2015年3月の記事
こんにちは、料理家の野上優佳子です。
もうすぐ4月ですね。
新生活を機に、一人暮らしで自炊生活が始まる方も多いのではないでしょうか。
また、これまで自炊していた人でも、引越しなどでキッチンが変わると当然導線が変わってしまい、新しいキッチンに慣れるまではなんとなく思うように動けないもどかしさを感じたりしますよね
しかし料理の手際を良くするには、毎日毎日作り続けて慣れていくのがもちろん必須なのですが、ちょっとしたことを守っておくとよりスムーズになります
調理にとりかかる前にまずしておきたいことが、調理台と頭の中の整理です。
シンクの中の食器はすべて洗い、洗った物は棚に片付けてしまいます。
水切りカゴがあるのでしたら、水切りカゴの中も空にしておくと良いでしょう。
当たり前のことですが、この作業はとても大切なことです。
シンクと調理台、どちらもできるだけ作業スペースを広く取ることで食材をまとめて出しておけますし、調理中に次々と出る洗い物を同時に洗いつつスムーズに作業できます
そして作るメニューを頭に思い描き、それぞれの調理時間(加熱時間)と、調理に取り掛かる順番を確認しましょう。
時間のかかるもの、放っておける時間があるもの(煮ておく、漬けておくなど)から手を付けると、放置時間に色々な作業ができるので無駄なく効率的に料理ができます。
また調理のときも、ちょっとしたことが効率アップにつながります。
例えば、包丁とまな板を使って食材を切るときにまな板がずれるようなら、まな板の下に濡らして固くしぼったふきんを1枚敷きましょう。
滑り止めになるので切っているときにまな板が動く心配がないため手元がぶれず、まな板の落下防止にもなります。
手元が定まらないと切れ目がまばらになったり食材が動いたりと効率をぐっと下げるだけでなく、手を切ってしまう恐れもありますので、ケガ防止にも役立ちます。
コンロでの調理はこんな注意が必要です。
例えば煮物などをしていて、ちょっとコンロの前を離れて他の作業をする際は、フライパンや鍋の取っ手は必ず横向きにしましょう。
手前にしたままですと、思わずぶつかって鍋の中身をこぼしてしまったり、ひどいときはヤケドなどのケガをしたりしてしまうこともあります。
ぜひ習慣にしたいですね。
手早く料理をしようと思うと、どうしても実際の調理スキルに目がいきがちですが、その前にまず真っ先にやるべきことは効率を上げるために環境を整えること
これを習慣づけるだけでも料理の腕が格段に上がること間違いなしです
では今回は、簡単で皆が大好きなお料理
手軽な食材、豚肉とジャガイモ、玉ネギ、ニンジンを使った「豚じゃが」をご紹介します。
ぜひ、定番おかずにして下さいね
こんにちは!料理家の竹内ひろみです。
お料理を作るとき、みなさんはどんな風にして作りますか?
レシピ本を参考に作ったり、材料の配合だけネットや料理本でチェックしたり、長年の勘で何も見ずに調理などなどいろいろだと思います
普段私は何かを見て作るということはあまりないのですが、知っておくと便利だなと思うのが、材料の配合です。
と言うのも、適当に調理しすぎてしまうと味が薄かったり、辛かったりとでき上がりの料理の味が毎度バラバラになってしまいます。
そのため、よく作るお料理やおいしいと思う味の材料(分量)はメモをしておいたり、覚えておいたりするといつも同じ味に仕上がるので良いですよ
でも、何がどのくらい入るのか?と一つひとつを覚えるのはとっても大変
そこで基本の素材に対して、何をどれだけ加えたら良いかという覚え方をすると頭に残りやすいです
忘れん坊の私もこの方法で頭にインプットしています
例えばホワイトソースのようにとろみのあるソースを作る場合は、
水分:1カップに対して、粉:大さじ2 バター:大さじ2
になります。
この配合をベースに水分を牛乳や豆乳に変えたり、バターをオリーブ油に変えるなどしてみましょう
一つひとつのレシピを覚えなくても、基本の配合を覚えていれば応用がきくので、とっても便利です
我が家ではちょっと時間があると、クッキーを作ろう!っと娘からスイーツ作りのリクエストがよくあがります
そんなときも、粉に対して、砂糖、油(バター)をどのくらい加えたら良いのか?を把握しておくとレシピを見ないでもささっと作ることができますよ
私は粉を2種類ブレンドしたり、レーズンやナッツなど他の素材を加えるなどちょっとアレンジをして作ることが多いのですが、少し材料を変えるだけで違った味わいのスイーツに仕上げることができ、味のバリエーションが広がります
さて、今回は我が家でクッキー作りの基本にしているレシピをご紹介します
