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2019年4月の記事

 
こんにちは!韓国料理研究家の本田朋美です。
 
2018年の4月に開催された南北首脳会談の晩餐会で、北朝鮮側が用意した冷麺がきっかけで、韓国では冷麺を含めた北朝鮮料理がブームとなりました
 
 
韓国には北朝鮮料理の専門店があります。

朝鮮戦争をきっかけに、北側の避難民が南下し、終戦後もそのまま住み続けている方たちは、北朝鮮料理のお店を経営して生活の糧にしているのです。
 
日本の焼肉屋さんでもお馴染みの冷麺は、韓国料理として扱われていますが、もとを辿っていくと、北朝鮮の平壌〔ピョンヤン)や咸興(ハムン)が発祥です
 
もともとの麺は、そば粉と緑豆澱粉をブレンドした物ですが、ジャガイモの栽培が普及すると、緑豆澱粉の代わりに使われるようになり、そば粉が手に入らなかった地域では、小麦粉が取って代わりました
 

enlightened冷麺の他に北朝鮮料理には餃子(マンドゥ)があります。

918〜1392年まで続いた高麗時代は仏教文化のため、肉食が禁止されていました。
 
しかし、1218年になると、モンゴルが満州を経由して朝鮮半島に入ったことで交流が始まりましたが、1231〜1273年にモンゴルの侵攻によって支配されました

 
その結果、高麗時代の後期になると、モンゴル人のために肉料理を出す必要があり、そのときに餃子が出されたようです。
 

餃子は隣国の中国から伝わった料理で、北朝鮮のスタイルに変貌します。
種類もとても豊富で、


ピョンス

冷やして食べる夏の餃子で、具にキュウリを使います。
 

クルリンマンドゥ

団子状にした具に小麦粉をまぶし、ゆでることで、膜になった小麦粉が皮のようになる餃子です。
 

白菜餃子

小麦粉の皮の代わりに白菜で巻いた餃子。
 


など、まだまだあります。
 
その他にも、北朝鮮が起源の料理には、風呂敷で包んだようなポッサムキムチ、米とスープを一緒に食べる温飯(オンバン)、またの名を湯飯(タンバ)があります。韓国ではクッパとして浸透していますね
 
歴史をひも解いてみると、食文化は面白いですよ
 

それでは、今回ご紹介するレシピは「温飯(オンバン)」ですyes
開城(ケソン)スタイルは、米とスープの上にチヂミがのっています。
本来チヂミの材料は緑豆ですが、今回は作りやすいように小麦粉と上新粉で代用しました。もちろんチヂミ粉でも大丈夫ですよ
 
ちょっと工程の多い料理なので、お休みの日にぜひ作ってみて下さい
 


レシピ検索サイト「ナスラックKitchen」で温飯(オンバン)のレシピをチェック!

本田 朋美先生

 
こんにちは。
管理栄養士/フードコーディネーターの吉田由子です。
 
春野菜がおいしい季節になりました

栄養価の高い旬の野菜は、おいしいだけでなく、お財布にも優しいため、頻繁に食卓にあがると思います

「いつも同じような調理法になってしまう」など、お料理のマンネリ化にお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

enlightenedそんなときにオススメなのが、スパイスを使ってお料理にアクセントを付けること。

そこで今回は、スパイスと、その活用方法についてご紹介します
 

 
スパイスでデトックス効果の期待できる物として、クミンコリアンダージンジャーターメリックシナモンなどがあります。
 

◆クミン

近年注目されているクミンは、カレーでお馴染みのスパイスです。
消化促進、食欲増進の効果が期待できると言われ、とても香り高く、ひとつまみ加えるだけで、ぐっと料理がランクアップ

油でクミンを炒めて野菜を加え、最後に塩で味を調えれば、簡単にスパイス炒めが完成します。チーズとよく合うため、「チーズトースト」にクミンパウダーをふるのもオススメです
 

◆コリアンダー

コリアンダーの葉は、日本ではパクチーと言う名前で親しまれています。
パクチーはクセが強く好き嫌いが分かれますが、実であるコリアンダーは、クセがなく柑橘系の香りが特徴です

消化促進、発汗作用、調整作用などが期待できると言われ、クミン同様に炒め物やサラダにかけるのもオススメです。
また、焼きそば」の仕上げにふりかけるとコクが深まります。

 
◆ジンジャー  

日本でもおなじみのショウガ
冷え対策に取り入れている方もいらっしゃるでしょう
日本では、生の物を料理に使うことが多いですが西洋では、乾燥させた物をお菓子などの甘い物に使う習慣があります。

お馴染みの「ショウガ焼き」、ジンジャーパウダーやチューブ入りのショウガを使って、手軽に「ジンジャーティー」にしたり、「フレンチトースト」に加えたりするのもオススメです

 
◆ターメリック

日本人には馴染みのあるスパイスで、カレーの色付けに使われ、ウコンとも呼ばれています。
根を乾燥させてパウダーにした物を使うのが一般的。

肝機能の改善や、消化不良の改善効果が期待されています。

「チキンソテー」や「魚のムニエル」など、いつもの味付けにターメリックを加えると、風味がアップし、ワンランク上の味に
また、「パエリア」を作る際、サフランの代わりにターメリックで色付けすることもできます。


 シナモン

甘い香りが特徴のシナモンは、和洋問わずお菓子によく使われます。
果物とも合い、特にリンゴとの相性は抜群

シナモンは、身体を温め、血液の循環を良くする作用が期待できると言われています。

「アップルパイ」や「焼きリンゴ」などのリンゴを使ったスイーツの他、シナモンスティックをミルクティーに入れる、「シナモンティー」も手軽にできるのでオススメです。
 

さて、今回のレシピは、旬の春野菜とスパイスを使ったインドの浅漬け「春野菜のアチャール」をご紹介します。
皆さんもぜひお試し下さい
 


レシピ検索サイト「ナスラックKitchen」で春野菜のアチャールのレシピをチェック!

