差はほぼ「髪」で決まると言われている程、髪の毛の状態が見た目の印象を左右します。
髪がパサついているだけで5〜6歳も年上に見られることも

髪のツヤを保ったり、白髪をケアしたりすることは重要なようです。
そこで今回は、「美髪のための栄養素」についてご紹介します。
髪の毛の95%は、「ケラチン」というたんぱく質からできています。
美髪のためにはまず良質のたんぱく質を摂ることが必要です。
特に、肉や魚介類などの動物性食品には、良質のたんぱく質が豊富に含まれているため、髪の毛を丈夫にする効果が期待できます

また、丈夫で美しい髪の毛を育てるためには、頭皮を健康に保ち、血行を良くすることも大切です。
そのためには、脂質の代謝を促すビタミンB2とナイアシン、抗酸化作用で血中脂質を減らして血流をスムーズにするビタミンEやオメガ3系の脂肪酸、さらにヨウ素や亜鉛などのミネラル類は、代謝を促す作用があるため、ツヤのある美髪のためには欠かせない栄養素です。

では具体的にこれらの栄養素を含む食材を挙げると、「豚肉」をはじめ、「ブリ」や「カキ」などがあります。
良質のたんぱく質を豊富に含み、さらにブリにはビタミンEやオメガ3系の脂肪酸が多く含まれており、カキには亜鉛が多く含まれています。
抗酸化作用のあるビタミンCを豊富に含む大根やレモンを使って、「ブリと大根の煮物」や「生のカキにレモンを搾ったもの」など、一緒に摂ると頭皮や髪の毛を酸化から守ってくれる働きも期待できるのです。
ブリやカキは今が旬の食材。
おいしく食べるだけで、美髪のためにもなるなんてうれしいですよね

そこで今回は、亜鉛が豊富なカキを使った「カキのお好み焼き」をご紹介。
ゆずこしょうとポン酢で頂くあっさりとしたお好み焼きです。ぜひお試し下さい。
こんにちは!料理家の竹内ひろみです。
なんとなく体が重くてだるい、頭がすっきりしないなど、体に違和感を抱くことってありませんか?
また、ダイエットしているのになかなか痩せないとか、太りやすい体質だとか、体質を改善したいと考えている方も多いのではないでしょうか。
体に不調を感じているとき、どのように対応すれば良いか、体質改善と一口に言っても、体質は人それぞれ悩みも違います。
しかし、基本を押さえることで、案外簡単に解決するかもしれません
そこで提案するのは、普段の食生活を見直すことです。
食生活を見直すときに心がけて欲しいことは、季節に合った物を季節に応じた調理の仕方で頂くということです
日本には四季があり、気温や湿度が季節によって大きく変化するため、私たちの体調と密接な関係があります。
例えば、寒い冬は体の内側から温める必要があるため、温熱効果のある根菜類や、アツアツの鍋ものがおいしく感じます。
暑い夏は体をクールダウンする必要があるため、水分を多く含む生野菜や、冷たい料理がおいしく感じます
季節に合った料理は、食べるだけで体の調子を整える働きがあるとされています。
体に不調を感じたときは、まず旬の食材を食事に取り入れて、体をリセットすることが大切なのです
次に見直して欲しい大切なことは、糖質と脂質の摂り方です。
糖質は、体の中で最もエネルギーに変換しやすい物質です。
特に大脳をはじめとする中枢神経に必要な栄養は、糖質から作られるグルコースという物質のみ。
疲れたときに甘い物を食べたくなるのは、体だけでなく脳が欲しがっているためとも考えられています
しかし、体を動かすエネルギーは脂質から作られる脂肪酸でも補うことができます。
適量の脂質を摂取し、糖質からの栄養に偏り過ぎない食生活にすることが健康維持には欠かせないのです
糖質に偏った食事を続けていると、体は徐々に「糖質燃焼型」と呼ばれる体質に変化します。
糖質燃焼型となった体は、糖質を摂れば摂る程もっと欲しがり、果ては糖質依存(症)を引き起こすと言われています
そうならないためにも、体への吸収率が高い糖質、特に「砂糖を使った食品」や「精製された炭水化物」は控え、適量の脂質を摂るようにすると良いでしょう。
糖質と脂質のバランスを見直すことで「脂質燃焼型」の体質に変化し、脂質をエネルギー源として使う体になりますよ
健康に関する情報は、聞かない日はない程数多く飛び交っています
今回お伝えした「食生活を見直す」ことも、ひとつの方法に過ぎません。
情報に振り回されるだけでなく、少しでも何か始めてみることが大事だと私は思います。
無理なく自分に合った食生活を実践できると良いですね
さて今回は、「豚肉と野菜の蒸し煮鍋」をご紹介します。
旬の食材をたっぷり使ってお鍋を作ります。
普段のお鍋と違うのは、少量の水で食材を蒸し煮にし、旨味を逃さず調理すること
サトイモやカブなど、蒸し煮にすると新たなおいしさに出会えますよ
ぜひお試し下さい。