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
魚醤(ぎょしょう)と言えば、ナンプラーやしょっつるを思い浮かべる方が多いかと思いますが、地域によってはあまり馴染みがない方もいらっしゃるかと思います。
一部の地域の伝統料理に使っている方や、エスニック料理を作るときに使うという方はいらっしゃいますが、日常的に料理に使っている方は少ないのではないかと
しかし韓国では、魚醤はよく使われる調味料のひとつなのです。
現在は市販されていますが、昔の人たちは味噌やしょうゆなどと同様に、魚醤も手作りしていました
作り方は、魚に塩をまぶして発酵させ、魚の形が崩れはじめ黒っぽい液体が出ててきたらガーゼなどで漉すという方法です。
一般的な魚醤に使われるのは、カタクチイワシといかなごです。
カタクチイワシは煮干しに使われる物と同じ魚で、いかなごは細長い形で、背は褐色、腹が銀白色の魚となり、日本ですとくぎ煮が有名ですね。
味の違いは、いかなごの方がさっぱりとしていて、クセが少なく、色が濃いのですが、カタクチイワシの方はニオイがやや強く個性的な味で、色が薄いのが特徴です。
韓国ではいかなごエキスの方を好む傾向にありますが、南側の方たちは、どちらかと言えばカタクチイワシを選びます
魚醤をよく使う料理と言えば、韓国ではキムチを真っ先に思い浮かべます。
例えばソウルではキムチにアミの塩辛を使いますが、朝鮮半島の南側の地域では、魚醤がキムチ作りに欠かせません。
作り方によっては、塩辛を含めて数種類を組み合わせることもあります。
魚醤を加えることで味に深みが増し、発酵を促すのです
しかし、私の料理教室では、「キムチ作りのために魚醤を買ったのは良いけれど、なかなか使い切れない」と言う生徒さんの声を耳にすることも
慣れない調味料なので、なかなか使い方が分からない方も多いようですが、キムチ以外でも、ナムルやスープにも味付けにも使えます。
スープに入れる場合は、ダシの代わりにもなるので実はとても便利な調味料なのです
ただし、塩分が強いので、しょうゆの感覚で使うと塩辛すぎて失敗しますので注意が必要です
味見をしながら少しずつ加えるのが、魚醤を上手に使いこなすコツですよ
ご自宅に魚醤があると料理の幅がぐっと広がりますので、小さい物で良いので一本常備してみてはいかがでしょう
それでは、本日のレシピは魚醤を使ったカキとワカメのスープです。
いつもとはちょっと違ったワカメスープの味を楽しんで下さい。
こんにちは!
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
少しずつ春の気配が感じられるようになってきましたね。
2月頃から、新玉ねぎ、春キャベツなどの春野菜、こごみなどの山菜をスーパーなどで見かけるようになってきました。春野菜は、冬の間にため込んだ老廃物を身体の外に出してくれる作用を持つ物が多いので、積極的に食べたいですね。
さて、今回のブログは最近話題になっているエコなだしをご紹介したいと思います
材料はこちらです・・・
そう!野菜の皮やヘタ、根っこの部分を使っただし『ベジブロス』についてご紹介します。『ベジブロス』とは英語の、「ベジタブル(野菜)」と「ブロス(だし)」を組み合わせた造語です。
ちなみにブロスは、フランス語ではブイヨンと言い、日本ではフランス語のほうが一般的だったりしますが、ブイヨンと聞けばピンとくる方も多いかと思います。
そんな『ベジブロス』は、本来捨ててしまう皮やヘタ、根っこの部分を使い、だしを取ります。
これらの部分にはビタミン類やフィトケミカルという抗酸化作用のある機能成分が豊富に含まれているため、栄養的にも優れただしと言えるのです。
また、本来捨ててしまう部分を余すことなく使うため、ゴミを減らすことができるとエコの観点からも注目されています。
『ベジブロス』の材料となる野菜は、「にんじんの皮・ヘタ」「玉ねぎの皮」「かぼちゃの皮・タネ」「ピーマンのヘタ・タネ」「白菜の芯」「大根の皮」「リンゴの皮・芯」など様々な物が使われます。ただし、キャベツ、ブロッコリーなどのアブラナ科の野菜は、独特の香りがあるためあまりおすすめできません。紫キャベツ、なすの皮などの色素が強い物もベジブロスの色が黒っぽくなってしまうのでNGです。
だしの材料になるヘタや皮は、そのつど水分をよく拭いて、チャック付きの保存袋などに入れ、3日以内に使いましょう。
完成した『ベジブロス』は、冷蔵保存で3日、冷凍保存では1ヵ月程度保存が可能です。
今回は、この『ベジブロス』の作り方と、野菜の優しい風味が味わえる『ベジブロスのリゾット』をご紹介しています。
ぜひお試し下さいね