吉田 由子先生


こんにちは、野菜と豆腐の料理家、江戸野陽子です。


ここ近年話題のサバ缶
数年前からブームの兆しを見せており、2016年は生産量でサバ缶がツナ缶を抜き、2017年には売上高で快挙を記録したほどです。

これもそれも、メディアで「サバ缶を食べると、痩せるホルモンGLP-1の分泌が促進されるためダイエットに効果的」と紹介されたから。

そのため空前のサバ缶ブームが起きています
 
そこで遅まきながら、私もサバ缶ブームに乗ろうと思い、豆腐とサバの水煮缶を合わせたハンバーグを思い立ちましたenlightened
 

 
作ってみたら、豆腐のふわふわの食感と、サバの脂とコクを味わうことができる絶品ハンバーグに!
サバの水煮缶は、それだけで完成されている食材ではありますが、豆腐と合わせることで新たな食感になったのです

サバには脳を活性化させるDHA(ドコサヘキサエン酸)や、血液をサラサラにするEPA(エイコサペンタエン酸)といった栄養素が豊富に含まれています   

また、普通なら廃棄されてしまう皮や骨もやわらかくなっているので、生のサバより約43倍ものカルシウムが含まれているそうです。

栄養豊富でおいしいなんて、言うことなしですね
 

それでは早速、豆腐を選びましょう。

ハンバーグには木綿豆腐を選んでみて下さいyes
木綿豆腐は食感がしっかりしています。
水切りをすれば、さらにしっかりとした食感になるので、ハンバーグにピッタリです
 

さて、水切りがなかなか面倒な手順ですが、どうしていますか?
できることなら、短時間で確実に水切りをしたいですよね。

そこで、豆腐の水切りを短縮するふたつの大技をご紹介します

sad電子レンジで加熱

そのまま放置しておいても勝手に水分が抜けていくのが豆腐ですが、電子レンジで加熱すると、そのスピードがぐんと上がるのです

鍋でゆでてから放置するより、断然早く水分が抜けます。
1丁をペーパータオルでくるんだら、深めの耐熱皿に置いて600Wで3分ほど加熱。
重しをしておけば、20分もすると皿にたっぷりの水分が排出されるはずです。

 

winkカットする

豆腐は切ると空気に触れる面が増えるため、水の抜けるスピードが格段に増します。

ハンバーグのように豆腐の形が崩れていても大丈夫な料理ならば、5㎝角ほどの「
さいの目切り」にしてみましょう。
それをキッチンペーパーで包み、重しをすると、あっと言う間に水分がじゃぶじゃぶと出てきます

ただし、豆腐を小さく切りすぎると、重しで豆腐がつぶれてしまうので様子を見ながら重しをして下さい。

 

以上の手順で、賢く豆腐の水切りをしてみましょう。


さて!今回は、ヘルシーだけど食べ応えのバッチリな一品、「豆腐とサバ缶ハンバーグ」をご紹介します。
皆様も、ぜひお試し下さい。
 

 

レシピ検索サイト「ナスラックKitchen」で豆腐とサバ缶ハンバーグのレシピをチェック!

江戸野 陽子先生

竹内 ひろみ先生 2019/04/16

乳酸菌の力


こんにちは!料理家のひろろこと竹内ひろみです。
 
お腹の調子を整える作用がある物と言えば、みなさんご存じの「乳酸菌」ですね
 
 
 
enlightened乳酸菌とは、「糖類を発酵させて乳酸をつくる細菌」の総称です。
腸内のバランスを整えたり、免疫力を高めたりなど、人の身体に良い働きをする物が多く、たくさんの種類があります
 

乳酸の働きとは

腸内を酸性にし、酸性環境の苦手な悪玉菌を減らす

腸の働きを活性化させ、消化吸収やぜん動運動を促し、便秘を改善させる

免疫力を高める


などがあり、腸内環境を健康に保つために欠かせない菌です。

そんな乳酸菌には、「植物性乳酸菌」「動物性乳酸菌」があることが知られていますが、両者の違いをご存じでしょうか?
 
「植物性乳酸菌」は味噌や漬物など、ブドウ糖を栄養にして増殖する菌です。

乳酸菌の中でも特に生命力が強く、酸やアルカリ、温度変化に強いので、胃や腸で死滅するがことなく、生きたまま腸に届くのです
そのため、強い整腸作用が期待できると言われています。

 
 
「動物性乳酸菌」はヨーグルトやチーズに代表されるように、動物の乳を栄養にして増殖します。

こちらは胃液や腸液の中で死滅してしまい、生きたまま腸の奥まで届きにくいという特性があります。
有用性は植物性乳酸菌の方がありそうですが、実は腸に向かう途中で死滅してしまった動物性乳酸菌は、善玉菌のエサになるのです

 

両者はそれぞれ異なる働きを持っているため、どちらかに偏るのではなく、バランス良く摂取すると良いですよね

私たちの身体を支える乳酸菌の提供元である、発酵食品。
普段の食生活の中に上手に取り入れて、腸の中から元気のある身体作りを目指しましょう
 

さて、今回のレシピは、野菜とエビをヨーグルトベースのタレに漬け込んでグリルする「タンドリーシュリンプ」をご紹介しますyes
皆様も、ぜひお試し下さい
 


レシピ検索サイト「ナスラックKitchen」でタンドリーシュリンプのレシピをチェック!

竹内 ひろみ先生

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